東京・神保町の行列店「みかさ」監修、カップ塩焼そば 2023年は “たまごタレ” 搭載で歴代最強に!!

スポンサーリンク
明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月6日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 みかさ 塩焼そば(四代目)」の実食レビューです。

明星×みかさ監修シリーズ第10弾にして “歴代の塩” を塗り替える一杯!? 神保町やきそば威風みかさ本店の味わいを再現したカップ焼きそば、新たな境地に到達!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

明星 みかさ 塩焼そば 2023

みかさ(神保町やきそば威風みかさ)とは、1984年(昭和59年)に熊本県山鹿市で開業した粉もんの店「お好み焼 あたりや」にルーツを持ち、2013年(平成25年)12月から東京都千代田区神田神保町に本店を置いている、都内でも珍しい行列必至の “やきそば専門店” で、自家製ちぢれ生麺とトリプルソース・自家製塩ソースで作る「神保町やきそば」を提供し、唯一無二のポジションを確立しました。

明星×みかさ監修シリーズ第10弾は “4代目” 塩焼そば

今回の新商品「明星 みかさ 塩焼そば」は、神保町で行列が絶えない焼きそば専門店「神保町やきそば 威風 みかさ」監修のもと、同店で提供されている「神保町やきそば 塩」の味わいを再現した即席カップめんで、東京都渋谷区に本社を置く明星食品と共同開発。通算すると明星×みかさ監修シリーズ第10弾に該当する一杯なので、すこしコラボの歴史を振り返っておきましょう。

みかさ監修の即席カップめんが初めて発売されたのは、現在を遡ること6年以上、2017年(平成29年)10月16日の話。記念すべき第1弾は、本店の自家製ちぢれ生麺+トリプルソースをイメージした「明星 みかさ監修 ソース焼そば」で、むちむち食感の油揚げ麺に、肉と野菜の旨みが溶け込んだ “液体ソース” と、キャベツや香味野菜を炒めたような芳ばしさが印象的な “特製ソース” を組み合わせていました。

このデビュー作が斬新で、それまでのカップ焼きそばにおける添付調味料といえば、有無を言わせない液体ソースの1本勝負、またはスパイシーな粉末ソースのエモさが売り、あるいは組み合わせても調味油+粉末ソース or 液体ソース+粉末ソースが基本だよね、みたいな風潮が強かったのに対し、みかさ監修の「液体ソース」と「特製ソース」は両方とも液状という異例の仕様を実現。

画像は2022年12月12日発売の「ソース焼そば(六代目)」

その後、2018年10月8日・2019年10月7日と3年連続で “濃厚Wソース” を特徴とする「明星 みかさ監修 ソース焼そば」をリリースしていたのですが、2020年4月13日にシリーズ初となる「明星 みかさ監修 塩焼そば」を発売し、バリエーションを強化。後者はゴマ油を効かせた濃厚感のある塩だれ (液体ソース) と、野菜を炒めたような臨場感を演出してくれる液状の特製ソースを組み合わせ‥‥

ネギ・アオサ・黒胡椒・レモンペッパー・混合削り節(かつお節・イワシ煮干・さば節)をブレンドした「ふりかけ」を別添するなど、またもや斬新な一杯で、このブログでは高評価を記録。以降は「ソース焼そば」と「塩焼そば」が交互に現れるのですが、六代目「明星 みかさ ソース焼そば」(2022年12月12日発売品)にて新アイテムの “混ぜずに旨い! たまごタレ” が追加され、現在に至ります。

というわけで、通算すると明星×みかさ監修シリーズ第10弾に該当する今回の「明星 みかさ 塩焼そば(四代目)」にも “混ぜずに旨い! たまごタレ” を別添しているのですが、同シリーズの “塩” では初めての試み。

たまごタレは混ぜないのがポイント

2022年12月12日発売品(「明星 みかさ ソース焼そば」六代目)のニュースリリースは簡易版だったので、詳細は語られていなかったのですが、たまごタレは店舗の焼きそばにトッピングされている “半熟卵” を表現とのこと。はたして従来品の魅力はそのままに、たまごタレを追加で搭載した正統なる進化版なのかどうか、仕上がりが楽しみです。

