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豚骨×魚介×激辛の金字塔【麺処 井の庄】監修「辛辛魚らーめん」2023は○○を見直し “辛旨の最高峰” を目指す!!

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寿がきや食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月30日(月)新発売、寿がきや食品のカップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(15代目)」の実食レビューです。

豚骨×魚介×激辛の金字塔「麺処 井の庄」監修によるカップラーメン “発売15年目” は○○の配合を見直して従来比さらにコク深く重厚に!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 2023

麺処 井の庄(いのしょう)とは、2006年(平成18年)1月20日の創業以来、東京都練馬区・石神井公園に本店を置き、辛辛魚(からからうお)という “豚骨×魚介×激辛” の金字塔を打ち立てた都内でも屈指の人気を誇る名店で、創業者の中村泰介(なかむら たいすけ)氏は津田沼の名門「必勝軒(ひっしょうけん)」と「蒙古タンメン中本(もうこタンメンなかもと)池袋店」出身の経歴を持つ人物。

2023年で発売15年目を迎えた「辛辛魚らーめん」

今回の新商品「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」は、2009年(平成21年)1月26日の発売以来、毎年恒例となった「麺処 井の庄」監修による激辛カップ麺で、製造は愛知県豊明市沓掛町に本社を構える寿がきや食品。見るからに辛そうな調理後のイメージが示しているように、辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない商品になりますが、同時に熱狂的なファンも多く、今年で発売15年目を迎えました。

実際の店舗で提供されている「辛辛魚らーめん」は、ラーメン用語で豚の大腿骨(だいたいこつ)を意味するゲンコツに、その形状からモミジとも呼ばれている鶏の足や鶏ガラ・豚足・豚肉・背脂・鶏油(ちーゆ)など、厳選された動物系の原材料に加え、ジャガイモやタマネギなどの野菜も併用した、どろどろの高粘度スープを基礎とし、それが完成するまでに必要な煮込みは15〜16時間。

そのスープがダイレクトに味わえる、辛くない「中華そば」や「つけめん」なども提供しているのですが、焙煎唐辛子の芳ばしい風味を特徴とする自家製ラー油とアイデンティティの特製辛魚粉(辛い魚粉)をトッピングし、辛さと旨さを最大限に引き出したのが「辛辛魚らーめん」と「辛辛魚つけめん」で、カップ麺の題材になっているのはタイトル通り前者。

「麺処 井の庄」本店の「辛辛魚らーめん」

初めて「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」が発売されたのは、前述のように現在を遡ること14年以上、2009年1月の話。その当初から販売は寿がきや食品の担当で、全粒粉を練り込んだノンフライの太麺に、辛辛魚を象徴する特製辛魚粉のトッピングなど、コラボ第1弾から商品の基盤は固まっていました。しかし、まったく調整なしの再販は、これまでに1度としてありません。

2009年1月発売の「初代」には、近年の仕様には含まれない “焼き海苔” の別添があり、通常のネギに加えて焦がしネギも使用。2010年1月発売の「2代目」は切刃10番で切り出した極太の平打ち麺に切り替え、2011年1月発売の「3代目」で魚粉の使用量を増やし、なおかつスープの容量もアップ。2012年1月発売の「4代目」では全体のコクをアップしていたのですが‥‥

2013年2月発売の「5代目」は “限界突破 辛さリミット解放!!” をコンセプトに、辛さレベルの大幅な底上げを図った結果、初代〜4代目まで別添していた焼き海苔を廃止。それ以降「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」における具材(かやく)はネギのみという極端な構図が定番となり、15年目を迎えた2023年1月発売の「15代目」も例に漏れず。

かやく:ネギ。

潔いw ちなみに私は歴代もっとも豚骨に比重を置いていた、2014年(平成26年)1月27日発売の6代目を “最強の辛辛魚” と評価しており、思い出補正も含めてハードルになっているのですが、前年よりも辛さをアップしていた2022年1月31日発売の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(14代目)」も素晴らしく、このブログでは★8の超高評価を叩き出しました。それに続く15代目の仕上がりや如何に——

