セブン限定 “最高に面倒で、最高にうまい” 第2弾【すみれ】監修「特濃芳醇みそ」は値段相応の一杯か、それとも‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年2月6日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。すみれ 特濃芳醇みそ」の実食レビューです。

あの “めんどくさい” カップ麺が電撃復活!? 最高に面倒で、最高にうまいラーメン。第2弾はセブンプレミアム15周年の限定仕立て「すみれ」監修の特別な一杯!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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最高に面倒で、最高にうまい。すみれ

「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。」とは、2022年(令和)7月26日に突如として現れた「家系豚骨醤油」に端を発するセブン&グループ限定のカップラーメンで、製造は即席カップめん業界最大手の日清食品。熱湯2度がけの “めんどくさい仕様” も然る事乍ら、398円(税込429.84円)という販売価格の高さでも注目され、TwitterなどのSNSを中心に大きな反響を呼びました。

第2弾はセブンプレミアム15周年限定仕立て

強烈な引きの持ち主なのに‥‥いや、だからこそなのか事前の告知などもなく、あまりに唐突な登場だった、最高に面倒で、最高にうまいラーメン。その第1弾は日清食品とセブン&アイ・ホールディングスの2社が共同開発していたのに対し、第2弾の「特濃芳醇みそ」は札幌みそラーメン界の重鎮「すみれ」監修ということで、さらなるクオリティの高さと臨場感に期待せざるを得ません。

あらためまして「すみれ」とは、北海道札幌市豊平区中の島を拠点とする味噌らーめん専門店で、前身となる「純連」の創業は1964年(昭和39年)8月2日。当初の屋号は「純連」と書いて “すみれ” と読み、現在は純連(すみれ)を創業した村中明子(むらなか あけこ)さんの長男・教愛(のりよし)氏が「さっぽろ純連(じゅんれん)」を、三男・伸宜(のぶよし)氏が「すみれ」を経営しています。

今回の「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。すみれ 特濃芳醇みそ」を監修しているのは、村中家の三男・伸宜氏で、セブンイレブンの人気商品「すみれ 札幌濃厚みそ」(レビューは2021年2月8日発売品)などを監修している人物。ほかにもセブン&アイグループ専用の商品を幾度となく監修しているため、安心と信頼の実績を数多く残しているのですが‥‥

最高に面倒で、最高にうまい。は “7PGではない”

既存の「すみれ 札幌濃厚みそ」は、セブンプレミアムの最高峰「セブンプレミアムゴールド(SEVEN&i PREMIUM GOLD – 7PG)」に位置しており、2023年2月現在の販売価格は278円(税込300.24円)と比較的に高級な商品にカウントされますが、最高に面倒で-・第2弾「すみれ 特濃芳醇みそ」の販売価格は “最も標準的なセブンプレミアム” にもかかわらず、398円(税込429.84円)と強気な値段。

高温で炒めた香ばしい味わいを特徴とする「直火て炒めた野菜の旨み」に、ローストしてコクのある甘みを引き出した「スープを覆うたっぷりのラード」を合わせ、熱湯2度がけ専用配合で実現した「コシのある中太縮れ麺」を搭載。また特濃でありながらもキレのあるスープに仕上げるために「香り際立つおろし生姜」を別添するなど、それなりの気迫は伝わってきます。

ただ、セブンプレミアムゴールドの「すみれ 札幌濃厚みそ」には、たっぷりの「味付肉そぼろ」と「メンマ」に加え、フリーズドライの「ねぎ」や「フライドオニオン」を別添しているのに対し、セブンプレミアム15周年記念商品の「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。すみれ 特濃芳醇みそ」には “あえて具材は入れておりません” とのこと。

はたして具なしでも値段相応の満足感が得られるのか‥‥

その理由について、パッケージにも小さく “スープと麺をしっかり味わってもらうため” との記載があり、思い返せば第1弾「家系豚骨醤油」と同じ仕様ではあるものの、カップラーメンにおいて具材(かやく)は特有のステータスといっても過言ではない部分。それを省いても398円(税込429.84円)という販売価格に見合った満足感が得られるのかどうか、費用対効果も意識しながらレビューします。

開封

小袋の重量感がハンパない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、麺を戻すための給湯(1度目)から湯切り後、2度目の “給湯前” に入れる「野菜と肉の旨みだし」に、2度目の “給湯後” に入れる「特濃芳醇味噌スープ」と「コクと甘みの特製香味ラード」ほか、少しずつ溶かしながら使うことを推奨している「香り際立つおろし生姜」の計4種ということで、早くも第1弾を凌ぐ勢いで最高に面倒な仕様を実感w

この時点で小麦が芳醇

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、セブンプレミアムゴールドの「すみれ 札幌濃厚みそ」には熱湯5分の太麺を搭載しているのに対し、こちらは “湯切って仕上げる! 熱湯2度がけ” 必須の仕様からなのか、熱湯4分と若干ながら短めに設定されています。また既存のノンフライ麺とは違う専用配合となっているようなので、より本物に近い質感に期待したいところ。

ちなみに第1弾の「家系豚骨醤油」には、湯戻し後200gのノンフライ麺を搭載していたのに対し、第2弾のノンフライ麺は湯戻し後190gということで、しれっと10g少ない表示になっています。ただ、第1弾・第2弾ともに “湯戻し前の麺重量は90g” なので、調理前の麺重量は変わりません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:最高に面倒で、最高にうまいラーメン。すみれ 特濃芳醇みそ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:172g(めん90g)
商品コード:4902105273647(JAN)
発売日:2023年02月06日(月)
実食日:2023年02月10日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:398円(税別)
購入価格:429円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:780ml(1度目440ml・2度目340ml)
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(旨みだし・特濃芳醇味噌スープ・特製香味ラード・おろし生姜)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキン調味料)、スープ(みそ、豚脂、オニオン調味油、ポークエキス、香味油、香辛料、オニオンパウダー、植物油脂、しょうゆ、糖類、みそ調味油、ごま、チキンエキス、たまねぎ、酵母エキス、小麦粉、ポークパウダー、粒状大豆たん白、脱脂大豆粉、食塩、乳化油脂、食物繊維、酒粕粉末)、おろし生姜(しょうが)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、かんすい、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カラメル色素、リン酸Ca、酒精、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

最高に面倒な調理方法はコチラ

最高に面倒で-・の理由は、熱湯2に度がけのみならず、小袋を入れる順番から混ぜる・混ぜないまで、あいかわらず面倒な仕様。まずは4種の小袋を取り出して、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと4分。その間にフタの上で「特濃芳醇味噌スープ」と「特製香味ラード」を温め、4分後に開封口の反対にある湯切り口を作り、お湯を捨て‥‥さぁ、ここからがポイント。

ラードの層がスゴい

前述のように “2度目の給湯前に” 粉末の「旨みだし」を入れ、再び内側の線まで熱湯を注ぎ、かき混ぜる。それから「特濃芳醇味噌スープ」を入れて混ぜ合わせ、仕上げに「特製香味ラード」を回しかけるのですが、スープの上に “ラードを浮かべてから混ぜないで「おろし生姜」を添える” のが正しい作り方。

ちなみにノンフライ麺を使った製品は、基本的に油揚げ麺を使った製品よりもライトに仕上がるのに対し、今回の総カロリーは699kcalと凄まじく、脂質も36.0gとヘッヴィィな一杯で、札幌の味噌ラーメンらしくラードで湯気が立ちません。とはいえ具材は入っていないため、引き続き費用対効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「おろし生姜」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(172g)あたり
カロリー:699kcal
たん白質:15.3g
脂  質:36.0g
炭水化物:81.2g
(糖  質:75.5g)
(食物繊維:5.7g)
食塩相当量:8.5g
(めん・かやく:4.1g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:203mg
参考値(熱湯2度がけ調理後の値)
熱量:699kcal(めん・かやく:387kcal)(スープ:312kcal)
食塩相当量:7.0g(めん・かやく:2.6g)(スープ:4.4g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

正直そこまで熱湯2度がけの必要性は感じない

3.0

「すみれ」が実店舗で使っている麺は、2017年(平成29年)10月の「札幌本店」グランドオープンを機に、製麺所を「森住製麺」から「西山製麺」に切り替え、特製33丸麺と呼ばれる “すみれ専用麺” にリニューアル。ファンの間では賛否両論あったようですが、札幌といえば熟成たまご麺の魅力を大切にしつつ、ややクセのある外国産の小麦をブレンドすることで、以前よりも麺の存在感が増しました。

手軽さも踏まえるとクオリティは7PGに軍配か

それをイメージしているノンフライ麺は、熱湯を注いでから4分後に湯切りして「旨みだし」を入れ、再び熱湯を注ぎ、それを完全に溶かしてから「特濃芳醇味噌スープ」を入れて混ぜて「特製香味ラード」と「おろし生姜」を‥‥などと、調理開始から実際に食べ始めるまで計6、7分を要することになるかと思いますが、それでも前半は密度感のある食感が印象的。

