dancyu食いしん坊倶楽部推薦【港屋】監修 “むせうま” カップ麺「著名人も愛した伝説のラー油蕎麦」復活!!

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年4月12日(月)新発売、日清食品のカップ麺「dancyu食いしん坊倶楽部推薦!! 虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦」の実食レビューです。

メルセデス・ベンツ日本代表の直筆サイン入り!? 東京・虎ノ門で “日本一行列ができる立ち食い蕎麦屋” と話題になった伝説の店「そば処 港屋」の味が「dancyu食いしん坊倶楽部」との初コラボで復活!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

dancyu食いしん坊倶楽部推薦!! 虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦

港屋(みなとや / MINATOYA)とは、東京都港区・虎ノ門で産声を上げた行列必至の名店で、2002年(平成14年)7月 “唯一無二の立ち食いそば屋” をコンセプトにオープン。今でこそ市民権を得ている日本蕎麦×辣油の組み合わせですが、そのパイオニアとして知られるのが「港屋」の「冷たい肉そば」で、元銀行マンの経歴を持ち、現在は「株式会社KIKUCHI Art Gallery」の代表取締役を務める菊地剛志(きくち たけし)氏が考案者。

虎ノ門にあった伝説の立ち食い蕎麦屋「そば処 港屋」

たとえば神田の「つけ蕎麦 周庵(しゅうあん)」をはじめ、池袋の「馳走麺 狸穴(まみあな)」や「壬生(みぶ / なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。)」ほか、銀座の「そば 俺のだし GINZA5」(旧「俺のそば」)に、大阪の「蕎麦とラー油で幸(こう)なった。」など、通称 “港屋インスパイア” と呼ばれる店が次々に出現。しかし、その源流となった「そば処 港屋」は、2019年(平成31年)2月4日に突然 “他界” します。

どうやら寿命が来た様です。

沢山の沢山のみなさまに、溢れるばかりの溢れるばかりの愛を頂戴致しまして、
心よりありがとうございました。

寂しすぎて、お別れの言葉さえお伝え出来なかった事、ごめんなさい。

平成31年2月4日

感謝の薔薇に代えて
港屋 菊地剛志 従業員一同

お客さまの愛に溢れた「港屋」には命が宿っている、だから閉店ではなく寿命を迎えて他界した——。なんの前触れもなく「港屋」が幕を下ろした当日、お店の入り口には上記の手紙が残されていただけ。あえて閉店という言葉は使用せず、この世から “港屋という存在が今日をもって他界する” という挨拶だけを残し、その創業者である菊地剛志氏と「港屋」は虎ノ門を去りました。

その後、菊地剛志氏が “表” に姿を現したのは、日清食品×港屋×島耕作のタイアップ商品「島耕作も愛した幻の立ちそば 虎ノ門 港屋 辛香るラー油の鶏そば」が発売された2019年(平成31年)9月9日。パッケージには『島耕作』シリーズの作者・弘兼憲史(ひろかね けんし)氏が特別に描きおろした原画を使い、漫画のワンシーンを彷彿とさせる豪華なコラボから、SNSをはじめネット上でも大きく取り上げられます。

dancyu食いしん坊倶楽部とは——。

そして今回の新商品「dancyu食いしん坊倶楽部推薦!! 虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦」にて、再び菊池氏が表に姿を現し、今度は「dancyu食いしん坊倶楽部」と初コラボ。dancyu(ダンチュウ)食いしん坊倶楽部(くらぶ)とは、1990年(平成2年)12月に創刊し、日本中の食いしん坊たちに愛されてきた雑誌『dancyu』から誕生した会員組織で、1999年(平成11年)4月に発足した読者組織「dancyu読者100人委員会」の後身。

2021年3月時点の会員数は約7,000人とされ、その中でも選りすぐりの有志が発売に先駆けて「dancyu食いしん坊倶楽部推薦!! 虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦」の試食を行ったところ、忖度なしの鮮烈な辛味から “むせうま” というキャッチフレーズが爆誕。さらに港屋の元店主・菊池氏を迎え、ちょい足しアレンジを提唱し、その様子を『danchu』公式ウェブサイトで公開するなど、こちらも発売前から話題になっていました。

さらに “虎ノ門「港屋」を愛した各界の著名人” を代表し、前述の漫画家・弘兼憲史氏をはじめ、メルセデス・ベンツ日本株式会社 代表取締役社長 兼 最高経営役員(CEO)を務める上野金太郎(うえの きんたろう)氏やタレント・勝俣州和(かつまた くにかず)氏ら3名から寄せられた、港屋愛あふれるメッセージを直筆サイン入りでパッケージに掲載するなど、即席めん業界きっての豪華なコラボを実現。

