冬だけの特別な凄麺「冬の塩らーめん」2023年は “ホットひと手間、湯切り機能” でアッツアツ!!

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ヤマダイ

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月6日(月)新発売、ヤマダイのカップ麺「ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん(18代目)」の実食レビューです。

18作目は「最高に面倒で、最高にうまい」あの仕様を模倣!? 凄麺の冬季限定商品、2023年は湯切りの “ひと手間で熱々に” リニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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凄麺 冬の塩らーめん 2023

凄麺(すごめん)とは、ニュータッチのヤマダイが製造・販売している即席ノンフライめんブランドで、2001年(平成13年)10月29日に登場した「これが煮玉子らーめん」が最初の商品。発売22周年を迎えた現在は、カップ麺ノンフライ市場のトップに君臨していたマルちゃんこと東洋水産の「麺づくり」を抑え込み、全国売上No.1ブランドの座を塗り替えるなど、たしかな地位の向上を果たしました。

2023年の冬は “ホットひと手間、湯切り機能” 搭載

今回の新商品「凄麺 冬の塩らーめん」は、2003年(平成15年)12月に発売された「冬の塩らぁめん」を皮切りに、ほぼ毎年恒例となっている冬季限定商品で、発売20周年の節目となる2023年の冬は “18作目” に該当する一杯。今年のキーワードは、背脂たっぷりの濃厚スープ、好きなタイミングで使える別添の辛ダレ、そして “ホットひと手間、湯切り機能” という新たな仕様が最大の見どころ。

あらためまして「冬の塩らぁめん」とは “冬だからこそ、からだを芯まで暖めてくれる背脂たっぷりのラーメン” として発足した商品で、凄麺ならではのノンフライ麺はもちろん、当初は沖縄の塩・シママースを使用したスープに、背脂たっぷりの特製レトルト調理品を合わせ、具材にもレトルト調理品の焼豚とメンマを採用していました。

その後、2004年(平成16年)発売の二代目から商品名を「冬の塩らーめん」に改め、シママースからオホーツクの塩に変えてみたり、柚子をアクセントに使ってみたり、炙り風味のスープで個性を強めてみたり、清湯(ちんたん)から白湯(ぱいたん)に変更してみたり、おろし生姜を別添してみたり、隠し味に塩麹(しおこうじ)を加えてみたり、リニューアルを繰り返しながら、歩み続けること20年。

ひと手間で熱々に!

近年は冬に旬を迎える「白菜」をメイン具材に固定し、おろしにんにくペーストや特製スパイスでアクセントを添える手法を取っていたので、なるほど「辛ダレ」の別添は流れ的にも納得できるのですが、通常は熱湯を注ぐだけでOKのカップラーメンに湯切り口を搭載し、いったん熱湯で麺を戻した後、お湯を捨て、再び熱湯を注ぐことで “熱々” のコンセプトを強調してきたヤマダイ。

この “ホットひと手間、湯切り機能” により、通常の調理では食べ始めの段階で71.9℃だったスープの温度を78.8℃まで高めることに成功。食べ終わる頃の温度も通常調理の61.4℃と比較して65.2℃に上がるなど、これまで以上に熱々の状態が楽しめる仕様に進化しているのですが、ひとつ見逃せないのがセブン-イレブン限定の「最高に面倒で、最高にうまい」シリーズの存在(※スープ温度はヤマダイ調べ)。

「最高に面倒で、最高にうまいラーメン」は、セブン-イレブン・ジャパンと日清食品の共同開発シリーズで、これまでに「家系豚骨醤油」「すみれ 特濃芳醇みそ」「京都 極濁(ごくだく)鶏白湯」を展開しており、いずれも “いったん湯切りして、再び熱湯を注ぐ仕様” をコンセプトにしています。つまり、ヤマダイが日清食品のアイディアをパクった‥‥?

