ラーメン激戦区・札幌の人気行列店「麺屋 雪風」監修シリーズ初「辛味噌らーめん」をカップ麺で再現!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年12月20日(火)新発売、ローソンのカップ麺「麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん」の実食レビューです。

北海道のラーメン激戦区 “すすきの” で行列必至の人気ラーメン店「麺屋 雪風」監修によるカップラーメンに初の縦型ビッグが登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん

麺屋 雪風(めんや ゆきかぜ)とは、2003年(平成15年)12月10日の創業以来、現在は札幌市内に3店舗(すすきの本店・手稲店・清田店)を展開しているラーメン店で、札幌の味噌といえば炒め野菜とラードたっぷりのスープを特徴とする、濃厚でスパイシーな味噌ラーメン(通称:純すみ系)が全国的にも有名ですが、それとは異なるベクトルを歩んでいるのが「麺屋 雪風」ならではの一杯。

「麺屋 雪風」店舗外観と概要

純すみ系と呼ばれるラーメンのスープは清湯(ちんたん)を基本としているのに対し、雪風のスープは厳選した道産豚骨と道産鶏を長時間煮込んだ白湯(ぱいたん)で、さらに煮干しや鮪節(まぐろぶし)をブレンド。タレには3種の味噌(味噌・赤味噌・秘伝の味噌)を使い、専用の香味油で香り付けを施すなど、ひしめく競合店との差別化を図り、独自のポジションを築き上げました。

今回の新商品「麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、販路限定のカップラーメンで、製造者は即席カップめん業界最大手の日清食品。2019年10月発売品を皮切りに、店舗の「濃厚味噌らーめん」を再現した大判どんぶり型のカップラーメンを展開しているため、初の即席カップめん化ではないけれど、縦型ビッグの「麺屋 雪風」監修商品は前例がありません。

3種の味噌に八角・花椒・唐辛子が香る!

モデルになっているのは、店舗で提供されている「辛味噌らーめん」で、それは基本となる「濃厚味噌らーめん」に、唐辛子や山椒、八角(大茴香 – スターアニス)など、数種類の香辛料と香味野菜をブレンドした一杯。それを再現した「麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん」のパッケージには、3種の味噌と大角・花椒・唐辛子の文字があるため、お店の “こだわり” は踏襲しています。

撮影協力:ローソン店舗

実店舗の味わいは、雪風の創業当時から店長を任され、後に店主となり、現在は「和中華と麺 丹陽(わちゅうかとめん たんよう)」を経営している工藤翼その人が去って以降、地元では味が落ちた(現在は「麺屋 雪風 すすきの本店」前店長が独立開業した「札幌らーめん 輝風」のほうが “雪風本来の味” )との評判ですが、それでもなお「麺屋 雪風」が高く評価されているのも事実。

ちなみにローソン名店シリーズのカップ麺から「麺屋 雪風」監修の「辛味噌らーめん」が出るのも初めてなので、仕上がりが楽しみです。

開封

“クセになる” の表現に期待大

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製辛味油」1袋のみで、そこに記載された “クセになる” の訴求が期待を膨らませてくれる演出。ちなみに容器側面の辛さレベルは、5段階基準で真ん中に位置する「3」となっているため、激辛クラスではないけれど、ほんのりピリ辛というわけでもない様子。

具材ごろごろ

かやくは、味付豚ミンチ、味付卵、ねぎ、キクラゲの組み合わせで、味付卵は「カップヌードル」に入っているスクランブルエッグとみて間違いなさそうですが、味付豚ミンチは謎肉(なぞにく)よりも小さめで、すこし薄めの色合い。本物の「辛味噌らーめん」と比較してデフォルメされた内容ですが、ひとつのカップ麺として量については申し分ありません。

ちなみにローソン標準価格は239円(税込258円)となっていたので、2022年12月現在のローソン名店シリーズにおける縦型ビッグの標準的な販売価格なのですが、縦型ビッグの「麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん」と大判どんぶり型の「麺屋雪風 札幌濃厚味噌らーめん」を1個ずつ、あるいは片方のフレーバーを2つ同時に購入すると、会計時に合計金額から50円引きになるキャンペーンを実施していました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺屋雪風 濃厚辛味噌らーめん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:110g(めん70g)
商品コード:4902105278871(JAN)
発売日:2022年12月20日(火)
実食日:2022年12月21日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ローソン
小売価格:239円(税別)
購入価格:258円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製辛味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(粉末みそ、豚脂、食塩、でん粉、鶏脂、糖類、小麦粉、香辛料(唐辛子、生姜、にんにく、花椒、八角)、チキン調味料、酵母エキス、ポーク調味料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、ねぎ、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、かんすい、香料、炭酸Ca、カラメル色素、酸味量、カロチノイド色素、香辛料抽出物、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