著名人からのメッセージはランダムで3種類

このページでレビューする商品のパッケージには、港屋と深い繋がりがある上野金太郎氏のメッセージが掲載されており、曰く「僕の人生に、 “港屋” と “メルセデス” があって、本当によかった」とのこと。

実は2019年12月26日、上野氏のオファーで菊池氏がディレクションした「Minatoya 3」をメルセデス・ベンツのブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo NEXTDOOR」の敷地内(六本木)にオープンしており、菊地氏が惚れ込んでいる車「メルセデスAMG GT」をイメージした新規開発メニュー「Minatoya3 Vision “Mercedes-AMG GT Atatakai-Nikusoba”」を提供しているため、今回のコラボに繋がったのでしょう。

開封

別添の小袋は「辛香る特製ラー油」

というわけで、日清食品×港屋元店主×dancyu食いしん坊倶楽部×港屋を愛した3名の著名人という、かなり豪華なタイアップ商品となっている今回。それに別添してある小袋は、フタの上に貼り付けられた特製「港屋 辛香(からかお)るラー油」が1袋。dancyu食いしん坊倶楽部のメンバー曰く、忖度なしの鮮烈な辛味とされ、パッケージの辛さレベルは「むせうま」の「3」と表示してあります。

実は新開発の具材を搭載

甘辛い香りが食欲をそそる開封直後、フタ裏にプリントされている「dancyu食いしん坊倶楽部」の概要を除き、既視感のある具材構成となっているのですが、いつもの味付豚肉に見える具材は “大豆由来のカットチャーシュー” らしく、つまりは大豆たん白加工品。豚肉のうまみや食感を再現した新開発の具材ということで、ついに汎用のチャーシューチップまでフェイクミートになった今回、その仕上がりも気になるところ。

ちなみにメーカー希望小売価格は220円(税別)となっているため、2021年4月15日現在、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場。販売店はコンビニやスーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアなど、販路を問わない全チャネル商品で、コンビニの中では「ローソン」での取り扱いが意欲的でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:dancyu食いしん坊倶楽部推薦!! 虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦
製造者:日清食品株式会社
製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:97g(めん72g)
商品コード:4902105266472(JAN)
発売日:2021年04月12日(月)
実食日:2021年04月15日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:230円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製ラー油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、植物油脂、粉末しょうゆ、糖類、豚脂、香辛料(胡椒、花椒、和山椒)、チキン調味料、かつおぶし粉末)、かやく(大豆たん白加工品、ごま、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、グリセリン、炭酸Ca、香料、酸味料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、カロチノイド色素、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺は既視感のある熱湯5分の太い蕎麦

麺は油で揚げたフライ蕎麦(そば)で、湯戻し時間は熱湯5分。調理前の見た目は2019年9月発売の「島耕作も愛した幻の立ちそば 虎ノ門 港屋 辛香るラー油の鶏そば」(以下「前回」)に使われた麺と同じような雰囲気で、原材料名も完全に一致。それは当時、このブログで高評価を叩き出しているため、今回も期待できそうな予感。

たっぷりの胡麻もポイント

別添の小袋は後入れなので、お湯を入れる前にフタの上から取り外し、内側の線まで熱湯を注いだ後、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分——。調理後も引き続き濃口しょうゆベースの甘辛い香りが漂い、特製ラー油を加えた後は芳ばしい香りも重なってくるのですが、その合間を縫うように香ってくる花椒と山椒の香りも印象的。

残念ながら今回も刻み海苔は別添されていませんが、濃いめの香りが食欲を刺激してくる実食前。新規に開発された “大豆由来のカットチャーシュー” の仕上がりはもちろん、前回の辛さレベル1から2段階アップしている “辛味の強さ” にも注目しつつ「めん」「つゆ・特製ラー油」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:436kcal
たん白質:12.9g
脂  質:19.5g
炭水化物:52.2g
食塩相当量:9.1g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:6.4g)
ビタミンB1:0.43mg
ビタミンB2:0.23mg
カルシウム:163mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:436kcal(めん・かやく:366kcal)(スープ:70kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

前回に続いてハイクオリティ

6.0

たとえば「日清のどん兵衛」そばシリーズに使われている油揚げ麺と比較して、こちらも縮れを抑えたストレート麺となっているのですが、明らかにサイズは太く、圧倒的に野生的。繊細で上品な更科(さらしな)蕎麦の真逆を行くような、食感も風味も無骨でワイルドな田舎(いなか)蕎麦路線。

