どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年5月24日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング ねぎ塩マヨやきそば」と「ペヤング ねぎラー油やきそば」の実食レビューです。
具材は「ねぎ」だけ!? ペヤングやきそばシリーズ最新作は「ねぎ」に特化した変わり種!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング ねぎ塩マヨ・ねぎラー油 レビュー
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているロングセラーで、現在はキワモノ路線のカップやきそばブランドとして認知されていますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時、若いカップル(young)にも “2人(pair)で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペヤングという名前になりました。
同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」が初めて発売されたのは、カップラーメンの登場から約1年8ヶ月後となる1975年(昭和50年)3月13日。他社が真似できないような変わり種を意欲的に開発しているため、すっかり変態扱いされている現在ですが、業界初の四角い容器に、液体ソースやパック包装された具材など、昨今の大手企業も当たり前のように採用しているデファクトスタンダードを築いたパイオニアです。
今回の新商品「ペヤング ねぎ塩マヨやきそば」及び「ペヤング ねぎラー油やきそば」は、ねぎの風味と旨味を存分に楽しめることをテーマに開発された新作フレーバーで、どちらも具材は “ねぎしか入っていない” シンプルな構成となっているようですが、それぞれソースは「ねぎ塩マヨ」「ねぎラー油」と差別化はバッチリ。
最近だと2021年5月17日に発売され、Twitterや動画投稿サイトを中心に物議を醸した獄激辛(ごくげきから)シリーズ第3弾「ペヤング 獄激辛担々やきそば」の余韻が冷めやらぬ状態ではあるものの、奇抜な商品が多いペヤングとしては比較的に “まとも” なフレーバーを展開してきました。
まるか食品の公式ウェブサイトに記載されている商品説明は、どちらのフレーバーについてもシンプルで、マヨネーズまみれのパッケージがインパクトを放っている「ねぎ塩マヨやきそば」は “さっぱりとした塩ベースのソースに、別添のマヨネーズを入れることでコクのある一品となっております” とのこと。
しかし、標準サイズのカップ焼きそばでありながら、総カロリーは “624kcal” を叩き出している大物で、通常のソースやきそば(544kcal)対比+80kcalを実現。公式の情報によると、別添のマヨネーズは10gらしいので、グラム数で表すとインパクトが弱まってしまうのですが、熱量換算するとマヨネーズだけで約70kcalくらい。
その「ねぎ塩マヨやきそば」と比較してパッケージではインパクト負けしている印象の「ねぎラー油やきそば」ですが、総カロリーは “641kcal” と「ねぎ塩マヨやきそば」よりも高めの値。こちらも商品説明は “醤油ベースにラー油とガーリックの旨味をプラスしたソースは、ピリ辛で後を引く味わいとなっております” とシンプルですが、それだけに言及されていない辛さレベルが気になるところ——。
以前、パッケージには “辛口” とだけ記載していたのにもかかわらず、実際の辛さレベルは “余裕で激辛クラス” だった「辛口チゲ風やきそば」の事例(裏切り)があるので、今回の「ねぎラー油やきそば」も油断できないかもしれません。
開封
まずは「ねぎ塩マヨやきそば」の開封直後、別添の小袋は「ソース」「後入れかやく」「マヨネーズ」の合計3種類で、ねぎは先入れの具材かと思いきや、食べる直前に加える後入れ仕様。マヨネーズの小袋は「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)マヨネーズMAX」や「超大盛やきそばマヨネーズMAX」と同じデザインなので、同じ会社に製造を委託しているのでしょう。
片や「ねぎラー油やきそば」に別添されている小袋は「ソース」と「後入れかやく」の合計2種類で、マヨネーズは搭載されていませんが、こちらの液体ソースには “いつもの暖簾がデザインされている” というのが地味に興味深いところ。たとえば「こってりラー油ガーリック」や「魚介MAXラー油」など、過去にラー油をテーマにした変わり種を発売しているペヤングですが、今回の商品にネギ以外のアピールポイントはありません。
どちらもメーカー希望小売価格は193円(税別)で、通常の「ソースやきそば」と同じ値段。2021年5月現在、コンビニで購入した場合の税込価格は198円になりますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の販売店であれば、おそらく税込150円未満で手に入るのではないかと思います(※コンビニ以外での値段は地域や販売店によって異なるため、最寄りの店舗に問い合わせてください)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング ねぎ塩マヨやきそば / ねぎラー油やきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:H・本社工場 / A・赤堀工場 内容量:121g(めん90g)/ 118g(めん90g) 商品コード:4902885006886 / 4902885006909(JAN) |
発売日:2021年05月24日(月) 実食日:2021年05月26日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:198円(税込) 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:480ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・後入れかやく・マヨネーズ)/ 2袋(ソース・後入れかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【ねぎ塩マヨやきそば】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(マヨネーズ、植物油脂、糖類、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、香辛料、ポークエキス、チキンエキス、玉ねぎエキス)、かやく(ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【ねぎラー油やきそば】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、動物油脂、しょうゆ、ポークエキス、糖類、ラー油、チキンエキス、食塩、食用風味油、にんにく)、かやく(ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
