唐辛子を通常の10倍使用【九州産激辛高菜入り】サンポー食品「激辛高菜豚骨ラーメン」が進化して再登場!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月21日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「激辛高菜豚骨ラーメン」の実食レビューです。

いつもの10倍辛い高菜とんこつラーメン爆誕!? 唐辛子を通常の10倍量使用した激辛仕様の高菜ラーメンがパワーアップして帰ってきた!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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激辛高菜豚骨ラーメン

サンポー食品株式会社(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんの製造・販売を生業としている九州のトップメーカーで、大石忠徳(おおいし ただのり)現社長の祖父・大石忠蔵(おおいし ちゅうぞう)氏が立ち上げた創業1921年(大正10年)1月の「米穀卸大石商店」が現業の前身。

設立70周年を機にヤカンちゃんのデザインも刷新

当初は米卸業として創業したサンポー食品ですが、1949年(昭和24年)6月に麺事業の「株式会社旭製粉製麺所」を設立し、1959年(昭和34年)4月に “棒ラーメンの元祖” とされる「三宝(みたから)ラーメン」を市場に投下。その味を受け継いだ即席カップ麺が同社の絶対的エース「焼豚ラーメン」で、1978年(昭和53年)8月の発売以降、本場九州を中心に熱狂的なファンを抱えています。

今回のカップ麺「激辛高菜豚骨ラーメン」は、胡麻油で炒めた九州産高菜(レトルトタイプ)を特徴とする「高菜ラーメン」をベースにした変わり種で、その辛子高菜に使われている唐辛子を従来の10倍量加えた激辛仕様の新商品。第4次激辛ブームの到来といわれている昨今、その需要に応えるかたちで誕生し、サンポー食品&激辛マニアの間では発売前から注目されていました。

高菜ラーメン(高菜とんこつラーメン)とは、1985年(昭和60​年)10月よりサンポー食品が製造・販売を続けているロングセラーで、即席カップ麺に初めてレトルトタイプの辛子高菜をトッピングした革新的な一杯。九州を出ると途端にエンカウント率は低くなりますが、九州フェアなどの物産展で見かけることも多い商品で、なんといっても秀逸な完成度を誇る辛子高菜が魅力的。

さらに “すり胡麻入り” がリニューアルポイント

その辛子高菜を10倍辛くした「激辛高菜豚骨ラーメン」は、2020年7月27日にも “まったく同じ商品名で発売されていた” ので、今回が初の商品化ではないのですが、まったくテコ入れなしの再販でもありません。昨年に高評価を得た九州産激辛高菜の美味しさはそのままに、煎り胡麻(いりごま)を増量するだけでなく、新たに擂り胡麻(すりごま)を配合することでスープのコクを強化。

前回の2020年7月発売品は手に入らなかったので、泣く泣く諦めたのですが、その翌月にTRIAL(トライアル)で「九州地獄豚骨ラーメン」という販路限定の激辛カップ麺を発見。それもサンポー食品が誇るレトルトタイプの九州産激辛高菜と激辛唐辛子も使用した激辛とんこつラーメンで、けっこう思い切った辛さを打ち出し、このブログでは高評価を叩き出しています。

ちなみに筆者は西日本(兵庫県)在住なので、スーパーに行くと「焼豚ラーメン」や「高菜ラーメン」「久留米ラーメン」「長崎ちゃんぽん」「ごぼう天うどん」など、サンポー食品の定番商品は常備されているのですが、2021年の「激辛高菜豚骨ラーメン」も例に漏れず。行動圏内のコンビニやスーパーに問い合わせてみたところ、どこにも売ってない状況でした。

しかし、今年は発売日にイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でバラ売りされていたので、すぐさま捕獲。実店舗での販売状況は店舗によって左右されますが、セブン&アイグループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)をはじめ、同じく九州に本社を置く「トライアル」や珍しい商品に強い「ドンキホーテ」など、ディスカウントストアでの取り扱いにも期待できるかもしれません。