コリッとした歯応えが小気味よい

しかし、ただガサツで品のない油揚げ麺とは違う、力強さの中に洗練された面持ちを感じさせるところが日清食品の為せる業。2008年9月29日にリニューアル発売された「日清のどん兵衛 天ぷらそば」より使われている、ストレート製法(ぴんそば)の技術を応用し、田舎蕎麦ライクな力強さを打ち出しつつ、下品な印象は与えません。

やや食べ始めは部分的に芯が残るものの、コリッとした独特の歯応えが心地よく、アルデンテどころではないコシの強さを誇っていた「港屋」の剛麺を彷彿とさせる雰囲気を再現。後述するスープ(つゆ)が強いので、油揚げ麺特有の風味がネガティブに主張してくることもなく、むしろ特有の芳ばしさが食べ応えアップに寄与していると感じたくらい、日清食品の強みが遺憾無く発揮されている麺でした。

つゆ・特製ラー油

中毒性注意

6.0

9.1g(めん・かやく:2.7g / スープ:6.4)という食塩相当量の多さが表しているように、実際の味わいも力強く、カエシには濃口しょうゆのキレとカツオの旨み、それから鶏の出汁(だし)も重ねているのですが、それと同時に甘さも強め。後者については糖類による甘さだけでなく、スクラロースやアセスルファムKといった人工甘味料も駆使しての甘味なので、気になる方は気になるかもしれません。

しかし、それが中毒性の高さを加速させているのは間違いなく、日本の和山椒と中国の花椒(かしょう / 華北山椒)を絶妙に配合することで、濃いめの味でも単調な印象を回避。そこまで花椒の痺れは強くないのですが、独特の清涼感によるアクセントは明確です。

けっこう辛い

事前に “むせる” という情報を得ていたので、チキンな啜り方をしていたこともあり、途中で盛大に咳き込むことはなかったものの、油断していたら危ないレベル。さすがに激辛クラスではないけれど、一般的に見てピリ辛以上なのは間違いなく、ふつうに辛口(場合によっては大辛)。

しかし、こっくり甘い蕎麦つゆと対比を描く辣油の辛味が心地よく、その兼ね合いがクセになる中毒性の高さをブースト。さらに胡麻油の芳ばしい風味が相俟って、気が付けば次の一口を求めてしまう、後引く味わいに仕上がっていました。

具材

大豆たん白の面目躍如(あと “ごま” に気を付けて)

5.0

つゆ・特製ラー油の項目で “盛大に咳き込むことはなかった” と書きましたが、けっこう大量に煎り胡麻を使っているため、それが喉にヒットした場合、けっこうな確率で咳き込みますw しかし、この煎り胡麻こそがキーマンで、胡麻油の芳ばしさと相乗効果を発揮。ネギも大きめの斜め切りで、安っぽい印象を与えません。

なかなかどうして好印象

実食前は一抹の不安が否めなかった大豆由来のカットチャーシュー(大豆たん白加工品)ですが、豚肉の旨みはさておき食感は悪くなく、むしろ食感については “いつものハムっぽいチャーシューチップよりも好印象” と思ったくらい。さすがに旨みは本物の豚肉に劣るものの、ぜんぜん想像していたよりもネガティブではありませんでした。

総評

6.0

スタイルとしてはラー油入り蕎麦の雛形で、奇を衒った要素は抑えてありますが、こっくりと甘い蕎麦つゆに、それと対比を描く辣油の鮮烈な辛味が中毒性の高さを表現。しっかり濃いめの味に仕上げつつ、山椒と花椒のアクセントを絶妙に効かせることで飽きさせない、さすが「港屋」と讃えたくなる完成度の高さ。しかし、菊池店主曰く “自由にアレンジしながら食べて欲しいと思いながらつくりました” ということで‥‥

港屋カップ麺 1個
カレールー   小さじ1(フレーク)
にんにく   適量(すりおろし)
胡麻油    適量
白胡麻    小さじ1
長ねぎ    小さじ1(小口切り)
辛味にんにく 適量(刻みにんにくと豆板醤をお好みで和えたもの)

伝説の「港屋」ラー油蕎麦がカップ麺で復活!~dancyu食いしん坊倶楽部が試食した

上記の神トッピングレシピを『danchu』公式サイトで紹介。さらに「生卵」や「刻み海苔」「バター」「チーズ」「揚げ玉」「青ネギ」「納豆」「ご飯」など、間違いない鉄板ちょい足しトッピングもオススメされていたので、そのまま食べても文句なしの美味しさですが、これを機にアレンジも試してみてください(author・taka :a)

タイトルとURLをコピーしました