ラーメンランキング仙台1位【中華そば嘉一】監修カップ麺「極鶏だし中華そば」ファミリーマート数量限定発売!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月25日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」の実食レビューです。

「ラーメン​データベース」2020年上半期(1月〜6月)宮城県・仙台1位「中華そば 嘉一」監修のカップラーメン「ファミリーマート」限定で初登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば

ラーメンデータベースとは、登録店数5万店を超える国内最大級のラーメン専門クチコミサイトで、自称日本一ラーメンを食べた男・大崎裕史(おおさき ひろし)氏が設立した「株式会社ラーメンデータバンク」と20代・中卒で代表取締役に就任した勝木せな社長率いるITベンチャー企業「株式会社スープレックス」が共同運営。

登録店数5万店超えのラーメン専門情報サイト

誰もが知っている人気ラーメン店の情報はもちろん、知る人ぞ知る隠れ家的な名店まで、実際にラーメンを食べたユーザーの投稿を中心に、ときには店主の経歴や出身店まで網羅。加えてユーザーの感想に基づく点数(スコア)を小数第三位まで算出し、通算・年間・月間・注目度・地域別と多角的なランキングを公開しているため、日頃から参考にしている方も多いのではないでしょうか。

今回の新商品「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品株式会社と宮城県仙台市青葉区国分町(勾当台公園)に店を構える人気行列店「中華そば 嘉一」の共同開発商品で、コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、販路限定・数量限定のPB(プライベートブランド)商品として企画されたもの。

冒頭でも触れた「ラーメン​データベース」2020年上半期(1月〜6月)宮城県・仙台におけるランキングにて、みごと「中華そば 嘉一」が1位に輝いたことを切っ掛けに今回のコラボが実現。これまで株式会社アイランド食品が販売する「銘店シリーズ 箱入(お土産用ラーメン)」に、宮城県内のローソン限定で発売されたレンジ麺(ホット麺)を監修したこともある「中華そば 嘉一」ですが、カップラーメンの監修は初の試みです。

撮影協力:ファミリーマート

中華そば嘉一(かいち)とは「鶏の味で麺を食べる」をコンセプトにオープンした中華そば専門店で、創業は2009年(平成21年)10月10日。もっとも仙台市でイベントが多い公園(勾当台公園)から200mほどの場所に店を構え、純鶏だけで作ったスープと手作りを大切に、日本最大級のグルメサイト「食べログ」のランキングでも「ラーメン二郎 仙台店」を抑え “宮城のラーメン”(2021年5月27日現在)1位に君臨する実力派。

店主の及川嘉則氏は、岩手県久慈市にある1948年(昭和23年)創業の有名店「千草 – ちぐさ」と山形県南陽市に本店を置く1958年(昭和33年)創業の赤湯からみそラーメン本家「龍上海 – りゅうしゃんはい」出身の経歴を持ち、それ以前はBEAMS(ビームス)の社員として働いていた時期もあったそうですが、そこで同僚だった「千草」の息子さんに導かれ、ラーメン業界に身を投じることになったそうです。

「中華そば 嘉一」こだわりのスープは、創業当時から鶏100%を貫き、それも “歳を重ねた老鶏のみ使用している” のが特徴的なポイント。またスープに合った麺を提供するために、2018年(平成30年)6月から自家製麺に切り替え、トッピングのチャーシューにも鶏本来の味や食感が楽しめる国産の親鳥を使うなど、徹底的に “鶏” を追求し、現在は仙台を代表する名店として広く認知されるようになりました。

店舗外観と概要(住所・定休日・営業時間)

ちなみにファミリーマート×サンヨー食品×ラーメンデータベースのタイアップといえば、中華蕎麦とみ田の右腕として知られる上江洲恵介(うえず けいすけ)氏が立ち上げた山梨・甲府の人気行列店「中華蕎麦うゑず」のカップラーメン* を2020年4月28日と2021年2月9日に発売しているため、今回の「中華そば 嘉一」は同企画の “第3弾” に該当します。

*「中華蕎麦うゑず監修 濃厚豚骨魚介中華そば」2020年4月28日発売品(初代)レビュー、2021年2月9日発売品(二代目)レビュー

開封

フタの上に「仕上げの小袋」を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けられている「仕上げの小袋」が1袋。サンヨー食品の縦型ビッグ製品では定番の構成で、お店のロゴや看板をイメージしているような要素はない、きわめて簡素なデザインです。

具材のラインナップはシンプル

具材は味付鶏肉、メンマ、ネギとシンプルな構成で、お店の “こだわり” である国産親鳥のチャーシューは入っていませんが、最近の新作カップ麺では見かける頻度が減っているチキンダイスを採用しているのは好印象。お店で提供している「中華そば」のトッピングもチャーシュー、メンマ、ネギなので、あながち的外れな構成ではありません。

ときに東洋水産(マルちゃん)と京都の人気行列店「麺屋 極鶏(ごっけい)」がコラボしたカップラーメン「極鶏 鶏だく 極濃鶏白湯ラーメン」を何度か販売しているファミリーマートですが、今回のカップ麺「中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば」とは関係ありません。というのも商品名に入っている “極鶏” は「麺屋 極鶏」(株式会社極鶏ジャパン)の登録商標なので、ちょっと気になったんですけど、大丈夫なんですかね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華そば嘉一監修 極鶏だし中華そば
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:A・太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4901734042853(JAN)
発売日:2021年05月25日(月)
実食日:2021年05月27日(木)
発売地域:全国(ファミリーマート限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート通常価格:212円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、植物性たん白、食塩、砂糖、粉末卵)、スープ(チキンエキス、糖類、植物油脂、食塩、鶏脂、しょうゆ、ゼラチン、発酵調味料、たん白加水分解物)、かやく(味付鶏肉、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、クチナシ色素、増粘剤(キサンタン)、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は熱湯5分の油揚げ麺を採用

