セブンで歴代最も売れた一風堂の味!? NYの “IPPUDO” から逆輸入「クラムチャウダーヌードル」待望の復活!!

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月23日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「IPPUDO from New York クラムチャウダーヌードル」の実食レビューです。

ニューヨーカーを虜にした伝説のヒット商品 “Clam Chowder Ramen” を逆輸入!? 歴代最も売れた「一風堂」監修のカップラーメンがセブンプレミアム15周年記念で蘇る!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル

一風堂(いっぷうどう)とは、1985年(昭和60年)10月16日の創業以来、福岡県福岡市中央区大名に本店を置く博多とんこつラーメン専門店で、2023年1月現在は日本国内に131店舗を展開。さらに “Zuzutto” すする喜びを世界中に伝えるべく、Starbuck(スターバックス)のラーメン版になることを目標に積極的な海外展開を続け、今や海外に15ヶ国・約300店舗を構えるまでに成長しました。

歴代 “最も売れた” 一風堂の味ついに復活!!

今回の新商品「IPPUDO from New York クラムチャウダーヌードル」は、セブンプレミアムの15周年を記念したカップラーメンで、セブン&アイグループと日清食品が共同開発。過去に「一風堂」が監修した販売期間1年以内のタテ型スポット品において歴代 “最も売れた” という「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」の復刻版で、当時のパッケージデザインと味を再現とのこと。

セブンプレミアムの「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」とは、現在を遡ること14年以上、2008年(平成20年)4月2日にオープンし、一風堂のグローバル事業事業における皮切りとなった海外進出1号店「IPPUDO NY」(Fourth Avenue, New York 10003)のオリジナルメニュー “Clam Chowder Ramen” を再現したカップラーメンで、発売日は2016年(平成28年)12月6日。

日本で創業し、海外で独自の進化を遂げた人気ラーメン店のオリジナルメニューを逆輸入する「逆輸入ラーメン」シリーズの第1弾として開発された一杯で、アサリの旨みを効かせたホワイトソース仕立ての濃厚なスープに「特製トリュフオイル」を別添。麺は幅の広い油揚げ麺で、かやくにはベーコン・フライドポテト・玉ねぎ・ねぎ・赤唐辛子を使うなど、いい意味で日本の一風堂らしからぬ名作でした。

初代「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」

「IPPUDO NY」の “Clam Chowder Ramen” は数量・期間限定メニューだったので、現在は提供していないようですが、後にシドニーや・香港・フィリピン・タイの「IPPUDO」でも販売。当時の私は実際の “Clam Chowder Ramen” を知らなかったので、再現度までは評価できませんでしたが、2016年12月発売の「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」が美味しかったことは今でも覚えています。

ときにセブンプレミアム15周年で “歴代最も売れた○○の味” 復活といえば、2022年10月31日に約7ぶりの復活を遂げた「すみれ 味噌キムチ味」の販売が記憶に新しいところ。それは2015年(平成27年)11月30日発売品の復刻版で、パッケージのイメージは忠実に再現していたのですが、いわゆる再販ではなく、いざフタを開けてみると中身は別物——。

もっとも顕著な違いを感じたのが麺の仕様で、2015年11月発売の「すみれ 味噌キムチ味」には油揚げ麺を使用していたのに対し、復刻版ではノンフライ麺を採用。スープの味わいには漠然と懐かしさを覚えたものの、復刻前に印象的だった具材の白菜キムチは省かれ、新たに味付肉そぼろとキャベツが追加されるなど、もはや別物に等しく生まれ変わっていました。

約7年ぶりに蘇った「すみれ 味噌キムチ味」

しかし、結果的な印象としては正当なブラッシュアップと思える仕上がりで、このブログでは高評価を記録。その流れを汲んだ “歴代最も売れた○○の味” 第2弾に位置しているのが「IPPUDO from New York クラムチャウダーヌードル」なので、こちらもノンフライ麺に変わっているのか、具材の構成は据え置きか、前回発売品との違いに注目しながらレビューします。

開封

小袋のデザインは完全復刻

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製トリュフオイル」のみで、お湯を注いでから5分後(食べる直前)に加える後入れ仕様。念のため2016年12月に発売された初代「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」の別添と比較してみたところ、黒背景に青の縁取りや星の数、さらにフォントや注意書きに至るまで、まったく同じデザインでした。

実は “ひとつ” 変わってるけど「初代」に忠実

かやくの構成も2016年12月発売品に忠実で、フライドポテト・ベーコン・たまねぎ・ねぎ・赤唐辛子の計5種となっているのですが、よく見ると大きめの平たい正方形だったフライドポテトが小さな立方体に変わっています。ただ、違いといえばフライドポテトの形状くらいなので、前述した「すみれ 味噌キムチ味」ほどの変化ではありません。

セブンプレミアムの商品なので、販売店は限られますが、コンビニのセブンイレブンを筆頭に、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイのGMS(General Merchandise Store – ゼネラルマーチャンダイズストア)も対象とのこと。販売価格は228円(税込246円)となっているため、2ヶ月前に復活した「すみれ 味噌キムチ味」と共通の値段です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:IPPUDO from New York クラムチャウダーヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4902105273661(JAN)
発売日:2023年01月23日(月)
実食日:2023年01月29日(日)
発売地域:全国(セブン&アイ限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:228円(税別)
購入価格:246.24円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製トリュフオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、チキンエキス、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、プロセスチーズ、食塩、小麦粉、でん粉、乳等を主要原料とする食品、糖類、魚粉、あさり調味料、香辛料(ペパー、ガーリック)、オニオンパウダー、トリュフ調味油、ポテトパウダー、チキン調味料、酵母エキス、たまねぎ)、かやく(フライドポテト、ベーコン、たまねぎ、ねぎ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、香辛料抽出物、香料、乳化剤、マリーゴールド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に卵・乳成分・小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ここが最大のリニューアルポイント

