日清のどん兵衛「特盛スパイシーきつねカレーうどん」が企画的にヤバい!? また “赤いきつね” の功績を上書きか

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年9月26日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん」の実食レビューです。

どん兵衛史上初を謳う企画は “あの商品” を意識した二番煎じ!? ありそうでなかった「特大おあげ×カレー」の組み合わせを提唱しているが‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇るブランドで、バリエーションに富んだカップめんタイプを中心に、チルド(冷蔵)や冷凍食品、お椀で食べるシリーズなど、異なる形態の商品を数多く展開し、現在の確固たる地位を築き上げました。

「どん兵衛」にとっては初の組み合わせだが‥‥

今回の新商品「日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん」は、クミンや黒胡椒をはじめとする20種類のスパイスを使用したカレーつゆに、特大おあげと特盛めんを組み合わせた新フレーバーで、同社のニュースリリースには “「どん兵衛」初となる「特大おあげ×カレー」の組み合わせ” と記載されているのですが、即席カップめん業界初の組み合わせではありません。

その機先を制していたのがマルちゃんのブレンドで知られる東洋水産で、現在を遡ること1ヶ月、2022年8月29日に「赤いきつねうどん」と「黒い豚カレーうどん」を掛け合わせた「赤い×黒いきつねカレーうどん」を市場に投下。刻み揚げ入りのカレーうどんではなく、甘辛い味付けの1枚お揚げをトッピングしたカレーうどんで、それについてはレビュー済み。

麺は特盛ではなかったものの、常に業界の最前線に立ち、市場を牽引し続けているイメージが強い日清食品に先駆けて「特大おあげ×カレー」の組み合わせを実現させていた東洋水産。そもそも「日清のどん兵衛」と「赤いきつねうどん」は深く因縁めいた関係にあるため、すこし歴史を振り返ってみましょう——。

前述のように「日清のどん兵衛」は1976年(昭和51年)8月9日発売のロングセラーなのに対し、永遠のライバルといっても過言ではない「赤いきつねうどん」の発売日は1978年(昭和53年)8月10日となっているのですが、さらに遡ること1975年(昭和50年)9月吉日、業界初のカップ入り即席きつねうどん「カップうどんきつね」を販売していたのは東洋水産。

日清食品がウェブ上で公開している「どん兵衛の歴史」(2022年9月29日現在)には “業界初のどんぶり型容器で登場した” と記載されているのですが、東洋水産の「カップうどんきつね」は当時 “どんぶり型は東日本仕様、タテ型は西日本仕様” かつ “東西で味付けを変えていた” ので、実は容器の形状でも味分け戦略でも東洋水産が先手を取っていた‥‥というのは、知る人ぞ知る話。

如何せん草創期の資料が少ないため、斬新な企画が多い「どん兵衛」に埋もれがちですが、今回の「赤い×黒いきつねカレーうどん」と「日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん」然り、実は東洋水産がパイオニアであるパターンも存在します。ただ、おあげ×カレーの勝負では「日清のどん兵衛」に分があるかもしれない展開。

20種類のスパイスが功を奏するか‥‥

というのも「赤い×黒いきつねカレーうどん」では、同社の「黒い豚」にルーツを持つカレーつゆと「赤いきつね」にルーツを持つ甘辛い油揚げが衝突しているようなイメージで、正直めちゃくちゃ相性がいいかと聞かれたら‥‥みたいな。対して「日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん」は20種類のスパイスを訴求しているため、ずいぶんと違った印象を受けそうです。

開封

内容量に合わせて小袋のサイズも大きめ

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」1袋のみ。日清食品のニュースリリースには “クミン、黒こしょうをはじめとした20種類のスパイスの旨みをきかせました。” との記載しかないため、スパイスの内訳までは開示されていませんが、ひとまずパッケージに辛さレベルや辛味に関する注意事項の表示はありません。

どどーんと特大おあげが頼もしい

かやくのメインに位置する油揚げは「特大おあげ」の名に恥じないビッグサイズで、いつもの「きつねうどん」と同様に “丸大豆100%使用” とのこと。さらに細切りの人参も搭載しているため、きちんと彩りにも配慮が行き届いています。この時点で甘辛い香りが漂ってくることから、おそらく砂糖と醤油で味を調えた例の味付けで、引き続きカレーつゆとの相性が気になるところ。

メーカー希望小売価格は276円(税別)と地味に高いので、コンビニで購入した場合の税込価格は298円になり、スーパーやドラッグストアでの販売価格も250円前後が相場。

しかし、2022年9月27日(火)〜10月10日(月)までの期間中、全国のローソン店舗を対象に「特盛きつねうどん」「特盛天ぷらそば」「特盛かき揚げ天ぷらうどん」「特盛スパイシーきつねカレーうどん」いずれか2品を一緒に購入すると100円引きになるキャペーンを実施しているため、コンビニで購入予定の方は「ローソン」が狙い目です。

※2022年10月1日追記:セブンイレブンでも同様のキャンペーンを実施しているようです(深夜乃オカズ様よりコメントにて情報提供いただきました

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 特盛スパイシーきつねカレーうどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:134g(めん96g)
商品コード:4902105277720(JAN)
発売日:2022年09月26日(月)
実食日:2022年09月29日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:246円(税込)
希望小売価格:276円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:540ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、かやく(味付油揚げ、にんじん)、スープ(食塩、オニオンパウダー、ポーク調味料、クリーミングパウダー、香辛料、トマトパウダー、カレー粉、小麦粉、かつおぶし調味料、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、カロチノイド色素、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

