禁断のマヨみ!? 大和イチロウおすすめ「マヨら〜めん とんこつマヨネーズ味」カップ麺と袋麺を比較してみた結果

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月21日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味」の実食・比較レビューです。

『マツコの知らない世界』や『松本家の休日』でも絶賛された「マヨら〜めん」をカップラーメンに!? 大和イチロウおすすめ第2弾は関西限定の即席めんをピックアップ!!

モデルになった袋麺とカップ麺を比較してみた結果‥‥実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味

大和一朗(やまと いちろう)とは、1968年(昭和43年)9月27日に広島は因島で生を享け、大阪の寝屋川で育ち、現在はインスタントめん専門店「やかん亭」を経営する傍ら、インスタントラーメン研究家・食文化研究家として幅広く活動している人物。35年以上もの間 “一日一麺” を信条に、食べた即席めんの数は優に20,000を超え、多数のメディアにも積極的に出演してる生粋のマニアです。

大和イチロウおすすめ “第2弾” は「マヨら〜めん」

今回の新商品「大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味」は、有限会社フェイスウィンが販売している大阪土産の人気商品「マヨおかき」と「やかん亭」がコラボした即席袋めん「マヨら〜めん とんこつマヨネーズ味 おいしいかやく付」の味わいを再現した縦型ビッグのカップラーメンで、メーカーは “サッポロ一番” のブランドで知られるサンヨー食品。

サンヨー食品×大和イチロウおすすめ! といえば、大和イチロウ本人が『マツコの知らない世界』2020年3月10日放送分の “最強ご当地袋麺TOP3 棒麺編” でランキング第1位に選出した鳥中華(みうら食品)の再現カップ麺「鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」及び同番組内で紹介された赤龍ラーメン(日の出製粉)の再現カップ麺「赤龍ラーメンどんぶり 辛子みそ味」が記憶に新しいところ。

先発組の「鳥中華どんぶり 和風そばつゆ味」と「赤龍ラーメンどんぶり 辛子みそ味」は、既存する棒ラーメンの味わいを再現した標準どんぶり型のカップラーメンで、それぞれモデルになった棒ラーメンと食べ比べてみた結果、このブログでは及第点(★3)と評価しています。しかし、コラボ第2弾に推薦された「マヨら〜めん」は、生麺を干した乾麺ではなく即席麺(インスタントラーメン)。

宣材写真が若いw

あらためまして「マヨら〜めん」とは、2014年(平成26年)7月28日の発売(やかん亭、通天閣お土産売場、WEB通販で先行発売後、同年8月1日より関西エリアにて一般販売)以来、大阪土産として重宝されている袋麺で、販売者は「マヨおかき」と同じフェイスウィン(オリジナルうまい棒の企画・開発なども行っている総合卸売業者)となっていますが、製造は福岡県うきは市にある栗木商店。

フェイスウィンの社長が大和イチロウに問い掛けた “マヨネーズ味のラーメンは存在しないのか” という一言を切っ掛けに、調べてみると当時は世界的にも前例がないことが発覚したらしく、しかしながらマヨネーズといえば約70%が油分。そのためラーメンに入れると分離するし、粉末にすると油が除去されて美味しくないし、開発早々これまでに前例がなかった理由を痛感したそうです。

その後はマヨネーズの美味しさが出せる粉末を作ることに専念し、何度も何度も試作を繰り返した結果、納得できる味が完成したのは101杯目。なんとか発売に漕ぎ着け、関西のローカル番組『松本家の休日』(2014年10月9日放送の第1回目)のロケで松本人志さんが絶賛したことが追い風になり、以降は全国放送のテレビ番組やYouTubeでも話題になるなど、みごと成功を収めました。

並べるとシュールさマシマシ

かくして大和イチロウが開発したインスタントラーメンの「マヨら〜めん」を本人監修のもとカップラーメンにアレンジする、なかなか面白い試みとなっているのですが、たとえば袋麺の「サッポロ一番 みそラーメン」vs.「同 みそラーメンどんぶり」然り、まったく同じ味ではないと思うので、ここから先は袋麺とカップ麺を食べ比べる形式で再現度の高さに注目しながらレビューします。

開封

内容物のデザインはシンプルだけど手が込んでる

まずは袋麺の「マヨら~めん とんこつマヨネーズ味」を開封してみたところ、内容物は個包装になった「めん」をはじめ、袋麺では珍しい「かやく」と「スープ」「粉末マヨネーズ」が入っている状態。かやくは “麺を約3分茹でたタイミングで加え、さらに1分30秒煮込み、火を止めてスープ・粉末マヨネーズを入れて器に移す” というのがオススメの作り方。

