どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年3月16日(月)新発売、ヤマダイのカップ麺「凄麺 淡麗の逸品 しおそば」(278円+税)の実食レビューです。
丁寧なお仕事系のラーメン!? 営業・マーケティング担当者が提案して開発部をザワつかせた “今の時代に合った新しい一杯„ 商品化!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
凄麺 淡麗の逸品 しおそば
凄麺(すごめん)の「逸品シリーズ」とは、日本全国の味わいを再現し、地元食材の活用や文化の活性化に貢献している「ご当地シリーズ」とは違う、日々おいしさに向き合っているニュータッチのヤマダイが “おいしい„ と思う王道の一杯がコンセプト。麺・スープ・具材すべてにこだわり、食べ終わった後も “また食べたくなる„ そんな奥深さを大切に開発されています。

このページでレビューする「凄麺 淡麗(たんれい)の王道 しおそば」は、鶏の旨味極まる洗練された塩ラーメンを訴求している一杯で、ひとつ前のページで評価した「王道の逸品 中華そば」とあわせて市場に投下。王道の逸品は20年以上の歴史を誇る「魂心の一杯」にルーツを持っていましたが、逸品シリーズにおける “しお„ といえば‥‥
2010年(平成22年)3月8日に発売された「鶏塩らぁめん」に端を発し、多種多様なフレーバーを展開している凄麺ブランドにおいて、極めて貴重な “塩ラーメン„ の枠を担当していた「鶏しおの逸品」が記憶に新しいところ。この商品名になったのは、2014年(平成28年)8月25日のリニューアル以降。その後も改良を重ねていましたが、2024年(令和6年)3月末をもって製造・販売を終了しています。

この商品、実はリニューアル前のホームページやニュースリリース、さらに催事のポップなどにも使われていたキャッチコピー(ゆでたての旨さ、再現!)の背景だったり、現在も凄麺ブランドサイトに掲載されている「麺をゆでる」のイメージ画像だったり、その美しいビジュアルで凄麺のシズル感を支えていた——というのは知る人ぞ知る話。

そんな「鶏しおの逸品」終売後、凄麺で定番の “しお„ は「函館塩ラーメン」のみとなり、顧客や社員からも新たな塩ラーメンを待ち望む多くの声が寄せられ、それを受けたヤマダイは「鶏しおの逸品」を検討。しかし、営業やマーケティング担当者が議論を重ねた結果 “鶏しおの逸品イズムを継承しつつ、今の時代に合った新しい一杯を作っていこう„ という方針に定まり、新たな「しおの逸品」の開発が始まりました。
前述のように「逸品シリーズ」は再現モノではなく “ヤマダイが考える王道の一杯„ がコンセプトなので、マーケティング担当者が開発部に作りたい味の方向性を示すイメージ共有からスタート。その際に『丁寧なお仕事系のラーメン』というパワーワードが開発部室に響き渡り、澄んだスープの中で細麺や具材がキレイに並んでいる “丁寧なお仕事系のラーメン店で出てきそうな、上品でこだわりを感じる一杯„ を目指すことに。
すっきりと澄んだ塩ラーメンの上品なイメージを土台にしつつ、カップラーメンを食べたいガツンとした気分にも応えられるように、何度も試作・改良を重ねた結果、今回の「淡麗の逸品 しおそば」の商品化に成功。パッケージに “鶏の旨味極まる洗練されたしおラーメン„ とあるように、かつての「鶏しおの逸品」を彷彿とさせる要素もありますが、今回は純然たる新商品。

また “あの逸品にも使われているFD(フリーズドライ)ネギ„ の訴求も目立っているため、ヤマダイが考える「淡麗」と「逸品」の方向性についてはもちろん、麺・スープ・具材それぞれのこだわりに注目しながらレビューします。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「調味油」の組み合わせで、かやくの小袋は「ねぎみその逸品」に使われているFDブロックと同じデザイン。東洋水産のバリシャキもやし(低温殺菌調理品)にもいえることですけど、これ卑怯ですよね(※卑怯ではない)

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、ヤマダイの独自技術「凄麺ノンフライ製法」で再現した “ゆでたての旨さ„ が楽しめる代物。同時発売品「王道の逸品 中華そば」にも熱湯4分のノンフライ中細麺を搭載していますが、スープにあわせて仕上がりを変えてくる凄麺なので、まったく同じノンフライ麺ではないのかも。
ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)なので、凄麺ご当地シリーズの定番ラインナップと同じ値段。ひとつ前のページでも書きましたけど、現時点でヤマダイからは価格改定の発表がないため、しばらく凄麺の基準は278円(税別)のまま据え置きです。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:凄麺 淡麗の逸品 しおそば 製造者:ヤマダイ株式会社 製造所:本社工場(茨城県結城郡八千代町平塚4828) 内容量:113g(めん60g) 商品コード:4903088018584(JAN) |
| 発売日:2026年3月16日(月) 実食日:2026年3月22日(水) 発売地域:全国 小売価格:278円(税別) |
| 麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(液体スープ・調味油・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)、スープ(食塩、植物油脂、糖類、動物油脂、調味油脂、チキンエキス、たん白加水分解物、ポークエキス、酵母エキス、オニオンエキス、ガーリックエキス、香辛料)、かやく(ねぎ、糖類、唐辛子、でん粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、香料、増粘剤(キサンタン)、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はネギと輪切り唐辛子を合わせた「ねぎみその逸品」と同じFDブロック。凄麺という名前が物語っているように、ノンフライ麺のクオリティについてはもちろん、具材にも力を入れているのが同ブランドの強み。指定の時間で適切に戻りますが、念のためFDブロックを狙って熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「調味油」を温めながら待つこと4分。

時間になったらフタを開け、添付調味料を入れる前に麺をほぐし「液体スープ」と「調味油」を加えて混ぜ合わせたら出来上がり。ノンフライ麺を搭載した他社の製品を調理するとき、ほぐれにくさにストレスを感じることも珍しくないけれど、ほんとスムーズにほぐれます。そして、驚いたのが香りのアプローチ。
熱湯を注ぎ始めた瞬間から主張してくるネギの甘い香りも然る事乍ら、添付調味料を投入した瞬間に漂ってくる “直火焼きの芳ばしさ„ にビックリ。そんなことパッケージには一言も書いてないのにw というわけで、まさかのサプライズを食らったわけなんですけれども、それも踏まえて淡麗と逸品の打ち出し方に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(113g)あたり |
| カロリー:332kcal たん白質:7.9g 脂 質:9.1g 炭水化物:54.7g 食塩相当量:7.7g (めん・かやく:2.4g) (スープ:5.3g) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


安心と信頼の凄麺クオリティ
すこしでも生産コストを抑えるために、同時発売品では同じ麺を使用する。そういった工夫も珍しくない即席カップめん業界なんですけれども、さすが凄麺。サイズは「王道の逸品 中華そば」に使われていたノンフライ中細麺と同じくらいですが、それと比較して加水率が低く、つるみを持たせながらも比較的にカタめの食感。

また時間の経過に伴い “しなやかさ„ が増していた相棒の「中華そば」と違い、こちらは “歯切れのよさ„ が印象に残るタイプ。たとえば2つの異なる商品に同じ麺を使っていたとしても、それぞれスープの水素イオン濃度(pH)が違った場合、梘水(かんすい)に反応して食感が変わることがあるので、その影響なのか、それもとも微妙に原材料の配合を変えているのか——。
いずれにせよ「中華そば」と比較してファーストインプレッションや実食中の体感、さらに時間の経過に伴う食感の変化にも違いがあり、結果的に加水率が低いと感じたのですが、後述するスープとの相性は良好。小麦の風味も強く、麺の揚げ油に由来する雑味もない、本格的な仕上がりでした。ちなみに「中華そば」のレビューには “4、5分放置するのもオススメ„ と書いたんですけど、こちらは時間通りがベストだと思います。
スープ


たしかに淡麗だけど単純じゃない
さすが「淡麗の逸品」という商品名の通り、味覚へのアプローチはスッキリとしています。しかし、まず驚かされたのが「液体スープ」に含まれるオイルの臨場感。他社の商品を例に引くと「サッポロ一番 塩カルビ味焼そば」に近い、こってり芳ばしい香りが広がって、只者じゃないオーラを放ってきます。
また「液体スープ」に名古屋コーチンエキスを使用しているらしく、その影響か鶏の出汁(だし)感は上品で、スッキリとさせながらも深みのあるテイスト。そして、別添の「調味油」も忘れてはいけません。

これを加えた途端、葱油を彷彿とさせるエッセンスがプラスされるのですが、その正体は直火で香りが引き出されたエシャロット。スープのコクを深める効果はもちろん、具材のネギと親和性が高く、より調理感のある味わいに。
澄んだ見た目の通り、なるほど「淡麗」の表現にも納得の味わいで、スープを口に含むだけで麺の小麦感がハッキリと伝わってくるほど。そのため最初の2、3口は薄味に思えたのですが、そこそこ食塩の当たりは強く、徐々に塩味が蓄積されるので、後半は少しショッパいと感じるほどでした。ちなみにスープの食塩相当量は5.3gです。ご利用は計画的に。
かやく


業界屈指の本格さ
即席カップめんに使われるネギといえば、独特の繊維質が残る熱風乾燥(AD:エアドライ)具材、あるいは繊細さが売りの凍結乾燥(FD:フリーズドライ)に二分されますが、そのどちらにも分類されないのが短冊切りのコイツ。もうね、めちゃくちゃリアル。

加熱したネギ特有の甘さはもちろん、シャキシャキとした歯触りが食べ応えに寄与。再現性の高さと本格さにおいては右に出る者がいない、まさに主役級の存在なので、ネギが嫌いな方には間違ってもオススメできませんが、これならネギ好きも納得でしょう。——あ、輪切り唐辛子は飾りです。ぜんぜん辛くないから苦手な方でも大丈夫。むしろ甘いw
総評
個人的な好みでいえば「王道の逸品 中華そば」に軍配ですが、ちゃんと淡麗系でありながらも満足感が高く、なかでも直火焼きの香りは衝撃的。その芳ばしさとFDネギの相性も抜群で、お互いの魅力を引き出し合うような相乗効果を奏でている、まさに「逸品」のコンセプトに恥じない仕上がりでした。

「王道の逸品 中華そば」「淡麗の逸品 しおそば」ともに通年販売の定番商品に位置付けられているため、スポット商品のように焦って手に入れる必要はないけれど、いつリニューアルで仕様が変わるか分かりません。また現時点、凄麺の塩ラーメンは「淡麗の逸品 しおそば」と「函館塩ラーメン」だけなので、それと比較してみるのも一興です。【author・taka :a(大石敬之)】


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