ブランド史上初!? アメリカンBBQの王道「スペアリブ」を “カップヌードル流” にアレンジ!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月6日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル BBQスペアリブ ビッグ」の実食レビューです。

ガブッと齧り付きたいバーベキューの定番「スペアリブ」をアレンジ!? 焼き上げた豚の旨みを特徴とする “カップヌードルBIG” の新フレーバー登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードルBIG BBQスペアリブ

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界初のカップ麺である-・というのは言わずと知れた話。日本国内でのマーケットシェアはもちろん、今では世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドとしての地位を確立しました。

焼き上げた豚の脂の旨みがジュ〜シ〜

今回の新商品「カップヌードル BBQスペアリブ ビッグ」は、バーベキューの王道かつ定番メニューである「スペアリブ」の味わいをカップヌードル流にアレンジした一杯で、肉の旨みを感じる甘辛しょうゆ味のスープが特徴とのこと。パッケージには “焼き上げた豚の脂の旨みがジュ〜シ〜” との訴求があり、それについては別添の「特製 スペアリブ風オイル」が鍵を握っている様子。

スペアリブ(spare ribs)とは、肋骨(ろっこつ、あばら骨)まわりの骨付き肉を表す総称で、肋骨を有する牛や鶏はもちろん、鹿や猪などのジビエにもスペアリブは存在しますが、単にスペアリブといえば骨付きの豚バラ肉を指すのが一般的。スペア(spare)は「痩せた」や「贅肉がない」という意味を持ち、リブ(rib)は「肋骨」を意味することから、直訳すると “少し肉が付いた肋骨” になります。

沖縄では現地の方言でソーキ、中国語や台湾語では排骨(パイクゥ、パイグー、パイコー、パーコー)と呼ばれ、どちらも異なる方法で調理されますが、アメリカにおける「スペアリブ」はブリスケット(brisket)及びプルドポーク(pulled pork)と並び称される “三大BBQ料理” の一角を担い、アメリカンバーベキュー(アメリカ式のバーベキュー)の代表格として語られることも珍しくありません。

スペアリブのイメージ

ちなみに日本でのバーベキューといえば、適度なサイズに切った肉や野菜・魚介類を炭火で(比較的に短い時間で)網焼きにする、そのようなスタイルが定番化していますが、コロナ禍によるベランピング(ベランダ+グラマラス+キャンピング)の活況も追い風になり、これまで以上にバーベキューやキャンプを楽しむ方が増え、アメリカンバーベキューの注目度も急上昇。

簡単には火が通らないサイズの肉塊を数時間じっくりと低温で加熱する調理方法や、缶ビールを使って丸ごと鶏を焼き上げる “ビア缶チキン” など、TwitterやInstagramといったSNSを中心に、ネット上でも豪快なバーベキューの魅力が取り沙汰されるようになりました。即席カップめん業界はトレンドに敏感なので、その筆頭格に位置する日清食品が本場のスペアリブに着目したのも必然的。

カップヌードルが紡いできた53年以上の歴史において、少なくとも日本向けのフレーバーにスペアリブを冠した商品は存在せず、今回がブランド史上初の試みではあるものの、2023年2月27日に “売れてないから” という理由で大変貌を遂げた “SiO” あらため「カップヌードル ねぎ塩」然り、日清食品は肉を焼き上げたような香りの演出に長けている企業。

撮影協力:ローソン店舗

スペアリブになっちゃった‥‥ってコト!? いや、そういうことじゃないだろw などとローソンの店内にあるポップを見て思わず笑ってしまったんですけど、火曜日から各コンビニでも今週のオススメ的なポジションに位置していたので、スペアリブになっちゃったレベルの臨場感が伝わってくるのかどうか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

容器側面に辛さレベルの表示あり

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタ上に貼り付けられている「特製スペアリブ風オイル」1袋のみで、ローストフレーバー(香料)を使用とのこと。容器側面には “辛さレベル” が表示されているのですが、5段階基準で最も低い「1」となっているため、ほんのちょっとピリ辛くらいでしょうか。

ちょっと具材は少なめに見える

かやくは謎肉(なぞにく)こと味付豚ミンチを筆頭に、キャベツ、赤唐辛子、ニンジンの組み合わせで、カップヌードルといえば調理後に麺が見えないほどの具材量も魅力となっていますけど、その基準で判断すると平均よりも少なめでしょうか。しかし、この時点でトマトやスパイスが漂ってくる、香りのファーストインプレッションは悪くありません。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、1991年(平成3年)1月25日の発売以来、現在も販売を続けている「カップヌードル ビッグ」と同じ値段に設定されているのですが、2023年6月1日(木)出荷分より、この価格帯に位置している日清食品のカップ麺は271円(税別)に値上がりします。価格改定の詳細については、以下の関連ページをご覧ください。