画像は最高に面倒で、最高にうまいラーメン。

などとワクワクしていたのですが(性格悪い)、ヤマダイの “ホットひと手間、湯切り機能” は同社の開発部に在籍しているリーダーが温めていたアイディアで、数年前のフリー提案大会(半年に1度、開発室で開催される新商品の提案会)にも登場したらしく、しかしながら製造上の問題や需要の調査など、あれこれ検討を重ねている間に数年が経過した結果、日清食品に先を越されてしまった様子。

というわけで、満を持しての “ホットひと手間、湯切り機能” 実装に至ったようですが、日清食品(最高に面倒で、最高にうまいラーメン。)との決定的な違いは “湯切りせずに熱湯5分でも美味しく食べられる” こと。せっかくなので、湯切り口を活用した熱々の状態でレビューしますけど、わたし猫舌なんですよね。←

開封

3種の小袋を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、最初の給湯前に入れる「かやく」に、2度目の給湯後に入れる「液体スープ」と「辛ダレ」の計3パックで、背脂たっぷりの特製レトルト調理品は残念ながら復活ならず‥‥なんですけど、液体スープの中に多めの動物油脂が入っている様子。

安心と信頼のゴツいビジュアル

麺はヤマダイの独自製法で乾燥させたノンフライ麺で、湯切りが必要な “ホットひと手間” 調理だと熱湯4分、通常のカップラーメンと同じ方法で調理しても熱湯5分で戻るように設計されている2WAY仕様。つまり、冬の塩らーめん(18代目)専用のノンフライ麺ではないようですが、それはそれで仕上がりが気になるところ。

メーカー希望小売価格は255円(税別)なので、2023年11月現在の凄麺ご当地シリーズなどと同じ価格帯に設定されているのですが、これ利益ちゃんと取れてるんですかねw たとえば大手が販売している大判どんぶり型・ノンフライめん搭載の商品をコンビニで購入した場合、1食で税込300円以上もザラなんですけど、凄麺なら現時点で税込275円。ありがとう、ヤマダイ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん
製造者:ヤマダイ株式会社
製造所:本社工場(茨城県結城郡八千代町平塚4828)
内容量:120g(めん65g)
商品コード:4903088016948(JAN)
発売日:2023年11月06日(月)
実食日:2023年11月08日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:255円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:730ml(1度目430ml / 2度目300ml)
調理時間:熱湯4分(湯切りをしない場合は熱湯5分)
小袋構成:3袋(液体スープ・辛ダレ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)、スープ(動物油脂、たん白加水分解物、食塩、糖類、ポークエキス、チキンエキス、でん粉、ローストガーリックペースト、ローストベジタブルペースト、白菜エキス、香辛料)、辛ダレ(糖類、豆板醤、しょうゆ、食塩、唐辛子、でん粉)、かやく(白菜、ニラ、ゼラチン、でん粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています。

実食開始

君、湯戻し前から迫力すごいな

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、FD(フリーズドライ)の白菜をメインに、しれっとニラも入っています。おそらく既存の「凄麺 奈良天理スタミナラーメン」(2022年01月24日発売品)にも搭載されているFDブロックと共通で、以前は輪切り唐辛子も入っていたのですが、現在は入っていない仕様も共通するポイント。

湯戻し後も迫力すごいな、君

かやくを入れたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「辛ダレ」を温めながら待つこと4分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て、再び熱湯を注ぎ‥‥と、地味に手間な作業になりますが、2度目の給湯を済ませてから麺をほぐし「液体スープ」を馴染ませたら出来上がり。画像では撮影の関係で「辛ダレ」をトッピングしていますが、お好みのタイミングで使用してください。

さて、熱々至上主義の方にとっては喜ばしく、猫舌には危険な温度が予想される2023年の冬塩。スープの温度についてはもちろん、ノンフライ麺の戻り具合や念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ・辛だれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:367kcal
たん白質:8.7g
脂  質:10.1g
炭水化物:60.4g
食塩相当量:7.3g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:5.5g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと食感の変化が早い

4.0

もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますが、体感的には凄麺ご当地シリーズの商品にも使われている熱湯5分のノンフライ太麺(いくつか存在するテンプレの一つ)なので、それに慣れ親しみのある方にとっては新鮮味のないタイプになるかとは思いますが、まず驚いたのが熱湯4分でもストレスなくほぐれたこと。日清食品のノンフライ麺も見習ってほしい、マジで。

ただ、ベストは湯切りなし調理か‥‥

ふつうに熱湯5分で戻したノンフライ麺と比較して、やや食べ始めのゴムっぽさを強めに感じるのですが、それについてはノンフライ麺ならではのコシと捉えられなくもないですし、かといって部分的な戻りムラなど、そういった不具合は目立ちません。ただ、ちょっと気になったのは “普段よりも若干ながら伸びやすかった” こと。

