復活リクエストNo.1で「シンガポール風ラクサ」再販!? あの名作が “世界のカップヌードル” として蘇る!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年4月10日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル シンガポール風ラクサ」の実食レビューです。

多くのファンを抱えながら忽然と姿を消した “シンガポール風ラクサ” が「世界のカップヌードル」に!!

前と同じ? 前より美味しい? 何が変わった? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル シンガポール風ラクサ 2023

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界初のカップ麺である-・というのは言わずと知れた話。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、今では世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドに成長しました。

やっと、やっと帰ってきた‥‥!!

今回の新商品「カップヌードル シンガポール風ラクサ」は “世界のおいしいを、お届け!” をコンセプトに、世界各国で親しまれている料理を素材やレシピにこだわって再現した「世界のカップヌードル(CUPNOODLES)」からの新作で、突然に販売終了となった「シンガポール風ラクサ」の再臨という胸熱な展開。何を隠そう私も再販を切望していたファンの1人なので、やっと帰ってきたかと‥‥。涙

初代「カップヌードル シンガポール風ラクサ」が登場したのは、現在を遡ること7年6ヶ月以上、2015年(平成27年)9月28日の話。さらに遡ること2014年(平成26年)4月14日に発売された、エスニックシリーズの元祖「トムヤムクンヌードル」に続く “本格エスニックヌードル第2弾” としてデビューを飾り、当初はシンガポールの現地法人(NISSIN FOODS SINGAPORE)が開発に携わっていました。

スープはココナッツミルクの甘みを主軸に据えながら、スパイスとレモングラスを適度に効かせ、トッピングには蒸し鶏、スクランブルエッグ、コリアンダーのほか、本場の「ラクサ」にも使われている刻み揚げを搭載。さらに10種のスパイスとハーブが織り成す “ラクサペースト” を別添と物珍しいフレームワークでありながら、かつてない中毒性を誇るエスニック感により、多くの固定ファンを獲得します。

初代「カップヌードル シンガポール風ラクサ」

そもそも「ラクサ(Laksa)」とは、シンガポールやマレーシアなど、東南アジア諸国において日常的に食されている麺料理の総称で、ココナッツミルクの甘さとスパイシーな香辛料の相反的な、それでいて調和の取れた独特のテイストが魅力的。それをイメージした初代「シンガポール風ラクサ」の完成度は凄まじく、このブログでは★7/10の超高評価を叩き出しました。

その約1年後、2016年7月18日にパクチーの加工プロセスを見直した二代目「シンガポール風ラクサ」が登場し、1度は製造終了品になりましたが、当時のファンから寄せられた “再発売ご要望件数No.1” を受け、2017年9月25日に堂々の復活。それは二代目と完全に同じ仕様のまま、調整なしの再販で、2018年4月2日に三代目「シンガポール風ラクサ」が現れたのですが‥‥

2020年の製造分を持って忽然と姿を消したシンガポール風ラクサ。その終売理由については公にされていませんが、当時の責任者による判断で打ち切りとなり、TwitterをはじめとするSNSでは「どこにも売ってない‥‥」「売り切れ?」「もう売ってないの?」「どこに売ってる!?」と、廃盤を嘆くファンの声が相次ぎました。

お客様からの復活リクエストNo.1!※

しかし、もう一度食べたいの声が数多く寄せられた復活リクエストNo.1[(※日清食品グループお客様相談室調べ(2021年1月〜2022年10月)]に輝いたことを記念して、ファン待望の復活を遂げたシンガポール風ラクサ。しかし、復活前と比較して明らかに変わっているところもあるので、従来品との違いに注目しながらレビューします。

開封

例のラクサペーストは据え置き

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「ラクサペースト(LAKSA PASTE)」1パックのみで、小袋の数は従来の「シンガポール風ラクサ」と変わりません。しかし、従来品と決定的に違うのは “現地法人が開発に携わっていない” こと。念のため日清食品に問い合わせてみた結果、あらためて現地の情報を調べはしたものの、開発自体は日本のスタッフのみで行ったとの回答でした。

蒸し鶏の置換が最大の変更点かもしれない

また従来品比もっとも顕著な違いが現れているのが「かやく」の構成で、刻み揚げとスクランブルエッグは踏襲しているのですが、蒸し鶏が白い謎肉(鶏肉や野菜などの素材をミンチ状に、フリーズドライ加工したもの)に変わっています。これは現在の “SiO” あらため「ねぎ塩」や「チリトマトヌードル」にも入っている具材なので、ある程度は慣れてきましたけど、個人的には残念な変更点。

メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、レギュラーサイズの「カップヌードル」と同じ値段。ただし、2023年6月1日(木)出荷分からの価格改定以降、このラインに位置する製品は236円(税別)に値上げされるため、今のうちに金銭感覚を調整しておいてください(例:2023年6月1日出荷分以降、コンビニでの税込価格は「231.12円」から「254.88円」に値上がりします)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル シンガポール風ラクサ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:80g(めん60g)
商品コード:4902105278246(JAN)
発売日:2023年04月10日(月)
実食日:2023年04月11日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:181円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(ラクサペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(乳等を主要原料とする食品、糖類、ラクサペースト、食塩、豚脂、ココナッツミルクパウダー、香辛料)、かやく(味付鶏ミンチ、味付油揚げ、味付卵、赤唐辛子、パクチー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、酸味料、かんすい、カラメル色素、香料、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、くん液、ビタミンB2、シリコーン、炭酸Na、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

