Ramenグランプリ2022-2023優勝【うえんで】監修カップ麺 “帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺” を「マジ盛」で商品化!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月23日(月)新発売、東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺」の実食レビューです。

控えめに言って神!? Ramenグランプリ2022-2023 “スープ飲み干したくなる部門” 優勝「うえんで 喜多方店」のエントリーをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺

Ramenグランプリ〜あなたのいいねがカップ麺になる〜決定戦! とは、①東洋水産のブランド(マジ盛・でかまる)×②広告媒体(楽天Infoseek・Twitter・講談社)×③ご当店(全国のラーメン店)×④ユーザー(消費者)の相乗コラボにより、優勝者が選ばれるユーザー参加型企画で、ラーメン特集2019-2020『第11回 最強の次世代ラーメン決定戦!』にて幕を閉じたYahoo!特別企画の後身。

『Ramenグランプリ』2022-2023で3回目に突入

『Ramenグランプリ2022-2023』のエントリー期間は、2022年6月3日(金)10時00分〜6月30日(木)23時59分の約1ヶ月。全国の飲食店から参加を募り、7月1日(金)〜7月31日(日)の1次審査(書類選考)で各部門ごとに5つの店を簡抜。8月4日(木)〜8月31日(水)の2次審査(一般投票)で結果が決まり、それぞれの優勝者には賞金100万円と即席カップめん化の権利が与えられる企画です。

前回の『Ramenグランプリ2021-2022』に続き、例の3部門「スープ飲み干したくなる部門」「白飯欲しくなる部門」「これでもかと絡めたくなる部門」は据え置いたまま、お寿司屋さんやフランス料理店など、ラーメン専門ではない飲食店が提供する異業種生まれのラーメン部門 “異種格闘技部門” を廃止して、新たに「旨辛でやみつきになる部門」を創設。

最強の次世代ラーメン決定戦!と同様に、各ユーザーが実際に食べて美味しいと思ったラーメンに投票するのではなく、楽天Infoseekの特設サイトに掲載された各部門5店舗=計20店舗のエントリー(ラーメンの写真、特徴の概要、麺の太さ・こってり度の指標、店主のコメントなど)を見て基準に「食べてみたい」と思ったラーメン、あるいは推しの店に投票するシステムを特徴としています。

「スープ飲み干したくなる部門」2022-2023優勝「うえんで」

今回の新商品「マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺」は、Ramenグランプリ2021-2022における「スープ飲み干したくなる部門」で優勝に輝いた「うえんで 喜多方店」のエントリー「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」を再現したカップラーメンで、2007年(平成19年)3月26日発売の「本気盛(マジモリ)」を前身とする「マジ盛」ブランドで商品化。

うえんでとは、1972年(昭和47年)2月の創業以来、福島県会津若松市大戸町に本店を置き、現在は同市西栄町に2号店「山鹿店」を、喜多方市に3号店「喜多方店」を構える人気店。今回の企画にエントリーした佐藤和幸さんは、初代店主・佐藤昭一さんの孫に当たり、老舗の三代目としてITコンサルタントから転身。自らが代表を務める「山鹿店」を立ち上げ、引き算の妙で多くのマニアを唸らせませした。

佐藤店主は『Ramenグランプリ2021-2022』の「白飯欲しくなる部門」にも「うえんで 山鹿店」の代表として参加しており、残念ながら当時のエントリー「咖喱担々麺」は優勝に至らなかったのですが、2年目の出場にして「らーめん香澄 阿波座本店」「我流麺舞 飛燕」「そばる」「ハイパーファットン」といった競合を抑え、みごと優勝賞金100万円と即席カップめん化の権利を獲得。

「うえんで 喜多方店」代表・佐藤和幸さん

これから1週間ごとに順次、これでもかと絡めたくなる部門優勝「えびそば えび助 仙台国分町本店」×でかまる(辛麻辣海老ニンニク味マゼソバ)、旨辛でやみつきなる部門優勝「麺屋 Hulu-lu」×マジ盛(豆乳担々麺)、白飯欲しくなる部門優勝「麺屋二郎」×でかまる(豚骨醤油ラーメン 焦がしにんにく風味)発売となっていますが、先鋒を切る「うえんで」の実力や如何に、仕上がりが楽しみです。