麺は油で揚げて乾燥させたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。サンヨー食品の縦型カップ麺は、しばしば麺のスナック感が全体の本格さを落とす傾向があるので、そこが不安なところ——。しかし、ちぢれの強い形状は、仙台が誇る「中華そば 嘉一」の自家製麺に通じる特徴の一つ。

スープは本物の「中華そば」を彷彿とさせる色

あとは熱湯を注いで5分間、別添の小袋は後入れなので、待っている間にフタの上で温めた後、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。ちなみに「中華そば 嘉一」の公式ウェブサイトでは “手もみ風の麺と鶏にもこだわったスープ!” と、カップ麺についての特徴が紹介されていたので、その具現化に注目したいところ。

なお製造所は太平食品工業株式会社の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き “鶏” の臨場感と麺の仕上がりに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:435kcal
たん白質:10.9g
脂  質:19.4g
炭水化物:54.2g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:3.4g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:217mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:435kcal(めん・かやく:347kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

加水率の再現度は低いけど形状は個性的

4.0

お店の「中華そば」に使われている自家製麺は、長年改良を続けた末に生まれた縮れの強い手揉み麺で、食べ始めから食べ終わりまで変化の少ない食感に仕上げているらしく、手揉み独自の迫力とランダムな口当たりも見どころ。加水率は高めの設定で、しっかりと力強いコシに、もちもちとした弾力を打ち出します。

左右非対称の厚みに注目

それを再現している油揚げ麺は加水率が低く、コシと粘りの加減については実店舗の自家製麺と比較して真逆の印象を受けますが、不規則な縮れによるランダムな口当たりは個性的。また片側が厚く、もう片方にかけて薄い、その独特な断面はサンヨー食品独自の特許製法(手もみ風ちぢれ麺、刀削風麺、特製乱切り麺など)に通じるポイントで、これはサンヨー食品(太平食品工業)ならではのステータス。

念のため同じ商品を撮影せずに、熱湯5分きっちり守ってから食感を確認してみたところ、食べ始めの段階から粘りが弱く、それよりも強付きと歯切れの軽さが目立っていたので、やはり実店舗の特徴とされる多加水麺の質感ではありません。ただ、後述するスープとの相性は悪くなかったのと、繊細な味のニュアンスを蹴散らすほど強引ではなかったので、これはこれと割り切れば “あり” だと思います。

スープ

仕上げの小袋よき

5.0

お店のスープに使われているタレは、醤油と塩の2種類あり、今回のスープは塩とも取れる清湯(ちんたん)に仕上がっているのですが、原材料名には “しょうゆ” の文字。けれども濃口しょうゆベースのスープとは違う、淡口(うすくち)しょうゆで香り付けしたような、タレよりも繊細な鶏(チキンエキス)の旨味に重きを置いたフレームワーク。ただ、ちょっと油揚げ麺の風味が気になるかも‥‥

黄金色の鶏油を再現

という部分をイッパツでカバーしてくれるのが「仕上げの小袋」で、中に植物油脂も含まれているのですが、しっかり鶏油(ちーゆ)の芳ばしさを打ち出し、それも “不自然に強い風味ではない” というのがポイント。あくまでもナチュラルに、それでいて鮮烈な鶏油の芳ばしさが重なって、粉末スープでは出せない臨場感を生み出します。

これによって油揚げ麺の風味が気にならなくなったのと、黄金色に輝く見た目が相俟って、スープのクオリティがワンランクもツーランクも上がったように感じました。

具材

ちょっと珍しくなった味付鶏肉ダイスが嬉しい

4.0

カップ麺に使われているメンマといえば、コリコリとした歯触りが異様に強く、本物とは一線画す歯応えに仕上がることも珍しくないのですが、今回のメンマは柔らかめの食感。鼻に抜ける香りも優しくて、繊細なスープのイメージを壊しません。対してネギは歯触りが強く、こちらはシャキシャキとした食感で自己主張を放ちますが、でしゃばり過ぎない適度な量。

旨み凝縮系

ダイス状にカットされた味付鶏肉は、老鶏特有のコリコリとした歯応えが楽しめるわけではないけれど、挽肉状の鶏ミンチでは味わえない、しっかりめの食感が魅力。すこしパサついた部分はあるものの、強すぎず弱すぎない味付けで、噛めば噛むほど味が出る具材です。

総評

4.3

もっと麺の加水率が高かったら‥‥という部分が気になったので、すこし総評から差し引きましたが、スープに関しては縦型ビッグ製品の中でも優秀で、特定のコンビニ限定発売でも税込228円という値段を思えば悪くありません。特に「仕上げの小袋」に含まれる鶏油が印象的で、スープに関しては “また食べたい” と思いました。

しかし、やはり簡便性に優れた縦型カップかつ油揚げ麺では限界があるので、前述の「中華蕎麦うゑず」よろしくノンフライ麺で再登場してほしいところ。もしくは「食べログ」における東日本のラーメン百名店(2017〜2020)にも4年連続で選出されている「中華そば 嘉一」なので、次は日清食品の「日清×食べログ 百名店」とコラボするなど、続編の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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