マルちゃん、セブン限定の二郎系カップ麺を開発「満足の極み 旨豚ニンニクしょうゆラーメン」の実力とは

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月24日(火)セブン-イレブン限定発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 満足の極み 旨豚ニンニクしょうゆラーメン」の実食レビューです。

豚の旨みとニンニクを効かせた豚骨しょうゆスープ+シャッキリもやし入り “二郎インスパイア系” の魅力をセブン限定のカップラーメンで表現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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満足の極み 旨豚ニンニクしょうゆラーメン

満足の極み(MANZOKU no KIWAMI)とは、全国のセブンイレブン店舗を対象に、突如として現れたカップラーメンの新作で、製造者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。まだ直接的な関係性は断言できませんが、日清食品の「最高に面倒で、最高にうまいラーメン」だったり、ヤマダイの「極麺処(きわみめんどころ)」だったり、その流れを汲んだ企画の一環でしょうか。

満足の極みシリーズ第1弾(?)は二郎インスパイア系

今回の新商品「満足の極み 旨豚ニンニクしょうゆラーメン」は、豚の旨みとニンニクを効かせたパンチのある豚骨しょうゆスープに、シャッキリもやしの組み合わせを特徴とする一杯で、それらの訴求とパッケージのカラーリングから察するに、コロナ禍で爆発的な人気を博した “二郎インスパイア系” のラーメンをイメージした新作とみて間違いありません。

タイトルは文字数の関係で “二郎系カップ麺” と表記しましたが、厳密に言うと「ラーメン二郎」「二郎系」「二郎インスパイア系」の定義は別物で、すべてのルーツとなる「ラーメン二郎 三田本店」が本家本元。ちょっとややこしいのが「二郎系」と「二郎インスパイア系」の違いで、その呼び分けについては諸説あるのですが、私は以下のように認識しております。

  • ラーメン二郎 ○○店:営業中は総本山「ラーメン二郎 三田本店」で修行を積んだ責任者が厨房に立つことを鉄則に「ラーメン二郎 ○○店」と名乗ることを許された “暖簾分け” による店舗で、熱狂的なファンは “ジロリアン” と呼ばれる。
  • 二郎系:もともと「ラーメン二郎 ○○店」として営業していたが、なんらかの理由で屋号を変えたラーメン店及び同店で提供される商品のことを指し、店内の雰囲気やメニュー、商品の味は「ラーメン二郎」に限りなく近い内容であることが多い。
  • 二郎インスパイア:総本山「ラーメン二郎 三田本店」での修行経験や免許皆伝などの直接的な関わり合いはなく、しかしながらラーメン二郎及び二郎系に強い影響を受け、それに似せた “がっつり系のラーメン” を提供している店舗及び同店で提供される商品の総称。オリジナルのメニューや変わり種など、お店によって多種多様な独自のスタイルを展開しているのが特徴的。
画像は某人気店のラーメン

二郎インスパイア系のスタイルは多岐にわたるため、一括りにはできないのですが、王道の概要を解説すると、日清製粉が販売している強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)で打った加水率の低い極太麺に、少量の豚骨と多量の豚肉から取った醤油ベースのスープを合わせ、大量のヤサイ(もやし・キャベツ)と分厚い煮豚をトッピングしたスタイルが雛形。

さらに、ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ(※訳:ニンニク特盛・野菜大盛・背脂あり・味濃いめ)といった “コール” と呼ばれる呪文でヤサイやニンニク、アブラ(背脂)の量が増やせたり、カエシ(しょうゆ)を強めにしてもらえたり、自分好みの味わいにカスタマイズできるのも人気の秘訣。

もともと熱狂的なファンが多いことで知られるジャンルですが、コロナ禍でニンニクの需要が爆上がりしたことを追い風に、即席カップめん業界はもちろん、各社からインスパイア系の商品が大量にリリースされ、それが市場を賑わせていたのも記憶に新しいところ。ここ最近は落ち着いてきたように感じていましたが、その直球ど真ん中を突いてきた東洋水産×セブン-イレブン・ジャパン。

シャッキリもやし入り&麺85gを訴求

店舗での販売価格は348円(税込375.84円)なので、若干ながら高めに設定されているのですが、それだけに本格的な味わいに期待できる展開。見た感じ「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」をベースにしているような雰囲気なので、万人受けを狙った路線なのか、それとも突き抜け系のインパクトが感じられるのか、仕上がりが楽しみです。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「もやし調理品」の豪華4パック構成で、もやし調理品は「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」などに使われている例のアイテム。もやし調理品については完全に使い回しですが、その満足度は業界最強クラスというか “間違いなく最強” なので、使い回しについては大歓迎。

「生麺ゆでてうまいまま製法」ですねコレは

麺は油で揚げずに乾燥させた中華麺で、パッケージに製法などは記載されていませんが、調理前の佇まいと原材料名の構成から察するに、マルちゃん正麺カップが確立した「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」による乾燥麺とみて間違いありません。こちらも使い回しになりますけど、いくつかのパターンが存在するため、二郎インスパイア系らしい雰囲気に期待したいところ。