開封

既存の3袋に「たまごタレ」を追加した構成

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「香味ソース」「旨とろソース」「ふりかけ」「たまごタレ」の計4パックで、たまごタレは明星×みかさ監修シリーズ第9弾の「ソース焼そば(六代目)」と共通のデザイン。このブログで「明星 みかさ監修 塩焼そば」は初代しかレビューしていませんが、液状のWソース+ふりかけの組み合わせは継承されていて一安心。

湯戻し時間は長めの5分

麺は油で揚げられたフライ麺で、明星食品のプレスリリースには “ソースの絡みがよく、もちもちして食べ応えがある極太麺” とあり、なるほど太めに切り出されているのですが、ソースとの一体感を高めるために、醤油や香辛料(ガーリック)、香味調味料などで味付けを施しているところもポイント。湯戻し前の麺重量は130gなので、堂々の大盛りサイズに該当します。

ちなみにメーカー希望小売価格は306円(税別)なので、販売価格が固定されているコンビニで購入した場合、税込価格は330.48円のミドルレンジクラスになりますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外も販売店に含まれます。コンビニ以外での販売価格は店舗により変動するため、平均は断言できませんけど、私が購入したローカルスーパーでは238円(税込257円)でした。

参考までの余談なんですけど、同じ週にリリースされたエースコックの青春ブタ野郎コラボ「スーパーカップ1.5倍 炎の豚野菜ラーメン」 278円(税別)※ は、同じローカルスーパーで228円(税込246円)。ヤマダイの「凄麺 冬の塩らーめん(18代目)」255円(税別)※ も228円(税込246円)で、遅れて入荷した「ニュータッチ 名代富士そば紅生姜天そば」275円(税別)※ の販売価格は「明星 みかさ監修 塩焼そば」と同じでした。※メーカー希望小売価格

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 みかさ 塩焼そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:+R 東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:170g(めん130g)
商品コード:4902881456326(JAN)
発売日:2023年11月06日(月)
実食日:2023年11月11日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:306円(税別)
購入価格:257円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(香味ソース・旨とろソース・たまごタレ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料(ガーリック)、卵粉、香味調味料)、ソース(糖類、卵黄ソース、しょうゆ、豚脂、牛脂、食塩、植物油脂、チキンオイル、香味油、ポークエキス、たん白加水分解物、香辛料(ペッパー、ガーリック)、香味調味料、ねぎエキス、チキン調味料)、かやく(キャベツ、チャーシュー)、ふりかけ(レモン粉末、混合削りぶし(かつおのふし、いわしの煮干し、さばのふし)、デキストリン、香辛料(ペッパー)、アオサ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、乳化剤、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、pH調整剤、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では・えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料のアオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

かやくは最初から容器の中に

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、内容はキャベツとチャーシューのみ。麺が130gの大盛り仕様ということもあり、それを踏まえると少なめに見えなくもないけれど、細切れのチャーシューがイイ仕事してくれそうな予感。そして、注意すべきは “小袋を入れる順番” と “温めてはいけない小袋” の存在。

なんでしょう、このジャンクなのに風格のあるオーラは

よく見ると外装フィルムの調理方法にも記載されているのですが、お湯を注いでから湯切りした後、まずは「香味ソース」を混ぜ合わせ、次にトッピングする「旨とろソース」は混ぜないこと。それから「ふりかけ」と「たまごタレ」を使用するのですが、引き続き “混ぜずにお召し上がりください” とのことなので、喫食の際は留意してください。

——あ、それと「たまごタレ」は “フタの上で温めないでください” となっているため、うっかりミスに注意してください。それでは、極太麺の仕上がりと4種の小袋それぞれの役割に注目しつつ「めん」「香味ソース・旨とろソース」「かやく・ふりかけ・たまごタレ」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(170g)あたり
カロリー:758kcal
たん白質:10.9g
脂  質:35.4g
炭水化物:98.9g
食塩相当量:7.1g
ビタミンB1:0.53mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:185mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

食べ応えバッチリ

2022年12月12日発売の「明星 みかさ ソース焼そば(六代目)」での原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料、卵粉、香味調味料” となっていたのに対し、今回は香辛料の直後に “ガーリック” という補足が加えられているのですが、体感的に大きく変わった様子はありません。

系統はガチムチだけど無骨すぎない絶妙なライン

コラボ第1弾〜第3弾までは、もっちり感を徹底的に叩き上げたような “むっちり” とした粘りの強さを全力で打ち出していたのに対し、2020年4月発売の「明星 みかさ監修 塩焼そば(初代)」以降、揚げ油を通過させた際に発生する内部の気泡を外に押し出したような密度感のある質感に変わり、それは今回の極太麺も例に漏れず。

