沖縄の有名そば店「EIBUN」監修カップ麺、ファミマ限定で “これまでにない体験” を実現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月10日(火)ファミリーマート限定発売、サンヨー食品のカップ麺「ファミマル EIBUN監修 沖縄そばの行列店」の実食レビューです。

キーワードはギャップ感の表現!? 沖縄県那覇市壺屋の沖縄そば・ソーキそば専門店「OKINAWA SOBA EIBUN」監修、味変え!コーレーグース風調味料&紅生姜付きのカップ麺で行列店の味わい再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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EIBUN監修 沖縄そばの行列店

OKINAWA SOBA EIBUN(オキナワ ソバ エイブン)とは、2016年(平成28年)4月27日の創業以来、沖縄県那覇市壺屋1丁目で人気を博している沖縄そば・ソーキそば専門店で、岩手県出身の店主・中村栄文(なかむら えいぶん)氏の名前が屋号の由来。同氏は恩納村にある沖縄そば専門店「なかむらそば」で修行を積み、女性が一人でも入りやすい沖縄そば屋をコンセプトに「EIBUN」を開業しました。

カップ麺とは思えないデザインが印象的

今回の新商品「EIBUN監修 沖縄そばの行列店」は、ファミリーマートのプライベートブランド・ファミマルの即席カップ麺で、メーカーはサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。まるで即席カップ麺らしからぬ、ポップな手書き風のパッケージも然る事乍ら、味変え用のコーレーグース風調味料や紅生姜を別添したカップ沖縄そばというこで、おもわず期待が高まる展開。

EIBUNの店舗で提供されているメニューは、修行時代に本島・離島あわせて約500軒の沖縄そば店を食べ歩いた店主による、昔ながらの伝統的な「沖縄そば」に加え、その味わいをベースに新しいスタイルをミックスした「牛もやしそばパクチーまみれ」や「特製冷やしジュレダレぶっかけまぜそば」「濃厚! 釜玉チーズぶっかけ沖縄まぜそば」など、創作沖縄そばに力を入れているところも人気の秘訣。

すべてに通じる出汁(だし)は、伝統の沖縄そばから逸脱させず、豚骨をコトコト弱火で煮込むこと8時間。それを一晩寝かせ、かつお節と昆布から取った雑味のない一番出汁をブレンドし、昔ながらの伝統を守りながら、前述の創作沖縄そばに応用したり、沖縄そばコショウ・沖縄そば山椒・沖縄そばマサラといったオリジナルの味変アイテムを卓上に常備したり‥‥

元スタッフによる手描きメニュー(出典:EIBUN公式)

4種の選べる麺(オリジナル配合の「EIBUN麺」、よもぎを練り込んだ「フーチバー麺」、もちもちとした「生麺」、イカスミを練り込んだ「イカスミ麺」)や「アーサー(あおさ)」「辛味噌」「パクチー」などのトップングも用意するなど、沖縄そばの伝統を守りつつ、それでいて既存の常識を覆しながら、進化系の沖縄そばで新たな価値観を模索・提案し続けています。

そんな「OKINAWA SOBA EIBUN」監修の一杯ということで、カップ麺らしくないギャップ感を表現したパッケージのデザインも然る事乍ら、島唐辛子を泡盛に漬け込んで作る、コーレーグースをイメージした調味料を別添しているところも興味深いポイント。すでにカップ沖縄そば自体は珍しくないけれど、味変え用のアイテムを搭載した商品は多くありません。

ちなみにファミマルの商品なので、販売店はファミリーマート店舗に限定されているのですが、ファミリーマートが公表している発売地域は「関東・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄」となっており、残念ながら「北海道・東北・東海」並びに「山梨県」及び「静岡県」では取り扱いがないとのこと。

味変え! とかメッチャ面白いのに

販売店を限定する理由は、お店の知名度だったり、配送コストの問題だったり、その他諸々ある大人の事情だったり、まぁいろいろとあるんですけど、それはさておき後日、販売店が拡大される可能性もあるので、いま手に入る地域の方にとっても、販売圏外の方にとっても、このレビューが参考になれば幸いです。

開封

まずは4種の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「仕上げの小袋」「紅生姜」の計4パックで、容器側面の調理方法に “仕上げの小袋、紅生姜はお好みで入れてください。” との記載があることから、仕上げの小袋に味変アイテムの「コーレーグース風調味料」が充填されている様子。

カップ沖縄そばでは珍しい形状のノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、やや濃いめの色合いとランダムな縮れが印象的。サンヨー食品のノンフライ麺は “伝家の宝刀” といっても過言ではないため、さらに期待が高まります。ちなみにパッケージの開封口には「サンヨー食品」のロゴではなく、同社の代名詞となっている「サッポロ一番」のブランドロゴが印刷されているので、ここも本気度が伝わってくるポイント。

ファミリーマート通常価格は297円(税込320円)に設定されているため、プライベートブランドのカップ麺にしては若干お高めの部類に入りますが、値上げラッシュで全国的に節約志向が進む一方、価値を感じる製品に対しては『少し価格が高くても購入したい』と考えるユーザーが増えている近年。実際、その価格帯を突いた商品も増えているので、仕上がり次第では “安い” と思えるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ファミマル EIBUN監修 沖縄そばの行列店
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:116g(めん75g)
商品コード:4901734051381(JAN)
発売日:2023年10月10日(火)
実食日:2023年10月28日(土)
発売地域:関東・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄(山梨、静岡除く)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:297円(税別)
購入価格:320円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・仕上げの小袋・かやく・紅生姜)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(こんぶ調味料、かつお節調味料、ポークエキス、たん白加水分解物、植物油脂、糖類、食塩、しょうゆ、豚脂、オニオンエキス、ガーリックペースト、発酵調味料、調味油脂)、かやく(味付豚肉、紅しょうが、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、レシチン、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタン)、カラメル色素、アカキャベツ色素、クチナシ色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