開封

容器の中に3種類の小袋を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れの「調味油」と「辛子高菜」で合計3袋。これだけ見ると通常の「高菜ラーメン」と同じ構成で、辛子高菜に “激辛” の文字はなく、たとえば “辛味による刺激が強いので、辛味の苦手な方は-・” といった警告文の記載も見当たらないのですが、通常の辛子高菜と比較して明らかに辛そうな見た目。

麺は通常の「高菜ラーメン」と同じか‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯2分と短めの設定。サンポー食品の絶対的エース「焼豚ラーメン」には熱湯3分の油揚げ麺(72g)を、今回のベースになっている「高菜ラーメン」には熱湯2分の油揚げ麺(65g)を搭載しているため、麺については通常の「高菜ラーメン」と同じような雰囲気。

メーカー希望小売価格は193円(税別)ということで、サンポー食品が製造・販売している既存の標準どんぶり型と同じ値段。前述のように兵庫県内のスーパーやコンビニでは見かけなかったのですが、コンビニだと九州エリアのセブンイレブンに入荷しているようなので、販売店の参考になさってください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:激辛高菜豚骨ラーメン
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230)
内容量:96g(めん65g)
商品コード:4901773100897(JAN)
発売日:2021年06月21日(月)
実食日:2021年06月24日(木)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:138円(税込 – 送料・手数料別)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:3袋(辛子高菜・粉末スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、食塩、チキンエキス、香辛料、ホエイパウダー(乳製品)、乳等を主要原料とする食品、植物油脂、ごま、ねぎ、しょうゆ、魚介エキス)、かやく(高菜(九州産高菜))/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、かんすい、増粘剤(キサンタン)、酸味料、ウコン色素、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本製品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

この香りがもう(※筆者はサンポー食品が好き)

別添の小袋は「粉末スープ」のみ先入れで、通常の「高菜ラーメン」には入っている “コーンは省かれていました” が、調理前の香りは瓜二つ。サンポー食品は複数の豚骨エキスを保有しており、それを商品によって使い分けているので、もちろん「焼豚ラーメン」の粉末スープとは別物になりますが、いい意味で安っぽく、それが魅力的と思えるところは共通のポイント。

胡麻油の芳ばしさが食欲を刺激

あとは熱湯を注いで2分間、待っている間に後入れの「調味油」をフタの上にのせて温め、食べる直前に加えたら、仕上げに「辛子高菜」をトッピングして出来上がり。調理後の見た目は通常商品からコーンを抜いたような状態ですが、辛子高菜から滲み出る色が通常よりも攻撃的。

ちなみに前述の「九州地獄豚骨ラーメン」は “粉末スープだけの状態でも辛かった” ので、激辛高菜が影響する前の辛さレベル(辛味の強さ)にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:417kcal
たん白質:9.2g
脂  質:21.8g
炭水化物:46.0g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:167mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん辛くない「高菜ラーメン」と同じ

5.0

サンポー食品の工場で使用している揚げ油にはラードが入っているので、どの油揚げ麺も独特の芳ばしさがあり、それが生麺との決定的な違いになっているのですが、同時にカップラーメンならではの魅力。その風味や食感はもちろん、原材料名も通常の「高菜ラーメン」と完全に一致することから、今回も「高菜ラーメン」の麺という認識で問題ありません。

スナック感が尊い

ただ、明らかに定番の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」に使われている熱湯3分の油揚げ麺よりも細く、口当たりや食感も別物で、心做しか風味も穏やか。そのため熱湯3分の油揚げ麺よりも早めに柔らかくなってしまうものの、それだけに後述する辛子高菜との親和性が高く、食べ始めのコリッと残る歯応えもさることながら、柔らかくなってからの一体感も乙。

昔ながらの王道を地で行くような、これぞカップラーメンらしい油揚げ麺ど真ん中なので、お世辞にも高級感があるとはいえないけれど、このチープな感じもサンポー食品が手掛けるカップ麺の魅力。調理前の重量も通常の「高菜ラーメン」と同じ65gだったので、量を減らしてコストをカットするような小手先の調整がなかったのもよかったです。