開封

しれっとスーちゃんが消えた件

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入スープ」に、後入れ「液体スープ」と「粉末スープ」計3種で、前回発売品(14代目)と完全に同じフレームワーク。なんだったら限界突破の5代目以降、毎年このような3袋構成で、2023年も残念ながら焼き海苔の復活は先送りです。いや、もしかすると永遠に復活しないのかも‥‥

全粒粉入太麺(※小麦粉に占める割合5%)

麺は油で揚げずに乾燥させた全粒粉入りのノンフライ麺で、小麦粉に占める割合5%という全粒粉の使用率は前回発売品から変わっておらず、待ち時間も熱湯4分のまま据え置きですが、昨年よりも幅が狭くなり、若干ながら厚みが増しているように見えます。原材料名そのものは変わっていないため、切刃のみ変更したのでしょうか。

それとメーカー希望小売価格にも変更があり、昨年の260円(税別)から280円(税別)に値上がりしているため、たとえばコンビニでの販売価格も281円(税込)から302円(税込)に固定されているのですが、2022年6月1日に実施された価格改定の影響に他なりません。これを境に寿がきや食品は、従来比7%~11%の値上げに踏み切ったので、順当な価格変動です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん
製造者:寿がきや食品株式会社
製造所:関東工場(群馬県高崎市新町2330−26)
内容量:136g(めん75g)
商品コード:4901677190291(JAN)
発売日:2023年01月20日(月)
実食日:2023年02月01日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:280円(税別)
購入価格:302円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(かやく入スープ・液体スープ・後入れ粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、小麦たん白、植物油脂、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、動物油脂、唐辛子、糖類、香味油、粉末かつお節、たん白加水分解物、チキンエキス、ポーク調味油、しょうゆ調味料、デキストリン、食塩、ポークパウダー、ガーリックペースト)、かやく(ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、着色料(カラメル、クチナシ、パプリカ色素)、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、香辛料抽出物、酸化防止剤(V.E)、香料、(一部に卵・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

「かやく入スープ」の役割は変わっていない様子

別添の小袋は「かやく入スープ」のみ先入れで、味付け用の粉末スープと赤唐辛子に、フリーズドライのネギが気持ち程度に入っている、ある意味(?)安心と信頼のフレームワーク。必要なお湯の目安量も420mlのまま据え置きで、引き続き大きな変化は感じません。いったい何が変わったの? ええ、その答えは特製辛魚粉にある様子。

心做しか鰹の荒々しさが増している

先ほど掲載した寿がきや食品(公式サイト)のスクリーンショットでも確認できますが、2023年は “特製辛魚粉の配合を見直し、かつお節がスープの香りをより引き立たせる一杯に仕上げました。” ということで、昨年よりも魚粉の力強さを強化しているのが公式発表のリニューアルポイント。

カロリーは481kcalから483kcal(前年比+2kcal)に微増し、脂質は18.0gから17.7g(前年比-0.3g)に微減するなど、わずかな変化が生じているのですが、栄養成分表示の違いは再計測による誤差に過ぎません。というわけで、引き続き前回発売品からの違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(136g)あたり
カロリー:483kcal
たん白質:14.6g
脂  質:17.7g
炭水化物:66.4g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.6g)
カルシウム:299mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:483kcal(めん・かやく:312kcal)(スープ:171kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

けっこう変化は大きかった

5.0

原材料名の「小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、小麦たん白、植物油脂、大豆食物繊維、たん白加水分解物」という構成は、並びまで完全に前回発売品と共通で、麺重量も75gから変わっていませんが、形状の違いは調理前と比較して歴然。あきらかに幅が狭くなると同時に厚みが増して、すすり心地も然る事乍ら、もっとも顕著な違いを感じたのがコシのベクトルと麺そのものが放つ存在感。

