香港人気No.1 譚仔三哥(タムジャイサムゴー)監修カップ麺「麻辣ラーメン」を実食 → 聞いてたんと違うw

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月6日(月)新発売、日清食品のカップ麺「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)監修 麻辣ラーメン」の実食レビューです。

140万通りの組み合わせで “2秒に1杯売れた” 香港発のスープヌードル専門店!? 香港人気No.1の味わいをカップラーメンにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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譚仔三哥監修 麻辣ラーメン

譚仔三哥(TamJai SamGor、タムジャイサムゴー)とは、香港を拠点に米線(ミーシェン)を使ったスパイスヌードルを提供しているレストランで、香港のブランドエクイティ調査ではNo.1ブランド(AC Nielsen HK Brand Index Tracking 2021 顧客満足度No.1)の評価を獲得。さらに、ミシュランガイドのビブグルマンにも3年連続で掲載されるなど、確固たるポジションを築き上げた実力派。

2022年4月~2023年3月の販売実績から換算

麻辣(マーラー)、番茄湯(トマト)、清湯(クリアスープ)、煳辣(ウーラー)、酸辣(サンラー)、三哥酸辣(サムゴーサンラー)から成る6種のスープに、10段階の辛さと25種のトッピングを自分好みにカスタマイズできるのが特徴で、その組み合わせは140万通り。現在は香港とシンガポールを中心に100店舗以上を展開し、香港では2秒に1杯(年間1,900万杯以上)の売り上げを誇る超人気店です。

今回の新商品「譚仔三哥監修 麻辣ラーメン」は、香港人気No.1ブランドのスープヌードル専門店「譚仔三哥」と日本の即席めん業界最大手に君臨する日清食品の共同開発商品で、140万通りあるパターンの中でも注文率が高い “5小辣” の麻辣スープをベースに、豚バラ肉・油揚げ・いかボールをトッピングした、お店で大人気の組み合わせを縦型ビッグのカップラーメンにアレンジ。

店舗の辛さレベルは、辛味ゼロの不辣(Non Spicy)から順に、10小辣(Low)、5小辣(Mild)、4小辣(Medium Spicy)、3小辣(Spicy)、2小辣(Hot)、小辣(Extra Hot)中辣(Fiery)、大辣(Extremely Fiery)、大辣(Hell Fire)と強くなっていくため、5小辣は下から3番目の辛さ。それにしても大辣の英語表記(Hell Fire)が怖すぎるw

カップ麺には小麦粉が主原料の麺を搭載

店舗で提供されている米線(ミーシェン)は、中国の雲南省を発祥とする、最高品質の米と優れた水源から作られたライスヌードルで、グルテンフリー。同じく米粉が主原料のフォー(ベトナム料理に使われる平たいライスヌードル)よりも細く、断面は丸型なのですが、今回のカップラーメンには小麦粉を使用したストレート中太麺を搭載しているようなので、それなりにデフォルメされています。

ちなみに香港で「譚仔三哥米線(TamJai SamGor Mixian、タムジャイ サムゴー ミーシェン)」及び「譚仔雲南米線(TamJai Yunnan Mixian、タムジャイ ウンナン ミーシェン)」の2ブランドから直営店を展開している譚仔國際有限公司(Tam Jai International Co. Limited)は、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」や「ラー麺ずんどう屋」などを運営しているトリドールホールディングスの孫会社。

もともとは1995年に開業された茶餐廳にルーツを持ち、その店は経営難で早々に廃業してしまったようですが、翌1996年創業の「譚仔雲南米線」が辛口の美食家として知られる映画プロデューサーで作家・コラムリストの蔡瀾(チャイ ラン)さんに取り上げられ、空前の大ヒット。その後、経営理念の相違から「譚仔雲南米線」の創業メンバーである譚(タム)家の三男と六男が「譚仔三哥米線」を設立。

画像は譚仔三哥の日本1号店「新宿中央通り店」

そのため屋号が広東語で “タム家の三男が営む米線” を意味する「譚仔三哥米線」となっているのですが、トリドールHDが100%子会社の東利多控股有限公司(Toridoll Holding Limited)を通じ、2017年5月に「譚仔三哥米線」と「譚仔雲南米線」の運営母体である譚仔國際有限公司を買収。その結果、2022年3月31日に日本1号店「新宿中央通り店」がオープンし、カップ麺の開発に繋がりました。

開封

外装フィルムを破いた時点で独特の香りが‥‥

今回のカップ麺に別添されている小袋は、スパイスの香り引き立つ「特製香味油」1パックのみで、譚仔三哥のロゴを印刷した専用のデザイン。パッケージには “9種のスパイスが決め手” との訴求があり、日清食品基準の辛さレベルは5段階基準で中間の「3」となっています。スパイスの種類は唐辛子と花椒(ホワジャオ)しか公表されていませんが、異国情緒あふれる味わいに期待したいところ。

けっこう賑やかな雰囲気

かやくは味付豚肉、味付油揚げ、いかボール風卵白加工品、ネギの計4種。なかでも “いかボール風卵白加工品” は「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いシーフードBBQ風焼そば」(2023年7月17日発売品)や「ファミマル 韓国風激辛海鮮チゲ 大盛」(2023年8月1日発売品)にも入っていた具材なんですけど、なんというかポジティブな具材ではないんですよねコレ。ただ、組み合わせとしては個性的。

メーカー希望小売価格は278円(税別)に設定されているため、2023年11月現在の縦型ビッグで基準となっている271円(税別)よりも若干ながら高く、コンビニで購入した場合の税込価格も300.24円と地味に財布の紐を締めてくる値段。度重なる値上げの影響により、最近はコンビニで税込300円オーバーのカップラーメンも “当たり前” みたいな感覚になっちゃってますけど、ほんと高くなりましたよね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:譚仔三哥監修 麻辣ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4902105281499(JAN)
発売日:2023年11月06日(月)
実食日:2023年11月10日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:278円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、香辛料)、スープ(糖類、植物油脂、香辛料、クリーミングパウダー、豚脂、チキン調味料、食塩、香味油、いか粉末、たん白加水分解物、唐辛子みそ)、かやく(味付豚肉、味付油揚げ、いかボール風卵白加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、香料、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム)、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、パプリカ色素、カラメル色素、セルロース、ベニコウジ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、イカスミ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ストレートとは‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、前述のように主原料は小麦粉。それについてはカップラーメンならではのデフォルメになりますが、湯戻し前の麺重量は80gなので、縦型ビッグの平均(めん70〜80g)を思うと多めの部類。ただ、日清食品のプレスリリースには “もちっとしながらも歯切れが良いストレート中太麺” と記載されているんですけど、けっこう縮れてます。5分後にピシッ、みたいな?

そういうわけではなかった。

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製香味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製香味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。パッと見の具材は賑やかで、エスニックな香りも本格的な雰囲気を醸してくれているのですが、逆立してもゴリゴリの縮れ麺が気になって仕方ないw(上記の画像では確認しにくいので、詳しくは後述)。

ちなみに容器側面の辛さレベル(日清食品基準)は “3” となっていますが、それとは別の箇所に “小さなお子様や、辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください。” との注意事項が記載されていたので、9種のスパイスによる本格さと辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:437kcal
たん白質:10.6g
脂  質:15.8g
炭水化物:63.2g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:3.0g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.19mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:150mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:437kcal(めん・かやく:364kcal)(スープ:73kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

実際は画像よりも縮れてます

3.0

日清食品のプレスリリースに記載されている “もちっとしながら” という部分には素直に納得で、食べ始めは “歯切れ” の良さも両立しているのですが、後半にかけて歯切れよりも粘りが増してくるタイプ。そのモチモチした弾力は、スパイスが効いた辛いスープとの相性が良く、単純に取り合わせとしては悪くありません。ただ、どう考えてもストレート中太麺とは思えない。

実際は画像よりも縮れてます(大切なことなのでリピート)

そもそも論として、わざわざメーカーのプレスリリースに目を通し、商品の特徴(特長)と実物を比較しながら実食するユーザーは、おそらく全国規模で見ると少数派でしょう。なので、プレスリリースの情報に反し、遠慮なく縮れていたとしても、世間的には「ふーん、こんなもんか」程度の話なんだとは思いますが、こういうブログを運営している私の立場としては‥‥みたいな。むずかしいですねw

湯戻し前の麺重量は、縦型カップの大盛りサイズに該当する80gを搭載し、なおかつモチモチとした粘りが最後まで続くことから、食べ応えについては申し分ありません。また実店舗の米線(ミーシェン)を忠実に再現しているわけでもないため、カップラーメンだからこその仕様と割り切れなくもないんですけど、日清食品ちゃんとしてw

スープ

思ってたよりも辛かった件

5.0

まずは別添の「特製香味油」を入れる前に味を確認してみたところ、唐辛子の辛さや花椒の痺れだけでなく、同時にシナモンや大茴香(八角、スターアニス)などによる複雑な清涼感も広がる味わいで、すこしクリーミングパウダーが人工的ではあるものの、おかげで尖り過ぎていないイメージ。この時点での体感的な辛さレベルは “2〜2.5” くらいで、いか粉末の隠し味がイイ感じ。

ほんとに辛さレベル3か!?

続けて別添の「特製香味油」を加えてみたところ、唐辛子のシャープな刺激が勢いを増し、それ自体は瞬発力のあるタイプだと感じたのですが、じりじりと残る花椒の痺れもパワーアップ。個人的に日清食品の「辛さレベル3」って “中辛” くらいの感覚なんですけど、これ “ふつうに辛口” くらいには余裕で達してるんじゃないですかね。

商品名に麻辣(マーラー)と入っているように、シビ辛の効き目については申し分なく、五香粉(ウーシャンフェン)を彷彿とさせるスパイス感も相俟って、なかなか本格的な味わいに仕上がっていたのですが、レトルトカレーの中辛以上が厳しい方は注意してください。

かやく

いちばん美味しいのは刻み揚げ

2.0

誰に砕かれたん!? などと不安になるレベルで粉砕されたネギは、たまにシャキシャキくる程度なので、ネギの風味が苦手な方でも大丈夫そうな存在感(超絶苦手な方は念のため避けたほうが無難)。豚肉は大豆たん白加工品ではなく本物なので、そこは評価したい部分になりますが、天下の日清食品でも “この程度しか入れられないのか” などと、ちょっと寂しくなる少なさ。

多めに入っている刻み揚げはジューシーで、日本のイメージが強いアイテムではありますが、待望の復活で話題になった「カップヌードル シンガポール風ラクサ」の油揚げよろしく違和感はありません。でもってイカ風味ボールなんですけど、イカの風味は探すのが大変なくらい弱く、食感もスポンジみたいでイマイチ。本物を使うのが厳しかったのであれば、せめて “ほぼイカ” を入れてほしかったです。

総評

4.0

最後までストレート中太麺の訴求には納得できなかったんですけど、想像以上に辛味が強かったスープは本格的で、それについては値段相応の価値が見出せました。とはいえメーカー希望小売価格は現在の縦型ビッグで基準となっている271円(税別)よりも若干ながら高く、そのわりに具材はイマイチだったので、総評は★4が妥当かなと。

ただ、カップラーメンを食べる際はスープにウェイトを置いている方と、麻辣味が好きな方は一見の価値あり。コンビニで購入すると税込300円になりますが、スーパーやドラッグストアなどでも取り扱いがあるので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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