たしかな進化を実感【本気盛】のジャンクな新フレーバー「豚しお」の中毒性がヤバかった件 ※にんにく注意

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月10日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 本気盛 豚しお」の実食レビューです。

マルちゃんの大盛りカップめんブランド「本気盛」に “塩系の二郎インスパイア” を彷彿とさせる「しお豚骨」フレーバー降臨!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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本気盛 豚しお

本気盛(マジモリ)とは、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産の縦型BIGブランドで、2007年(平成19年)3月26日に発売された「本気盛 豚骨醤油」及び「同 辛味噌」が最初の商品。食べ応えのある大盛りの麺量に、濃いめのスープやFD(フリーズドライ)の野菜具材など、その当初から食べ応えを追求し、コンセプトの一貫性を守りながら、現在にかけて多くのフレーバーを展開しています。

本気と書いてマジと読む

今回の新商品「本気盛 豚しお」は、食べ応えのある “がっつり太麺” に、ニンニクと胡椒のパンチを効かせた “甘くてしょっぱい” 濃厚しお豚骨スープを特徴とする一杯で、具材には2種類の肉具材(味付豚肉、味付挽肉)と玉ねぎ、ねぎをトッピング。なかなか攻めた商品に思えますが、約2年前に同じようなコンセプトの「やみつき屋 豚しお」を発売しているため、そこが引っ掛かるところ——。

「やみつき屋」とは、味濃いめをキーワードに “やみつきになるラーメン” をコンセプトにしたシリーズで、2006年5月1日発売の「やみつき屋 辛味噌ラーメン」が第1弾。当初は “スープと具にこだわりを持たせる” をコンセプトにしていましたが、2008年12月22日発売の「やみつき屋 ねぎだく濃厚豚骨」よりキーワードを “味濃いめ” に切り替え、現在に至ります。

前述の「やみつき屋 豚しお」は、2020年2月24日に発売された数量限定のスポット商品で、当時のニュースリリース(商品概要)には “コシが強く食べごたえのある角麺に、ニンニクと黒胡椒を利かせた中にもたまねぎの甘さを感じられる濃厚塩豚骨スープがよく絡みます。具材に味付豚肉、味付挽肉、たまねぎ、ねぎを加え、満足感のある一品に仕上げました。” と記載。

左:やみつき屋 豚しお / 右:本気盛 豚しお(兄弟かな?)

具材の構成は今回の「本気盛 豚しお」と完全に一致する内容で、スープは “ポークとチキンの旨味をベースに、オニオンの旨味、ニンニクと黒胡椒を利かせた、やや甘味のあるガッツリ系” と紹介(「本気盛 豚しお」のニュースリリースには “ニンニクと黒胡椒のパンチを利かせた、甘くてしょっぱい、味濃いめの濃厚しお豚骨味” と記載)するなど、かなり共通点が多い2つの商品。

さらに遡ること11年以上、2010年10月29日に発売された大判どんぶり型のカップ麺「マルちゃん ぶたしお」に、その続編となる2012年4月2日発売の「マルちゃん 豚しお」ほか、直近だと2020年10月5日に発売されて話題になった「マルちゃん正麺 カップ がっつり系ニンニク豚塩味」など、実は10年以上前から “にんにくを強めに効かせた塩豚骨味のカップラーメン” を展開していた東洋水産。

また歴代の「本気盛」を遡ると、2016年3月14日に発売された「極(ごく)しお豚骨」も同じようなコンセプトだったので、よくよく考えてみたら “そっちが前身かも” などと‥‥もういいですかねw ひとまず二郎インスパイア店の看板を彷彿とさせるカラーリングの「本気盛」が出るのは初めてなので、それ相応のインパクトに期待したいところ。

ニンニク・胡椒・豚骨の打ち出し方に注目

そして「やみつき屋 豚しお」との共通点が多すぎるため、それとの違いも意識しながらレビューします。関連ページ:塩二郎の伏線!? マルちゃん「やみつき屋 豚しお」ニンニクと黒胡椒がクセになるガッツリ系 “塩豚骨ラーメン” 登場!!

開封

別添の小袋はなし

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。ちょっと言い回しは変わっていますが、フタの上や容器側面に印刷されている “ニンニクと胡椒をガッツリ利かせた濃厚しお豚骨ラーメン!!” というフレーズも「やみつき屋 豚しお」との共通点で、微妙にデザインを変えたニンニクと黒胡椒(ミル)のイラストを添えているところも既視感のあるデザイン。

この時点で遠慮なく主張を放つニンニク氏

具材は前述のように2種類の肉具材(味付豚肉、味付挽肉)と玉ねぎ、ねぎの4種類で、それぞれ「やみつき屋 豚しお」に使われていたトッピングと瓜二つ。生おろしニンニクなどの別添はありませんが、開封した瞬間からニンニクの香りは強烈で、食欲を刺激してくれます。

メーカー希望小売価格は220円(税別)なので、2022年1月現在の縦型ビッグにおける標準的な値段。ただ、販売ルートはCVS(コンビニエンスストア)他となっているため、数ヶ月後にドンキホーテやイオンリテールなどで投げ売りされる可能性もありますが、しばらくコンビニでしか売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 本気盛(マジモリ)豚しお
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:107g(めん80g)
商品コード:4901990370455(JAN)
発売日:2022年01月10日(月)
実食日:2022年01月14日(金)
発売地域:全国(CVS)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、香辛料(ガーリックパウダー、こしょう)、食塩、砂糖、チキンエキス、野菜エキス、しょうゆ、たん白加水分解物、植物油)、かやく(味付豚肉、味付挽肉、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、pH調整剤、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

がっつり太麺の仕上がりにも期待

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。念のため「やみつき屋 豚しお」に使われていた油揚げ麺と比較してみたところ、湯戻し時間も原材料名の構成も完全に一致しました。ちなみに製造所(千葉県長生郡長南町美原台1-34)も同じなんですけど、酒悦は東洋水産のグループ企業で、マルちゃんの縦型ビッグ製品は基本的に酒悦の房総工場で生産されています。

調理後もニンニクの香りは強烈(※タイミングに注意)

小袋は別添されていないため、熱湯を内側の線まで注いだら、フタをして待つこと4分。時間になったらフタを捨て、よく混ぜ合わせたら完成です。さすが「本気盛」らしく具沢山な調理直後、香りはニンニクと玉ねぎが強く、それについても「やみつき屋」を思い出す特徴なのですが、必要なお湯の目安量は450mlから430mlに減り、麺量は70gから80gに増えるなど、興味深い変化が生じていました。

なお地域によっては売ってない店舗もありますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中ではミニストップでの取り扱いが意欲的だったので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き「やみつき屋 豚しお」との違いや中毒性の高さに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:477kcal
たん白質:12.1g
脂  質:21.2g
炭水化物:59.5g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:171mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:477kcal(めん・かやく:397kcal)(スープ:80kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

マルちゃんが誇る新世代系の油揚げ麺

6.0

「やみつき屋 豚しお」と比較して、麺重量は70gから80gに増えていると前述しましたが、おそらく同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。数年前までの「本気盛」といえば、現在よりも幅が広く、ちぢれの強い平打ち麺が定番で、後半にかけてフカフカとした軽さが目立っていたところ、現在の汎用麺は基礎クオリティが大幅に向上し、食べ終わる頃になっても反発性が持続します。

熱湯4分後に混ぜてから2、3分放置するのがオススメ

麺を乾燥させると内部に気泡が発生するのですが、その気泡が小さいイメージで、噛み締めたときの密度が高く、それに伴う反発性が食べ応えに寄与。油の風味も以前より穏やかになり、たしかな食べ応えを打ち出しながらもスープを蹴散らすことがなくなったので、有名店監修の商品にもフレキシブルに対応してくれるようになりました。

いくつかのパターンは存在しますけど、マルちゃん印の他製品にも積極的に使われているので、おそらく今回も新開発ではありません。しかし、前述のように基礎クオリティが高いことに加え、後述するスープとの相性も申し分なく、いい取り合わせだと感じました。たとえば麺の印象がネガティブで、5年ほど「本気盛」を避けていた場合、けっこうイメージが変わると思いますよ。

スープ

にんにくの攻撃性アップ

6.0

念のため「やみつき屋 豚しお」の添付調味料(粉末スープ)と比較してみたところ、まったく同じ原材料を使っていたのですが、食塩よりもガーリックパウダーと胡椒の使用量が増え、たん白加水分解物の重量も植物油を上回るなど、バランスを見直したことが伝わってくるフレームワーク。

引き続きポークエキスは白湯(ぱいたん)と清湯(ちんたん)の中間で、その脇をチキンエキスが固める手法など、味の方向性は変わっていませんが、約2年前の「やみつき屋」よりもニンニクと胡椒のパンチが強くなり、それと対比を描く砂糖の甘さも絶妙な加減。パッケージのカラーリングとは裏腹に、二郎系のテイストとは異なるものの、かなりクセになる味わいで、以前よりも中毒性が増していました。

具材

文句なし

6.0

ラインナップは完全に「やみつき屋 豚しお」と共通ですが、実際の量は写真で見るよりも多く、得られる満足感は申し分ありません。四角い味付豚肉はリアルな質感で、赤身の部分は適度な繊維質を残し、脂身の部分は特有の甘みが楽しめる良質な具材。味付挽肉は1粒あたりのサイズが大きくて、味付豚肉よりもジャンクな味付けですが、それだけにスープの背徳感を底上げしてくれるアイテム。

ネギもFD(フリーズドライ)加工なのが嬉しく、細切りの玉ねぎは2種類の肉具材と同じくらい‥‥いや、もしかすると肉以上に効果的な存在で、意識しなくてもフレッシュな香味とシャキシャキした食感が楽しめます。なんというか、これホントに卑怯ですよねw 豚肉が多くて玉ねぎが少ないなど、バランスは個体差によって変動しますが、おおむね高い満足感が得られること請け合いです。

総評

6.0

やはり約2年前の「やみつき屋 豚しお」をベースにしつつ、ブランドを「本気盛」に変えた感じだったので、絵に描いたような二番煎じではあったものの、結果的な印象としては悪くありません。むしろ具材のボリューム感は据え置いたまま麺の量を増やし、スープの中毒性も高めるなど、たしかな進化を感じました。ちょっと企画的にはアレですけどw 結果オーライ。

2022年1月現在、緊急事態宣言の解除と年末年始の帰省などが重なった結果、再びコロナ禍が猛威を振るい始め、緊急事態宣言も検討されているところ‥‥。それは悲しいことですが、ニンニクとカップ麺に触れ合う機会が増えるので、今回の「本気盛 豚しお」は備蓄用のカップ麺としてもオススメできる一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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