「サッポロ一番 沖縄そばの名店 楚辺」これぞ王道! ファミマ限定カップ麺

サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月19日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 沖縄そばの名店 楚辺(そべ)」の実食レビューです。

創業10周年を迎える沖縄の人気店「楚辺」が監修したカップ沖縄そばが登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

沖縄そばの名店 楚辺

「楚辺そば」(そべそば)とは、2009年2月にオープンした那覇市楚辺にある沖縄そばと海産物料理の店で、店主は元洋食料理人の國吉真(くによし まこと)氏。お店は住宅地の一角にある戦後に建てられた赤瓦屋根の民家を手作りでリフォームされたそうですが、もともとは店主のオジー(祖父)が所有していた物件だったそうです。

赤瓦屋根の内側が店内から見られるように吹き抜けとなっている天井にはシャンデリアがあり、店主の祖父が残した掛け軸などの美術品も飾られ、古民家ならではといえる当時の趣を残しながら店内にはアメリカ・オールディーズのBGMが流れるなど、さらに2018年6月から店舗の隣にタコス・タコライスの専門店「タコス&タコライス楚辺(旧店名『Octopus Garden』)」をオープンしているのだとか。

観光客のみならず地元の方からも人気のあるお店らしいのですが、めでたく2019年3月に「楚辺そば」が創業10周年を迎えるそうです。通常、カップ沖縄そばの最需要期は夏向けのカップ麺が発売される6月〜8月にピークを迎えるので、2月の新商品としてリリースされるのは珍しいのですが、パッケージにも書いてあるように創業10周年を記念した節目の商品という位置付けですね。

2016年7月12日(火)にもファミマの「沖縄そば名店監修シリーズ」カップめん第4弾として販売数量26万食限定で発売されていたのですが、もともと洋食屋さん出身の店主・國吉真氏は沖縄そば店を始めた当初、ほとんど沖縄そばの知識がなく、何度も失敗を繰り返しながら試行錯誤を重ね、現在の出汁が完成したそうです。

基本は豚骨、鰹、野菜などで出汁を取っているそうですが、いきなり材料すべてを一つの鍋で炊き出すのではなく、それぞれ別々に煮込んでから最後にブレンドして煮込み直す手法をとっているそうで、あっさりとしながらもコクのあるテイストが人気の秘訣。お店のメニューには定番の沖縄そば(三枚肉)、ソーキそば(スペアリブ)、てびちそば(豚足)などがあり、それぞれ出汁の味が変わらないように沖縄そばとトッピングは別々に提供されるとのこと。

沖縄独特の香辛料・ヒバーチ(ピパーツ)が決め手の「八重山そば(石垣そば)」、具材を麺の下に隠す独特の歴史があった「宮古そば」、大東諸島で食されている豪快な手打ち太ちぢれ麺の「大東そば」、最もポピュラーな「沖縄そば」など、沖縄の「そば」といっても本島や離島で違いがあり、大きく分けて4種類に分類されます。

各店のメニューも独特で、最もオーソドックスな「沖縄そば」(三枚肉そば)、豚のアバラ(スペアリブ)をトッピングした「ソーキそば」、豚足を長時間煮込んだ「てびちそば」が定番。さらに、ゆし豆腐(にがりを入れてから固める前の柔らかい島豆腐)と肉を入れた「ゆしどうふそば」、アグー肉をトッピングした「アグーそば」、アオサが入った「アーサそば(『なかむらそば』限定)」などもあるようですが、とりあえず「楚辺」の地域スタイルは離島ではなく本島の「沖縄そば」に分類されるようですね。

開封

開封の前にフタの上に別添されている小袋を取らないといけないのですが、仕上げの小袋ではなく「調味油」と書いてあります。通常、サンヨー食品(サッポロ一番)の縦型ビッグ製品では仕上げの小袋とデザインされているのが一般的で、ファミリーマートの公式サイト内にある商品情報紹介ページのイメージ写真も仕上げの小袋となっているのですが、どうやら仕様が変わったようです。

もし製造所固有記号が協力工場のカナヤ食品を表している「Z」なら納得できるのですが、今回は太平食品工業(サンヨー食品の製品開発部)の関西工場を意味する「W」(奈良工場)となっていました。しかし、思い返せばファミマ限定とかセブン限定の時は調味油という表記が多かったかもしれない‥と、それはさておき別添の小袋はフタ上の「調味油」1袋だけなので、とりあえずフタから剥がしましょう。

開封すると和風カップ麺よろしく鰹出汁(かつおだし)の香りが強めに香ってくるのですが、粉末スープの量が多く、具材は四角いチップ状の味付豚肉、青ネギ、かまぼこというシンプルな構成。今回は楚辺のグランドメニュー「沖縄そば」「三枚肉そば」「軟骨ソーキそば」「てびちそば」「本ソーキそば」など、パッケージにもファミリーマートの公式サイトにも “再現” の文字はありません。

しかし、2016年7月発売品と比較して、よりお店の味に近付けるよう改良。麺の太さを変え、具材も増量し、鰹の風味を強めているそうです。オリジナルカップ麺は限定37万食と前回よりも販売数量が増え、カップ麺の販売エリアは全国ですが、お店の「ジューシー」というメニューを再現してアレンジした「ジューシーおむすび」(1個128円・数量限定7万個)が沖縄ファミリーマート限定で販売されるそうです。え、ジューシーめちゃくちゃ気になるんですけど‥(※兵庫県在住)。さらに2019年3月18日(月)までの期間中、おにぎりとカップ麺を一緒に買うと30円引きになるキャンペーンも開催されるそうですよ。

製品情報・購入価格

製品名:沖縄そばの名店 楚辺(そべ)
販売者:サンヨー食品
製造所:太平食品工業 関西工場(製造所固有記号 W)
内容量:93g(めん70g)
発売日:2019年02月19日(火)
実食日:2019年02月19日(火)
JANコード:4901734036968
ファミリーマート通常価格:200円(税別)

発売地域:全国(ファミリーマート限定・数量限定)
購入価格:216円(税込)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)

麺の種類:油揚げ麺(沖縄そば)
スタイル:タテ型ビッグ
容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(ポークエキス、糖類、食塩、魚粉、魚介エキス(魚介類)、植物油脂、豚脂、しょうゆ、香辛料、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、ねぎ、かまぼこ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、レシチン、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・魚介エキス(魚介類)を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)※魚介エキス(魚介類)を含む

実食開始

待機時間は熱湯5分、別添の調味油については温めてください、温めないでくださいなどの指示はありませんが、いつものクセで温めました。フタの上に残っている接着剤が復活して小袋が再び貼り付きますが、調味油の中には豚脂が含まれているので、小袋の再接着に抵抗がなければ軽くフタの上で温めたほうがいいかもしれません。

調味油には植物油脂も含まれていたので、すべてが豚脂というわけではないのですが、小袋に残った調味油を直接すこし舐めてみると、ネガティブな癖を抑えつつも動物系のコクを感じました。東洋水産(マルちゃん)の特製油みたいに内容量が多いわけではなかったので、全部入れても湯気が立たないほど油膜が張ったりギトギトするようなタイプではなかったです。

チップ状の味付豚肉が何気に多く、一つひとつの面積も広いので、重ねずに並べたら表面の半分以上は余裕で隠せるほどの量でした。また、ネギも量が多く、かまぼこは‥‥おかげで小ぶりなサイズが目立っていたのですが(笑)、具材増量のリニューアルは伊達じゃないようですね。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(93g)当たり

カロリー:406kcal
たん白質:8.9g
脂  質:15.2g
炭水化物:58.3g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:226mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:406kcal(めん・かやく:325kcal)(スープ:81kcal)

めん

ごわごわ感が沖縄そばらしい

本州など沖縄以外の地域で「そば」といえば蕎麦粉を使用した「蕎麦」、または「中華そば(支那そば)」などが一般的ですが、沖縄そばの麺に蕎麦粉は用いられず、基本的に小麦粉100%。うどんのように白っぽい見た目ですが、食品添加物の「かんすい」(または「灰汁」)を使用しているので、うどんとは異なります。

明治の後半に中国人が木炭に上澄み液と小麦粉を混合して麺を打ち、それが沖縄そばの原型と言われているのですが、しなやかなコシや粘り気のある弾力、または歯切れの良さなど、そうではなく「ごわごわ」としたゴワつきが特徴。沖縄そばの麺と中華そばは原材料が似ているのですが、ごわついた食感が最大の特徴と言っても過言ではありません。

もちろん店によっては讃岐うどんライクな粘り気のある沖縄そばを提供しているところもあるのですが、カップ麺では手揉み風のランダムな縮れが施された厚みのある平打ち麺で、ごわごわとした食感から、まさにオーソドックスな沖縄そばを思わせる雰囲気。独特な食感に慣れるまでは違和感を覚えるかもしれませんが、昨年に同社が製造していたファミマ限定の「首里そば」よりも取っ付きやすいタイプですし、慣れると癖になりますよ。

ちなみに蕎麦粉を30%以上使用していない場合「そば」とは認めないとして、沖縄が本土復帰後は「沖縄そば」という呼び名が禁止されていた時期がありました。しかし、昭和53年10月17日に公正取引協議会から正式に「沖縄そば」の呼称認定を受け、全国麺類名産・特産品にも指定されたことから毎年10月17日を「沖縄そばの日」として記念し、その日は県内にある沖縄そばの各店が様々なサービスを提供してくれるそうです。

スープ

豚と鰹のだしに、煮干しエキスを加えたあっさりスープが特徴です。

(出典:ファミリーマート「商品情報」)

シンプルかつ深みのある出汁

基本は鰹が主体となっているのですが、ほぼ鰹と煮干が対等くらいのバランスで‥いや、体感的には鰹(4):煮干(6)くらいの割合でしょうか。膨よかな節系の旨味と煮干のシャープな旨味が粒子を細かくして混ざり合い、比較して煮干のシャープな旨味が優勢で、鯖(さば)の出汁は感じません。

動物系は豚骨を軸に方向性は清湯(ちんたん:いわゆる豚骨ラーメンのような白濁したスープではなく澄んだスープ)で、そこに調味油を重ねて厚みを付与しているのですが、あくまで路線はスッキリと魚介を生かすスタンスで豚骨は土台を支えることに徹しています。しかし、物足りなさは感じさせないシンプルかつ丁寧な「豚の出汁(だし)」は見事。

カップ沖縄そばに有り勝ちな紅生姜とは違う変な酸味や化学調味料の雑味も控えめで、一見して明白に和風出汁がベースになっているのですが、うどんや蕎麦などの「つゆ」とは違う、まさに沖縄そば特有の個性を体現しています。醤油も使用されていますが、あくまで香り付けに過ぎず、豚と魚介の出汁を全面に出しながら塩で味を整え、旨味が通過した後は適度な塩気がキュッと後味にキレを生んでいる、とても丁寧で計算されたスープでした。

かやく

味付豚肉、ねぎ、かまぼこ

味付豚肉は中庸的なチャーシューを四角く切ったようなチップ状、かまぼこはミニマムサイズ、ネギは食感重視の汎用的なものですが、意外と味付豚肉とネギが侮れません。まず味付豚肉なんですけど、けっこう脂身の部分が多く(もしかすると個体差が生じるかもしれませんが)、一つひとつが柔らかくてジューシー。

もちろんラフテー(三枚肉)でもなければソーキでもなく、てびちでもなければ軟骨入りでもミミガー(?)でもないのですが、スカスカのパサパサな必要最低限ランクではありません。量が多いのも嫌味ではなかったし、1枚が大きくて思っていたよりも印象は悪くありませんでした。そして、たっぷり入ったシャキシャキのネギもポイント。今回は麺がゴワゴワなので、ネギのシャキッとした歯触りが食感のアクセントに大きく寄与しています。

かまぼこはピンクの縁取りが施されている和風カップ麺で定番の型なので、「蒸す」かまぼこではなく「揚げる」かまぼこが主流の沖縄そばとはタイプが異なるのですが、これについては妥協すべきでしょう。あまり目立ってなかったです(笑)。ちなみに大正2年、かまぼこ・生姜を沖縄そばに初めてトッピングしたのは「ウシンマー そば屋」というお店だそうで、その頃は豚ティイチ(豚肉1切れ)かまぼこタァアチ(かまぼこ2切れ)が基本だったそうですが、沖縄海洋博覧会が開催された1975年、名護市に現れた「ソーキそば」が人気を博し、それが定着して現在の沖縄そばを代表するメニューとなったようですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

まったく奇抜な要素はなくて、むしろシンプルすぎるくらいシンプルというか、まるで新商品らしからぬ安定感を誇っていたのに無難な印象は皆無。むしろ基本を忠実に守り、その雛型を極めてきたかのような王道を地で行く仕上がりには思わず溜息を漏らしてしまうほど、とても素晴らしいカップ沖縄そばでした。

これまでカップ沖縄そばといえば明星食品が頭一つ抜けていたイメージだったんですけど、昨年のインパクトが絶大だった「首里そば」しかり、今回のオーソドックスを突き詰めてきたような「楚辺」しかり、今後はサッポロ一番の沖縄そば系カップ麺も見逃せません。この勢いで夏の新商品にも期待したいですし、それに対して明星食品は得意のノンフライ麺とレトルト調理品を駆使して対抗する、さらに負けじと明星のライバル・東洋水産(マルちゃん)や本格派の日清ラ王も参戦! みたいなカップ沖縄そばバトルを繰り上げてほしいですね。

とにもかくにも今回のファミリーマート限定カップ麺、「沖縄そばの名店 楚辺(そべ)」はカップ沖縄そばが好きなら確実に押さえていただきたい製品ですし、まさに定番ど真ん中と言っても過言ではない鑑のような仕上がりだったので、カップ沖縄そば未体験の方は、このジャンルが自身の好みに合うかどうかの判断材料として一つの基準になると思います。

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