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ローソン限定の汁なし吉村家!? 家系総本山【吉村家】監修「汁なし豚骨醤油ラーメン」初登場!! ただし “海苔の使い方” に気を付けて

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月7日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン」の実食レビューです。

鶏油が効いて旨い! 海苔を巻いてさらに旨い!? 家系ラーメンの元祖「吉村家」湯切りタイプの汁なしカップ麺を初監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン

吉村家(よしむらや)とは、1974年(昭和49年)の創業以来、現在は神奈川県横浜市を代表する “ラーメンのジャンル” として認知されるようになった「家系ラーメン」の総本山で、長距離トラックの運転手や左官業などを転々としていた吉村家(よしむら みのる)その人が一代で築き上げた、生ける伝説といっても過言ではない名店中の名店です。

「吉村家」監修シリーズ初となる汁なしカップ麺を展開

今回の新商品「家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン」は、家系総本山「吉村家」監修のもと、ローソン及び明星食品が共同開発した即席カップめんで、2022年6月28日にリニューアルした「明星 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」はローソン名店シリーズにおける通年品として絶賛販売中ですが、このコラボにおいて湯切りタイプの商品は前例がありません。

古くは2007年(平成19年)にサークルK・サンクス限定のオリジナル商品として、当時の十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」現在廃業)が「吉村家」監修のカップ麺(大判どんぶり型)を、2009年(平成21年)11月9日と2011年(平成23年)3月21日には “マルちゃん” こと東洋水産が「吉村家」監修のカップ麺(縦型ビッグ)を発売しているのですが、いずれも湯切りが必要ないカップラーメン。

明星食品と「吉村家」のコラボレーションは、2019年12月3日発売の「横浜 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」からなので、まだコラボ歴は3年3ヶ月と比較的に短いのですが、湯切りタイプの汁なしカップ麺を「吉村家」が監修するのは初めての試み。しかもローソンから事前の告知がなかったので、お店で存在を知り驚きました。

対象のカップ麺を2個一緒に買うと66円引き

2023年3月20日までの期間中に既存の「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」または新作の「家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン」を2個(組み合わせは自由で)同時に買うと66円引きになるキャンペーンを実施していたのですが、よく見ると “汁なしのほうが20円高い” ので、その差額も気になるところ。

すこし話は逸れますが、創業当初の「吉村家」は横浜県横浜市磯子区杉田の新杉田駅付近に店を構え、吉村家の直系1号店として知られる「杉田家」の開業 ——1999年(平成11年)9月27日—— に合わせて現店舗(神奈川県横浜市西区南幸2丁目12-6)に移転することになり、1999年10月1日から今日にかけて営業を続けています。しかし、2023年(令和5年)3月10日の営業をもって一時的に閉店。

3月17日〜20日頃を目安に新店舗(現店舗前にある岡野交差点を向かい側に渡り、30秒ほど歩いたところ)での営業再開を予定しているため、それを見越してのリリースかどうかは定かでないけれど、吉村家監修の即席カップめん史上初となる「家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン」の発売は本店の大きな節目と重なるタイミング。

海苔で麺を “巻く” のがポイント

海苔が別添されたカップ麺を食べるとき、どうやって海苔を使うべきか‥‥という疑問に際して、このブログでは家系に限らず “しっかりとスープに浸し、味を染み込ませてから麺を巻くように(あるいは白ご飯と一緒に)食べる” ことを推奨してきましたが、私個人のオススメに過ぎません。しかし、今回は公式が海苔で麺を巻くようにと言及しているため、その効果にも注目しながらレビューします。

開封

大きめの焼き海苔が嬉しい

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体ソース」と「焼のり」の計3種。海苔のサイズは大きめで、パッケージのイメージ画像が実際の調理後に忠実であれば、実店舗のラーメンにトッピングされている枚数と同じ3枚なので、再現度の高さに関係してくる部分。いや、そもそも汁なしはカップ麺のオリジナルなので、あまり固執しなくていいのかも。

おや?

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は既存のカップラーメンと同じ熱湯5分となっているのですが、ちょっと気になるのが表面の気泡。写真でも視認できるように、表面の気泡が目立つ部分と目立たない部分があるため、ただの個体差なのか、それとも——。

ローソン標準価格は294円(税込318円)だったので、前述のように既存する「吉村家」監修のカップラーメンよりも高額で、ハイエンド系(このブログではメーカー希望小売価格が税別300円を超えるカップ麺を指す領域)に片足を突っ込むレベル。製品スタイル的に安くてウマい系でないことは明白ですが、それ相応の本格さに期待したいところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:120g(めん90g)
商品コード:4902881477482(JAN)
発売日:2023年03月07日(火)
実食日:2023年03月08日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(LAWSON)
小売価格:294円(税別)
購入価格:318円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体ソース・焼のり・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香味調味料、酵母エキス、ソース、大豆食物繊維)、ソース(豚脂、しょうゆ、香味調味料、ポークエキス、植物油脂、香味油、チキンエキス、チキンオイル、糖類、食塩、香辛料、たん白加水分解物)、かやく(チャーシュー、のり、ほうれん草)/ 加工デンプン、酒精、香料、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、乳化剤、カロチノイド色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

