すべてが主役、最強どん兵衛 “第4の味” は個性派「カレーうどん」を展開!! ‥‥ん? 前に会ったことあった?

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年2月19日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清の最強どん兵衛 カレーうどん」(280円+税)の実食レビューです。

どん兵衛中最多のスパイス使用!? 驚きの極太うどん、6種の合わせだし、どんっと一枚おあげ。すべてが主役、最&強どん兵衛 “第4の味” は待望のカレーうどん!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

日清の最強どん兵衛 カレーうどん

日清の最強どん兵衛(にっしんのさいきょうどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は即席カップめん市場の丼型うどん・そばカテゴリーにおいて “売上No.1” に君臨している「日清のどん兵衛」の上位モデルで、コンセプトは和風カップめんの最高峰。2022年(令和4年)3月28日に登場した「きつねうどん」及び「かき揚げそば」は、みごとレギュラー商品の座を与えられ——

最強どん兵衛 “第4弾” は順当にカレー

2023年(令和5年)12月4日に “第3の最強どん兵衛” として「鴨だしそば」がリリースされたのは記憶に新しいところ。このページでレビューする「カレーうどん」は、めん・つゆ・具材 “すべてが主役” の「最強どん兵衛」第4の味として開発された新フレーバーで、もちもち食感の極太うどんに、6種の合わせ出汁(だし)と30種のスパイス、さらに存在感抜群の一枚おあげを組み合わせた自信作。

煌びやかなパッケージのデザインからも伝わってくるように、いつもの「カレーうどん」とは一見して明白に異なるオーラを放っているのですが、あらためまして通常品「日清のどん兵衛 カレーうどん」の特徴を解説しておきます。この商品が初めて発売されたのは、現在を遡ること42年以上、1981年(昭和56年)4月1日の話‥‥ええ、さすがに長くなりますから、ちょっとワープしましょう。

比較的に最近の出来事で衝撃を受けたのは、2017年(平成29年)4月24日に “大豆ビーフ” が採用されたこと。さらに東日本向けは “肉だしとスパイスをきかせたこくのある濃厚なカレーつゆ” に、西日本向けは “肉だしと昆布、鰹の合わせだしをきかせた味わい深いカレーつゆ” に、北のどん兵衛(北海道限定)は “ 北海道産利尻昆布を使用し、肉だしをきかせた豊かな味わいのカレーつゆ” にリニューアル。

2024年2月現在の「カレーうどん」は2種に縮小

2018年(平成30年)4月30日には、既存の「きつねうどん」と「天ぷらそば」が “つゆの味を東日本・西日本・北海道で区別している” ことを背景に「カレーうどん」の味わいも関ヶ原を境界線に東日本は豚だし、西日本は牛だし、北海道限定「北のどん兵衛」は北海道産利尻昆布を使用した豚だしに切り替えるなど、それを知った当時も地味に衝撃を受けました。

さらに、2019年(令和元年)9月2日のリニューアルでは、西日本限定の「カレーうどん」だけ “とろ濃い” カレーだしに変わるなど、ニッチな進化を続けていたのですが、2021年(令和3年)8月2日のリニューアルをもって東西の隔てを解消し、全国向けの「カレーうどん」は “かつお節と昆布の合わせだしをきかせた牛ベース” に統一。北のどん兵衛は引き続き “豚だし” に区別され、現在に至ります。

そんな「カレーうどん」の上位モデルに位置する「日清の最強どん兵衛 カレーうどん」には、どん兵衛(現行品)中最多となる30種のスパイスを使い、なおかつ6種(鰹、宗田鰹、サバ、干し椎茸、昆布、煮干し)の合わせ出汁も特徴としているのですが、意外にも “つゆに動物系のエキスは不使用” で、ふっくらとした一枚おあげの組み合わせも意外なポイント。

イメージ的には “こいつ” の上位モデル?