>> カップ麺の価格改定「値上げ」いつから? 2023年の値上げ率と推移を解説

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル BBQスペアリブ ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4902105272978(JAN)
発売日:2023年03月06日(月)
実食日:2023年03月07日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(LAWSON)
小売価格:245円(税別)
購入価格:264円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スペアリブ風オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(豚脂、糖類、ポーク調味料、香辛料、食塩、粉末しょうゆ、植物油脂、トマトパウダー、チキン調味料)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、赤唐辛子、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸Ca、かんすい、カロチノイド色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、酸味料、炭酸Mg、くん液、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

安心と信頼のヌードル

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルの各フレーバーに使われているフライ麺は、約2mm幅の標準サイズと約3mm幅の太麺に大別されており、今回は前者の標準サイズ。さらに、スープの味付けに合わせて麺の味付けも変えているのですが、詳しくは後述します。

めっちゃいい香り

別添の小袋は食べる直前に加える仕様なので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製スペアリブ風オイル」を温めながら待つこと3分。時間になったら「特製スペアリブ風オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。前述のように具材のボリューム感に関しては物足りなさを感じますけど、謎肉が計15個以上も入っているのは加点要素。

また「特製スペアリブ風オイル」の存在感が凄まじく、BBQソースに漬けた肉を炙ったような香りが印象的。はたして “スペアリブになっちゃった‥‥ってコト!?” くらいの臨場感が楽しめるのか、引き続きスペアリブらしさに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:472kcal
たん白質:11.0g
脂  質:23.1g
炭水化物:55.0g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:1.76mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:138mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:472kcal(めん・かやく:398kcal)(スープ:74kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

シーフードヌードルと同じ麺

5.0

カップヌードルの各フレーバーに使われる麺は、大きく分けて約2mm幅と約3mm幅の二通りあると前述しましたが、小麦粉に始まり、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料と続く原材料名の構成は「シーフードヌードル」の流れを汲んだ麺であることを意味しています。

シリーズの中でも自己主張の弱さが魅力

2023年3月7日現在販売中の「カップヌードル シーフードヌードル」と比較して、末尾に “香味調味料” を追加していますが、おそらく食品表示法の改正によるもの。直近にレビューした商品を例に挙げると前述した「カップヌードル ねぎ塩」と完全に同じ油揚げ麺で、体感的には “シーフードヌードルと同じ麺である” という認識で問題ありません。

いくつか麺のパターンを有している「カップヌードル」ですが、その中でも「シーフードヌードル」の麺は最も自己主張が弱く、スープの個性を最大限に活かすようなスタンスが特徴的。後述するスープは濃いめの味わいだったので、約3mm幅でも成立したかもしれないけれど、おかげで麺を啜っている間も「特製スペアリブ風オイル」のインパクトがダイレクトに楽しめました。

スープ

白ごはん欲しくなる味w

5.0

まずは「特製スペアリブ風オイル」なしの状態で味を確認してみたところ、トマトがベースのBBQソースをイメージしているような味付けで、後引くトマトの旨みと強めの甘さが印象的。トマトに合うスパイスのアクセントも感じますが、糖類と人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)が舌に長く残るので、ちょっと人を選ぶかもしれません。なんかこう、それが漠然とアメリカンな感じもしますけどw

ちなみに辛さレベルはピリ辛以下です

続けて「特製スペアリブ風オイル」を加えてみたところ、やはり焼き上げた風味は香料で演出している部分が強いため、あくまでも “焼き上げたような” のベクトルを歩んでいるのですが、それっぽい雰囲気を楽しむには充分すぎる存在感。

もちろんデフォルメされてはいるものの、豚バラ肉と脂を焼き上げたような風味に、BBQソース風のスープは好相性な組み合わで、おもわず白ご飯が食べたくなる濃さも印象に残りました。しょっぱいというよりも、グワッと旨みが濃い感じ。

かやく

たとえば炙り謎肉を入れるとか、もう一工夫ほしかったかも

3.0

メインの謎肉は15個以上と前述しましたが、いつもの「カップヌードル」に入っている謎肉よりもサイズは小さめで、肉の塊を豪快に調理するスペアリブを題材にしていることから、もうすこし力を入れてほしかったなと、そういった不満が無きにしも非ず。

キャベツは濃いめのスープに対して箸休めに、またコリコリとした歯応えのニンジンも食感のアクセントに嬉しい存在ではあったものの、可能であれば「謎肉祭(なぞにくまつり)」くらい‥‥それは無理かw でも、サッと表面を炙るとか、炙りコロチャーシューを併用するとか、もう一工夫ほしかったのは事実です。

総評

4.0

カップヌードルのイメージ的に、ちょっと具材の弱さが気になったのですが、別添の「特製スペアリブ風オイル」はインパクトのあるアイテムで、それを最大限に活かそうとする麺のチョイスなど、結果的な印象としては悪くありません。

ごはんに合わせたい感じの味付けだったので、レギュラーサイズのほうがソツなく収まったような気もしますけど、BIGサイズのカップヌードルでも片手に白ご飯いっちゃう方には朗報の一杯。コンビニでの取り扱いも多かったので、がっつり食べたい気分の日に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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