辛さの極地、発売10年目。蒙古タンメン中本の激辛カップ麺「北極ラーメン」2023年は従来と何が違うのか

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月3日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン(10代目)」の実食レビューです。

セブンの夏、北極の夏。蒙古タンメン中本監修シリーズきっての激辛カップラーメン “ついに発売10年目” に突入!! はたして何が変わったのか、それとも変わっていないのか——。

前回よりも辛い? それとも辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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蒙古タンメン中本 北極ラーメン 2023

蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、辛うまラーメン日本一で知られる大人気ラーメンチェーンで、1968年(昭和43年)9月12日に先代である故・中本正その人が創業した「中国料理 中本」の後身。現在は株式会社誠フードサービスの代表取締役を務める白根誠(しらね まこと)社長が二代目として事業を継承し、先代の味を守りながら、時代に合わせた進化を続けています。

「蒙古タンメン中本」二代目・白根誠 店主

今回の新商品「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」は、蒙古タンメン中本の二代目・白根店主監修のもと、店舗の激辛メニューを象徴する「北極ラーメン」を再現したカップラーメンで、製造者は即席めん業界大手の日清食品。すっかり毎年夏の恒例行事となり、早くも今年で “発売10年目” を迎えたのですが、当初の「北極ラーメン」とは仕様が大きく違うため、すこし歴史を振り返っておきましょう。

蒙古タンメン中本のカップラーメンが初めて発売されたのは、現在を遡ること14年以上、2008年(平成20年)11月16日の話‥‥ちょっと遡り過ぎですかねw 勢い余って「北極」を通り越しちゃいましたけど、ここが「蒙古タンメン中本」シリーズの原点。当初の容器はレギュラーサイズの縦型カップ、1食あたりの内容量は82g・中細めん60g(370kcal)からのスタートでした。

あらためましてセブンプレミアムに初めて「北極ラーメン」が登場したのは、蒙古タンメン中本監修による即席カップめん第1号の登場から約5年8ヶ月後、2014年(平成26年)7月14日の話。それも最初はレギュラーサイズ(めん60g)で、販売価格は168円+税。あまりの人気から翌年7月13日にも再販され、大手ニュースサイトにも大々的に取り上げられるなど、さすがの影響力で話題になります。

画像は2022年7月4日発売品(9代目)

その後、2016年(平成28年)7月11日発売品から製品スタイルを縦型ビッグ(めん80g)に切り替え、販売価格も198円+税に値上げされたのですが、なんのこれしき多くの店舗で売り切れ続出。以降は2017年7月10日・2018年7月10日・2019年7月8日・2020年7月3日発売品(3代目〜7代目)まで内容を変えず、値段も据え置きで再販を繰り返した結果、毎年7月に現れる夏の風物詩として定着。

しかし、2021年(令和3年)7月3日発売品(8代目)から販売価格を208円+税に改め、麺の量を80gから「北極ラーメン」史上最大となる85gに増量。キャッチフレーズも従来の「辛さの極地」から「辛旨の極地」に変更し、スープの味にも変化が生じるなど、比較的に分かりやすいテコ入れが実施されました。そして、上記画像の「9代目」が2023年7月発売品の1つ前に該当するのですが‥‥

8代目から9代目に変わったタイミングで、精悍な龍のデザインは中本ロゴに、背景の基調色は赤から黒に、キャッチフレーズは「辛旨の極地」から「辛さの極地」に戻るなど、従来品よりも厳かでシックな雰囲気にリニューアル。かと思えば発売10年目となる今回の「10代目」では、背景の基調色が黒から赤に——いや、あずき色(?)に変わり、オシャレな白根店主も黒い胴着から赤い胴着に衣替え。

キャッチフレーズにも再び変化が——

またキャッチフレーズも「辛さの極地」と “辛さ” だけ赤く着色して強調するなど、またもやパッケージのデザインにはブラッシュアップが入りました。というわけで、内容にも変更があるのかどうか、北極といえばの辛さレベルについてはもちろん、前回発売品との違いに注目しながらレビューします。

開封

デザイン以外にもあったパッケージの変化

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「極辛オイル」1パックのみで、これについては従来品と変わりません。ただ、9代目と比較して小袋の色は黒から赤に、また “極辛オイル” の背景も炎のイラストに変わっているのですが、なんといっても大きな違いは「Wタブ」が採用されたこと。これ「カップヌードル」以外の商品に採用されたの初めてなんじゃないですかね?

フタ裏のデザインも変わった

フタ裏にはカップ麺の監修者である白根誠社長、そして御子息(次男)の隆也さんも隣に並ばれているのですが、隆也さん大人っぽくなられましたね。さらに以前は赤いインクを使っていたのに対し、リニューアル後はモノクロで、より洗練された雰囲気になりました。隆也さんはデザイン系の専門学校を事実上首席で卒業されているため、もしかすると助言があったのかもしれません。

販売店は引き続きセブン&アイ限定で、コンビニのセブン-イレブンを筆頭に、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、同グループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)も対象です。販売価格は昨年比208円(税込224.26円)から220円(税込237.60円)に値上がっていますが、同時期にセブン-イレブンで縦型ビッグのNB商品を購入すると “税込292.68円” なので、ぶっ壊れ価格ですよ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:117g(めん85g)
商品コード:4902105281321(JAN)
発売日:2023年07月03日(月)
実食日:2023年07月06日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブンイレブン)
小売価格:220円(税別)
購入価格:237円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(極辛オイル)

原材料名とアレルギー表示

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、糖類、香辛料、ごま、でん粉、小麦粉、植物油脂、ポーク調味料、食塩、キャベツ調味油、酵母エキス、クリーミングパウダー、香味油)、かやく(大豆たん白加工品、フライドガーリック、もやし、赤唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、かんすい、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
※2022年7月4日発売品(9代目)との違いは「酸味料」の追記

実食開始

開封後のファーストインプレッションは変わってない

かやくは大豆たん白加工品、フライドガーリック、もやし、赤唐辛子、ネギの組み合わせで、残念ながらフェイクミートを使っている、つまり本物の肉具材は入っていませんが、それについては前回発売品にもいえること。さらに前述した販売価格が “ぶっ壊れ設定” なので、文句を言ったら白根さんにシバかれます(※シバかれません)。

今年も、やんごとなき面構えにございます。

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「極辛オイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「極辛オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。湯気が鼻腔に到達した瞬間、本能的に汗腺が反応するような、例の刺激的な香りは健在で、あいかわず凶暴なビジュアル。まるで白根さn(ドゴッ!!!!

