サンポー食品と共同開発、ドンキ限定「くさいけどうまい豚骨らーめん」を食べてみた結果‥‥

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月18日(土)ドン・キホーテ限定発売、サンポー食品のカップ麺「くさいけどうまい豚骨らーめん」の実食レビューです。

とんこつを知り尽くした九州人も唸る “くさうまい” 一杯!? 見るからに衝撃のカップラーメン爆誕!! いったい、どれほど臭いのか——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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くさいけどうまい豚骨らーめん

サンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんの製造を生業としているメーカーで、2021年1月に創業100周年を迎えた老舗企業。当初は米穀卸大石商店として発足しましたが、現在は1978年(昭和53年)8月発売の即席カップめん「焼豚ラーメン」を主力商品とし “九州の「うまい」をカタチに” しています。

完全にイッちゃってるパッケージw

今回の新商品「くさいけどうまい豚骨らーめん」は、サンポー食品とドン・キホーテ(Don Quijote Co., Ltd.)の共同開発商品で、もはや狂気さえ感じる衝撃的なパッケージが目印。サンポー食品は豚骨に命を懸けているといっても過言ではないメーカーで、うまみやニオイまで追求しながらもNB(ナショナルブランド)では “万人受け” という制約を課しているのですが、そのリミッターが外れた様子。

パッケージのインパクトで衝撃的なファーストインプレッションを植え付けるサンポー食品の留型(とめがた)といえば、直近だと「爆ニボ煮干しラーメン」をはじめとするヤオコーとの共同開発商品が真っ先に脳裏を掠めたんですけど、同じデザイナーさんに依頼してるのかな?

この豚さんマジでw

むんむんした汗臭いデザインと商品名からも伝わってくるように、スープ特化型の商品であることは確実で、端から万人受けは狙っていない模様。はたして期待を裏切らない香り(臭い)が待ち受けているのかどうか、仕上がりが楽しみです。

開封

粉末スープを入れる順番に気を付けて

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「調味油」と「あといれ粉末スープ」の組み合わせで、サンポー食品のカップラーメンにしては珍しい構成。というのも同社のカップラーメンに別添されている粉末スープは “基本的に先入れ” なので、地味に大きな秘密が隠されているのかも。

見慣れた油揚げ麺

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、独特の芳ばしさが印象的。おそらく「焼豚ラーメン」の流れを汲んだパターンかと思いますが、以前に標準どんぶり型と大盛りバケツ型では配合を変えている(後者は大盛りでも伸びにくいように工夫している)と聞いたことがあります。もちろん、詳しい配合までは教えてもらっていませんが。

サンポー食品やドン・キホーテの公式ウェブサイトにも製品情報は掲載されていないため、メーカー希望小売価格は分かりませんが、店舗での販売価格は238円(税込258円)と絶妙なライン。特別に安いわけではないけれど、べらぼうに高いわけでもありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:くさいけどうまい豚骨らーめん
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230)
内容量:112g(めん85g)
商品コード:4901773101900(JAN)
発売日:2023年11月18日(土)
実食日:2023年12月24日(日)
発売地域:全国
取得店舗:ドン・キホーテ
小売価格:238円(税別)
購入価格:258円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(かやく・調味油・あといれ粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、食塩、ゼラチン、しょうゆ、たん白加水分解物、植物油脂)、かやく(きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、香料、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

かやくはシンプル

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はキクラゲとネギ。ハート型の焼豚もとい肉っけのある具材は入っていないため、この構成からもスープに対する力の入れ様が伝わってくるのですが、某こぶた社のスーパーカップよろしく具材に貧弱なイメージが否めない展開。

臭いというかポジティブに芳醇

かやく以外の小袋は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」を温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」と「あといれ粉末スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。詳しくは後述しますけど、下品なパッケージとは裏腹に、香りのファーストインプレッションは洗練されたイメージ。

