ペヤングの辛さレベル5「辛いやきそば チーズ味」を食べてみた結果 → いろいろ問題が多かった件www

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月22日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 辛いやきそば チーズ味」の実食レビューです。

辛さレベルは激辛やきそば以下!? 豆板醤とコチュジャンをベースに、チーズで辛味まろやかな韓国風のペヤング新登場!!

どのくらい辛い? そんなに辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 辛いやきそば チーズ味

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するブランドで、現在を遡ること半世紀、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、業界初となる四角い容器に、まろやかな味の液体ソースや具材の個包装など、当時としては斬新な仕様を先駆けて盛り込み、カップ焼きそばの常識を覆しました。

2024年の新作一発目は韓国系

今回の新商品「ペヤング 辛いやきそば チーズ味」は、やきそば(볶음면)とチーズ(치즈)をハングルでも表記しているように、今を時めく韓流ブームの流れに便乗した新フレーバーで、ソースのベースは豆板醤&コチュジャン。そこに後入れの粉チーズをトッピングすることで、辛味まろやか! に仕上がるそうなんですけど、ほんまか‥‥?

ペヤングの辛い焼きそばといえば、2012年(平成24年)2月20日に発売されるや否や、間髪を容れずにネット上で物議を醸した「激辛やきそば」を皮切りに、ここ数年は獄激辛(ごくげきから)シリーズで世間を騒がせるなど、辛味メーターが絶賛ぶっ壊れている状態。

たとえば自社の公式サイトで “ピリ辛ソース” を標榜しつつ、実際は他社の基準でいうところの辛口だった「旨辛味にんにくやきそば」(2022年8月1日発売品)に、もうすこし遡ると “余裕で「激辛やきそば」以上” だった「辛口チゲ風やきそば」(2020年10月19日発売品)など、裏切りの前例が複数あるため、辛味まろやか! の訴求も信用できないんですけど‥‥

辛さレベル「5」とは——

外装フィルムの容器側面、賞味期限の横に珍しく辛さレベルの表示があり、今回の「辛いやきそば チーズ味」は10段階基準で真ん中の「5」となっているため、比較的に分かりやす‥‥ん? ちょっと待て「激辛やきそば」から「獄激辛やきそば」の差が たったの2 ってw んなわけねーだろwww というわけで、算数のお時間です。

激辛クラスの食品に触れたことがある方であれば、見覚えのある単位かと思いますけど、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの含有量を数値化した「スコヴィル値 / スコビル値(Scoville heat units – SHU)」という指標がありまして、一般的なレストランで提供されているタバスコは600〜1,200SHU前後とされています。

獄激辛ではない「激辛やきそば」のスコヴィル値は 45,000SHU と公式が発表しているため、だいたい鷹の爪と同じくらいの数値になるのですが、獄激辛シリーズの基本的なスコヴィル値は 455,000SHU 前後、つまり「激辛やきそば」対比10倍の辛さを誇っているわけです。それを踏まえた上で、もう一度「辛いやきそば チーズ味」の辛さレベルを見てみましょう。

ぶっ壊れてます(いろんな意味で)

通常の「激辛やきそば」(4,500SHU)は辛さレベル8で、泣けるほど辛い「獄激辛やきそば」(45,000SHU)は辛さレベル10で、今回の「辛いやきそば チーズ味」は辛さレベル5‥‥とりあえず「激辛やきそば」以下であることは確実ですけど、もはや甘いのでは???

開封

3種の小袋を別添

辛さレベルの表示で無駄な混乱を招いているような気がしないでもないけれど、それはさておき今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」と「後入れ調味料」の合計3パックで、後入れ調味料の小袋に粉チーズを充填している様子。

たぶん、いつもの「ソースやきそば」と同じ麺

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、見た目は通常の「ソースやきそば」と変わりません。っていうか、一部の特殊な商品を除き、ペヤングやきそばシリーズのフライ麺は使い回しなので、今回も例に漏れずだと思います。詳細は後述しますけど、カップヌードルよろしくポテンシャル高いですよね、ペヤングのフライ麺。

ただ、メーカー希望小売価格は250円(税別)に設定されているため、通常の「ソースやきそば」193円+税よりも高めの値段。そもそも通常の「ソースやきそば」が時代の流れに逆らいまくっているので、これと比較するのもアレなんですけど、ペヤングの変わり種における希望小売価格はレギュラーサイズだと214円(税別)が標準的。つまり、ペヤングの基準で見ても少し高めの商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 辛いやきそば チーズ味
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:127g(めん90g)
商品コード:4902885010289(JAN)
発売日:2024年01月22日(月)
実食日:2024年01月24日(水)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:250円(税別)
購入価格:246.24円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・後入れ調味料・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、たん白加水分解物、しょうゆ、豆板醤、コチュジャン、植物油脂、チーズフード、香辛料、食塩、酵母パウダー、オニオンエキス)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付ひき肉)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工デンプン、グァーガム)、カラメル色素、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、パプリカ色素、粉末セルロース、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちょっと具材は少なめか

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はキャベツと鶏・豚味付ひき肉のみ。ひき肉の形状はランダムで、例の筒状ではありません。ただ、めちゃくちゃ量が多いわけでもなく、いつもの「ソースやきそば」よりもシャイなファーストインプレッション。

