カップ麺ランキング【汁あり篇】マニアが選ぶ2023年のTOP5発表 〜第1位はロングセラーが起こした革命の一杯!!

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まとめ

2023年の即席カップめん市場を振り返ってみると、コロナ禍で盛り上がった二郎インスパイア系(にんにく)と激辛系のブームは落ち着き、様々な分野で注目されている韓国系のフレーバーがコンスタントにリリースされ、また物価の高騰による反動か高級路線のプチ贅沢な新作も目立っていました。

このページでは、2023年(令和5年)1月〜12月に発売された商品の中で、実際にブログで評価した汁ありカップ麺(ラーメン・うどん・そば等)を厳選し、ランキング形式でTOP5を紹介します。筆者(@honjitsunoippai)の独断と偏見に基づいたランキングなので、個人的な嗜好や主観的な考えも含みますが、よろしければ最後までお付き合いください。

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カップ麺ランキング 汁あり篇 2023ver.

前述のように、2023年は韓国系のフレーバーと高級路線の商品が目立っていた印象で、それを牽引していたのは日清食品。片やドル箱の二郎インスパイア系や激辛系の新作は圧倒的に減ったので、本年公開分のランキングは「マニアが選ぶ2023年の【汁なし篇】TOP5」と、このページで紹介する【汁あり篇】に分けました。

2023年の【汁なし篇】TOP5は公開済み

今年も印象的な商品が多かったので、どの商品を選定しようか頭を抱えつつ、1年分のログを遡ってみたところ、★8以上の評価が一つもないことに気が付いた年末。逆に★6クラスの商品は「汁あり」だけで20以上あったので、ランキングの作成に時間を要したのですが、その発表前に触れておきたいことがあります。

昨年のカップ麺ランキングでは【激辛篇】と【二郎インスパイア篇】も公開しましたが、どちらも今年は部門別のランキングを作成するほど盛んではなかったので、前述のように本年公開分は【汁なし篇】と【汁あり篇】に限定しています。ただ、★の数を最大の指標に振り返った場合、必ず「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」と「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」がトップ3の一つに躍り出てくるので、選択肢を増やすため “殿堂入り” させることに。

こいつらは総合力が高すぎる

というわけで、2023年の【汁あり篇】では「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」と「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」をエントリーから外し、なおかつ「これ前にも食べたよね?」みたいな再販系を除く “純然たる新作から印象に残った商品” を厳選しました。順位には賛否両論あるかと思いますけど、それも含めて楽しんでもらえたら幸いです。

第5位「名店ジャンク すみれ味噌ヌードル」

あの「すみれ」監修なのにジャンクさが売り!?

同列評価が多かったランキング第5位に食い込んだのは、2023年12月4日(月)に発売されたセブンプレミアムの「名店ジャンク すみれ味噌ヌードル」で、メーカーは日清食品。NB(ナショナルブランド)商品だとメーカー希望小売価格が271円(税別)前後に設定される縦型ビッグのカップラーメンでありながら、この時世に198円(税込213円)の販売価格を実現していた一杯。

ぜんぜん “雑うま” じゃねぇ‥‥

すみれ監修のカップラーメンといえば、セブン&アイ(SEVEN&i)の最上級ブランドに位置している、セブンプレミアムゴールドの「すみれ 濃厚みそ」が代表的。しかしながら新作の「名店ジャンク すみれ味噌ヌードル」は、タイトルにも “ジャンク” とあるように、カップラーメンだからこその安っぽいイメージを逆手に取ったような商品で、あろうことかパッケージで “雑うま” をアピール。

大丈夫? 村中社長(すみれの代表)怒ってない? などと不安になるような雰囲気を醸していたのですが、なんのこれしき雑うまどころか “激うま” 濃厚みそスープに、具材としての針生姜も面白く、これで198円(税込213円)なんでしょ? 大丈夫? などと食後に新たな不安が生まれたくらい。かなりコスパの高い一杯だったので、このまま「一風堂」や「山頭火」にバトンを繋いでほしいです。

第4位「鬼煮干中華ソバ 中華ソバ伊吹監修」

煮干しマイスターの本気

続きましてランキング第4位のカップ麺は、2023年4月24日(月)に発売された「鬼煮干中華ソバ 中華ソバ伊吹監修」で、メーカーはエースコック。パッケージには “店主からの挑戦状” という強気のメッセージを掲げた一杯で、そんなこといって常識の範囲内なんでしょ? などと高を括っていたのですが、過去10年内に食べた縦型ビッグの中でも一二を争う煮干の強さを誇っており、なるほど「鬼」の文字にも納得のインパクト。

いつかの「MEGAニボ」より強烈だった

縦型ビッグという製品スタイルは、大判どんぶり型のカップラーメンと比較して制約が多く、そこに “あえて人を選ぶほど煮干の個性を集約した” これぞ「中華ソバ伊吹」監修の妙といっても過言ではない一杯で、しばらく煮干の苦味が口の中に停滞し続けるレベル。でも、その苦味まで研ぎ澄ましているような洗練さを兼ね備えていました。

これまでに何度もタイアップを続けているエースコック×中華ソバ伊吹ですが、過去最高峰に煮干しが尖った一杯だったので、ここまでやるかと感激した次第。ただ、それだけに次のハードルも上がっているため、来年はハードコア系(別名:アルファベット系)と呼ばれている凶暴な一杯を、売れるとか売れないとか関係ねぇレベルで商品化してもらいたいです。