カップラーメンの「かやく」とは異なる内容

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、ほうれん草がFD(フリーズドライ)加工なのはカップラーメンと共通ですが、丸いチャーシューはチップ状にカットされたチャーシューに変わっています。ただ、昨今の即席カップめん業界にも横行している大豆たん白加工品(フェイクミート)とは違いますし “チップ状のほうが混ぜやすいから” という配慮からのチョイスかもしれません。

のりデカい

液体ソースの中には低温で凝固する鶏油が入っているため、お湯を内側の上線まで注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと5分。指定の時間になったら湯切りを行い、温めておいた「液体ソース」を馴染ませて、最後に「焼のり」をトッピングしたら完成です。容器が明星独自の「しおケアカップ」なので、内側には2本の線が引いてありますけど、下線は無視して構いません。

海苔の数はパッケージ通り3枚で、カップ麺に別添される海苔の中では最大サイズに近く、おかげで本体が小さく見えてしまいますけどw ファーストインプレッションは悪くありません。はたして汁なしでも家系らしさが楽しめるのか、引き続き「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:492kcal
たん白質:10.2g
脂  質:18.3g
炭水化物:71.5g
食塩相当量:5.1g
ビタミンB1:1.74mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:142mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと柔らかめに仕上がります

4.0

店舗で使われている麺は、吉村会長が “命の恩人” と信頼を寄せる「酒井製麺」謹製の特注麺で、やや短めに切り出されているのですが、今回のノンフライ麺は特別に長いわけでも短いわけでもなく、熱湯5分しっかり待つと若干ながら柔らかめの食感。嫌な感じの柔らかさではないけれど、もっぱら硬めが好きな方には柔らかすぎるかもしれません。

カップラーメンのノンフライ麺とは仕様が違う

同じ「吉村家」監修のカップラーメンに使われているノンフライ麺は、熱湯5分しっかり待っても硬めに仕上がることに加え、そもそも原材料名の構成から異なるなど、まったく違うノンフライ麺を使っていることが分かります。加水率は高めの設定で、しかしながら表面に滑りを伴うことから、ソースの絡みは申し分ないけれど、もうすこしコシが欲しかったかな‥‥。

ちなみに表面の気泡について、調理前に気泡が気にならなかった部分と気になった部分を食べ比べてみたところ、若干ながら表面に気泡なしのほうが柔らかめに戻っていたのですが、ふつうに食べる分には気にならなかったです。調理環境にも左右されますけど、30秒くらい早めに湯切りしても問題ないかもしれません。

ソース

汁ありのスープよりもマイルド

4.0

単純にカップラーメンのスープを汁なし用に調整した感じかと思いきや、鶏を焦がしたような風味だったり、ローストオニオン粉末の芳ばしさだったり、ところどころ印象的だった部分は鳴りを潜め、しょうゆの味も柔らかく、かなり “まったり” とした優しいテイスト。吉村会長もこだわっている鶏油の風味は明白ですが、特有のキレに期待していた場合、ちょっと物足りなさを覚えると思います。

ただ、裏を返すと “食べやすい味にデフォルメされている” とも取れるので、こっちのほうがカップラーメンのスープよりも好き! という意見も出てくるでしょう。直系よりも分家っぽいと書いたらアレですけど、既存のカップラーメンよりもマイルドなので、汁なしのほうが万人受けしやすいかもしれません。生おろしニンニクの別添があればベストな感じだったんですけど、値段が問題ですね。

かやく

海苔の使い方は工夫したほうがいいかも

4.0

チップ状のチャーシューは安っぽいハムみたいな食感で、お店の燻製チャーシューよろしく特別な風味は添加されていませんが、肉の旨みが皆無に等しい大豆たん白加工品と違い、ちゃんと肉っぽい味がするのは好印象。ほうれん草も家系ラーメンを象徴する上で欠かせないトッピングなので、そこまで量が多いわけではないけれど、全体の雰囲気を盛り上げてくれます。で、ちょっと問題を感じたのが海苔。

湿気るw

海苔のサイズは大きめで、くるっと麺を巻くのに適した面積を確保してはいるものの、なんというか結論的に “刻み海苔のほうがいいよね” っていう。鶏油の風味豊かなソースとの相性は問題なかったし、調理直後の迫力と海苔で麺を巻くパフォーマンス的な部分には魅力を感じたんですけど、麺の熱で即座に湿気てしまうのが素直に楽しめなかった理由。

スープがあると歯切れが悪いを通り越して “ふやける” ので、湿気とかは気にならないんですけど、今回は歯切れの悪さが目立ち、なおかつ食べ方によっては上顎に張り付くw たぶん歯切れの悪さに関しては揉み海苔にしちゃえば気にならないと思うので、小袋を開封する前に揉んでバラバラにするのがベストかもしれません。

総評

4.0

絶賛販売中のカップラーメンよりも20円高いことに加え、やや味のピンボケが気になるソースに、時間を守ると柔らかめに仕上がるノンフライ麺も些か疑問的なポイント。さらに海苔も刻み海苔を別添するべきだったのでは‥‥などと個人的には気になるところが多かったのですが、おいしい・まずいの二択でいうなら前者。

硬麺が好きなら30秒ほど早めに湯切りして、焼のりは “もみのり” にアレンジ。ジャンクな攻撃性が欲しい方は、生おろしニンニクちょい足しで解決です。値段が値段だったので、総評は及第点が妥当かと迷ったんですけど、伸び代を加味して星ひとつプラスしました。3月20日までは66円引きの対象商品なので、カップラーメンと食べ比べてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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