こっちはフタを開けて熱湯を注ぐだけ

カップ麺の「大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味」に小袋は別添されておらず、かやくと粉末スープは最初から容器の中に入っている状態なので、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さが魅力。この時点でツンとした香りが漂ってきて‥‥そうそう、マヨネーズ味のポテチとかあるじゃないですか、あんな感じ。

ちなみに「やかん亭」での販売価格は、袋麺=420円(税込454円)、カップ麺=260円(税込281円)となっているため、袋麺のほうが高級品。ちなみにカップ麺の販売店を訊ねてみたところ “大手のコンビニ以外” とのこと(大和イチロウ談)だったので、コンビニには売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4901734048060(JAN)
発売日:2022年11月21日(月)
実食日:2022年12月11日(日)
発売地域:全国(大手コンビニを除く)
小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【マヨら〜めん とんこつマヨネーズ味 おいしいかやく付】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、ラード、食塩 / 加工でんぷん、クチナシ黄色素、酸化防止剤(ビタミンE))、スープ(肉エキス(豚肉、鶏肉)、食塩、植物油脂、魚介エキス、粉末みそ、香辛料、砂糖、昆布エキス、酵母エキス、粉末しょうゆ、野菜エキス / 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム))、かやく(キャベツ、かまぼこ、コーン、たまねぎ、人参 / ソルビトール、加工でんぷん、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、ベニコウジ色素)、粉末マヨネーズ(粉末マヨネーズ風調味料、ぶどう糖、でん粉分解物、食塩、チキンエキス、香辛料、たん白加水分解物 / 調味料(アミノ酸等)、酸味料、香辛料抽出物、微粒二酸化ケイ素)、(一部に小麦・卵・乳成分・かに・豚肉・鶏肉・大豆・さば・ゼラチンを含む)※そばを原料にした製品と同じ工程で作られています。
【大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(糖類、ポーク調味料、食塩、クリーミングパウダー、デキストリン、マヨネーズ風味調味料、香辛料、チキン調味料、かつお調味料、みそ、酵母エキス、粉末醸造酢、こんぶエキス、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、コーン、にんじん、かに風味かまぼこ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、酸味料、増粘剤(キサンタン)、微粒二酸化ケイ素、かんすい、クチナシ色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にかに・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)※かつお調味料に魚醤を使用していますので、魚介類が含まれています。

実食開始

『マヨら〜めん とんこつマヨネーズ味 おいしいかやく付』栄養成分表示[1食(108g)あたり]カロリー 446kcal、たんぱく質 14.0g、脂質 15.6g、炭水化物 68.0g、食塩相当量 5.6g(めん・かやく 1.0g / スープ 4.6g)

袋麺の作り方は外装の裏面に書いてあるので、詳しくは省きますが、沸騰した熱湯の中に麺を入れてから “なるべく触らない” のがコツ。ついつい箸で強引に解したくなりますけど、熱湯3分の場合は1分30秒〜2分ほど触らずに放置したほうが美味しくなるので、袋麺を調理する際は意識してみてください。それにしてもマヨの香りスゴいですねw

『大和イチロウおすすめ! マヨラーメン とんこつマヨネーズ味』栄養成分表示[1食(96g)あたり]カロリー 425kcal(めん・かやく 341kcal / スープ 84kcal)、たんぱく質 8.8g、脂質 16.7g、炭水化物 59.8g、食塩相当量 6.5g(めん・かやく 2.0g / スープ 4.5g)、ビタミンB1 0.53mg、ビタミンB2 0.32mg、カルシウム 153mg

片やカップ麺の具材にはオリジナリティを感じるのですが、袋麺と共通する具材も使っているのがポイントで、オリジナルよりも控えめながらマヨの香りも印象的。ただ、サンヨー食品の縦型ビッグといえば麺の仕上がりが総評を左右する傾向があるため、まだ安心できません。

ちなみにカップ麺の製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き本家との違いや共通点に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

めん

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、ラード、食塩)

ここは再現度が低い

即席めんメーカーが油揚げ麺を製造する際、揚げ油に使う油脂はパーム油を主流としている企業も多いのですが、袋麺の「マヨら〜めん」を製造する栗木商店は揚げ油に黒豚のラードを使用しているため、こってりとしたコクが印象的。形状は縦にスリットが入った中太ちぢれ麺で、断面は丸く、表面は粘りのある質感でありながら、中心部に向かって硬めの歯応えが楽しめます。