開封

別添は「特製スープ」1袋のみ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」1袋のみで、食べる直前に加える後入れ仕様。マジ盛の別添には大きく分けて2つのパターンがあり、小袋に特製油と書いてあったら基本的に中身はオイルのみですが、特製スープの場合はオイルとタレに該当する成分などが充填されています。

やや具材は少なめか

かやくは味付豚肉、メンマ、ねぎとシンプルな構成で、具材のボリューム感にも力を入れている「マジ盛」の基準で見た場合、量的には中の下といったところ。しかし、東洋水産の味付豚肉はリアルな質感に定評があることに加え、他社の縦型ビッグ製品も含めて見た場合、極端に量が少ないわけではありません。

メーカー希望小売価格は245円(税別)ということで、2023年1月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段。コンビニでは「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での取り扱いを確認済みですが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の販売店でも取り扱いがあるNB(ナショナルブランド)商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:103g(めん80g)
商品コード:4901990373715(JAN)
発売日:2023年01月23日(月)
実食日:2023年01月27日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:245円(税別)
購入価格:264円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(乳糖、食塩、ほたてエキス、チキンエキス、植物油、砂糖、鶏脂、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、酒精、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、クチナシ色素、カラメル色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・さけ・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ほんとに熱湯4分!?

麺は油で揚げたフライ麺で、熱湯3分‥‥いや、なんだったら熱湯1分30秒〜2分くらいで大丈夫そうなサイズの細麺なんですけど、湯戻し時間は熱湯4分と長めの設定。近年の「マジ盛」における油揚げ麺は、数年前の「本気盛」と比較して格段にレベルアップしているため、実食前の懸念は控えめだったのですが、いまだに細麺はスナック的に仕上がることが多く、ちょっと不安な展開。

香りのファーストインプレッションは悪くない

タイトルが「帆立(ほたて)香る鶏塩らぁ麺」となっているように、淡麗系ど真ん中の繊細なイメージなので、油揚げ麺のスナック感がマイナスに働かなければいいのですが‥‥などと考えながら熱湯を注いで4分間、フタの上で「特製スープ」の小袋を温めながら待機。時間になったら温めておいた「特製スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

ちなみに製造所は株式会社酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月に東洋水産が資本参加して以来、現在にかけてマルちゃん印の商品を多数製造している連結子会社なので、房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続きホタテと鶏のコクに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(103g)あたり
カロリー:462kcal
たん白質:11.9g
脂  質:21.8g
炭水化物:54.6g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.43mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:165mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:462kcal(めん・かやく:397kcal)(スープ:65kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ほかに選択肢なかったの?

2.0

楽天Infoseekの特設サイトに掲載されている「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」のイメージ画像を見ると、しなやかな質感が伝わってくる佇まいで、形状はストレート。麺リフトの写真でも全粒粉と思しき粒状の物質が視認でき、画面から小麦の芳醇な香りが漂ってくるような、上品かつシズル感にあふれる趣があり、けっこう細めのサイズに切り出されていたのも印象的でした。

再現度は限りなく低い

それをイメージしているはずの「マジ盛 帆立香る鶏塩らぁ麺」には、角刃で切り出した角断面の油揚げ麺を合わせており、なるほど充分に細めのサイズ感ではあるものの、かなり縮れが強めの形状かつ食感も風味もスナック的。これはこれと割り切れるのであれば問題ありませんが、繊細な部分は皆無に等しく、残念ながらイマイチと評価せざるを得ない仕上がり。

モデルになった「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」の細麺に合わせてのチョイスなのだとは思いますが、ひとつの油揚げ麺として見ても、近年の「マジ盛」における太麺の足元にも及ばないレベル。それでもスープとの相性が申し分なければ‥‥なんですけど、繊細なスープに対し、油揚げ麺特有のニオイとスナック感が強く滲み出ていたので、素直に受け入れることができませんでした。