見慣れたヌードル

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルシリーズに使われている油揚げ麺には複数のパターンが存在するのですが、原材料名の構成から察するに、今回の「シンガポール風ラクサ」には前述した「ねぎ塩」と同じ麺を搭載している模様(御三家を例に挙げると「シーフードヌードル」の系統です)。

蒸し鶏は消えたけど香りは “あのエスニック感” を踏襲

別添の小袋は後入れなので、フタを半分まで開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ラクサペースト」を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを剥がし、ラクサペーストを加え、よく混ぜ合わせたら完成です。ココナッツミルクの甘い香りにレモングラスの清涼感とスパイスが重なる様は、まさに「シンガポール風ラクサ」ではあるものの、鶏肉の変更が吉と出るか凶と出るか——。

ちなみにパッケージの辛さレベルは5段階基準で最も低い「1」となっているため、辛味の強さに構える必要はないかと思いますが、ココナッツミルクの甘さと香辛料の兼ね合いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(80g)あたり
カロリー:376kcal
たん白質:8.9g
脂  質:17.4g
炭水化物:45.9g
食塩相当量:4.9g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.70mg
ビタミンB2:0.20mg
カルシウム:101mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:376kcal(めん・かやく:307kcal)(スープ:69kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

シーフードヌードルと同じ

5.0

先に “御三家を例に挙げると「シーフードヌードル」の系統” と触れましたが、シーフードヌードルの原材料名[小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料]と比較して、シンガポール風ラクサには末尾に「香味調味料」の追記があります。しかし、結論からいうと同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。

しなやかで主張が弱いところが強み

おそらく原材料名の違いは食品表示法の改正によるもので、シーフードヌードルとシンガポール風ラクサには同じ配合の油揚げ麺を使用している、または変更があったとしても極めて微調整に過ぎません。シーフードヌードルの系譜に連なるパターンの麺は、数あるカップヌードルの中でも主張が弱く、スープを引き立ててくれるのが最大のメリット。

麺単体としての存在感は控えめですが、そのためスープを阻害する要素が少ないことに加え、麺を啜っている間にもスープの魅力が(ほかのサイズよりも)ダイレクトに楽しめます。さらに追求するならフォー(米粉で作った麺)なんが理想的なのかもしれませんけど、カップヌードルならではのスナック的なジャンクさと後述するスープの相性はバッチリなので、むしろ好印象でした。

スープ

ちょっとココナッツミルクの存在感が増したかも?

7.0

別添の「ラクサペースト」を入れる前のスープは、乳等を主要原料とする食品のミルク感と甘味料や糖類の甘み、そしてココナッツミルクパウダーが大部分を占めている状態で、かやくのパクチーやカレーっぽい香辛料のアクセントも絡んでくるのですが、ほとんど攻撃性を感じさせない、まったりとミルキーな味わいに振り切っています。そのため油揚げ麺の野暮ったい風味が目立つところが玉に瑕‥‥

あ、ぜんぜん辛くないです

しかし、その野暮ったさを一瞬で解決してくれるのが「ラクサペースト」で、こちらはベトナムの袋麺に別添されているペーストよろしく中身を絞り出すのに苦戦を強いられるところが玉に瑕ではあるものの、特筆すべきはレモングラスに由来する酸味。おかげで味に輪郭が生まれるだけでなく、結果的に油揚げ麺の風味もプラスに楽しめるくらい。

たとえば「トムヤムクンヌードル」のトムヤムペーストほど強烈ではないけれど、まろやかなスープに凛とした印象を与えてくれるエスニックな酸味が心地よく、さらに10種のスパイスとハーブのアクセントに、蝦醤(シャージャン)かな? やや発酵を覚える海老の旨みが複雑で、文句の付け所が見当たりませんでした。

かやく

さようなら、ありがとう。また会う日まで‥‥(Dear. Steamed Chicken)

4.0

刻み揚げ本体の味付けは控えめですが、おかげで噛んだ途端にエスニックなスープの甘い魅力がジュワッと溢れ出る、この製品に欠かせない存在で、7年前に初めて実食したときは “油揚げって日本料理じゃなくても合うんだ‥‥” などと感動したくらい。

赤唐辛子は飾りに過ぎないけれど、甘いスクランブルエッグはスープの甘さと共鳴するトッピングで、数年前に製法が見直されたパクチーは鮮やかな色味とフレッシュな風味が印象的。

それらは「世界のカップヌードル」になる前の「シンガポール風ラクサ」から大きく変わっていませんが、しっとりとした食感の蒸し鶏が “白謎肉” に変わっているため、ここだけは残念なポイント。100%鶏肉ではないので、生産コストを抑えるための変更です。これが総評の★を一つ落とす要因になってしまったのですが、白い謎肉が好きな方にとっては素直に喜ばしい変更点になるかもしれません。

総評

6.0

従来のスープよりもココナッツミルクの存在感が強くなっているような‥‥と、余韻から感じた節もありましたが、大きな変更点は蒸し鶏が白い謎肉に変わったことくらい。それが悪い意味で浮いているというか、従来品と違う歯車になっていたので、前述のように★ひとつマイナスしました。しかし、それでも再販を待ち望んでいたファンの期待を極端に裏切るような仕上がりではありません。

2023年版「シンガポール風ラクサ」の概要

日清食品のニュースリリースには “今回、3年ぶりに「世界のカップヌードル」シリーズの新ラインアップとして発売します。” との記載があったので、通年販売のレギュラー商品なのか関係者に尋ねてみたところ、よほど売上が伸びなかった場合、終売も有り得ない話ではないとの回答でした。つまり、このままレギュラー化も有り得るため、そうなることを願っています【author・taka :a(大石敬之)】

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