クミンが強めの本格的なファーストインプレッション

先入れの「粉末スープ」は、なるほど日清食品の説明通りスパイスはクミンの香りが強く、特大おあげの甘辛い感じが重なって、いつもの「カレーうどん」とは異なる雰囲気。ただ、既存の「カレーうどん」に通じる優しい香りも漂ってくるため、その流れを汲んでいる部分は無きにしも非ず。

インスタ萎えする感じだけど湯気は芳醇

湯戻し時間は通常通り5分なので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタをして待つこと5分。調理後の香りは圧倒的にカレーが優勢で、あまり出汁(だし)の要素は感じません。でもって注意点が一つ‥‥特大おあげが邪魔で混ぜにくいw 粉末スープに粘度を高める成分が入っていたので、特大おあげのディフェンスに負けないように、しっかりと混ぜ合わせるのが重要なポイント。

果たして東洋水産は躓いてしまったカレーつゆ×おあげの相性に問題はないのかどうか、引き続き「めん」「つゆ」「具材」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(134g)あたり
カロリー:595kcal
たん白質:13.9g
脂  質:24.1g
炭水化物:80.6g
食塩相当量:8.0g
(めん・かやく:3.4g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:265mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:595kcal(めん・かやく:531kcal)(スープ:64kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺です

5.0

形状や「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」という原材料名の構成から察するに、既存の「特盛きつねうどん」や「特盛かき揚げ天ぷらうどん」と同じ油揚げ麺で、ライバル関係にある「赤いきつね」は伝統的な方向性を守っているのに対し、こちらは先進的な質感が魅力。

久々に食べると妙に美味しいんですよねw

「特盛きつねうどん」や「特盛かき揚げ天ぷらうどん」と比較して、ややコシを強めに感じるのは、おそらくカレーつゆ(とろみ)との兼ね合い。食べ始めは歯応えのある弾力で、わざと放置すれば “10分どん兵衛” よろしくジューシーな食感が楽しめる、安心と信頼の質感は「日清のどん兵衛」ならでは(ただし、放置する場合は “粉末スープを完全に溶かしてから” 適度に休ませるのが安全です)。

ちなみに通常サイズの「きつねうどん」では74gの麺重量を標準とし、通年販売の「特盛きつねうどん」では101gを標準としていますが、今回の麺重量は96gと若干ながら少なめで、ここはコスト調整を感じるところ。ただ、大盛りカップ麺のパイオニアである「スーパーカップ1.5倍」(めん90g)よりも多いため、とろみの強いカレーつゆも手伝い、しっかりとした食べ応えが楽しめました。

つゆ

ちゃんとスパイシーだけどコクも深い

5.0

既存の「カレーうどん」におけるカレーつゆは、2018年4月30日のリニューアルで東日本は豚だし、西日本は牛だしに分け、東西による差別化を図っていましたが、2021年8月2日のリニューアル発売をもって東西の味分けを廃止。以降の北海道を除く全国版では “牛の旨みと鰹節×昆布のWだし” を、北海道限定の「北のどん兵衛」では “豚の旨みと鰹節×利尻昆布のWだし” を訴求しています。

今回のカレーつゆに牛由来の成分は使用しておらず、動物系はポーク調味料のみを使用しているため、そこにスポットを当てると「北のどん兵衛 カレーうどん」に近いのですが、こんぶ粉末は使用していません。また既存の「カレーうどん」には入っていないオニオンパウダーやトマトパウダーを追加するなど、カレーらしさを引き立てるようなフレームワーク。

かつおぶし調味料を併用しているため、和の要素が皆無というわけではないけれど、クミンの存在感を筆頭に、どこか家庭的でありながらもスパイス感を尊重した骨組みです。ただ、刺激的な要素は唐辛子よりも黒胡椒の清涼感で演出しているので、尾を引く辛さではありません。とろみも適度に強く、ちゃんとスパイシーで、丁寧に味わい深い、いい意味で「どん兵衛」らしいカレーつゆでした。

具材

なかなかどうして美味しいですよ

5.0

粉末スープに同梱されていたネギはコストの低い粉砕型の青ネギだったので、これといって書くこともないのですが、コリコリとした歯応えの人参は地味に多く、こちらは歯応えのアクセントに効果的。でもって「赤い×黒いきつねカレーうどん」ではミスマッチに思えた油揚げとカレーつゆの相性は‥‥お、悪くないですね。

特大おあげは伊達じゃない

いつもの「きつねうどん」と同様に、砂糖と醤油を中心とする味付けが施されているのですが、ライバルの「赤いきつね」よりも醤油感が控えめで、カレーつゆに寄り添うようなスタンス。カレーのスパイス感と対比を描く甘さも素直に受け入れられる加減で‥‥というか、それが中毒性を高めることに寄与している、想像以上に相性のいい組み合わせでした。

総評

5.0

「赤い×黒いきつねカレーうどん」では、優しいカレーつゆと醤油感の強い味付油揚げが衝突し合っているように感じたのに対し、後発された「特盛スパイシーきつねカレーうどん」のカレーつゆはスパイスの存在感を強め、特大おあげの醤油感も主張しすぎないなど、まるで東洋水産が躓いた部分を補完したような仕上がり。

もちろん “まったく関係ない” と関係者に指摘された場合、そうですかと受け入れますけど、それは扨措き「お揚げ入りのカレーうどん」の勝負は日清食品に軍配で、この組み合わせに対する印象が変わりました。ちょっと値段は高めですけど、ふっくら特大おあげ+とろみのあるカレーつゆ+ジューシーなうどんで食べ応えはバッチリなので、値段を踏まえても良品でした【author・taka :a(大石敬之)】

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