ぶっちぎり? ノーマルが至高? チリトマトヌードル「特上」で “下剋上” なるか、それとも‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年9月11日(月)新発売、日清食品のカップ麺「特上カップヌードル チリトマトヌードル」の実食・比較レビューです。

公式に “奴は四天王で最弱” の烙印を押された、あの雪辱を果たすとき‥‥チリトマト民よ立ち上がれ! 特上リッチチリトマト爆誕だぁぁああ!!

というわけで、ノーマルの「チリトマトヌードル」と「特上トマトヌードル」は何が違うのか、どのくらいグレードアップしているのか、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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特上 リッチ チリトマトヌードル

チリトマトヌードルとは、1982年(昭和57年)7月23日の発売以来、カップヌードルの “四天王” に君臨している人気フレーバーで、同ブランドの「味噌」が2020年(令和2年)10月に年間売上 “第4位” を叩き出したことを切っ掛けに、公式から “四天王で最弱” の烙印を押されてしまったこともありますが、それでも「これしか食べない!」と断言するコアなファンを全国に抱えています。

そんな「チリトマトヌードル」が “金ピカ” に

このページでレビューする「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」は、1971年(昭和46年)9月18日に “世界初のカップ麺” として登場した「カップヌードル」の発売52周年を記念した企画モノで、いつもの「チリトマトヌードル」よりもトマトのコクと旨みが豊かなスープに、別添の「特製ホットチリ風味オイル」を加えて仕上げる、酸味と辛味が “やみつき” になる味わいが特長とのこと。

めんは “スープの味わいに負けない、コシとつるみのあるしなやかな麺” ということで、通常品と大差ない仕上がりが予想されますが、いつもの白い謎肉(鶏肉ベースの味付ミンチ)とは違う “ピリッとした辛さが特徴の唐辛子謎肉” を搭載し、今だけ限定の特別感を演出しています。ええ、唐辛子入りの謎肉といえば、今はなき「珍種謎肉」の歴史を避けては通れません。

珍種謎肉(ちんしゅなぞにく)とは‥‥の前に、通年販売されている「チリトマトヌードル」に “白い謎肉” が初めて搭載されたのは、現在を遡ること6年以上、2017年(平成29年)6月26日の話。それまでは小さめの味付鶏肉を使用していましたが、リニューアルを機に “白い謎肉” と入れ替え、味付鶏肉は身を引くことに——。

2023年9月現在のパッケージ

その後、チリトマトヌードルのリニューアルと同年9月18日に発売された「カップヌードル ビッグ 帰ってきた謎肉祭(なぞにくまつり)W」に、2019年(平成31年)3月18日発売の「おだしがおいしいカップヌードル 鶏南蛮そば」ほか、直近だとMAX出演のCMで話題になった「カップヌードル シンガポール風ラクサ」や「カップヌードル ねぎ塩」など、あれこれ節操なく使われるようになりました。

ある意味 “白い謎肉” が市民権を得たと評価できなくもないんですけど、あらためまして「珍種謎肉」とは、2018年(平成30年)6月11日発売の「カップヌードル スモーキーチリしょうゆ味」に端を発するシリーズで、その第1弾を飾ったのが “チリ謎肉” という唐辛子入りの謎肉。当時は『進撃の巨人』とコラボしたCMを放映するなど、かなり力を入れていたのですが、現在は企画自体が終了しています。

しかし、珍種謎肉シリーズ第1弾として開発された “チリ謎肉” は使い勝手がよかったのか、2018年9月17日に発売された「カップヌードル ビッグ 三代目謎肉祭」でシレッと復活。さらに同年10月22日発売の「カップヌードル クレイジーチリチリ♪チリトマト ビッグ」にも使われるなど、実は何度もカムバックしているため、今回の「特上チリトマト」だけに許されたアイテムではありません。

タッパは通常品と同じ

ちなみに「特上カップヌードル(特上トリュフ風味カップヌードル)」「同 カレー(特上スパイスカップヌードルカレー)」「同 シーフードヌードル(特上だし濃いめシーフードヌードル)」はレビュー済みなので、このブログでは特上シリーズ最後の1品。はたして通常の「チリトマトヌードル」と比較して、どのくらいリッチな仕上がりなのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

なんか、やらしい顔のニャードル出た(レア度:★3)

さて、まずは通常の「チリトマトヌードル」開封後。2023年9月1日〜12月31日までの期間中、フタ裏の “ニャードル”(猫の落書き)をカメラで撮影すると、スマホの中で “ニャードル” が飼える「カップニャードル(CUP NYADLE)」キャンペーンを実施しており、デザインは全24種となっているのですが、チリトマトヌードルは「ヨシ!」でおなじみの “仕事猫(現場猫)が出る確率が高い” との噂も‥‥