ちなみに “麺85g” という訴求について、パッケージに大盛り(当社比)などの記載はないのですが、たとえば「マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油」や「同 香味まろ味噌」などの麺重量(湯戻し前 75g)と比較すると、単純計算で13%以上。同社の「でかまる」や「ごつ盛り」の基準(めん90g)よりは若干ながら少なめですけど、これなら大盛りを名乗っても差し支えないでしょう。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 満足の極み 旨豚ニンニクしょうゆラーメン
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:170g(めん85g)
商品コード:4901990376402(JAN)
発売日:2023年10月24日(火)
実食日:2023年10月29日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:348円(税別)
購入価格:375.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安: 450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・もやし調理品)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物油脂、植物性たん白、こんにゃく、乳糖、大豆食物繊維)、かやく(もやし、味付豚肉、キャベツ)、添付調味料(しょうゆ、ポークエキス、豚脂、香辛料(にんにく)、植物油、デキストリン、砂糖、たん白加水分解物、食塩、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カラメル色素、酸味料、pH調整剤、甘味料(ソーマチン)、クチナシ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵な乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

添付調味料は必ず食べる直前に入れてください

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、通称・豚(ブタ)と呼ばれている厚切りの煮豚は入っていませんが、リアリティに定評がある東洋水産お得意の味付豚肉は嬉しいチョイス。キャベツはカップ焼きそばでも定番の具材なので、まったく新鮮味はないけれど、組み合わせとしては悪くありません。

もやしのボリュームすげぇな

もやし調理品と添付調味料は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「もやし調理品」を温めながら待つこと5分。時間になったら麺をほぐし「粉末スープ」と「液体スープ」を馴染ませて、仕上げに「もやし調理品」をトッピングしたら出来上がり。

調理後の見た目はイイ感じに二郎インスパイアしていますが、前述のようにセブンイレブン店舗での販売価格は348円(税込375.84円)のミドルレンジクラスなので、コストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(170g)あたり
カロリー:486kcal
たん白質:14.3g
脂  質:13.8g
炭水化物:76.2g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.9g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:221mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:486kcal(めん・かやく:392kcal)(スープ:94kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

長さに注目

4.0

パッケージに麺の製法は記載されていませんが、正麺カップと同じ「生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)」とみて間違いないと前述したように、こんにゃくと乳糖を練り込んでいるのが何よりの証拠。ただ、ひとつ触れておきたいのが “汁あり用ではなく、汁なし用のラインを使っている” こと。

ほぐれにくいから2、3分長めに待つのがいいかも

上記の画像では判断しにくいのですが、あきらかにラーメン用の乾燥麺よりも短めに切り出されており、それは既存の「マルちゃん正麺 カップ 濃厚こくソース焼そば」に通じるポイント。また “乳糖の表示が最後尾ではない” ことも汁なし用の配合を示す特徴になるのですが、そもそも既存の正麺カップに今回の原材料名と完全に一致するフレーバーが存在しません。

やや加水率が高めだったり、縮れが弱かったり、二郎インスパイア御用達の極太麺とは異なるタイプになりますが、口に入れた瞬間に強く主張してくる芳醇な小麦感は一見の価値あり。ちなみに原材料名の構成だけでいえば、セブンプレミアムゴールドの「らぁ麺 飯田商店 しょうゆらぁ麺(二代目)」と完全に一致しますけど、それとも違う質感だったので、なかなか奥が深いなと。

スープ

まったりとした豚骨感がステータス

4.5

まずは「粉末スープ」単体の味を確認してみたところ、ジャンクな旨み成分と砂糖の甘さ、それと乳化感を高める成分などが入っていたのですが、あくまでサポートに徹しているため、これ単体で味が決まるアイテムではありません。それと小さなネギも入っていますけど、これについてはオマケ的な。

そこそこニンニクも強かった

続けて「液体スープ」を加えると、液体しょうゆ特有のキレで味に輪郭が生まれ、まったりとした豚骨感と豚脂のコクでイッキに深みのある味わいに。けっこう丸みを帯びたテイストから、タイプとしては二郎インスパイア系に該当する味わいで、とろみの加減を不自然に思わせない、丁寧な豚骨感が印象に残りました。

ちなみに実食中、そこまでニンニクが強いとは思わなかったのですが、いったん部屋を出て数分後に戻ると強烈なニンニク臭が充満していたのでw 喫食の際は場所とタイミングに気を付けてください。

かやく

もやし調理品は使い回しかと思っていたが‥‥

5.5

醤油と砂糖で甘辛く味付けされた豚肉は、他の商品に使われている味付豚肉よりも比較的に歯応えのある食感で、厚みがあるように感じたんですけど、たぶん個体差。キャベツも新鮮味のある具材ではなく、もやし調理品も使い回し‥‥かと思いきや、まさかの “人参が入っていなかった” 件。

それだけのこと? などと思われるかもしれませんが、東洋水産の「もやし調理品(低温殺菌調理品)」は基本的に “もやし、にんじん” の組み合わせなので、もやし単体は地味にレア。あいかわらずナムルっぽい独特の酸味と塩気を伴いますけど、それも込みでスープとの相性がよく、あいかわらずのバリシャキ食感に高い満足感が得られました。別に卑怯じゃないですけど、ちょっと卑怯ですよねコレ。

総評

4.5

販売店はセブンイレブン限定かつ値段は348円(税込375.84円)ということで、カップラーメンの中では高級品に位置する商品かつ “マルちゃんらしい優等生な仕上がり” ですが、口いっぱいに広がる小麦感が印象的な麺、まったりとした豚骨感と醤油・ニンニクのキレが絶妙に絡み合うスープ、そしてバリシャキもやしの満足感を加味すると、一度は食べておいても損ではありません。

はたして今後「満足の極み」第2弾が登場するのかどうかは定かでないけれど、凄麺(すごめん)ご当地シリーズの留型版と思われる「極麺処」のように、いつもの正麺カップとは一味違う、セブンイレブン限定の高級な正麺カップとしてのポテンシャルは高そうなので、続編の開発にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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