従来よりも麺を際立たせるのが目的か

食べ始めに感じる強めのコシは踏襲しつつ、若干ながら小麦の密度と加水率に差が生じているのか、後半にかけての粘りが増しています。適度に縮れを施した形状が功を奏し、麺と麺の隙間にスープが入り込んでくれるので、一体感は悪くないけれど、スープの掴みは比較して従来の平打ち麺に軍配。そのため麺を啜り上げたときに入ってくるスープの量は、あきらかに減っています。

スープのインパクトが強いので、麺に練り込まれた全粒粉が表立って主張してくることはないけれど、ふと鼻に抜ける若干の芳ばしさは意識すると感知できるレベル。それを抜いても小麦の甘さが強いので、辛いスープとの対比に心地よさを覚えました。個人的にはリニューアル前のほうが好みだったんですけど、単純に低品質ではなかったので、求めているモノの違いかもしれません。

スープ

なるほど鰹の魚粉が強くなってる

7.0

お湯を注ぐ前に加える「かやく先入スープ」に “魚” の要素はないですし、辛さについても特筆するレベルには到達しておらず、うま味成分についても人工的。さらに粘度を高める成分も入っているため、あくまでも土台を支えることに徹しているのですが、このトロミも満足度を高めることに大きく寄与している要素。

めっちゃ辛そうに見えるけど、まだ激辛じゃない

「液体スープ」の構成は、2022年の味わいを踏襲したフレームワークで、前述した “6代目” ほどではないけれど、豚骨の重心は低く、この時点での辛さレベルは中辛〜ふつうに辛口。あいかわらず野菜の旨みについてはスルーされていたので、ポテトパウダーを使うと近くなるのでは‥‥などと思いつつ、現時点まだ昨年から大きな変化は感じません。

いっきに力強いテイストに

しかし、特製辛魚粉(後入れ粉末スープ)を加えると、昨年よりも豚骨が弱くなっt‥‥いや、豚骨の使用量が減ったのではなく、鰹の勢いが増したことによる影響で、すこし後ろに下がったようなイメージ。また2022年の辛さレベルを「100」とするならば、2023年の辛さレベルは「90〜93」くらいに落ち着いたように感じたんですけど、辛い食べ物が苦手な方は引き続き要注意。

けっこう分かりやすく魚粉(主に鰹)が強くなったので、それだけに豚骨重視のスープが懐かしく思えたものの、よりパワフルに進化したスープにも魅力を感じました。ちなみに店舗との辛さレベル比較なんですけど、実際の「辛辛魚らーめん」よりもカップ麺のほうが圧倒的に辛いですw

かやく

もはや清々しいまであるw

3.0

はい、えー‥‥ネギですw それ以上でも、それ以下でもありません。ただ、ジャキジャキとした歯触りの強い熱風乾燥(AD)のネギではなく、風味と歯触りがいい凍結乾燥(FD)のネギなので、麺とスープに集中できるのは嬉しいポイント。

お店の「辛辛魚らーめん」にはトッピングされている、採算度外視のサイズに切り出された極厚の豚バラチャーシューに、極太サイズの材木メンマ、さらには海苔さえも入っていないので、ここだけ見るとコスパ悪過ぎなんですけど、特製辛魚粉もトッピングとして捉えれば‥‥ですかね。慣れてくださいw

総評

7.0

というわけで、前回発売品(14代目)対比かつお節のインパクトが強くなり、荒々しさをブラッシュアップしていたスープも然る事乍ら、麺の幅と厚みが変わったのも大きな変更点。なかでも後者については “めん単体の存在感が増したことにより、それを啜り上げたときに付いてくるスープの量が減った” という側面もあったので、そこが評価・好みの分かれ目になるかと思います。

それでも「★7」は当ブログで滅多に出ない高評価なので、引き続き箱買いしても問題ないレベル。ちなみにコンビニ以外の販売店では、まだ2022年版を取り扱っている店舗もあり、なおかつ2022〜2023年発売品にかけて “JANコードが変わっていない” ため、今後は毎年1月末のリニューアルを予定している通年販売のレギュラー商品に切り替わったのかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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