またチャーシューなどは入っていませんが、けっこうキクラゲの量が多く、ネギがフリーズドライなのも好印象。しかし、あくまでも具材はシンプルなので、引き続きスープの底力に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:527kcal
たん白質:13.6g
脂  質:24.8g
炭水化物:62.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:4.3g)
カルシウム:530mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

基本的には「焼豚ラーメン」のイメージ

5.0

先に標準どんぶり型と大盛りバケツ型では配合を変えている(後者は大盛りでも伸びにくいように工夫している)と前述したように、なるほど量のわりに時間の経過に伴う食感の劣化は控えめに思えるのですが、基本的なイメージとしては「焼豚ラーメン」の延長線上で問題ありません。

のすたるじっく

ラード配合の油で揚げたフライ麺につき、それ特有の風味を伴うため、ラーメン屋さんで提供されるような麺とは異なるベクトルを歩んではいるものの、これこそ時代の変化に合わせて進化しながらも古き良きを大切にしているサンポー食品らしい魅力。

サンポー食品のカップラーメンに慣れていない方でも新鮮味は感じられないかもしれないけれど、食べ始めのコリっとした歯応えが心地好く、特有の芳ばしさも後述するスープとの相性は悪くありません。調理前の重量は85gなので、カップラーメンの大盛り基準(めん90g)よりも若干ながら少なめですが、しっかり食べ応えありますよ。

スープ

サンポー食品の本気に触れられます

7.0

サンポー食品の製品にしては珍しい “あといれ” 仕様の「粉末スープ」を入れる前に、小袋を開封した直後の香りを確認してみたところ、ブルーチーズでも使ってんのかレベルでツンとした刺激臭を感じたので、衝動的に「くさっwww」などと声に出してしまったんですけどw いざ溶かし込んでみると発酵系の酸味は控えめ。

しかしながら一朝一夕には出せない熟成感といいますか、強火で豚骨を炊き出した白湯(ぱいたん)特有のコクや骨の甘みだけでなく、長い年月を費やし、継ぎ足し継ぎ足し育てられた久留米(くるめ)の “呼び戻し” を思わせるテイストで、骨髄に由来する血生臭さは抑えながらも骨っぽさはバッチリ。

このオイル、もしや‥‥

さらに別添の「調味油」は、サンポー食品らしく動物油脂が主体のオイルで、いつもの「焼豚ラーメン」とは違う、豚脂の芳ばしい部分と髄の旨みを突き詰めたような芳ばしさが印象的。これは以前に私とサンポー食品が共同開発した「究極の一杯 久留米豚骨」の “マローオイル” を彷彿とさせる芳ばしさで、久留米にルーツを感じる粉末スープにシンデレラフィット。

もちろん、それぞれカップラーメンのベクトルを出ない仕上がりではあるけれど、カップラーメンらしい豚骨味の中では群を抜いた美味しさで、ちょっと唸ってしまいました。

かやく

シンプルさがプラスに作用

5.0

細切りのキクラゲはコリコリとした食感で、ネギはエアドライよりも主張が大人しいフリーズドライ。どちらも前述のスープを引き立てることに徹しているのですが、存在感が希薄というわけではなく、むしろ味付けの濃いチャーシューや肉そぼろが入ってたら邪魔だっただろうな‥‥と、そのように感じたので、結果的に引き算の美学と思えるラインナップでした。

総評

6.0

販売店はドン・キホーテに限定されているため、それ以外の店舗には売ってない商品になりますが、サンポー食品のファンはもちろん、とんこつ味のカップラーメンが好きな方は探してでも押さえておくべき逸品。ちょっと個人的に懐かしさも感じた部分もありましたけど、それはさておきスープの作り込みは素晴らしく、値段相応の‥‥いや、それ以上の価値が見出せる一杯です。

パッケージはネタに走っていますけどw ドン・キホーテの方向性を思うと違和感ないですし、いざフタを開けるとサンポー食品のプライドを感じる硬派な内容だったので、販売期間中に見つけたら、ぜひとも積極的に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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