たっぷりの豚肉が好印象

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は味付豚肉、ネギとシンプルなラインナップですが、近年の即席カップめん業界に横行している大豆たん白加工品(フェイクミート)ではなく、本物の豚肉を使ってくれているのは嬉しいポイント。アーサー(あおさ)やパクチーなどの個性的なトッピングは入っていませんが、思っていた以上に豚肉の量が多く、シンプルながらに掴みは悪くありません。

コーレーグース風調味料は途中で使います

かやくを入れたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「仕上げの小袋」を温めながら待つこと5分。容器側面の調理方法を見ると “※液体スープは必ずめんをほぐした後お入れください。” との注意書きがあったので、時間になったらフタを開けて麺をほぐし、それから「液体スープ」を馴染ませ、味変用に別添されている「仕上げの小袋」と「紅生姜」は必要に応じて使用してください。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、コーレーグース風調味料の味変効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(116g)あたり
カロリー:383kcal
たん白質:12.9g
脂  質:8.9g
炭水化物:62.7g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.34mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:383kcal(めん・かやく:320kcal)(スープ:63kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

これまでにない質感のノンフライ麺

5.0

よもぎやイカスミは練り込まれていないため、イメージしているのはオリジナルのEIBUN麺、あるいは生麺の二択。ちなみにEIBUN麺の形状は比較的に縮れが弱く、ストレートに近い平打ち麺なのに対し、生麺は比較的に縮れが強めの太麺なので、今回のノンフライ麺がイメージしているのは「生麺」かもしれません。

カップ沖縄そばの麺としては珍しい切り口

手揉み風のランダムな形状から、啜り上げたときの躍動感が面白く、続けて噛み込むと少し気泡が粗めの食感で、しかしながらグルテンに由来する粘りも楽しめる、これまでにないタイプの食感。沖縄そば特有の食感なのかと聞かれたら、それとは異なるイメージと答えますけど、一般的なラーメンに使われるタイプの中華麺とも異なるベクトルで、モチモチと若干のボソボソが共存している感じ。

ちょっとスープを弾くタイプだったので、やや一体感に欠ける印象が無きにしも非ずではあったものの、過去に食べてきたカップ沖縄そばの油揚げ麺・ノンフライ麺には属さない弾力が個性的。私は慣れるまでに数口を要したのですが、慣れてくるとクセになる食感で、カップ沖縄そばに対する概念を覆されました。

スープ

土台は昆布と鰹の出汁が強め

5.0

1食目は撮影用に最初から紅生姜をトッピングしていたので、それを食べ終えた後、2食目は紅生姜なしの状態で味わってみた結果、真っ先に飛び込んできたのは昆布と鰹節に由来する魚介の旨み。それも純度が高く、鰹節については珍しい話ではないけれど、同等の勢いで口の中いっぱいに広がる昆布の存在感にビックリ。

それに負けじと追いかけてくる動物系は、豚骨がベースの清湯(ちんたん)で、ちょっと雑味が気になりますけど、濃密な味わい。スープ単体で飲むと塩気を強めに感じたのですが、これ以上に軽いと前述のノンフライ麺が孤立しそうだったので、全体のバランスを踏まえると適切に思える塩梅。オニオンエキスの甘みや程よいガーリックペーストのアクセントも絶妙で、細かな配慮を感じます。

少量だけど効果覿面

そして、液体スープ単体の味わいを確認した後、別添の「コーレーグース風調味料(仕上げの小袋)」を加えてみたのですが、島唐辛子を彷彿とさせる刺激は弱く、泡盛を思わせるアルコール感も控えめ。その仕上がりに少し拍子抜けしてしまったのですが、あまり経験したことのないフルーティな風味が広がって、いっきに全体の雰囲気は激変。

コーレーグース特有のクセに期待していた場合、イミテーションな感じが否めないアイテムになりますが、他の商品にはないフルーティさとエスニックな雰囲気が面白く、そのアプローチに「EIBUN」監修ならではの個性を感じました。

かやく

噛み応えのある豚肉と紅生姜の味変効果も見どころ

5.0

ネギの色が風化したみたいに悪かったので、そこが気になったのですが、厚みのある豚肉は噛み応え抜群。ちょっとパサついた食感ではあるものの、噛めば噛むほど旨味が滲み出てくるタイプだったので、まったく苦ではありません。前述のように量も多く、大判どんぶり型の容器でも見劣りしない存在感。

個包装の紅生姜は生タイプなので、のっけから使うと特有の酸味がスープに強く影響してくるのですが、つまりは使い所を見極めると味変効果は絶大。その酸味は前述の液体スープと相性が良く、コーレーグース風調味料を使用した後でも違和感がない、というか一種の相乗効果さえ感じました。

総評

5.0

ファミリーマート通常価格は297円(税込320円)と若干ながら高めの設定ですが、独特の質感が面白いノンフライ麺だったり、出汁感が強い液体スープの作り込みだったり、コーレーグース風調味料と紅生姜の味変効果だったり、値段相応のアイディアが詰まった一杯だったので、販売価格を踏まえても納得の仕上がり。

フタ裏の「おいしい召し上がり方」も要チェック

全国発売でないことだけが悔やまれますが、お店の公式Instagramに “もし次の機会を頂けれるなら牛もやしパクチーまみれを表現したい” とのコメントが投稿されていたので、創作沖縄そばの再現にも期待したいところ。またサンヨー食品は過去に「スピルリナ練り込み麺」を実装したこともあるので、フーチバー麺やイカスミ麺など、新たな麺の開発にも期待したいですね【author・taka :a(大石敬之)】

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