油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)

対してサンヨー食品の油揚げ麺は、カップ麺としては中太くらいの縮れ麺で、断面は丸く、きちんと袋麺の形状を意識していることは伝わってくるのですが、揚げ油にラードは使用していません。そのため袋麺では印象的だったコクが伝わってこないことに加え、粘りも弱く、ずいぶんとスナック的な印象を受けました。

なぜかカップ麺では短めに切り出されていたので、そこにも違いを感じたのですが、結論として再現度は可もなく不可もなしといったところ。ちなみにサンヨー食品の公式ウェブサイトには “もっちりとした、食べ応えのある中太めん” との記載があったんですけど、そういうタイプではなかったです(サンヨー食品あるあるw)

スープ

スープ(肉エキス(豚肉、鶏肉)、食塩、植物油脂、魚介エキス、粉末みそ、香辛料、砂糖、昆布エキス、酵母エキス、粉末しょうゆ、野菜エキス)、粉末マヨネーズ(粉末マヨネーズ風調味料、ぶどう糖、でん粉分解物、食塩、チキンエキス、香辛料、たん白加水分解物)

まろやかにチューニング

「マヨら〜めん」のパッケージには “とんこつマヨネーズ味” とありますが、骨ではなく畜肉エキス(豚肉、鶏肉)をメインに使用しているため、ほとんど骨っぽさを感じることはありません。しかし、マヨネーズ味については明確で、どうしても粉末の限界を感じる部分はありますけど、後にも先にも舌に残る、柑橘系とは異なるベクトルのツンとした酸味が印象的。

また麺を茹でる過程において、揚げ油に使われている黒豚のラードがスープに滲み出し、インスタントラーメンならではのコクが楽しめるのも魅力的なポイント。おいしい・まずいについては好みの問題もありますから、そこにハマるかどうかで評価は変わってきますけど、個性的で記憶に残る味わいです。あと、胡椒の効かせ方もイイですね。

スープ(糖類、ポーク調味料、食塩、クリーミングパウダー、デキストリン、マヨネーズ風味調味料、香辛料、チキン調味料、かつお調味料、みそ、酵母エキス、粉末醸造酢、こんぶエキス、たん白加水分解物、しょうゆ)

カップ麺のスープも骨っぽさに重点は置いておらず、隠し味に味噌や昆布を使うなど、けっこう袋麺に忠実なフレームワークとなっているのですが、マヨネーズの酸味は袋麺ほど強くありません。加えて黒豚のラードを彷彿とさせるようなコクも意識されていなかったので、袋麺よりも万人ウケを狙ったテイストというか、第1弾の「鳥中華」や「赤龍ラーメン」と同じような方針でデフォルメされています。

ただ、基本的なフレームワークは袋麺に忠実なので、それよりも食べやすくなってはいるものの、マヨら〜めんが持つ個性を履き違えたデフォルメではなく、結果的に “再現度は高い” と感じました。

かやく

かやく(キャベツ、かまぼこ、コーン、たまねぎ、人参)

ちゃんぽん的なラインナップ

袋麺にはキャベツを中心に、細長いカマボコ、黄色いコーン、さらに赤い人参で彩りがよく、上記の画像で玉ねぎを視認することは困難を極めますが、ときどきアクセントを感じます。思いのほか多めの量も嬉しいポイントで、たとえば縦型ビッグのカップラーメンに換算すると、東洋水産(マルちゃん)の「マジ盛」に匹敵する‥‥いや、それを超えるかもしれないレベル。

かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、コーン、にんじん、かに風味かまぼこ)

対してカップ麺の具材はキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、コーン、にんじん、かに風味カマボコということで、袋麺の玉ねぎが鶏・豚味付肉そぼろに変わったようなラインナップ。しかし、この鶏・豚味付肉そぼろは場の空気を変えるほどジャンクな具材なので、濃厚な味噌スープではポジティブに働くのですが、前述のマヨ味スープに対しては蛇足的でした。

総評

4.0

というわけで、カップ麺は袋麺よりも食べやすくデフォルメされていましたが、袋麺の「マヨら〜めん とんこつマヨネーズ味」が持つ魅力は損なわれておらず、オリジナルの味を知らない方でもカップ麺で雰囲気が掴めるレベルに到達していました。それが刺さるか刺さらないかは個々の嗜好によりますけどw

すくなくとも第1弾より完成度は上がっていたので、引き続き2023年も我々が知らないような乾麺・即席めん商品にスポットを当てた「大和イチロウおすすめ!」の続編に期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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