スープ

ちゃんと鶏、ちゃんと帆立

4.0

実際の「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」に使われるスープは、貝柱の戻し汁と生の帆立から抽出した2種の帆立出汁(だし)に、鶏の手羽とモモ肉のみで取ったスープを冷蔵庫で寝かせること一晩。翌日に鶏のムネ肉で澄んだスープに仕上げる掃湯(さおたん)※ の技術を使い、あっさりとした見た目からは想像できないほど、帆立や鶏のコクが凝縮された、滋味深い味わいを特徴としています。

それをイメージしている「マジ盛」のスープも鶏を軸に、豚や牛に由来するエキスは不使用で、まずは別添の「特製スープ」を入れずに味を確認してみたところ、粉末スープ単体でも成立しそうなくらい、あっさりとしながらもコク深いテイストが印象に残りました。しかし、前述のように麺から滲み出るスナック感が干渉してくるため、そこは残念なポイント。

グッとホタテの旨みが強くなる特製スープ

続けて「特製スープ」を加えると、鶏脂のコクと芳ばしい風味がプラスされるのですが、それ以上に印象的だったのがホタテの旨み。アサリやシジミよりも膨よかで、じんわりと舌を包み込んでくるような、ホタテの旨みが口いっぱいに広がります。それでもなお油揚げ麺のスナック感が不躾なので、スープをダイレクトに楽しめなかった部分はありましたけど、鶏・帆立ともに存在感は明確でした。

※ラーメン業界では、九州の豚骨ラーメンを筆頭に、骨や肉などの素材を強火で長時間じっくり白濁するまで煮込んだスープは白湯(ぱいたん)に分類され、澱みのないスープは清湯(ちんたん)に分類されます。しかし、見た目は同じ澄んだスープにも種類があって、火加減に注意しながら弱火で作る毛湯(まおたん)をベースに、鶏ひき肉で濁りを除去したものが清湯。対して白湯をベースに濁りを除去したスープは掃湯(さおたん)とされ、清湯よりも掃湯のほうが重厚的な味わいに仕上がります。

かやく

安心と信頼のマルちゃんクオリティ

3.0

ネギは取り立てて書くこともない熱風乾燥の青葱ですが、しょうゆと砂糖で甘辛く炊いた豚肉は味付け・肉質ともにリアルな仕上がり。豚の旨みがスープに滲み出る側面も備えていますけど、実際の「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」にトッピングされているのも豚肉のチャーシューなので、東洋水産が得意とする鶏団子を合わせなかったのは再現度を高めることに寄与している部分。

メンマはコリコリとした歯応え強めの食感から、意識的に食べると箸休めに嬉しく、それぞれスープと合っていました。前述のようにボリューム感は「マジ盛」の平均的に頼りないといわざるを得ず、かといって実際の「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」も特別に具沢山というわけでもないですし‥‥というわけで、ちょっと迷ったんですけど、及第点です。

総評

3.0

鶏と帆立が明確なスープは味わい深く、かやくの良質な味付豚肉も好印象だった反面、ブランド的に具材のボリューム感が乏しかったこと、加えてスナック感が強すぎる油揚げ麺のチョイスは残念で、特に後者が総評の足を引っ張る結果に。実店舗の評判が凄まじい分、期待値を上げていたことは認めますけど、結果的に残った印象は “ふつうにおいしいカップラーメン” でした。

会津・喜多方といえば熟成多加水麺のイメージが強く、店舗の「帆立香る淡麗鶏塩らぁ麺」は中太ぢぢれ麺・極太ちぢれ麺・細ストレート麺から選べるようなので、今回も「マジ盛」の中太麺を合わせていたら、もっと評価が伸びたかもしれません。とはいえスープは印象的だったので、スナック的な油揚げ麺でも気にならないよ、であれば上記の評価は無視してください【author・taka :a(大石敬之)】

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