【ねぎ塩マヨやきそば】エネルギー 624kcal、たん白質 8.6g、脂質 40.9g、炭水化物 55.4g、食塩相当量 2.8g(内容量:121g) |
「ねぎ塩マヨやきそば」の湯戻し時間は熱湯3分、時間になったら熱湯を捨てて、ソースを馴染ませた後、後入れかやく(ねぎ)とマヨネーズをトッピングしたら出来上がり。さすがに “マヨネーズMAX” ほどのマヨネーズ量ではないけれど、たとえば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズの特製マヨ(標準サイズ)よりもマヨネーズの量は多く、後入れかやくも麺を覆い尽くすほどの多さ。
【ねぎラー油やきそば】エネルギー 641kcal、たん白質 8.3g、脂質 43.1g、炭水化物 54.9g、食塩相当量 2.8g(内容量:118g) |
「ねぎラー油やきそば」の湯戻し時間も熱湯3分、こちらにマヨネーズは別添されていないので、よりダイレクトに後入れかやくのインパクトが楽しめる調理直後。ただ、それ以外の具材・ふりかけなどは入っていないため、パッと見の雰囲気は廉価版の「ペヨング」っぽい印象が否めないところ。
なお一部の地域では売ってない場合もあるかと思いますが、販売店や発売地域は限定されておらず、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では “ローソンでの取り扱いを確認” しているので、販売店の参考にしてください。それでは、それぞれ「めん」「ソース」「後入れかやく・マヨネーズ」の順に特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
共通の油揚げ麺を使用
「ねぎ塩マヨやきそば」に使われている麺は、いつもの「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺で、ちょっと厚みがあるようにも見えますが、ペヤングやきそばシリーズの麺は基本的に共通です。それは麺量2倍(めん180g)の「超大物やきそば」に、規格外のサイズを実現した「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」はもちろん「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」も例外ではありません。
「ねぎラー油やきそば」に使われている油揚げ麺も例に漏れず、風味も食感もスナック的で、麺の量や原材料名も通常の「ソースやきそば」と完全に一致。そのため新鮮味はないけれど、大きな裏切りもない、一部の特殊なフレーバーを除いてソースを選ばない柔軟性の高さも魅力。ねぎ塩マヨ、ねぎラー油、どちらのソースにも違和感なく馴染んでいました。
ちなみに以前は賞味期限の下に表示されていたローマ字(3桁)右のアルファベットが製造所固有記号だったのですが、2021年5月現在の商品は “賞味期限の右に表示されているアルファベット” が製造所を示す記号となっており、+Hなら本社工場で、+Aなら赤堀工場で製造されたことを意味しています。しばしばロット差は生じますが、どちらの工場でも油揚げ麺のレシピは同じなので、ご安心ください。
ソース
どちらのソースもイメージを裏切らないテイスト
「ねぎ塩マヨやきそば」に別添されているソースは、特徴を要約すると “にんにくのキレと胡椒のアクセントを効かせた焼肉の塩だれ” で、ちらほらと入っている粒状のニンニクがインパクトを表現。ポークエキスとチキンエキスによる動物系の下支えに、玉ねぎエキスの優しい甘さも効果的で、レモンのアクセントは含まれていませんが、王道を地で行く焼肉の塩だれが好きなら間違いなくストライク(※ただし仕事中は要注意)。
もう一方の「ねぎラー油やきそば」に別添されているソースは、流行りのカップ油そば並にアブラの量が多く、それも植物油脂と動物油脂(体感的にラードが主体)をミックスしているため、後述するマヨネーズをトッピングした状態の「ねぎ塩マヨやきそば」よりも “こってり” とした仕上がり。
味付けはキレのある濃口醤油を軸に、ほどよくニンニクのパンチを効かせ、気になっていた唐辛子の辛さはピリ辛の枠を出ませんが、ごま油の芳ばしい風味は印象に残る存在感。しっかりとラー油を主役に立て、なおかつ余計な要素は加えない、シンプルかつ無駄のないソース(たれ)でした。これに魚粉を添加して、日本蕎麦(そば)を合わせたら、硬派で完成度の高い汁なしラー油蕎麦になりそうです。
後入れかやく・マヨネーズ
ねぎの種類は考えてほしかった‥‥w
「ねぎ塩マヨやきそば」のマヨネーズは、おそらく前述の「マヨネーズMAX」に使われていたプレーンタイプのマヨネーズで、味はキユーピーマヨネーズよりも酸味が弱く、ピュアセレクト(味の素)よりもコクが深いイメージ。焼肉の塩だれライクなソースともドンピシャにマッチしていたのですが、後入れかやくの青葱(あおねぎ)がですね‥‥w
カップ麺の後入れかやくに使われる乾燥の青葱は、細身の分葱(わけぎ)またはセイヨウアサツキ(チャイブス)を彷彿とさせる、歯触りが弱い(「ふりかけ」に入っているようなタイプの)青葱を採用するのが常套手段となっているのですが、なんのこれしき “具材として成立するような青葱” を “そのまま放り込んでいた” ので、存在感がスゴいスゴいw
とりあえず「ねぎ」が主役であることは明確に打ち出しているので、コンセプト的には “おいしい” のですが、あっという間に湿気てしまい、歯触りが悪くなってしまうのがデメリット。噛んでも噛んでも噛みきれないというか、ずっと口の中に残る感じだったので、終始それが気になりました。
総評
麺は “いつもの” ペヤングに使われている汎用の油揚げ麺で、どちらのソースも味は危なげなく、後入れかやくを入れる前は安定して美味しいと感じたのですが、その後入れかやくが問題。これはこれと割り切れないわけではないけれど、後入れかやくは熱湯で戻したほうが安全だと思います。というわけで、この流れから「ねぎ塩マヨ」と「ねぎラー油」の「超大盛やきそばハーフ&ハーフ」が開発されそうな雰囲気ですが、その前に——。
レギュラーサイズの変わり種「ペペロンチーノ風やきそば」「カルボナーラ風やきそば」「ナポリタン風やきそば」並びに “超超超超超超大盛ペタマックス” の新作として汁ありの「醤油ラーメン」と「辛味噌ラーメン」が2021年6月14日に発売されるため、いまのうちに構えておいてください【author・taka :a(大石敬之)】