455,000SHUの悪魔【泣けるほど辛い】地獄のペヤング実食「獄激辛担々やきそば」辛さは “対人用催涙スプレー” 以上!?

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月17日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 獄激辛担々やきそば」の実食レビューです。

激辛の定番料理「担担麺」をペヤングの「獄激辛」で再現!? 泣く子も黙る獄激辛シリーズ “第3のフレーバー” ついに降臨!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 獄激辛担々やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーで、現在はキワモノ路線のカップやきそばブランドとして認知されていますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時、若いカップル(young)にも “2人(pair)で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペヤングという名前になりました。

どんなフレーバーでも暖簾(のれん)は下げない

その後、1975年(昭和50年)3月13日に発売された同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」の登場以降、攻めた商品を数多く展開しているため、すっかりネット上でも変態扱いされているのですが、業界初の四角い容器に、粉末ソースとは一線を画す液体ソース、さらにパック包装された具材など、現在は大手企業も当たり前のように採用しているデファクトスタンダードを築いたパイオニアです。

今回の新商品「ペヤング 獄激辛担々(ごくげきからたんたん)やきそば」は、激辛の定番料理 “担々麺” をイメージした商品で、まるか食品きっての非常識な辛さを誇る獄激辛シリーズで再現。多くの人に愛される永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」とは一線を画す、泣けるほど辛いシリーズの最新作ということで、TwitterをはじめとするSNSを中心に、発売前から大きな話題になっていました。

獄激辛シリーズ第1弾「ペヤング 獄激辛やきそば」が初めて発売されたのは、2020年2月17日と最近の話。パッケージには “泣けるほど辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください” との注意事項を記載しており、その警告文が誇張ではないほど強烈な辛さを打ち出します。

獄激辛やきそば / 獄激辛カレーやきそば

続けて約1年後、2021年1月18日に獄激辛シリーズ第2弾「獄激辛カレーやきそば」を発売し、既存の「獄激辛やきそば」に匹敵する辛さを打ち出したのも束の間——。2021年4月19日に「超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛」を発売し、ラインナップを強化したペヤング最恐の獄激辛シリーズ。

しかし、2021年4月発売の「ハーフ&ハーフW獄激辛」は、2020年2月発売の「獄激辛やきそば」と2021年1月発売の「獄激辛カレーやきそば」を “超大盛やきそば用の容器に入れただけの商品” だったので、純粋な新作フレーバーではありませんでした。というわけで今回の「獄激辛担々やきそば」は “獄激辛シリーズ第3弾” に該当する商品で、辛さの指標となるスコヴィル(スコビル)値は「455,000SHU」に達しているとのこと。

スコヴィル値(Scoville heat units – SHU)とは、唐辛子の辛味成分(カプサイシン)の含有量を数値化したもので、一般的なタバスコが2,500〜5,000SHU程度。それに対して2012年(平成24年)2月20日発売のMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」のスコヴィル値は “45,000SHU” とされており、2018年8月27日発売の「激辛やきそばEND(激辛MAX END)」は “153,400SHU” となっているのですが‥‥

第3弾は中国武術の達人(?)的な人物のイラストを起用

前述のように「獄激辛担々やきそば」のスコヴィル値は455,000SHU(45万SHU以上)ということで、激辛マックスエンドの約3倍、初代・激化やきそば対比10倍以上の辛さ。ちなみに “もっとも強力な対人用催涙スプレーのスコヴィル値は28万SHU” とされているため、それよりもカプサイシンの含有量が多いことになります。ええ、万が一にもソースが目に入ったら一大事。

開封

別添の小袋は2種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、対人用催涙スプレーよりも辛い「ソース」と「かやく」の合計2袋。まるか食品の公式ウェブサイトやパッケージに、花椒(かしょう)の痺れについての記載はありませんが、担担麺といえば花椒が必須の食べ物なので、そこも注目したいところ。

麺は “いつもの” 雰囲気

麺は縮れの強い油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。見た目は通常の「ソースやきそば」に使われている油揚げ麺と変わりませんし、第1弾の「獄激辛やきそば」や第2弾の「獄激辛カレーやきそば」でも通常の「ソースやきそば」と同じ汎用麺を使用していたので、今回も例に漏れず共通かもしれません。

メーカー希望小売価格は205円(税別)ということで、通常の「ソースやきそば」193円(税別)よりも若干ながら高めの値段。一部の地域では売ってない場合もあるかとは思いますが、販売店は全国のコンビニをはじめ、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、これまで獄激辛シリーズを取り扱っていた店舗であれば、今回も入荷している可能性が高いでしょう。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 獄激辛担々やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:H・赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4902885006862(JAN)
発売日:2021年05月17日(月)
実食日:2021年05月18日(火)
発売地域:全国
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:182円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ごま、糖類、食塩、みそ、動物油脂、しょうゆ、ポークエキス、香辛料、香味油)、かやく(豚・鶏味付ひき肉、ニラ)/ 調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、酒精、粉末セルロース、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、パプリカ色素、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくは先入れ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は豚・鶏味付ひき肉、ニラとシンプルなラインナップ。既存の「獄激辛やきそば」や「獄激辛カレーやきそば」の具材は通常の「ソースやきそば」と同じ(キャベツ、味付け鶏ひき肉)だったので、これについては大きな変化。でも、構成としては名古屋めしの “台湾ラーメン” っぽいですよね。

ねりごまの香りも強め!

などと思いながら熱湯を注いで3分間、待っている間にフタの上で「ソース」の小袋を温めて、湯切り後に馴染ませたら出来上がり。具材の構成は台湾ラーメンっぽいと前述しましたが、お湯を注いだ瞬間から漂ってくるニラの香りは頼もしく、従来のソースで気になった薬品臭は控えめで、それ以上に “練り胡麻の香りを強く感じた” のはサプライズ。

ちなみに「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」のスコヴィル値も “455,000SHU” ということで、今回の「獄激辛担々やきそば」も同等の辛さに設定されている様子。前回の「獄激辛カレーやきそば」は拍子抜けするほどカレーが弱かったので、辛さレベルはもちろん “ちゃんと美味しいのかどうか” にも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:579kcal
たん白質:9.6g
脂  質:35.0g
炭水化物:56.4g
食塩相当量:3.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

5.0

ペヤングの油揚げ麺を製造している工場は、まるか食品の本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町)と赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触)の二箇所あり、外装フィルムの賞味期限下に表示されているアルファベットがA~Fなら本社工場で、G~Jなら赤堀工場で製造されたことを意味しているのですが、工場の違いによる仕様の変更などはありません。

いつもより幅が狭い気もするけどロット差

たとえば “いつもの麺” と比較して、微妙に細い・太い・厚い・薄いなど、製造日によるロット差は生じるようですが、今回の「獄激辛担々やきそば」に使われている油揚げ麺も例に漏れず、ペヤングの「やきそばシリーズ」における汎用麺と同じもの。これについては以前、まるか食品の関係者にも確認を取っており、曰く “ソースの味に合わせて麺を使い分けることはない” との回答でした。

たとえば「チョコレートやきそば ギリ」や「アップルパイテイストやきそば」など、スイーツ系のソースは鬼門になりますが、おおむね “まともなソース” を相手にした場合、ほとんど味付けを選ぶことがない柔軟性の高さが魅力。後述する獄激辛担々ソースは既存の商品にはないフレーバーですが、しっかりと「ペヤングやきそば」のアイデンティティを表現しており、相性も悪くなかったです。

ソース

めっちゃ辛いけど “練り胡麻も強い”(評価は突き抜けた辛さも加味して)

6.0

まずは辛さレベルについて、結論からいうと文句なしで “激辛” です。ただ、従来の「獄激辛やきそば」や「獄激辛カレーやきそば」と比較して、口に入れてから辛さを感じるまでの間にタイムラグがあり、最初の3秒くらいは “ほんとに獄激辛シリーズか?” と疑いたくなるようなファーストインプレッション。その後、じわじわ辛くなってきて、10秒くらい経過した時点でグワッ!! みたいな。ええ、あとはもう痛い痛い‥‥w

とはいえ従来の獄激辛シリーズは “のっけから切り裂くような痛みを舌に感じた” のに対し、同じスコヴィル値でも辛味を感じるまでにタイムラグが生じたのは、担々麺に必須の芝麻醤(チーマージャン)を彷彿とさせる練り胡麻の旨みが濃密だった証。花椒の痺れについては意識されていなかったので、いわゆる麻辣(マーラー)系ではなかったものの、最初は “おいしい” と感じる余裕があったのは従来との大きな違い。

その濃厚な胡麻のコクを筆頭に、醤油と和味噌で味を調え、花椒の存在感は希薄だったことから、テイストとしてはメイドインジャパンの日本式。その多めに入っていた練り胡麻の油分が脂溶性のカプサイシンを包み込んでくれるのと、激辛ペヤング特有の薬品臭も控えめだったので、前回・前々回のソースよりも食べやすいと感じました。しかし、すくなくとも「激辛MAX END」よりは確実に辛いため、それ相応の覚悟は必要です。

具材

ボリュームはともかく使い回しではなかったのが好印象

3.0

豚・鶏味付ひき肉は、醤油と味噌をベースに甘辛く味付けされていて、お湯で戻す前に味を確認してみたところ、これだけポリポリおやつに食べたいくらい美味しかったのですが、前述の獄激辛担々ソースで味もヘッタクレも‥‥w とはいえ例の筒状に成型された怪しい “味付け鶏ひき肉” とは違うので、それについては素直に嬉しいポイント。

ニラは前述のように調理中の段階から香りが強く、日本式の獄激辛担々ソースを引き立てるように、全体の旨みを底上げしてくれるような存在だったので、結果的な印象としては悪くありませんでした。

総評

5.0

たとえば激辛フリーク向けのマニアックなメニューを除き、一般的に “激辛” と呼ばれる商品(たとえば「蒙古タンメン中本」の北極ラーメンや「CoCo壱番屋」のココイチ10辛など)に抵抗がなければ‥‥という、一定の激辛耐性を備えている人に限りますが、獄激辛シリーズ第3弾「獄激辛担々やきそば」は “痛い前に旨みを感じる余裕” があります。

もちろん市販品としては “痛いレベル” なので、多くの方にオススメできる商品ではないのですが、しっかりとした練り胡麻のコクで第1弾・第2弾よりも食べやすいと感じました。どうせなら花椒の痺れもゴリゴリに効かせてほしかった‥‥という思いが無きにしも非ずではあるものの、獄激辛シリーズの中では暫定 “もっとも総合力の高い一杯” かもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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