ちなみに栄養成分表示の値は前回発売品から変わっていませんが、よく見ると原材料名に “酸味料が追記されている” こと、さらにJANコードも変わっているため、引き続き辛味の強さについてはもちろん、従来品との違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:552kcal
たん白質:12.5g
脂  質:26.7g
炭水化物:67.4g
(糖  質:63.5g)
(食物繊維:3.9g)
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.96mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:172mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:552kcal(めん・かやく:435kcal)(スープ:117kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

2021年7月発売品(8代目)から変更なし

いわゆる縦型ビッグの麺重量は、有名店監修のカップラーメンだと70g、大盛りをセールスポイントにしているブランドでも80gを基準としているのに対し、こちらは85gと事実上の標準(デファクト・スタンダード)を上回るボリュームで、それだけにスープの量が少ないように感じてしまう側面を備えているのですが、おかげで食べ応えについては申し分ありません。

あいかわらずのハイクオリティ

これ以上はヤバいんじゃない? ってくらいギューッとカップに詰め込んであるので、調理直後の部分的な戻りムラが気になるところはありますけど、それが気になるのも最初だけ。食べ終わる頃まで一定の密度を保ちながら、日本蕎麦よろしくスパッと断ち切れる潔さを備え、しかも油で揚げた麺なのに、それ特有のニオイがフロントに立ちはだからないのもポイント。

調理前の状態で85gのボリューム感、そして洗練された質感を両立した仕上がりは、2021年7月発売の8代目、及び2022年7月発売の9代目にも該当する特徴で、何かを変えているような素振りは感じません。麺の重量だけでいえば定番の「カップヌードルBIG」と同じなんですけど、それよりも太めのサイズと耐久性の高さから、縦型ビッグの中でも群を抜いた満足感が得られます。

スープ

ファンの期待、裏切りません。

別添「極辛オイル」を入れる前のスープは、合わせ味噌に由来する奥深いコクを中心に、たっぷりの擂り胡麻(すりごま)とニンニクでパンチを効かせ、実は糖類の甘さが強いところも中毒性を高める上で重要なポイント。この時点での辛さレベルは、一般的に見ても中辛くらいだと思うので、いつもの「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」(辛旨オイル全投入後)よりも食べやすいと思います。

辛味の強さについても据え置き

とはいえ「蒙古タンメン中本」監修の「北極」といえば、セブン&アイにおける “激辛ラーメン” の代名詞。別添「極辛オイル」を投入すると、瞬発力のある鋭い辛味と後引く辛さが牙を剥くように襲いかかってくる、これぞ「北極ラーメン」らしい凶暴な姿に‥‥なんですけど、ただ辛いだけの劇物に終わらせないのが「蒙古タンメン中本」の手腕。

もちろん “一般的な激辛商品なら大丈夫” くらいの耐性値は必要になりますし、お店の「北極ラーメン」とは異なるベクトルを歩んではいるものの、鋭い辛さと対比を描く甘さだったり、辛味に負けない味噌と胡麻のコクだったり、唯一無二の世界観は実直に受け継がれていました(※原材料名に酸味料が追記されていますが、それに伴う顕著な違いを感じることもなかったです)。

かやく

もやしの量は個体差あります

ラインナップは前回発売品と同様で、フェイクミートは意外とネガティブな存在ではなく‥‥っていうかスープの辛さでフェイク云々とか気になりませんけどw 結果的に違和感ないから結果オーライ。もやしはシャキシャキとした食感が嬉しく、全体のパンチを底上げしてくれるフライドガーリックも効果的で、特に変わった様子は感じませんでした。

もやしの量が多くて大豆たん白加工品が少ないとか、その逆も然り。どうしても個体差に伴う印象の違いは出てくるかと思いますけど、もやしとフライドガーリックが多かったらラッキー、くらいの気持ちで個体差を楽しんでみてください。

総評

7.0

というわけで、パッケージのカラーリングだったり、Wフタの採用だったり、前回発売品と比較して外見は大きく変わっているのですが、内面(味や内容量)に目立った変化はなく、後者についてはテコ入れなしの再販という認識で問題ありません。とはいえJANコードは変わっていたので、念のため日清食品に問い合わせてみた結果‥‥

“ええ、パッケージは変わっておりますが、中身に一切の変更はございません。” といった旨の回答でした。各取扱店の販売価格は上がっていますけど、それでも破格と思える値段。今年も数量限定なので、買い溜め予定の方は販売終了前に確保しておいてください。

——というわけで「北極」発売10年目なのに大きな変化はなかったんだなと、すこし寂しく思えた再販でもあったのですが、過去に発売された「北極ブラック」「極豚(ゴットン)」「北極焼そば」らを超える変わり種が出るかもしれないですし、まさかの大判どんぶり型・ノンフライ麺の新作が出る可能性も完全には否定できないため、まだまだ油断できませんよ【author・taka :a(大石敬之)】

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