どことなく既視感

後入れの小袋について “温めてください or 温めないでください” などの指示はないのですが、後入れ調味料(粉チーズ)を温めると溶ける危険性があるので、小袋をフタの上にのせる癖がある方は要注意。調理後の香りはチーズが強く、例の科学的なニオイ(後述)は気になりません。

さて、容器側面の辛さレベルについては意味不明でしたけど、パッケージに小さく “小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” との警告文も記載しているため、引き続き辛味の強さに注意しつつ「めん」「ソース・後入れ調味料」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(127g)あたり
カロリー:556kcal
たん白質:10.5g
脂  質:26.4g
炭水化物:69.0g
食塩相当量:4.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつものペヤングらしい麺

4.5

韓国のメーカーが製造している辛いカップ焼きそば用のフライ麺といえば、もちもちとした粘りの強いタイプが多いため、その質感を日清食品の「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」(2023年3月20日発売品)も真似ていたんですけど、こちらのフライ麺は「ペヤング ソースやきそば」と変わりません。

2024年もブレないペヤング

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら同県同市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらもレシピは変わらないそうです。——で、ちょっとマニア的に興味深く思っていた “湯切り口の形状” に関する話。

まだ100%確定ではないけれど、複数の商品で検証した結果、本社工場で製造した商品の湯切り口は「縦向き」なのに対し、赤堀工場で製造した商品の湯切り口は「横向き」だったので、どうやらロット差ではなく “工場の違いに基づいて湯切り口の形状を変えている” 様子。たとえば顧客が外装フィルムを捨てた後で商品の不具合に気が付いた場合、製造工場を割り出すことが困難になるため、その対策かもしれません。

ソース・後入れ調味料

ふつうに辛いわ

5.0

先に “例の科学的なニオイ” について触れましたが、既存の「激辛やきそば」や「獄激辛やきそば」を調理した際に漂ってくる独特のニオイは控えめで、あのソースを使用しているわけではないのだなと。ただ、ソース単体の辛さレベルは「激辛やきそば」よりも若干ながら控えめ‥‥いや、ほぼ同等のレベルには達しています。あれが大丈夫なら問題ないですけど、まぁまぁ辛いww

味付けは豆板醤やコチュジャンをベースにしているため、なるほど韓国風の味付けなのですが、たとえば三養食品(サムヤン、SAMYAMG)の「ブルダック炒め麺(プルダックポックンミョン)」よろしく糖類の甘さにも極端に振ったタイプではなく、醤(ジャン)のコクを効かせながらも比較的にシャープな味わい。

こっちは甘くてマイルド

続けて加える「後入れ調味料」は、レストランなんかに置いてある粉チーズではなく、糖類とチーズフードを合わせたパウダー状のアイテムで、こちらは農心(ノンシン、NONGSHIM)の「辛ラーメン焼きそば チーズ カップ」に別添されていたチーズ粉末っぽいタイプ。そこまでチーズの風味にクセはないけれど、糖類の甘さが相俟って、なるほど辛味はソース単体の状態よりも控えめに。

パッケージの表示通り、既存の「激辛やきそば」を “辛さレベル8” とするならば、最恐クラスの「獄激辛やきそば」は単純計算 “辛さレベル80” じゃないと辻褄が合わないんですけど、たとえば「激辛やきそば」を “辛さレベル10” として、その10倍辛い「獄激辛やきそば」を “辛さレベル100” と仮定した場合、本商品は辛さレベル7〜8くらいに感じました。

かやく

相性は悪くないけど‥‥

3.0

キャベツは定番の「ソースやきそば」と共通かと思いきや、それよりもサイズが小さめで、規格から外れた端材を集めたようなイメージ(※あくまでもイメージですよ)。肉そぼろは食感、風味ともにジャンクなタイプだったので、前述の辛いソース&甘いチーズに合っていたのですが、値段を思うと量は寂しかったです。

総評

4.0

まるか食品の公式サイトには “ピリ辛なソースを使用” と記載されていたのですが、なんのこれしき他社だと余裕で辛口にカテゴライズされる威力だったので、油断は禁物。味の方向性は韓国の辛いカップ焼きそばをイメージしつつ、やや甘さを控えるなど、日本人向けにチューニングされていたので、ジャンクで辛いチーズ味のスナック菓子とか、そっち系の味が好きな方にオススメの一杯です。

——で、パッケージにハングルを取り入れていたり、筆で書いたような黒い「辛」の文字だけ大きかったり、そもそものカラーリングだったり、外装フィルムのデザインは途中でも引き合いに出した農心ジャパンの「辛ラーメン焼きそば チーズ カップ」をパクt‥‥オマージュしてますよね。

(左)辛ラーメン /(右)ペヤング

パッケージの辛さレベル詐欺も然る事乍ら、デザインのパクり疑惑にも問題を感じる商品だったんですけどw そういった意味でも新年一発目からバッチリかましてくれたペヤングの開発チーム。値段的に★ひとつマイナスしましたが、これくらいの辛さであればゲテモノ扱いされる時代でもないですし、いい意味で程よく尖った変わり種でした【author・taka :a(大石敬之)】

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