カレーうどん+おあげの組み合わせといえば、2022年(令和4年)9月26日に “20種類のスパイス” を使用した「日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん」をリリースしているため、その上位モデル? みたいな印象も並行している開封前。通常品との違いはもちろん、念のため「特盛スパイシーきつねカレーうどん」との違いや共通点にも注目しながらレビューします。

開封

小袋は2つとも「後入れ」です

今回のカップ麺に別添されている小袋は、30種のスパイスの旨みを感じる「特製カレー粉末」に、香りと旨みを引き出す「6種の合わせだし粉末」を組み合わせた合計2パックで、いつもの「カレーうどん」に別添されている小袋は熱湯を注ぐ前に入れる仕様ですが、最強どん兵衛では後入れです。うっかり先入れすると極太うどんの戻りに影響するため、小袋は2つとも必ず食べる直前に投入してください。

おあげのサイズは「特盛」以下

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、最強どん兵衛の「きつねうどん」には通常よりも分厚い油揚げを搭載しているのに対し、こちらの油揚げは通常サイズ。とはいえ “通常サイズでも最強クラスの具材” なので、それなりの満足感は得られるとでしょう。ただ、最&強を冠した新商品なのに、肉系の具材が入っていないところは少し残念。

また「日清のどん兵衛 カレーうどん」に設定されているメーカー希望小売価格は236円(税別)なのに対し、内容量だけ見るとレギュラーサイズに分類される「最強どん兵衛」の値段は280円(税別)に統一されているため、ここも評価する上で見逃せない部分。コンビニで購入した場合の税込価格は300円を超えるため、クラス的にはミドルレンジです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清の最強どん兵衛 カレーうどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:94g(めん66g)
商品コード:4902105280102(JAN)
発売日:2024年02月19日(月)
実食日:2024年02月27日(火)
発売地域:全国
取得店舗:ローソン
小売価格:280円(税別)
購入価格:302円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯8分
小袋構成:2袋(特製カレー粉末・6種の合わせだし粉末)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、スープ(カレー粉、糖類、食塩、魚粉(かつお、そうだかつお、さば)、かつおぶし調味料、酵母エキス、香辛料、しいたけ調味料、こんぶ粉末、にぼし調味料)、かやく(味付油揚げ、ねぎ)/ 加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、香料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、香辛料抽出物、カロチノイド色素、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、ウコン色素、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

最強どん兵衛の「きつねうどん」と同じかな?

パッケージに “驚きの食感まで調理8分” とあるように、いつもの「カレーうどん」と比較して3分も長く待たないといけないのですが、これについては「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」と同じ設計です。また原材料名の構成も完全に一致するため、まったく同じ極太うどんを使用しているのかもしれません。

色味は地味だが香りはスパイシー

前述のように別添の「特製カレー粉末」と「6種の合わせだし粉末」は後入れなので、それらを取り出してから熱湯を注ぎ、ぼけーっと待つこと8分間。なにかしら作業しながらの調理だとオーバーする危険性もあるのに、ぼけーっと待つ8分の長いこと‥‥。それはさておき容器側面の調理方法を見ると “特製カレー粉末を入れてよくまぜ、6種の合わせだし粉末を入れ-・” との記載あり。

つまり “小袋を入れる順番も重要” なので、調理の際は留意してください。さて、例の「特盛スパイシーきつねカレーうどん」よろしくインスタ萎えする感じの調理直後。しかしながら30種のスパイスと6種の出汁が芳醇で、見た目ほど印象は悪くありません。それでもコンビニで300円を超えるカップ麺ですから、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「つゆ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(94g)あたり
カロリー:396kcal
たん白質:8.4g
脂  質:13.4g
炭水化物:60.5g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:2.8g)
ビタミンB1:0.20mg
ビタミンB2:0.26mg
カルシウム:218mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:396kcal(めん・かやく:342kcal)(スープ:54kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもより太くて縮れも弱い

