野郎系の総本山【野郎ラーメン】監修「豚骨野郎」2022年はセブン限定で “ニンニクアブラカラメ” を再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年12月6日(火)新発売、サンヨー食品のカップ麺「野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン」の実食レビューです。

野郎ラーメン監修 “第7弾” はセブンイレブン店舗限定!? 看板メニューの「豚骨野郎ラーメン」をニンニク・アブラ・カラメでカップラーメンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン 2022

野郎ラーメン(やろうらーめん)とは、2014年(平成26年)10月16日のオープン以来、東京都渋谷区宇田川町の渋谷センター街で人気を博すガッツリ系のラーメン店で、現在は同地を “総本店” としていますが、2010年(平成22年)3月29日に東京都千代田区鍛冶町で創業した「野郎ラーメン 神田本店」を前身とし、さらに遡ると “せたが屋” 系列の「大ふく屋」が原点。

「野郎ラーメン 渋谷センター街 総本店」店舗外観

大ふく屋時代は「重厚煮干中華そば」を看板メニューにしていましたが、一部の店舗限定商品として “野郎ラーメン” を試験的に導入し、あまりの人気から「野郎ラーメン 神田本店」として独立。現在は二郎系・二郎インスパイア系との差別化をコンセプトに、焼き野菜をトッピングした「豚骨野郎」や「豚野郎」「汁無し野郎」「味噌バターコーン野郎」など、独自のガッツリ系ラーメンを提供しています。

今回の新商品「野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン」は、渋谷センター街にある総本店監修のもと、野郎ラーメンの店舗で提供している看板メニュー「豚骨野朗ラーメン」をベースに、ニンニク・アブラ・カラメの味わいを再現したカップラーメンで、メーカーはサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。

野郎ラーメンとサンヨー食品の関係は、2017年2月13日発売の「サッポロ一番 野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン」を皮切りに、第2弾「汁無し野郎」(2017年8月28日発売品)、第3弾「豚骨野郎ラーメン」(2018年5月14日発売品)、第4弾「激辛大爆発野郎」(2019年5月13日発売品)、第5弾「ニンニクマシマシ野郎」(2020年6月8日発売品)——

——第6弾「ニンニクマシマシ汁なし野郎」(2020年12月7日)と続いているため、今回の “ニンニク・アブラ・カラメ” は第7弾に該当するのですが、これまでは販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)の商品だったのに対し、このシリーズでは初となる “販売ルートをセブンイレブン店舗に限定した” PB(プライベートブランド)のカップラーメンとして商品化。

「豚骨野郎ラーメン」の再現は4回目になりますが、店舗で注文時に無料で指定できる「にんにく増し」「背脂増し」「かえし増し」をコンセプトにしたカップラーメンは初めての試みです。ちなみに余談なんですけど、野郎ラーメンでは他のインスパイア店との差別化を図るべく “いわゆるコールは通用しない” ため、容器側面のコール(ニンニク、アブラ、カラメ)はサンヨー食品からの提案かもしれません。

というわけで、たしかな実績を誇る野郎ラーメン×サンヨー食品なのですが、このブログで星4以上の評価を叩き出したことは一度もありません。たとえば直近の「ニンニクマシマシ汁なし野郎」は及第点以下の星2を、その前に発売された「ニンニクマシマシ野郎」も星4止まりの評価だったので、ちょっと不安な気持ちが無きにしも非ず。

ひとまずパッケージの “野郎おじさん” は健在

評価の足を引っ張る要因は、往々にしてスナック的な油揚げ麺の仕上がりに尽きるといっても過言ではなく、それが2年ぶりの商品化であり、なおかつセブンイレブン限定品に販路を変えたことで大幅に進化しているのかどうか、というのが総評に大きく影響するであろう部分になります。

開封

天面に小袋は貼り付けられていない

これまで「野郎ラーメン 渋谷センター街 総本店」が監修してきたカップラーメンには、通常版・激辛・ニンニクマシマシすべて例外なく “野郎おじさん” をデザインした小袋(特製調味油)を天面に別添していたのに対し、今回の天面に小袋は別添されていません。しかし‥‥

そうきたか

いざ開封してみると、エースコックの縦型カップよろしく最初から容器の中に小袋が入っている状態で、もれなく小袋の表面が粉まみれになるのが玉に瑕‥‥w なんですけど、それはさておき2種の小袋(調味油・仕上げの小袋)を別添してきたのは「野郎ラーメン」監修のカップラーメンにおいて初めてのパターン。そして、もうひとつ注目すべきは販売価格の安さ。

2022年12月現在、サンヨー食品が販売している縦型ビッグのカップラーメン(NB)におけるメーカー希望小売価格は245円(税別)が標準で、それをセブンイレブンで購入した場合の税込価格は264.60円となっているのですが、豚骨野郎ラーメンの販売価格は198円(税込213.84円)という破格の待遇を実現。場合によってはスーパーよりも安いため、この価格設定には驚きました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:107g(めん70g)
商品コード:4901734048749(JAN)
発売日:2022年12月06日(火)
実食日:2022年12月10日(土)
発売地域:全国
取得店舗:セブン-イレブン
小売価格:198円(税別)
購入価格:213円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(調味油・仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、砂糖)、スープ(糖類、豚脂、食塩、ポークエキス、にんにく加工品、しょうゆ、植物油脂、油脂加工品、香辛料、ポーク調味料、香味油、チキン調味料、発酵調味料、たん白加水分解物、デキストリン、酵母エキス)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、ソルビトール、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、乳化剤、かんすい、微粒二酸化ケイ素、クチナシ色素、酸味料、環状オリゴ糖、酸化防止剤(ビタミンE)、ミョウバン、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