スープ

新進気鋭の味じゃないけど、それだけにホッとする

5.0

粉末スープの原材料になっている「ポークエキス、豚脂、食塩、チキンエキス、香辛料、ホエイパウダー(乳製品)、乳等を主要原料とする食品、植物油脂、ごま、ねぎ、しょうゆ、魚介エキス」は、通常の「高菜ラーメン」にも使われている原材料で、実際に軸の味も全体の構成も似ているのですが、なるほど比較的に擂り胡麻の風味が強く、あっさりとしながらもコクのあるテイスト。

「高菜ラーメン」のスープは「焼豚ラーメン」よりもクセがないので、すこし物足りなさを感じる方もいらっしゃるかとは思いますが、後述する辛子高菜との兼ね合いを計算しているからこそのバランス感。それでいて口の中に残る骨っぽい風味にサンポー食品のプライドが見られ、高級感はないけど廉価版のスープみたいに軽くない、なんだったら粉末スープだけでも最後まで食べられそうな奥行きを感じます。

ごま油の風味が強い調味油

しかし、そこに調味油を加えると一変。こちらも「焼豚ラーメン」に別添されているオイルとは別物で、けっこう胡麻油の風味が強く、具材の辛子高菜と相性抜群。けっきょく粉末スープも調味油も辛くなかったので、トライアル限定の「九州地獄豚骨ラーメン」ほどインパクトのあるスープではないけれど、古きよき豚骨味が好きならハマること請け合いです。

具材

けっこう辛いw

5.0

メイン具材は辛子高菜だけですが、レトルトタイプの本格的な辛子高菜なので、乾燥具材では打ち出せない臨場感を実現。高菜漬けを実際に胡麻油で炒めてからパッキングしているため、スナック的な麺とスープに反し、風味も歯触りも飛び抜けてリアルに仕上がっているのですが、そのマッチングに問題はありません。

ちなみに単体で食べた場合、泣くほど辛いわけではないのですが、そこそこ辛味は強く、辛い食べ物が苦手な方は注意したほうがいい辛さ。しかし、レトルトタイプの辛子高菜が本領を発揮するのは “スープに馴染ませた後” の話——。

ここからが本番

辛子高菜特有の癖と旨味が全体に広がるだけでなく、スープの温度で唐辛子の刺激が増し、最終的な辛さレベルは「辛口」ないし「大辛」クラス。よほど辛い食べ物が苦手でない限り、痛くて食べられないほどではないかと思いますが、一般的に見ると激辛に片足を突っ込む程度の辛さには到達しているので、激辛マニアや激辛フリークを自称する方を除いて油断は大敵。

それでいて味が判断できなくなるほど痛いわけではないのと、調味油に含まれる胡麻油の風味が重なることで、高菜を炒めたときの調理感がグッと強まるのも魅力。もちろんスープ単体でも美味しいのですが、辛子高菜を全部入れても塩っぱくならないように計算されているので、かるく粉末スープと調味油の味を確認したら、がっつり混ぜて食べるのがオススメです。これ、白ごはん何杯でもイケますよ。

総評

5.0

筆者はサンポー食品のカップ麺に弱いので、もはや何を食べても手放しに美味しいと感じてしまうのですがw もちろん冷静に判断しての総評です。麺は定番商品からの使い回し、スープも平凡なテイストですが、なるほど唐辛子の使用量を10倍に増した辛子高菜のインパクトは通常の「高菜ラーメン」にはない個性。辛さはギリギリ激辛かな‥‥? くらいではあるものの、それも踏まえて絶妙でした。

ちなみに家で炒飯(チャーハン)を作るとき、別添のレトルト辛子高菜を入れたら “けっこう本格的な高菜炒飯になる” ので、いくつかストックを予定している方は試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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