塩二郎の伏線!? マルちゃん「やみつき屋 豚しお」ニンニクと黒胡椒がクセになるガッツリ系 “塩豚骨ラーメン” 登場!!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月24日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん やみつき屋 豚しお」の実食レビューです。

ニンニクと黒胡椒が決め手のクセになる塩豚骨ラーメン新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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やみつき屋 豚しお

「やみつき屋」とは、味濃いめをキーワードに “やみつきになるラーメン” をコンセプトにしたシリーズで、初めて発売されたのは2006年5月1日。第1弾は「やみつき屋 辛味噌ラーメン」という大判どんぶり型のカップラーメンで、シリーズ発売当初は現在と違う “スープと具にこだわりを持たせる” がコンセプトでした。

ブランドロゴは基本的に統一

そのコンセプトが現在の “やみつきなるラーメン” に変わったのは、CVS(コンビニエンスストア)ユーザーが高価格帯に求めるスープの作り込みを意識し始めた2008年頃。以降、今回と同じような縦型ビッグをはじめ、大判どんぶり型、汁なしカップ麺と容器の形状を問わず、麺も油揚げ麺だったりノンフライ麺だったり、多種多様なスタイルで展開しています。

前回の新作「やみつき屋 スタミナ旨辛醤油」が発売されたのは、2019年2月25日だったので、思えば約1年ぶりの新商品。しかもタイトルは「豚(ぶた)しお」——2019年〜2020年現在にかけて、にんにくを強めに効かせた二郎系・二郎インスパイア系のカップラーメンが多く、特に “マシマシ” や “豚” といった商品名のキーワードが目立つようになってきました。

しかも今回のパッケージは黄色い背景に黒い文字、赤い差し色はあるものの、まるで「ラーメン二郎」の看板を彷彿とさせるカラーリングにニンニクもアピール。でも二郎系・インスパイア系で定番の豚骨醤油スープではなく “塩豚骨ラーメン” がテーマなので、それっぽい雰囲気だけど違うのだろうか‥‥いいえ、あるんです実は塩ラーメンベースの二郎系。

カラーリングはラーメン二郎の系統だが‥‥

通称「塩二郎(しおじろう)」とも呼ばれている、まさに文字通りインスパイア系の塩ラーメンで、おそらく発祥の店と思われる福岡の「塩らあめん えん舞」が “塩二郎” という呼び名の元祖。油がっつり、見た目がっつり、味もがっつりな “ジャンク系の塩らあめん” として、2010年11月13日までの期間中、杯数限定メニューとして新発していました。

現在はインスパイア店だけでなく、一部の直系「ラーメン二郎」でも塩ラーメンが発売されていて、ある程度の固定ファンを掴んでいる様子。実際、今回の新商品「豚しお」と “塩二郎” に直接的な関係があるとは言い切れないのですが、明らかにパッケージのデザインはインスパイア系ですし、こじつけ感は否めないものの、すくなからずトレンドを意識しているのは間違いないでしょう。

東洋水産のニュースリリース曰く、麺は粘りの中にも歯切れ感があるコシが強い麺を採用し、スープはポークとチキン、オニオンの旨味を軸にニンニクと黒胡椒を効かせた、やや甘味のあるガッツリ系のスープに仕上がっているとのこと。さらに具材は味付豚肉、味付挽肉、たまねぎ、ねぎということで、2種類の肉具材を使用している模様。

※イラストはイメージです

東洋水産の塩系は意外とニンニクが強いケースが多く、これまでにもニンニクを効かせた商品が数多くリリースされていたのですが、今回わざわざパッケージに “ニンニクと黒胡椒がクセになる味わい” とあるので、けっこう強烈に効いているかも——

開封

かなり調理前から具沢山

と、けっこう構えながら開封したのですが、意外と‥‥いや、けっこうキますねニンニク臭。さすがに生おろしニンニクほど強烈な刺激ではないものの、なかなかガツンとニンニクで、同時に黒胡椒の清涼感が心地よい開封直後。具材も同社の「本気盛(まじもり)」に匹敵する量ですし、掴みは悪くありません。

製造者と販売者

特製油や特製スープなど、別添の小袋は付属していなかったので、お湯を注ぐだけの簡単調理。販売者は東洋水産株式会社となっているのに対し、製造者は株式会社酒悦(房総工場)となっているのですが、これについてはいつものタイアップ。酒悦は東洋水産グループの一員なのと、基本的に縦型ビッグは酒悦の工場で製造されています。

なお、東洋水産の縦型ビッグ製品は “熱湯を注いだ後に素手で持てないくらい熱くなる場合が多い” ため、そこが注意したいポイント。今回も改善されているか否か確かめますが、持った感じ従来の容器と差異はありません。これほんとに気を付けないと火傷も大袈裟ではないので、熱湯を注いだ後に移動しなければいけない方は特に注意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん やみつき屋 豚しお
販売者:東洋水産株式会社
製造者:株式会社酒悦 房総工場
製造所:千葉県長生郡長南町美原台1-34
内容量:97g(めん70g)
商品コード:4901990365420(JAN)
商品サイズ:縦108mm×横108mm×高さ122mm
発売日:2020年02月24日(月)
実食日:2020年02月25日(火)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、食塩、香辛料、砂糖、チキンエキス、野菜エキス、しょうゆ、植物油、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、味付挽肉、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、pH調整剤、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

調理前の麺(新世代系)

麺は熱湯4分の油揚げ麺で、表面に独特の艶がある平打ち麺を採用しています。前述の二郎系・インスパイア系のラーメンには、ゴワゴワ・ワシワシとした食感の極太低加水麺を使用しているのが定番なので、最近の東洋水産が誇る洗練された油揚げ麺だと雰囲気は違ってくるのですが、それっぽいパッケージで匂わせつつ “そうとは明確にしていない” ですからね。

しっかり具沢山!! だけど‥‥

で、熱湯を注いでから4分後——やっぱり熱いww 手の皮が薄い(?)のもあるかもしれないですが、実際に “めちゃくちゃ容器が熱かったです” というコメント・報告は何件も頂いているので、可能な限り容器の上側と底の二点で支えるなど、熱に不安のある方は中間を長時間ずっと持たないように気を付けてください。

というわけで、あいかわらず容器の熱問題は解決していませんでしたが、引き続きニンニクのパンチと黒胡椒の清涼感が食欲をそそってくる実食前。かなり具材の量も多いですし、おそらく麺も最近の新世代系だと思うので、実際のニンニク感やスープの豚骨感にも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:435kcal
たん白質:11.3g
脂  質:19.9g
炭水化物:52.7g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:155mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:435kcal(めん・かやく:361kcal)(スープ:74kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

マルちゃんの新世代系

6.0

そんなに厚みのある麺ではなく、ぴろぴろっとした口当たりなのですが、噛むと密度の高い弾力が印象的。数年前の「やみつき屋」や「本気盛(まじもり)」の熱湯4分~5分の麺といえば、基本的にフカフカとした弾力の旧世代チックな質感で、油揚げ麺特有の風味も遠慮なかったのに対し、その面影を見せないようなクオリティの高さ。

フライングしないほうが吉

内部の気泡が少ないというか、とにかく麺の密度が高く、しなやかでアシのある自然な伸びとコシの強さが魅力的な食感。ほぼ2019年以降のマルちゃん縦型ビッグに使われている麺は今回と同じような仕様となっているので、スープを蹴散らすこともなく、ずいぶんと有名店監修の商品(再現カップ麺)にも強くなりました。

いつも麺の量は大盛りの80gをキープしてくれている「本気盛」に対し、今回の「やみつき」は麺量70gとなっているので、比較的に少ないのですが、現在の割合でいうと縦型ビッグでも麺量70gのほうが標準的。かなりクオリティの高い麺ではあるものの、フライングしたら戻りムラが発生してしまうので、熱湯4分しっかり待つ+混ぜてから1分ほど休ませるのがオススメです。

スープ

二郎っぽくはないけど素直に美味しい

5.0

スープの原材料は「ポークエキス、食塩、香辛料、砂糖、チキンエキス、野菜エキス、しょうゆ、植物油、たん白加水分解物」とシンプルで、塩豚骨といいながらも隠し味に醤油を使っているのは東洋水産の常套手段。実際に醤油の風味も感じるのですが、色からも伝わってくるように、豚骨醤油系統の味わいではありません。

スープの透明度は高くないものの、はたして白湯(ぱいたん)なのか清湯(ちんたん)なのかでいえば両者の中間にあるような味わい。動物系は白濁した豚骨スープや鶏白湯ほどの濃度ではないのですが、透き通った出汁(だし)よりも乳化している丸みを帯びたテイストで、けっこう具材の玉ねぎから滲み出てくる旨味も強烈です。

もちろんニンニクの存在感も明白なのですが、特有の辛味を感じるほどではありません(※ただし念のため仕事中は避けたほうがいいかも)。また黒胡椒も辛味を感じるほどではないものの、けっこうブラックペッパー特有の清涼感は効果的で、かなり男臭い感じのパッケージとは裏腹に、テイストのジャンルは意外と洋風っぽく感じたのはサプライズでした。

具材

値段以上!!

6.5

具材は定評のある味付豚肉を筆頭に味付挽肉の量も多く、ネギは斜めにカットした大きめの種類を使い、なんといっても “玉ねぎの量が多かった” のが実際もっとも印象に残ったポイント。ええ、豚しおの「豚」も然る事乍ら今回は玉ねぎがスゴかった。

シャッキシャキで風味もよし

カップ麺の玉ねぎには大きく分けて3種類存在し、一つは正方形にカットされた柔らかくて甘みの強いタイプ、もう一つはFD(フリーズドライ)ブロックで固められている存在感の小さなタイプ、そして今回のようにシャキシャキとした香味と食感の強いタイプがあって、もっとも強く自己主張してくるのが今回の系統。

味付豚肉も安定のクオリティ

そして近年、カップめん業界のトレンドワードといっても過言ではない豚(ぶた)は、いわゆるインスパイア系の巨大な豚ではないものの、しっかりとした歯応えと肉の旨味が楽しめる良質な具材。さらに今回は、そこそこサイズの大きな味付挽肉が入っていたので、かなり具材に対する満足度は高く、挽肉のジャンクな味付けも今回のニンニク黒胡椒スープと相性抜群でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

パッケージは二郎インスパイア系でもアブラっ気は控えめで、麺を筆頭に “塩二郎” とは印象が異なったのですが、パッケージのニンニクと黒胡椒がクセになる味わい! という謳い文句に嘘偽りはありません。実際そこまで非常識なニンニク感ではなかったものの、ガーリックパウダーもブラックペッパーもバランスの取れた効かせ方でよかったです。

なお、販路はCVS(コンビニエンスストア)、量販店、一般小売店他となっているので、コンビニでしか売ってないカップラーメンではないのですが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」と「ミニストップ」での取り扱いを確認しました。もしかすと、近いうちに本格的な塩味の二郎系カップ麺が発売されるかもしれません。

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