あいかわらず “もやし” は不在

店舗の「豚骨野郎ラーメン」にトッピングされる焼き野菜には、国産の焼き野菜(もやし、ニラ、キャベツ、たまねぎ、人参)とスペイン産の銘柄豚を使用した厚切りチャーシューをトッピングしているのに対し、カップラーメンの具材はキャベツと鶏・豚味付肉そぼろのみで、前回の「ニンニクマシマシ野郎」に入っていたフライドガーリックは省かれています。

彩りはイマイチだけど「おろしにんにく」ナイス

しかし、2種に増えた別添の小袋に秘密があって、片や「調味油」には焼き野菜を彷彿とさせる野菜を炒めたような香りを、片や「仕上げの小袋」には “おろしにんにく” が入り、調理後のニンニク感は「ニンニクマシマシ野郎」超えを実現。また容器も紙からPS(ポリスチレン)よりも硬いPP(ポリプロピレン)製に変わり、麺の形状も変わったように見えるため、従来品以上の仕上がりに期待きそうな予感。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き前回発売品からの進化に注目しつつ「めん」「スープ(調味油・仕上げの小袋)」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:470kcal
たん白質:8.4g
脂  質:20.2g
炭水化物:63.7g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.39mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:155mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:470kcal(めん・かやく:337kcal)(スープ:133kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たしかな進化を実感

4.0

前回の「ニンニクマシマシ野郎」に使われていた油揚げ麺の原材料名[小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ]と比較して、野菜エキス・しょうゆを省き、砂糖を追加するなど、そもそもの構成を改変。さらに幅も狭くなっているのですが、あきらかに密度は高くなっています。

引き続きフライングは厳禁で

はたして店舗の麺を忠実に再現しているのかといえば、ずいぶんとデフォルメされてはいるものの、2年前に使われていた油揚げ麺とは雲泥の差で、食べ始めに多発していた戻りムラも皆無に等しく、すこし加水率も上がり、やや粘りが出たのも進歩。食べ終わる頃には歯切れも目立ってくるのですが、総じてスナック感は従来品ほど強くありません。

先に販売価格が圧倒的に安いことについて触れましたが、調理前の麺重量は70gということで、有名店が監修した縦型ビッグ製品での平均的な量を実現。野郎ラーメンの店舗で使われる麺は、多くの二郎インスパイア店で好まれる極太低加水麺と比較して加水率が高いので、もうすこし加水率を上げてくれたら‥‥という思いが無きにしも非ずではあるものの、たしかな進化を感じました。

スープ(調味油・仕上げの小袋)

生おろしニンニクの追加でパワーアップ

6.0

液体しょうゆは使用していないため、かえしに該当する部分は粉末しょうゆだけで再現しているのですが、なるほど従来のスープよりも醤油の存在感が強く、しかしながら舌を刺してくるほどではない塩梅。やや化調とガーリックパウダーが強く、とろみの付け方が人工的ではあるものの、とろみも「豚骨野郎ラーメン」のスープを再現する上で重要な要素であり、従来よりも味わい深さが増しています。

ここで焼き野菜の個性をプラス

アブラ(調味油)は豚脂と植物油脂、さらに油脂加工品のミックスなので、100%動物油脂ではないけれど、豚脂が持つ特有のコクは粉末スープだけでは出せない部分。さらに野菜を炒めたような風味が添加されているため、それが店舗の焼き野菜を彷彿とさせます。個人的には調味油なしのほうが好みだったんですけどw それはさておき別添の “おろしにんにく” も忘れてはいけません。

インパクトマシマシ

「仕上げの小袋」を入れる前は丸みを帯びたテイストで、そこまで強烈な攻撃性を感じることはないけれど、おろしニンニクを加えた途端に表情は一変。さっきまで穏やかに笑っていたのに、突然ぶん殴られたような‥‥と、そこまで強烈な攻撃性ではないのですがw おろしニンニクのインパクトは凄まじく、人と会う約束をしている前に食べるのは危険なくらい、その程度の攻撃性は備わります。

また市販の生にんにくチューブよろしく食塩を使用しているため、ちょっと塩っぱめ寄りのテイストになるのですが、それもポジティブに背徳感を高めてくれる絶妙なスパイス。おろしニンニクのおかげで麺の揚げ油臭もマシに‥‥というか、むしろ油揚げ麺ならではの風味とニンニクの相性は良好で、そこも加点要素でした。

かやく

ぶっちぎりで値段以上

5.5

おそらくキャベツと鶏・豚味付肉そぼろは「ニンニクマシマシ野郎」と共通で、ちょっと画像では分かりにくいのですが、とにかくキャベツの量が多く、縦型ビッグのカップラーメンに使われる量としては確実に平均以上なのが嬉しいポイント。

ジャンクな鶏・豚味付肉そぼろも前述のスープと相性良好で、販売価格を加味すると充分に値段以上。彩りがいいとはいえないけれど、しっかりキャベツの量に力を入れることで、わかりやすく食べ応えに寄与してくれていました。

総評

5.5

セブンイレブン限定のPB商品として、約2年半ぶりに登場した「野郎ラーメン 渋谷センター街 総本店」監修のカップラーメンでしたが、麺の仕上がりを筆頭に、ニンニク・アブラ・カラメでスープの満足度も上がるなど、たしかな進化を感じる仕上がりから、これまでの印象を見事に払拭。

麺については引き続き改良の余地ありではあるものの、セブンイレブン限定の大盛り製品なのに、198円(税込213.84円)という販売価格も素晴らしく、コストパフォーマンスについても高く評価できる良品でした。というわけで、次回は「汁なし野郎」のリベンジはもちろん、これまでにない新作の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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