ヤマダイの検証結果では食べ始めのスープ温度に約7度の差が生じていましたが、それ以上にアツアツなんじゃないか!? ってくらいアツアツだったので、たとえば普段だと熱湯5分+3分くらい休ませてナチュラルなのに、その食感に持っていくのが難しいというか、わりと早い段階で通り過ぎてしまうというか、うん。でもでも、ちゃんと凄麺らしい質感ではあったので、ぜんぜん許容範囲内だと思います。

スープ・辛だれ

なかなかストロング

5.0

まずは別添の「辛ダレ」を入れずに味わってみたところ、見た目は濁りのある白湯(ぱいたん)ですが、ガンガンに豚骨を炊き出したスープだったり、ぽってりとした鶏白湯だったり、そういったタイプではなく、すっきりとした飲み口。それでいて表面に多めの動物油脂と少し背脂の粒も浮かんでいるように、あっさり系では片付けられないコクと鼻に抜ける豚脂の芳ばしさも印象的。

フタの裏ばなし(No.冬-4)

手元にある「フタの裏ばなし」には “慌てて食べてやけどしないように注意してくださいね!” という優しいメッセージが印刷されていたのですが、なんのこれしき猫舌にとっては慌てなくても熱い熱いw でも、味が分からなくなるような温度ではなく、動物系の丁寧な出汁(だし)だったり、ちょっと強めのローストガーリックだったり、白菜エキスの優しい旨みだったり‥‥あ、けっこう塩気も強めです。

たとえば袋麺を引き合いに出すと、麺を茹でる熱湯とは別にスープ用の熱湯を準備しなければいけない商品があるように、麺の戻し湯を捨てて熱湯を注ぎ直さなければいけない “ホットひと手間、湯切り機能” では、よりスープの魅力がクリアに伝わってくるところも注目すべきポイント。逆に、麺の小麦感が少し滲み出たくらいがいいんだよ‥‥という方は、通常の調理方法を優先するのも一つの手。

見た目ほど辛くないけどパンチあります

別添の「辛ダレ」は、豆板醤(とうばんじゃん)をベースに、しょうゆや粗挽き唐辛子をブレンドしているのですが、そこそこ糖類の甘さも強く、直接ちょこっと舐めても劇的な辛さではありません。しかし、味変効果は凄まじく、唐辛子の芳ばしさと豆板醤のアクセントが加わって、けっこうパンチのある味わいに。

辛さレベルはピリ辛の枠を出ないので、よほど辛い食べ物が苦手でない限り、そこまで慎重にならなくても大丈夫。ちなみに辛ダレは「凄麺 夏の辛味噌ねぎラーメン」にも別添されていましたが、それぞれの識別番号は夏の辛味噌=50、冬の塩=115と別の数字が割り振られ、にんにくの有無や辛さの度合いなど、内容にも大きな違いが生じていました。

かやく

即席カップめん業界最高峰の白菜

6.5

ニラは飾り程度にしか入っていませんが、スープのローストガーリックペーストや「辛ダレ」との相性がよく、なんといっても凄まじいのが白菜のボリューム感。しかも業界最強クラスの厚切りで、白菜の漬物にも負けないシャキシャキ食感。ちょっとシャキシャキし過ぎているような気もしますけどw おかげで食べ応えバッチリですし、白菜ならではの風味や甘さも楽しめます。

ちなみにケトルやヤカン、ポットの形状にも左右されますけど、熱湯を注ぐとき故意的に白菜の上を狙った場合 “めっちゃ熱湯が跳ね返ってくる” ので、身の安全と周囲にある物の安全を確保するためにも、FDブロックは麺の下に入れておいたほうが安全です。

総評

5.0

通常の調理と比較して、ノンフライ麺の食感が早い段階から変化する、という部分は少し気になったのですが、きちんとスープは “ひと手間” で熱々。スープは単体で飲むとショッパめですけど、太麺を食べる分には程よい塩梅で、濃いめの味でも別添の「辛ダレ」を使えば味変できて身体もポカポカ。白菜から得られる満足感も凄まじく、これで希望小売価格は255円(税別)でしょ? 恐るべしヤマダイ。

出典:トップ > 凄ニュース!> 冬の塩らーめん 今年のポイントは “ホッとひと手間”|ヤマダイ

ちなみに上記の特設ページにも記載されているのですが、カップ麺の開発においては “温度” も重要な項目。この具材をn%増やすとスープの温度に影響するとか、湯戻し中の温度を考慮すると油脂の量はn%が限界とか、いろいろ制約があるんですけど、通常の調理を想定しない “ホットひと手間” 専用の商品設計になれば大きく可能性が広がるため、来年の冬にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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