かなり自己主張の激しいタイプになりますが、指定の熱湯5分で適切に戻るため、ムラなどの不具合は皆無に等しく、130gの麺重量も然る事乍ら、前述の密度感から食べ応えについても申し分ありません。これほどの存在感を放つ極太麺を相手にするとなれば、ソースにも其れ相応の力が求められるため、生半可な味付けでは成立しないのですが‥‥

香味ソース・旨とろソース

こってりだけと大味じゃない

まずは「香味ソース」単体の味を確認してみたところ、このままでもイケるんじゃね? ってくらい濃いめの味付けで、商品名は「塩焼そば」となっていますが、しょうゆの風味も印象的。それとオイルの量が多く、ごま油の芳ばしさと豚脂の厚みに加え、牛脂やチキンオイルでクセを持たせているのも面白いポイント。それと葱油(ねぎあぶら)かな? とにかくオイルひとつ取っても複雑な味わいです。

「旨とろソース」は濃いめブースト機能

ぶっちゃけ「香味ソース」だけでも大盛り極太麺を持て余さないレベルには優に達しているのですが、あえて混ぜないことを推奨している「旨とろソース」も面白く、こちらは野菜を炒めたような風味で調理感を表現。

さらに甘辛い感じの味付けが施されているため、多めに集中していた場合、そこはガツンと濃いめのスポットになりますが、こちら側で意図的に濃淡を演出することは可能ですし、この濃さを最後まで単調に思わせないのが後述する「たまごタレ」のマイルドなサポート。

かやく・ふりかけ・たまごタレ

ほんと芸達者ですよね

キャベツは明星食品のカップ焼きそばブランドのフラッグシップ「一平ちゃん夜店の焼そば」にも入っている汎用性の高い野菜具材で、チャーシューは縦型ビッグのカップラーメンなんかに多用されている例のチャーシューチップを砕いた感じの肉具材になりますが、みずみずしいキャベツの食感だったり、ちょいちょい感じる肉の旨みだったり、小さめのサイズが奏功したか、なかなかどうして効果的。

「ふりかけ」のレモン粉末、混合削りぶし(かつおのふし、いわしの煮干し、さばのふし)、アオサ、香辛料(ペッパー)、ネギは、従来品と同様の組み合わせで、すこし黒胡椒が控えめになったような気がしないでもないけれど、レモンの清涼感だったり、魚粉のパンチだったり、アオサの風味だったり、ソースと共鳴するFDネギの香味だったり、どれを取っても優秀なアクセント。

少量でも効果覿面

「たまごタレ」は卵黄のコクを重視したタイプで、2022年12月12日発売の「明星 みかさ ソース焼そば(六代目)」と共通の卵黄ソースかと思ったのですが、単体で舐めると少し出汁(だし)っぽい風味が‥‥ええ、それについては「ふりかけ」の魚粉で実食中は何が何だか状態になりますけどw この「たまごタレ」が絡んでいる部分は驚くほどにマイルド。

大盛りの極太麺に対し、そこまで量が多いわけではないけれど、確実に主張してくる卵黄のコクたるや。ただの卵黄だと “こうはいかない” ので、いろいろな工夫が凝らされているのだとは思いますが、おかげで濃厚さに拍車が掛かり、満足感の底上げに多大な貢献を果たしていました。

総評

7.0

なぜか公式の商品名から “監修” の文字が省かれているのですが、それはさておき食べ応えのある大盛り使用の極太麺に、異なる魅力と役割を持った濃厚Wソース、そしてレモン&黒胡椒の清涼感や魚粉のパンチが効果的な特製ふりかけなど、もともとあった「明星 みかさ監修 塩焼そば」の魅力を踏襲しつつ、まろやかな「たまごタレ」を搭載することで、たしかな満足感の底上げに成功した四代目。

お店の概要と代表・中田正人さん

コンビニで税込330.48円という販売価格は、お世辞にも格安とはいえないけれど、スーパーやドラッグストア、ディスカウントスアなども販売店に含まれるNB(ナショナルブランド)のスポット商品。たとえばコンビニ限定でも★6確定の秀作だったので、星ひとつ上乗せしました。みかさファンはもちろん、こってり濃厚で個性的な塩焼きそばに興味を惹かれた方は必食です【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました