ペヤング正気か!?【実食注意】激辛好きに捧げる「辛口チゲ風やきそば」が想像以上に辛かった件

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月19日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 辛口チゲ風やきそば」の実食レビューです。

辛さレベルは激辛級!? ペヤング最新作は “激辛好きに捧げる” 辛口のチゲ風やきそば!!

辛い?辛くない?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 辛口チゲ風やきそば

ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された標準サイズのカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いから、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」と名付けられ、2020年3月に発売45周年を迎えました。

トレードマークの “やきそば” 暖簾

もともとカップラーメンから始まったペヤングですが、1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」の登場以降 “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに、近年の開発陣はカップ焼そばの新作に専念。ほとんどのパッケージに「やきそば」の暖簾をプリントしつつ、反して話題性を重視した “脱やきそば系” の商品を積極的に製造するようになり、新作が出るたびにSNSや動画投稿サイトで騒がれています。

たとえば屋台の焼そばをモチーフに開発された「四角い容器」をはじめ、美味しさ・清潔さ・保存性を考えた「具材のパック包装」に、混ぜやすさを追求して辿り着いた “まろやかな味” の「液体ソース」など、いずれも現在のデファクトスタンダードですが、すべて1975年発売の「ペヤング ソースやきそば」が先駆けて導入した業界初の仕様という、実はカップ焼そばの礎を築いてきたパイオニア。

さらにレギュラーサイズのカップ焼そばにおける標準めん量を90gに固定したのも「ペヤング ソースやきそば」なのですが、前述のように変わり種の開発に力を入れている2020年10月現在。今回の新商品「ペヤング 辛口チゲ風やきそば」も例に漏れず、今となっては “ふつう” というかインパクトに欠けるテーマに思えるのですが、まるか食品の公式ウェブサイトに記載されている以下の商品説明が気になるところ——

“キムチの旨味がしっかりと感じられる商品です。激辛好きに捧げる、パンチの効いた味付けとなっております。”

——そう、商品名こそ「辛口」となっているのですが、商品説明では “激辛好きに捧げる” と紹介されているように、まるか食品が公開している辛さレベルは激辛。辛口のペヤングといえば、2018年8月27日発売の「激辛やきそばEND(通称・激辛マックスエンド)」に、2020年2月18日発売の「獄激辛(ごくげきから)やきそば」など、非常識な辛さの商品が話題になっている近年。

2012年2月20日発売のMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」が激辛ペヤングの幕開けで、現在のパッケージにも “辛さレベルMAX!!” と書いてあるように、当時のペヤング史上最強の激辛ソースを使用。ネット上でも「辛すぎて食べられない」「ふざけるな」などと称賛を浴びましたが、マックスエンド(MAX END)の登場によって業界の辛味水準が狂い、とうとう地獄の門(獄激辛)を開いてしまったペヤングやきそば‥‥

初代「ペヤング 激辛やきそば」の登場以降、それと比較して “2倍以上の辛さ” を誇る「もっともっと激辛MAXやきそば」を2017年11月6日に発売していたのですが、その次に現れたのが2018年8月発売の「激辛やきそばEND」で、辛さレベルは初代・激辛ペヤングと比較して “4倍の辛さ” と公式が発表。日本で市販されているカップ麺としてはトップクラスの辛さを打ち出し、SNSや動画投稿サイトで話題になりました。

激辛ペヤング3兄弟(真ん中が特にヤバい)

そして、2020年2月に発売された問題作「獄激辛やきそば」は、激辛やきそばENDと比較して3倍の辛さ——つまり初代激辛ペヤングと比較して “12倍の辛さ” という地獄の辛さを誇り、多くのユーザーにインパクトを与えたペヤング。さすがに「辛口チゲ風やきそば」の辛さレベルは獄激辛クラスではないと思いますけど、念のため初代「激辛やきそば」の辛さを意識しながらレビューします。

開封

ふりかけの中身は一味唐辛子100%

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「ふりかけ」で合計3袋。ふりかけの中身は一味唐辛子で、さすがにブート・ジョロキアクラスではないと思いますけど、なかなか多めに入っています。とはいえ一般的な品種であれば、この程度の量で激辛にはならないので、ソース単体の辛さレベルが気になるところ。

まるか食品の赤堀工場で製麺

麺は油を使って揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の熱湯3分。外装フィルム側面の製品情報には「製造者:まるか食品株式会社+A」とあり、その横には本社工場の住所が記載されているのですが、社名の横にある “+A” は「赤堀工場」の頭文字なので、今回の麺は群馬県伊勢崎市にある同社の赤堀工場で製造していること表しています。

2020年10月現在、メーカー希望小売価格は税別193円に設定されているため、コンビニで購入した場合の税込価格は198円が相場。実際に立ち寄ったコンビニでは見かけませんでしたが、セブンイレブンの公式ウェブサイトによると九州・沖縄を除くセブンイレブンが販売店の対象になっているようです(※地域によっては売ってないかもしれないので、販売状況は最寄りの店舗に問い合わせてください)

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 辛口チゲ風やきそば
製造者:まるか食品株式会社+A
製造所:群馬県伊勢崎市下触1101-1
内容量:117g(めん90g)
商品コード:4902885006466(JAN)
商品サイズ:縦162mm×横127mm×高さ57mm
発売日:2020年10月19日(月)
実食日:2020年10月20日(火)
発売地域:全国
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:171円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(みそ、糖類、食塩、たん白加水分解物、植物油脂、香辛料、魚醤、ポークエキス、えびペースト)、かやく(豚・鶏味付ひき肉、香辛料、豆腐、ニラ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、香辛料抽出物、粉末セルロース、増粘剤(グァーガム)、香料、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、カロチノイド色素、トレハロース、豆腐用凝固剤、ビタミンB2、(一部にえび・小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ニラの量は申し分なし

先入れの小袋(かやく)に入っているのは、豚・鶏味付ひき肉、豆腐、ニラの3種類。かなりニラの量が多く、小さいながらに豆腐がチゲ(鍋)の雰囲気を強めてくれている実食前。豚・鶏味付ひき肉も定番の「ソースやきそば」に入っている筒状の味付け鶏ひき肉ではないのですが、チゲ風のイメージで勝手に入っていると想像していた白菜キムチは入っていません。

想像以上に衝撃的なビジュアルw

しかし、液体ソースはキムチ鍋っぽい香りが強く、ふりかけを全投入した後はキムチ鍋っぽさよりも一味唐辛子の香りが優勢で、サンヨー食品が2019年4月15日に発売したカップ麺「サッポロ一番 辛いもんやギロチン監修 激辛焼そば」を思い出す仕上がり。先ほど “この程度の量で——” などと書きましたが、すみません辛そうですねw

なおパッケージの真ん中に大きく “辛口” と書いてありますが、辛いカップ麺で定番のコーション(警告文)は見当たりません。はたして初代・激辛やきそば以上の辛さなのか、実際の辛さレベルとチゲ風の打ち出し方に注目しつつ、商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:536kcal
たん白質:10.2g
脂  質:27.5g
炭水化物:61.8g
食塩相当量:3.6g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定の汎用フライ麺

5.0

今回の油揚げ麺は赤堀工場で製造されたものと書きましたが、まるか食品の工場で製造されているカップやきそば用の麺は基本的に共通で、工場の違いによる品質の差はありません。またロットの関係で色が濃かったり薄かったり、ちょっと細い部分や太い部分が生じることもありますが、定番の「ソースやきそば」や「獄激辛やきそば」にも同じ麺を使用しています。

安心と信頼のペヤング麺

もちろん「辛口チゲ風やきそば」の油揚げ麺も然り、今回は本社工場で製造している麺よりも色が薄いと感じたのですが、体感的には “いつもの油揚げ麺” で、特有の風味が後述するソースに違和感なくフィット。ノンフライ麺のように高級感のある麺ではないけれど、油揚げ麺でしか味わえないチープさが背徳感を打ち出している、安心と信頼のペヤング品質。

ちなみに「超大盛」や「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」をはじめ、廉価版の「ペヨング」や「ヨシモリ」など、いずれも麺の量が違うだけで、品質そのものは変わりません。2014年12月の “ペヤング事件” を乗り越えてから、それ以前の麺と比較して洗練されたような気がしないではないものの、あいかわらずノンフライ麺では楽しめない魅力の持ち主です。

ソース・ふりかけ

待て待て辛いぞw

6.0

ソースは和味噌をベースにしていたので、本場の味付けというよりも日本式のテイストですが、けっこう魚醤の風味が強く、さらにペースト状の海老が効果的。想像の範疇を超えるような味ではないけれど、なかなか本格的かつ複雑な味わいで、単調な印象は受けません。

しかし、意外だったのが辛味の強さ。どのくらいの辛さなのかというと、ふりかけを投入する前の状態で “激辛やきそばに匹敵するレベル” だったので、想像していた以上に辛かったのですが——

うん、辛いよね

ふりかけ(一味唐辛子)は日本でも一般的に市販されているような赤唐辛子で、サイズは粗挽き。たとえば激辛唐辛子として有名なハバネロ特有のコクや後味の甘さ、それよりも辛いブート・ジョロキアなどが持つ柑橘系の風味など、そういった特徴は目立っていませんが、焙煎したような芳ばしさが強く、思いのほか硬派に辛くてビックリ。

いきなり刺してくるような辛さではないけれど、追ってジワジワくる蓄積型で、さらに尾を引く性格の悪さw 全体を大きく混ぜずに食べてみたところ、初代「激辛やきそば」と比較して圧倒的に辛く、正直ちょっと驚きました。これ、なめてかかったら痛い目に合いますよ。

具材

上出来です

5.0

前述のように白菜キムチは入っていませんが、ニラの香りは湯切り時から主張をはじめ、今回のキムチ鍋っぽいソースと相性抜群。さらに豚・鶏味付ひき肉の量も多く、インスタント感の強い食感と風味の肉具材ですが、定番の「ソースやきそば」や「激辛やきそば」に入っている筒状の味付け鶏ひき肉みたいに不自然な舌触りではありません。

小さいし量は少ないけど高品質

豆腐は木綿よりも絹ごし寄りで、かなりサイズは小さいけれど、口当たりや風味は豆腐らしくて好印象。さらに白菜キムチが入っていたら——などと思いつつ、挽肉とニラが多めに入っていたので、特に不満は感じませんでした。なお調理の際にニラがフタの裏に張り付いてしまうため、麺の下に具材を仕込んでから熱湯を入れるのがオススメです。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

生粋の激辛フリークにとっては物足りないかもしれないけれど、ソース・ふりかけの項目でも触れたように、初代「激辛やきそば」よりも辛味は強く、場合によっては「激辛MAX END」に匹敵する勢い。個人的には「激辛やきそば」以上「激辛MAX END」以下と感じたのですが、警告文なしで “この辛さは非常識” だったので、それなりの覚悟が必要かも——

たとえば温泉卵や納豆、マヨネーズなど、ちょい足しアレンジで辛さは中和できるので、自信のない方は “お助けアイテム” を用意しておいたほうがいいかもしれません(※思いのほか辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方は充分ご注意ください)

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