西山製麺の特製33丸(すみれ)麺に見紛うほどの臨場感はなく、どちらかといえばセブンプレミアムゴールド(税込300円)の「すみれ 札幌濃厚みそ」に使われているノンフライ麺の延長線上に位置し、それと比較して値段相応の差があるとは思えなかったので、もう一歩先を見せてほしかった思いもありますが、結果的に後述するスープとの相性に問題はなかったです。

スープ

どすこいスープの重厚感は凄まじい

5.0

2度目の給湯前に加える「旨みだし」は、すりごまや少量の赤唐辛子を加えた粉末スープで、うま味のタイプは人工的。これ単体で味が決まるようなアイテムではない、あくまでも土台を支えることに徹しているのですが、すりごまの芳ばしさとザラついた舌触りが後に及ぼす影響は大きく、しれっと仕込んであった小さい刻み玉ねぎのアクセントも効果的。

特濃芳醇味噌スープに分離したアブラは入ってない

次に液体の「特濃芳醇味噌スープ」を加えると、よくあるカップラーメンの液体スープよろしくオイル系の成分は入っておらず、味噌ダレと動物系のエキスがメイン。実際のラーメンに使われるスープは清湯(ちんたん)なのに対し、こちらは白湯(ぱいたん)なのでは‥‥などと思えるほど、まったりとした豚骨の旨みを中心に、鋭利な部分を削った味噌ダレを合わせているような印象。

ただ、その味わいは重心が低く厚みがあり、人工的なトロミも不自然に思わせないレベル。また中華鍋で味噌を焼く「すみれ」の “こだわり” を尊重し、それっぽい芳ばしさも意識され、糖類とは異なる玉ねぎの甘みだったり、ふわっと浸透してくる酒粕のコクだったり、そういった仕込みも印象深く、セブンプレミアムゴールドのスープよりも圧倒的に重厚な濃度を実現。

たっぷりのラードも「すみれ」を象徴するポイント

そんなスープの表面に浮かべる「特製香味ラード」は、ギョッとするくらい量が多く、それはそれはコッテリとしているのですが、100%ラードではありません。間違いなく豚脂が主成分ではあるものの、オニオン調味油や香味油もブレンドしているため、中華鍋で野菜を煽ったような臨場感も楽しめました。

思いのほかタレに攻撃性がなかったので、イメージや好みによっては頼りない、すこしピンボケしている、などと感じる方も一定数はいらっしゃるかと思いますが、そこで効果を発揮するのが「おろし生姜」の別添です。

おろし生姜

いわゆるチューブの生姜を想像していたら‥‥

5.0

たとえばチューブタイプの生おろし生姜を引き合いに出すと、ほとんどの商品が保存性を高めるために食塩を使っているのに対し、今回の「おろし生姜」は単体で味を確認しても塩味(えんみ)を感じません。やや酸味が気になった節もありますが、あえて生姜の繊維質を残すような下ろし方で、舌触りも風味も極めてリアル。

そこまで量が多いわけではないけれど、特有のフレッシュな香味は強く、明白な存在感。すべて溶かすと酒粕の風味は弱くなりますが、スープの世界観やニュアンスを壊すことはありません。むしろ柔らかい部分を適度に引き締め、まったりとした旨みの中にメリハリが生まれるだけでなく、身体を芯から温めてくれる作用もあり、量・質ともに文句の付け所は見当たりませんでした。

総評

4.0

熱湯2度がけの面倒な作業が功を奏し、熱々のスープは「最高に面倒で-・」における最大のメリットで、既存の「すみれ 札幌濃厚みそ」よりも圧倒的に重厚な特濃スープとナチュラルな “おろし生姜” には値段相応の価値が見出せたのですが、ぶっちゃけ麺に感動はありません。よくも悪くも分厚いラードでスープの保温性が高く、後半は麺の食感がダレてくるので、麺から先に食べるのがオススメの攻略法。

熱湯2度がけだから、最高にうまい! 理由

さて、この感じだと年内に第3弾がリリースされそうな勢いですが、すみれと同じ7PGの御三家に数えられる「一風堂」は博多とんこつラーメン(細い低加水麺)の特性上、熱湯2度がけに向いていないイメージ。ただ、もしかすると「博多ちゃんぽん」のカップめん版も可能性ありますし、根強いファンが多い「山頭火」の監修もあり得るので、引き続き今後の動向に注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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