実際の小袋はフタ表に別添されています

特上シリーズは「カップニャードル」の対象外なので、残念ながら無地のフタ裏なのですが、それはさておき「特上チリトマト」の開封後。通常品に小袋は別添されていないのに対し、こちらには「特製ホットチリ風味オイル」が別添されているため、食べる直前に加えます。ちなみにパッケージの辛さレベルは “2” となっていたので、通常品よりも辛いのかどうか、そこも注目すべきポイント。

特上シリーズのメーカー希望価格は、4品すべて259円(税別)の設定なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は279.72円になるのですが、スーパーやドラッグストアなど、多くの販売店で取り扱いがあります。ただ、すでに売り切れ続出の地域もあるらしく、SNSでは「どこにも売ってない!!」「どこで売ってる!?」とのコメントが飛び交っているため、見かけたら早めに確保してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:特上 カップヌードル チリトマトヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:80g(めん60g)
商品コード:4902105281628(JAN)
発売日:2023年09月11日(月)
実食日:2023年09月15日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア
小売価格:259円(税別)
購入価格:246.24円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製ホットチリ風味オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス、香味調味料)、スープ(トマトパウダー、植物油脂、香辛料、糖類、豚脂、たん白加水分解物、ポーク調味料、香味調味料、野菜調味料、あさり調味料、食塩、オニオンパウダー、プロセスチーズ、酵母エキス、ナチュラルチーズ)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、トマト加工品、いんげん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、乳化剤、炭酸Ca、酸味料、増粘多糖類、かんすい、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

栄養成分表示[1食(76g)あたり]カロリー 354kcal(めん・かやく 325kcal / スープ 29kcal)、たんぱく質 8.4g、脂質 15.4g、炭水化物 45.5g、食塩相当量 4.0g(めん・かやく 1.7g / スープ 2.3g)、ビタミンB1 1.45mg、ビタミンB2 0.25mg、カルシウム 96mg[製造所:+A 関東工場(茨城県取手市清水667-1)]
カップヌードル チリトマトヌードル

まずは「チリトマトヌードル」の調理直後、メインの白い謎肉は重量判定による個体差が生じるので、2個しか入っていなかったり、7個以上入っていたり、けっこう極端に違ったりするのですが、今回の比較に使用した個体は平均的なバランス。香りは漠然とメキシカンなイメージで、スナック菓子のシーズニングみたいな、そのジャンクさが魅力的。

栄養成分表示[1食(80g)あたり]カロリー 399kcal(めん・かやく 345kcal / スープ 54kcal)、たんぱく質 8.4g、脂質 21.0g、炭水化物 44.0g、食塩相当量 3.8g(めん・かやく 1.6g / スープ 2.2g)、ビタミンB1 0.79mg、ビタミンB2 0.22mg、カルシウム 94mg[製造所:+A 関東工場(茨城県取手市清水667-1)]
特上 カップヌードル チリトマトヌードル

次に「特上チリトマト」の調理直後、一見して明白に謎肉の色が違うため、比較的にワイルドな雰囲気を漂わせているのですが、他の具材(キャベツ、コーン、トマト加工品、いんげん)は通常品と変わりません。しかし、青唐辛子の清涼感やチーズっぽいニオイなど、あきらかに通常品とは異なる個性も備えていたので、けっこうビックリしました。

それと先に “チリ謎肉” の使い回しについて触れましたが、今回の「特上チリトマト」に搭載されている “唐辛子謎肉は見た目からして違う” ため、もしかすると専用に開発したのかもしれません。というわけで、引き続き通常品との違いはもちろん、念のため辛さレベルにも注目しながらレビューします。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」の感想に基づきます。

めん

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス)
カップヌードル チリトマトヌードル

通常品と特上の間に大きな差は生じていない

5.0

いつの時代も現役を貫いてきた「カップヌードル」に搭載されているのは約2mm幅の油揚げ麺で、スープの味が濃いめの「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」には約3mm幅の太麺を合わせている、というのは何度もブログで解説している普遍的な特徴なんですけど、今回の「特上」シリーズを通常品と比較レビューした結果、あらためて気になったのが “製造工場による仕上がりの違い” について。

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス、香味調味料)
特上 カップヌードル チリトマトヌードル

まだ検証段階なので、ひとまず現時点での感想に基づきますが、滋賀県栗東市の「関西工場」で製造された油揚げ麺は「つるみ」と「しなやかさ」が際立つ上品な質感なのに対し、茨城県取手市の「関東工場」で製造された油揚げ麺は「耐久性に優れ」「ややキメが粗い」質感。今回は通常品・特上どちらも「関東工場」の製造なので、ほとんど体感的な差は生じていません。

もちろんスープのpH(水素イオン濃度)だったり、使用している原材料だったり、そういった要素にも左右されますけど、かなり興味深い発見になりました。とりあえず今回は通常品・特上ともに「チリトマトヌードル」らしいと思える油揚げ麺だったので、特に違和感はなかったのですが、容器底面に表示されている製造所にも注目してみてください。

スープ

原材料名:スープ(トマトパウダー、香辛料、糖類、たん白加水分解物、豚脂、ポークエキス、香味調味料、野菜調味料、魚介エキス、食塩、オニオンパウダー、チーズパウダー、野菜エキス)
カップヌードル チリトマトヌードル

スナック菓子とディップソースくらい違うかも

5.0

通常品のスープには、スナック的なトマトの旨みを中心に、チリの辛さやクミン、オレガノなどの風味を効かせている、トルティーヤチップスのシーズニングにも通じるタイプの味わいを魅力としているのですが、コアなファンが多い反面「チリトマトヌードルだけ食べたことない」というユーザーも多く、ある意味「カップヌードル」の中でも特殊な立ち位置にあるフレーバーといえるかもしれません。

原材料名:スープ(トマトパウダー、植物油脂、香辛料、糖類、豚脂、たん白加水分解物、ポーク調味料、香味調味料、野菜調味料、あさり調味料、食塩、オニオンパウダー、プロセスチーズ、酵母エキス、ナチュラルチーズ)
特上 カップヌードル チリトマトヌードル

片や「特上チリトマト」のスープは、たしかに「チリトマトヌードル」の延長線上に位置する味ではあるものの、通常品よりトマトの酸味が際立つテイストで、メキシカンなスパイス感はサポート的。それでいて辛味は普段よりも2、3割増に感じるなど、正当な進化を思わせるデフォルメです。ただ、それは別添の「特製ホットチリ風味オイル」を入れる前の感想で——

オイルを加えた途端 “タバスコ(TABASCO)のハラペーニョソースを想起させる青い辛さとチーズの風味” が加わって、例えるならスナック菓子のシーズニングからサルサに進化したくらいの変化。個人的に香料的なチーズのクセが鼻に付いたんですけど、青唐辛子の清涼感は「特上」の演出に大きく寄与していました。っていうか辛さレベル2じゃないでしょコレw(※辛い食べ物が苦手な方は要注意)。

かやく

原材料名:かやく(味付ミンチ、キャベツ、コーン、トマト加工品、インゲン)
カップヌードル チリトマトヌードル

粗挽き唐辛子の存在感が印象的

5.0

「チリトマトヌードル」のメイン具材が “白い謎肉” に変わったとき、ネット上でも賛否両論あったんですけど、そろそろ落ち着いたでしょうか。その他、キャベツやコーン、トマト、インゲンはリニューアル前から据え置きの具材。

原材料名:かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、トマト加工品、いんげん)
特上 カップヌードル チリトマトヌードル

キャベツ、コーン、トマト、インゲンについては「特上チリトマト」にも受け継がれているのですが、唐辛子謎肉は「珍種謎肉」の “チリ謎肉” ではなく、けっこう粗挽きの赤唐辛子が練り込まれた代物で、ベースが豚肉ということもあり、通常品の “白い謎肉” よりもワイルド。しかも赤唐辛子は見掛け倒しの品種ではなく、全体の辛さを底上げすることにも寄与していました。

総評

5.0

ぶっちゃけ「どっちが好き?」と聞かれたら、私は “ふつうのチリトマトヌードルが好き” と答えますけど、よりフレッシュ感を増していたトマトの酸味だったり、青唐辛子の清涼感だったり、ちょっとクセのあるチーズの風味だったり、あえてのスナック的な魅力を封印した方向性に「特上」の恩恵が伝わってくる、これはこれと割り切れば、けっして悪いアレンジではありません。

また昨年、一昨年のバースデーは2年連続「合体シリーズ」だったので、その続編に期待したい気持ちもありますけど、プチ贅沢な「特上シリーズ」の展開とネットミームを意識した例のCMも話題性が高く、素直に価値が見出せる企画でした。それに、ちょっと試したいことがあるので、滞りなく準備が整い次第、このブログで公開します【author・taka :a(大石敬之)】

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