ファミマのジェネリック二郎【ラーメン荘 歴史を刻め】監修「豚骨醤油 豚ラーメン」の背脂が本気出してきた件

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ファミリーマート

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年12月14日(火)新発売の二郎系レンジ麺、ファミリーマート限定「ラーメン荘 歴史を刻め監修 豚骨醤油 豚ラーメン(背脂入り)」の実食レビューです。

コンビニのジェネリック二郎にニューフェイス “関西屈指” の二郎インスパイア店「歴史を刻め」ついに登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ラーメン荘 歴史を刻め監修 レンジ豚ラーメン

「ラーメン荘 歴史を刻め」とは、京都府京都市左京区一乗寺にオープンした京都二郎系(富士丸系)の原点「ラーメン荘 夢を語れ」の系譜に連なる二郎インスパイア店で、2010年(平成22年)8月1日・大阪府大阪市東淀川区に現在の「下新庄本店」を開業。京都と大阪を中心に店舗を展開している「ラーメン荘」グループの3号店で、マニアの間では “関西二郎系の雄” と高く評価されています。

ついに「ラーメン荘 夢を語れ」初のレンジ麺が登場

今回の新商品「ラーメン荘 歴史を刻め監修 豚骨醤油 豚ラーメン(背脂入り)」は、ファミリーマートのファミマルKITCHEN(キッチン)にカテゴライズされている電子レンジ加熱専用のコンビニラーメンで、ラーメン荘の中でも屈指の人気を誇る「歴史を刻め」の味わいを再現。すでに売り切れや入荷待ちの店舗も多く、TwitterをはじめとするSNSを中心に、ネット上でも話題になっていました。

「ラーメン荘 歴史を刻め」の源流となる「ラーメン荘 夢を語れ」とは、現在の「ラーメン富士丸 神谷本店」が「◯二郎(マルジ)」もとい「ラーメン二郎 赤羽店」だった頃、そこで修行を積んだ西岡津世志(にしおか つよし)氏が創業したラーメン店で、2006年(平成18年)10月20日・関西屈指のラーメン激戦区として知られる京都は一乗寺で独立。

一乗寺といえば「ラーメン二郎 三田本店」の流れを汲む直系店舗「ラーメン二郎 京都店」もありますが、それよりも早く同系統のラーメンを提供していた「夢を語れ」が関西における二郎インスパイア系(富士丸系)の先駆けとされ、2009年(平成21年)3月6日に京都の伏見区で「ラーメン荘」グループの2号店「地球規模で考えろ」をオープン。

青い看板に手書きの屋号が「ラーメン荘」を象徴する特徴

それに続く「ラーメン荘」グループの3号店が「歴史を刻め」で、店主の藤原大地(ふじわら だいち)氏は総合格闘技ジムの名門・パンクラス出身の経歴を持ち、総合格闘技の世界から引退を決意した後、ラーメン業界に転身。最初は自家製麺と無化調スープを特徴とする「麺や輝(てる)中津店」で働いていたそうですが、バイクで事故を起こし、それを切っ掛けに閃いたのが「夢を語れ」への転職。

以前に「夢を語れ」で食べたラーメンに対する衝撃を思い出し、なんの前触れもなく “弟子にしてください” と「夢を語れ」に申し出たところ、ほぼ初対面だった西岡店主が働くことを承諾。その3ヶ月後には「夢を語れ」の店長になり、2号店の「地球規模で考えろ」がオープンしてからは両店舗の統括を任され、何度も副社長の座を勧められたそうですが、2010年8月に「歴史を刻め」で独立しました。

2021年11月6日に「夢を語れ」は長期休業を発表しましたが、前述の「世界規模で考えろ」や「歴史を刻め」のほかに「おもしろい方へ」や「これが好きだから」など、個性的な屋号の “ラーメン荘” を展開。アメリカのボストンに出店した「Yume Wo Katare」も系列店で、元プロ野球選手の小林公太氏が経営する「俺の生きる道」(旧「夢を語れ東京」)も遡れば一乗寺の「夢を語れ」に辿り着きます。

レンジ麺でも “背脂入り” をアピール

さて、今回のレンジ麺を監修した「ラーメン荘 歴史を刻め」の特徴は、師匠筋にあたる「ラーメン富士丸」譲りの別皿アブラに、京都は亀岡にある老舗醤油店の特注醤油を使用した非乳化スープ、そこに唯一無二の極太自家製麺を合わせ、二郎インスパイア系に漏れず大量のヤサイと分厚いブタをトッピングしたインパクト抜群の一杯。

すでに「千里眼」監修の「濃厚マシマシラーメン」や「マシマシにんにく冷し中華」などを展開しているファミリーマートですが、いわゆるジェネリック二郎(二郎インスパイア系をイメージしたコンビニのラーメン)に「歴史を刻め」が参戦するのは初の試みなので、仕上がりが楽しみです。

別添の小袋と作り方

レンジ加熱目安は500Wで7分00秒(1600Wなら2分20秒)

調理方法は電子レンジ専用で、加熱時間の目安は家庭用の電子レンジ(500W)で7分00秒、ファミリーマートの業務用レンジ(1600W)で2分20秒と比較的に長めの設定。ファミリーマートの店舗ごとに提携している工場が違うため、地域によっては包装の仕様が変わることもありますが、基本的に “商品ラベルの帯や外装フィルムを剥がさずに” 買ってきたままの状態で加熱します。

フタの凹みに一味唐辛子の小袋を別添

今回の場合、お店のロゴや製品情報などがプリントされている帯と本体(フタ)の間に一味唐辛子の小袋が入っているのですが、あらかじめ取り出してください等の注意書きはありません。さすがに別皿のアブラまでは再現されていませんが、けっこう濃いめの味に仕上がっていると思うので、味変可能な一味超辛子は嬉しいポイント。

ちなみに同日、東京都目黒区駒場の人気店「千里眼(せんりがん)」監修の新作「濃厚マシマシラーメン(ニンニク・辛脂入り)」もリリースされましたが、千里眼監修のレンジ麺は「北海道・東北・関東・北陸・九州・沖縄」限定、歴史を刻め監修のレンジ麺は「東海・関西・中国・四国」限定と販売エリアを分けているので、境目の地域を除き、両方の商品を入手するのは困難かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ラーメン荘 歴史を刻め監修 豚骨醤油 豚ラーメン(背脂入り)
製造者:株式会社ジョイアス・フーズ
製造所:京都工場(京都府久世郡久御山町市田大領2-8)
内容量:記載なし
発売日:2021年12月14日(火)
実食日:2021年12月17日(金)
発売地域:東海・関西・中国・四国(静岡県の一部除く)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:598円(税込)
希望小売価格:554円(税別)
麺の種類:ゆで中華麺
スタイル:レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
加熱方法:電子レンジ専用
加熱時間:500W・7分00秒 1600W・2分20秒
小袋構成:1袋(一味唐辛子)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】ゆで中華麺(国内製造)、スープゼラチン、ゆで野菜(もやし、キャベツ)、チャーシュー、豚脂、ラード、にんにく、袋入りとうがらし / 増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酒精、かんすい、乳酸Ca、加工デンプン、酢酸Ca、カラメル色素、グリシン、酸化防止剤(V.C、V.E)、リゾチーム、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※同工場では、そば・卵を含む製品を生産しています。

実食開始

カロリーは驚異の1147kcalを記録

電子レンジでの加熱が終わったら商品ラベルを剥がし、やけどに注意しながらフタを開け、任意のタイミングで一味唐辛子をトッピングすれば‥‥と、その前にカロリーなどの栄養成分表示をチェック。1包装あたりの重量は記載されていませんが、まさかの1147kcalということで、2021年10月26日にリニューアルした「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」の1106kcalを超える値。

加熱の段階からニンニク臭い(好印象)

ファミリーマート通常価格は554円(税込598円)と要冷蔵のカップ入りラーメンとしては高めに設定されているのですが、同日発売の「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク・辛脂入り)」と同じ値段。調べてみると「濃厚マシマシラーメン(ニンニク・辛脂入り)」のカロリーは1022kcalだったので、それを100kcal以上も超越してきた「歴史を刻め」初監修のレンジ麺。

さらに脂質も60.3gということで、このブログで中心的にレビューしているカップラーメンの比ではなく、食塩相当量に至っては10.8gと凄まじい商品。ちなみに製造所はジョイアス・フーズの京都工場なのですが、前述のように工場は地域によって違うため、ご了承ください。それでは、引き続き二郎インスパイア特有の背徳感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の項目に分け、特徴を解説します。

栄養成分表示:1包装当り(推定値)
カロリー:1147kcal
たん白質:42.4g
脂  質:60.3g
炭水化物:112.1g
(糖  質:105.5g)
(食物繊維:6.6g)
食塩相当量:10.8g
(めん・具:2.5g)
 (スープ:8.3g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

茹で過ぎた感が否めない

3.0

店舗で提供される唯一無二の極太麺は、二郎インスパイア店が愛用している小麦粉の代名詞といっても過言ではない、日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)で打った縮れの強い自家製麺で、わしわしと喰らわせる力強さが中毒者を量産。それをイメージした今回の茹で麺も縮れが強く、このジャンルとしては太めに切り出されているのですが‥‥

サイズのわりに柔らかくて頼りない食感

あらかじめ茹でた麺を冷却し、ゼラチンで固めたスープの上に乗せ、再び電子レンジで加熱しなければいけないのがコンビニラーメンの宿命。現時点ではセブンイレブンが誇るジェネリック二郎ブームの火付け役「中華蕎麦とみ田監修 三代目豚ラーメン」のみ “茹で置き再加熱問題” を解決しているのですが、今回の麺は茹で置き感が強く、だいぶ柔らかめの食感が気になるところ。

ただ、繰り返しになりますけど “コンビニにある要冷蔵のコンビニラーメンは地域によって製造者が違う” ため、ファミリーマートと提携している工場ごとに設備が異なります。つまり、もっと加水率が低く、もっとコシの強いゴワゴワした麺を販売しているファミリーマートが存在する可能性もありますが、けっこう妥協しなければいけない仕上がりだったので、ひとまず麺の評価は及第点としました。

スープ

パーレンに囲まれた(背脂入り)は伊達じゃなかった

6.0

店舗のスープは非乳化と前述しましたが、レンジ麺のスープは豚骨の乳化感が強く、醤油や食塩のエッジと渡り合うくらい。これはファミリーマートの「レンジ家系ラーメン」にも当てはまる特徴で、お店の味を忠実に再現しているわけではありません。しかし、あくまでもコレは「ラーメン荘 歴史を刻め」が “監修” したコンビニ用のラーメン。

人を選ぶクセを抑えながらも骨感が鼻に抜ける、旨みの強い白湯(ぱいたん)系の豚骨スープを軸に、一般受けするギリギリを狙った醤油と食塩のキレも絶妙で、ニンニクの威力も高く、表面に浮かぶアブラで背徳感を表現。すこし硬派な路線からは外れてしまうものの、漠然と二郎インスパイア系をイメージさせる味に仕上がっています。そして、食べ始めは気が付かなかったのですが‥‥

背脂のサイズは平均1cm以上

いわゆる “背脂チャッチャ系” などの小さな背脂の粒とは違う、ブロック状の豚バラ肉から脂身を削ぎ落としたようなサイズの背脂がゴロゴロと出現。500Wの電子レンジで7分ぴったり加熱したにもかかわらず、完全に溶けることなく形状を保ち、なおかつ口に含めば “いい意味で下品な豚臭い風味” とアブラの甘みが楽しめる、いやいやハイカロリーの原因はコレかと。

醤油の効かせ方や乳化具合など、厳密に判定すると店舗のスープとは味の方向性が違うように感じたのですが、これだけ大きな背脂がゴロゴロと入っているレンジ麺はジェネリック二郎の中でも珍しく、そこに「ラーメン荘 歴史を刻め」監修のメリットと個性が現れていました。

具材

使い回しだけど悪くない

5.0

二郎インスパイア系の醍醐味といっても過言ではない、通称 “ブタ” と呼ばれる肉塊‥‥それと比較してチャーシューのサイズは常識的ですが、しょうゆ感よりも甘さに比重を置いた優しい味付けで、濃いめのスープに対してインターバルになる存在。いってしまえばスーパーの惣菜コーナーにある煮豚みたいな仕上がりではあるものの、そこそこ肉厚で食べ応えあり。

刻みニンニクで背徳感マシマシ

茹でヤサイ(キャベツ、もやし)は「千里眼」監修のレンジ麺と共通で、刻みニンニクも同じものを使い回しているのですが、もやしはレンジアップ後も適度にシャキシャキ。濃いめのスープと対比を描くキャベツの優しさも心地よく、対して刻みニンニクはスープの攻撃性を飛躍的にブーストしてくれるアイテムで、そんなヤサイとニンニクのコンビネーションも二郎インスパイア系の醍醐味とされる要素。

別添の一味唐辛子は安心と信頼のメイドインS&B(エスビー食品)で、こってりスープをピリッと彩ってくれる効果的な存在。そこまで量が多いわけではないものの、芳ばしい風味と適度な刺激が最後まで飽きさせない工夫になっていました。お店でも卓上に唐辛子を常備しているため、再現度の高さに寄与しているポイントといえるかもしれません。

総評

5.0

セブンイレブンやローソンのジェネリック二郎と比較して、麺の茹で置き感が気になったのと、スープの方向性も「ラーメン荘 歴史を刻め」とは違うように感じたのですが、大きなアブラの背徳感は凄まじく、これで税込598円ならコストパフォーマンスも悪くありません。

麺の仕上がりについては要改善ではあるものの、スープにおける味の中毒性は高く、いい意味で伸び代を感じる商品だったので、続編の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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