第3位「くさいけどうまい豚骨らーめん」

一度見たら忘れられないパッケージw

折り返し地点となるランキング第3位のカップ麺は、2023年11月18日(土)にドン・キホーテ限定で発売された「くさいけどうまい豚骨らーめん」で、メーカーは九州のサンポー食品。いやもう誰がデザインしたんだよw などとツッコミを入れざるを得ないパッケージに、まさかの商品名に “くさい” って攻めすぎ‥‥w

でも、けっして生臭いわけではない

などと出落ち感満載な雰囲気ですが、いざフタを開けてみると粉末スープのオイニーが強烈で、熱湯を注ぐ前にブルーチーズよろしくツンとした刺激臭が鼻を突いてくるほど。しかし、熱湯を注ぐと一変。ツンとした刺激臭は鳴りを潜め、それよりも久留米の “呼び戻し” を彷彿とさせる骨っぽい旨みだったり、熟成感だったり、そういった部分が芳醇で、想像していた以上に本格的。

麺は同社の「焼豚ラーメン」よろしくラード配合の油で揚げたフライ麺なので、特有の芳ばしさを伴いますし、かやくも具沢山とはいえない内容だったのですが、前述の芳醇な粉末スープ+芳ばしさ全開の調味油が味わい深く、ひとつの商品として高く評価できる一杯でした。ふざけたパッケージがイロモノっぽいので、ちょっと手に取りにくいかもしれませんけど、とんこつラーメンが好きなら積極的に試してみてください。

第2位「ニュータッチ 凄麺 兵庫播州ラーメン」

ご当地ラーメン不毛の地を「凄麺」が開拓

いよいよ大詰め‥‥ランキング第2位のカップ麺は、2023年9月18日(月)に発売された「ニュータッチ 凄麺 兵庫播州ラーメン」で、メーカーはヤマダイ。これまでに様々な地域のラーメンを題材にした「ご当地シリーズ」を展開している凄麺(すごめん)ですが、同シリーズ26品目にして初となる兵庫県の「播州(ばんしゅう)ラーメン」を再現ということで、なんとも激シブなチョイス。

しかも再現度めっちゃ高い

全国的には‥‥というか、兵庫県在住の方でも知る人ぞ知る播州ラーメン。これは西脇市と多可町を中心とする北播磨(はりま)地域の “ご当地ラーメン” で、織物産業が盛んだった1955年(昭和30年)頃、西日本の各地から集まった若い女性労働者の口に合うように、甘い味付けに仕上げたスープが特徴となっています。

それを再現した「凄麺 兵庫播州ラーメン」も甘いスープを強調していたのですが、お店レベルの再現度を誇る美味しさで、麺は安心と信頼のノンフライ。さらにチャーシューとメンマはレトルト調理品と隙を見せない一杯で、目の付け所も珍しく、しっかりと印象に残りました。甘いスープが人を選ぶ要因になりますけど、現地の雰囲気が伝わってくる仕上がりだったので、ぜひ触れてみてください。

第1位「カップヌードル 担担」

カップヌードル、本気で「担担」を商品化

そして‥‥2023年のカップ麺ランキング【汁あり篇】第1位に輝いたのは、2023年8月28日(月)に発売された「カップヌードル 担担」で、製造者は日清食品。約30年前に流行した栄養ドリンク「ダダン」のCMをモチーフに、なかやまきんに君が演じ切った新CM『ザクザクコリコリ 篇』も話題になりましたけど、フタを開けると数ある「カップヌードル」の中でもトップクラスの本格さ。

注目すべきはカシューナッツと搾菜のアクセント

あいかわらず麺に新鮮味はないけれど、練り胡麻(ねりごま)と擂り胡麻(すりごま)のコク、さらにピーナッツバターの甘さを効かせたスープは「カップヌードル リッチ」レベルの高級感を誇り、それだけでも充分な満足感が得られる内容となっていたのですが、なんといってもハイライトは「カシューナッツ」と「搾菜(ザーサイ)」の食感。

どちらも担担麺専門店では珍しくないトッピングですが、なかでもカシューナッツは即席カップめん業界において使い回しが難しい具材なので、それを起用したあたり、日清食品の本気度が伝わってくるポイント。実際に文句の付け所が見当たらなかったし、発売日から4ヶ月以上経過した現在も公式ウェブサイトに製品情報が残っているため、もしかしたら通年販売のレギュラー商品として定着するかもしれません。

まとめ

ほかにも「カップヌードル」といえば、MGSのネットミームで話題になった「特上」シリーズだったり、具材特化型の「具材まみれ」シリーズだったり、いずれも印象に残る商品が多く、タッチの差で5位以内に入り切らなかった名作も多々ありましたが、2023年のカップ麺ランキング【汁あり篇】TOP5は上記に決定します。来年は順位枠増やそうかな‥‥w

ちなみに “まだランキングは続きます” けど、これが2023年最後の更新。即席カップめんに特化したクセのあるブログですが、本年もお付き合いいただき、ありがとうございました。来年も新商品のレビューを中心に、独自のコメントと有益な情報発信を心がけて参りますので、引き付き「本日の一杯 -Cupmen review blog-」をよろしくお願いいたします【author・taka :a(大石敬之)】

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