黄色みの強いノンフライ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺ではなく、熱風で乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。店舗では札幌の味噌ラーメンを語る上で欠かせない製麺所「西山製麺」から取り寄せた麺を使用しているようなので、独特のコシや歯切れ感に期待したいところ。

肉多め

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製辛味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製辛味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。日清食品の縦型カップに搭載されているノンフライ麺は伸びにくい(膨張しづらい)ため、もれなく具材が目立ちにくくなっているのですが、けっこう入ってますよ。

ちなみに “とろみ成分や小麦粉をスープに使用していた” ので、調理の際は溶け残りに注意してください。それでは、北海道が誇る「雪風」ならではの個性と念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:392kcal
たん白質:10.7g
脂  質:10.6g
炭水化物:63.5g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:3.0g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:193mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:300kcal)(スープ:92kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は可もなく不可もなしだけど品質は低くない

5.0

日清食品の縦型カップに使われるノンフライ麺は、同社の油揚げ麺を搭載したカップラーメンよりも低めの位置にセットされているため、お湯を注いでから麺が浮いてこないように、つまりは均一に戻るようにと工夫が施されているのですが、麺の端などに部分的な戻りムラが発生します。ただ、そこまで致命的ではありません。

おすすめは調理後に4、5分ほど放置

熱湯5分きっちり待ってから、念入りにスープを混ぜ合わせ、いざ食べてみると‥‥かたい。なんですけど、それはそれで序盤は力強いコシが楽しめるので、カタめん派の方には朗報の仕様。逆に調理してから4、5分ほど放置すると、もっちりとした粘りが増すだけでなく、小麦の風味や甘さも際立つので、個人的には後者がオススメの食べ方。

コシのベクトルは西山製麺とは異なりますし、プリッとした独特の歯切れも楽しめないけれど、やや強めの縮れと黄色いビジュアルは札幌の麺を想起させる部分。後述するスープとの相性にも問題を感じることはなかったので、カタめん派の方は熱湯5分きちんと守ってから早めに、ナチュラルな質感や小麦の風味を重視したい方は、あえて調理後に4、5分ほど休ませてから食べてみてください。

スープ

純すみ系でも豆板醤ベースでもない

5.0

まずは「特製辛味油」を入れる前に味を確認してみたところ、辛味の強さは一般的に見てもピリ辛ちょい上(苦手な方でも中辛くらい?)だと感じたんですけど、それ以上に印象的だったのが重心の低い味噌のコクと白湯の旨み。とろみの加減は人工的ですが、動物系の要素が清湯(澱みのないクリアなスープ)ではなく白湯(濁りのある濃厚なスープ)なので、それほど不自然ではありません。

少量でも効き目はバッチリ

続けて「特製辛味油」を加えると、辛い食べ物が得意な方にとっては引き続きピリ辛ちょい上〜中辛くらい、辛い食べ物が苦手な方にとっては辛口くらいに到達しますが、引き続き土台は厚みのある3種の味噌と動物系の白湯が支え、どっしり濃厚なテイストでありながら、香辛料(唐辛子・生姜・にんにく・花椒・八角)のアクセントで食べ飽きない、なんとも絶妙なフレームワーク。

煮干や鮪節まで再現されていなかったのは残念ですが、ラードたっぷりの純すみ系とは完全に別物で、豆板醤を軸にした辛味噌スープでもない、独特の味わいが印象に残ります。そこそこ辛味は口の中に残りますけど、それと対比を描く甘さがクセになる、〆の白ごはんドボンにも最適な味わいでした。

かやく

ジャンクだけど悪くない

5.0

味付豚ミンチは「カップヌードル」の謎肉に共通するジャンクさを備え、しかしながら本家よりも大人しいというか、比較的にサッパリとした肉具材。そんな味付豚ミンチとスープの相性はもちろん、スクランブルエッグの甘さやキクラゲのコリコリとした歯触りも濃厚な辛味噌スープと相性良好で、ネギもエアドライより自然なフリーズドライと値段に見合った内容です。

総評

5.0

店舗の「辛味噌らーめん」を完全再現!! ではないのですが、現在の日清食品が誇る小麦の風味豊かなノンフライ麺に、純すみ系とも豆板醤ベースとも違う辛味噌スープ、さらに過不足を感じさせないトッピングの構成など、カップラーメンならではの魅力と「麺屋 雪風」の構成が合致している、いい意味で札幌の味噌ラーメンらしからぬ個性を備えた良品でした。

コンビニの中でもローソンにしか売ってないカップ麺になりますが、それだけに取り扱っている店舗も多いと思いますし、身体がポカポカと温まるラーメンなので、寒い日に嬉しい一杯になるでしょう【author・taka :a(大石敬之)】

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