——さて、ここですよ。初代「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」には熱湯5分の油揚げ麺を搭載していたのに対し、今回も湯戻し時間は変わっていませんが、油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺にブラッシュアップ。たとえスープや具材の方向性が同じでも、麺の変更が全体に及ぼす影響は凄まじいため、それ相応の調整が入っているかもしれません。

けっこうクセのある香り

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製トリュフオイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製トリュフオイル」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。とろみ成分と小麦粉の使用量が多かったので、調理の際は溶け残りが発生しないように “容器の底から” 丁寧に混ぜ合わせてください。

ちなみに容器側面を見ると、小さく “胡椒の辛味が強いので注意して召し上がり下さい” との注意書きがあったので、胡椒の効かせ方にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:392kcal
たん白質:9.9g
脂  質:10.3g
炭水化物:66.6g
(糖  質:63.0g)
(食物繊維:3.6g)
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.9g)
   (スープ:3.4g)
ビタミンB1:0.24mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:216mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:297kcal)(スープ:95kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

純然たる進化

6.5

前回発売品の油揚げ麺は、かつての「有名店シリーズ」で定番となっていた平打ちストレート麺で、やや太めのサイズでありながら、加水率が低めのスパッと軽快な歯切れのよさを特徴とし、揚げ油に由来する特有のニオイも気にならないなど、当時としては最高クラスの‥‥いや、現在でも充分に通用する品質だったと記憶しています。

ちょっと長めに待つのがオススメ

対して今回の二代目「クラムチャウダーヌードル」にはノンフライ麺を使用しているため、油揚げ麺のような雑味は皆無に等しく、それよりも鼻腔を駆け抜けるような小麦の香りが印象的。とろみ成分の影響から、食べ始めは部分的に戻っていなかったり、びみょーんっとした特有のゴムっぽい弾力が気になったりしたのですが、それも最初だけ。

お湯を注いでから5分間きちんと待ち、とろみ成分を完全に溶かしてから3、4分‥‥いや、5分くらい休ませた頃合いが本番だと感じたんですけど、その頃には特有のゴムっぽい弾力だったり、ほぐれにくさだったり、ちょっと気になった部分が解消され、小麦の風味もナチュラルに加速。やや加水率は高めの設定で、縮れは弱めの形状ですが、スープのリフト性能に問題はなく、いい取り合わせでした。

スープ

博多とんこつラーメンとは異なる “Ramen” の味わい

6.5

豚脂とプロセスチーズを軸に乳等を主要原料とする食品を重ね、博多とんこつラーメン専門店からの派生なのに、豚骨や豚肉由来のエキスではなくチキン調味料を使うなど、まったくもって日本の「一風堂」らしさは控えめなのですが、あさりエキスの存在感は申し分なく、魚粉を併用しているところも初代「クラムチャウダーヌードル」に通じるポイント。

けれどもノンフライ麺に変わったことによる調整か、とろみは前回発売品よりも強く、クリーム感や魚粉の主張も増しているようなイメージ。黒胡椒のアクセントも感じるものの、それについては警告が必要なほど強くありません。タイトル通り方向性はゴリゴリの洋風でありながら、いわゆるクラムチャウダーではなく “Ramen” として成立する味わいで、それを強めてくれるのが黄金色のトリュフオイル。

少量でも効果覿面

たとえば2023年1月2日発売の「日清ラ王 濃香トリュフ醤油」みたいにナチュラルなタイプではなく、香料寄りの演出ですが、全体を駆逐するほど横暴な効かせ方ではありません。しかしながらトリュフの個性は明白で、もとよりトリュフは二枚貝との相性がいいこともあり、前述のアサリとベストマリアージュ。密かに仕込んであった小さな刻み玉ねぎのアクセントも含め、おもわず唸ってしまいました。

かやく

過不足なし

5.0

メインのベーコンは大豆たん白加工品(フェイクミート)ではなく本物で、ふわっと鼻に抜ける燻製の風味が心地よく、けっこうリアルな質感。フライドポテトは部分的にサクッとしていましたが、ポタージュのクルトンじゃないけれど、ある意味このサクッと食感もアクセントに悪くありません。

ネギと赤唐辛子は飾り程度の存在ではあるものの、おかげで彩りがよく、けっこうハイライトだったのが細切りの玉ねぎ。スープの項目で触れた刻み玉ねぎよりも大きくて、風味・歯触りともにフレッシュ。ちょっと食後は口臭が気になるかも‥‥くらいの香味レベルなのでw 心配な方は喫食するタイミングに気を付けなければいけないけれど、いずれの具材にも意味がある取り合わせでした。

総評

6.0

セブンプレミアム15周年を記念して6年ぶりに復活した「IPPUDO NY(from New York)クラムチャウダーヌードル」ですが、歴代 “最も売れた” 商品の再販ではなく、麺をノンフライに変更し、スープの味わいも強化するなど、正当なアップデートを遂げていました。日本の「一風堂」をイメージしていた場合、凄まじいギャップを覚えることになりますが、これはいいですよ。

かくして2022年11月の「すみれ 味噌キムチ味」復活に始まり、2023年1月の「IPPUDO NY クラムチャウダーヌードル」と続いた “歴代最も売れた○○の味” 企画。次は順当に「日清名店仕込み」時代を共に駆け抜けた「山頭火」史上歴代最も売れたタテ型スポット品が復活するのか、それとも予想外の展開が待ち受けているのか、2ヶ月後の動向が楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】

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