4.0

通常の「きつねうどん」や「カレーうどん」「かき揚げ天ぷらうどん」などに使われている熱湯5分の油揚げ麺も “ふっくら、ジューシー” な弾力を特徴としていますが、それ以上に小麦の密度を感じる仕上がりで、縮れの弱さも高級感の底上げに寄与。

ちょっと量は少ないけど食べ応えあり

最強どん兵衛のルーツといっても過言ではない「限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺」や「きつねうどん 45周年記念プレミアム 史上最極もっちもち麺」の油揚げ麺には、原材料の一部に “もち小麦” を配合していたのに対し、最強どん兵衛に生まれ変わって以降、なぜか不採用となったので、そこが残念なポイントになりますが、ひとまず通常品との違いは明確に感じられると思います。

反対に、おそらく「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」と同じ油揚げ麺だと思うので、そこからの新鮮味は感じられなかったのですが、それよりも気になったのがカレーつゆとの絡み。めちゃくちゃチグハグというわけではないけれど、食べ始めの一体感が弱かったので、熱湯8分+調理後に2、3分ほど放置がベストかもしれません。

つゆ

スパイス×魚粉でドライな仕上がり

4.0

まずは「特製カレー粉末」の味を確認してみたところ、魚介だし系の旨みは皆無に等しく、30種のスパイス(詳しい内容は非公開)が基本軸を担っていたのですが、そこまで刺激は強くありません。また動物系のエキスは不使用と前述したように、スパイス感は明白でも太さが足りないというか、これ単体では成立しないフレームワーク。

魚粉と魚介だしがスパイスの隙間に浸透

続けて「6種の合わせだし粉末」を加えると、うまみに対する不満の穴を埋めるように、魚粉・椎茸・昆布が浸透していくのですが、同時に糖類の甘さも強く、系統としてはジャンクな味わいに。なるほど出汁の要素は一括りにできないほど多面的で、しかしながら液体ほどの上品さはなく、想像していたよりもドライなテイスト。

正直、私なんかは “いつものコク深い「カレーうどん」のほうが美味しい” などと感じてしまったんですけどw おそらく好みの問題。裏を返せば “通常品とはバッチリ区別されている” わけなので、スパイス+魚粉が主体のドライなカレーつゆが好きな方は、オリジナルより好感触かもしれません。

かやく

おあげとカレーって意外と相性いいんですよね

4.0

どんっと鎮座する一枚おあげは、いつもの「きつねうどん」よろしく甘めの味付けで、醤油と甘さの加減は西日本向けの「きつねうどん」と同等くらい(※東日本向けの油揚げは西日本向けよりも濃いめの味付け)。もうちょっと醤油が強くても面白そうでしたけど、おかげでカレーのスパイスと喧嘩することはなく、口いっぱいに広がる甘みがオアシス的でクセになる感じ。

ネギの乾燥方法もフリーズドライかつ斜め切りだったので、そこも好印象に思えたのですが、もうひとつ何か引きのある具材が欲しかったのも事実。せめて油揚げのサイズが「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」と同等なら‥‥いや、それだと280円(税別)の壁を超えていたでしょうし、特盛どん兵衛くらい大きかったら大きかったで混ぜにくい事この上なかったでしょうしw これが適切な落とし所だったのかも。

総評

4.0

つゆの項目でも触れたように、個人的な味の嗜好に従うと “いつもの「カレーうどん」に軍配” だったんですけど、だからといってイマイチに感じたわけではありません。いつもとは比べ物にならないほど複雑なスパイス感をはじめ、魚粉のパワーにも目を見張るものがある、そこには通常品にない特別感を覚えました。

さらに極太うどんの “もち小麦” 復活、あるいは具材に一枚おあげ以外の引きがあれば‥‥という少しの不満。それとメーカー希望小売価格も踏まえ、星ひとつマイナスした部分もありますが、カレーうどん×きつねは既出でも珍しい組み合わせですし、どっちが好みか通常の「カレーうどん」と比較するのも一興かと。かくして王道は出揃った最強どん兵衛、第5弾の動きが楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました