家系総本山【吉村家】が認めたカップ麺「豚骨醤油ラーメン」第3弾は鶏油量1.5倍 “店主公認” の贅沢スープを実現!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月28日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「明星 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」の実食レビューです。

ガラと鶏油のインパクトが癖になる “総本山が認めた” 豚骨醤油スープ「吉村家」監修によるカップラーメン第3弾は鶏油量1.5倍(従来品比)の贅沢スープに進化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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吉村家 豚骨醤油ラーメン 2022

吉村家(よしむらや)とは、神奈川県横浜市を代表する「横浜家系ラーメン」の総本山で、1974年(昭和49年)の創業以来、今もなおラーメン業界を牽引しているレジェンド店。長距離トラックの運転手や左官業などを転々としていた吉村家(よしむら みのる)その人が一念発起で立ち上げ、70歳代半ばとなった現在も深夜から厨房に立ち、自ら仕込みを済ませるなど、まさに職人を地で行くカリスマです。

あの “総本山が認めた” 豚骨醤油スープをアピール

今回の新商品「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、PB(プライベートブランド)のカップラーメンで、東京都渋谷区に本社を置く明星食品と家系総本山「吉村家」が共同開発。2022年で3度目のコラボに突入しましたが、ラーメン界の巨匠・吉村実会長による “お墨付き” をパッケージで言及してきたのは初めてのこと。

「吉村家」を源流とする家系ラーメン(いえけいらーめん)とは、やや短めに切り出された太麺に、豚骨と鶏ガラをベースにした豚骨しょうゆ味のスープを特徴とするラーメンで、トッピングはチャーシュー、ほうれん草、海苔(のり)が王道の組み合わせ。その不動ともいえる金字塔を打ち立てた “総本山” が意識している味の決め手は、鶏油(ちーゆ)と呼ばれる鶏から抽出したオイル。

家系すべての起源となる元祖「吉村家」では、1日あたり1トンの豚骨と新鮮な鶏の生ガラ500羽分(計4種)を2つの寸胴で炊き出し、麺は吉村会長が “命の恩人” と信頼を寄せる「酒井製麺」謹製の特注麺を使い続け、トッピングのチャーシューには燻製の香りで印象付けるなど、細部にわたって “こだわり” を感じる作りなのですが、その中でもスープにおいて吉村会長が最重要視しているのは鶏油の質。

鶏油量1.5倍(従来品比)がリニューアルポイント

吉村会長曰く、家系のスープにおける美味しさは、表面に浮かべる鶏油の質で9割が決まるといい、豚骨と鶏ガラは店舗を構える横浜の地で仕入れても、鶏油だけは鹿児島のメーカーから継続して仕入れているそうです。一般の市場に出回っている鶏油と比較して、いくら原価が高くなったとしても “ここの鶏油が日本で一番うまい” から、どうしても譲れない‥‥と。

そこにスポットを当てたのが今回の三代目「豚骨醤油ラーメン」で、パッケージにある “従来品” とは、2019年12月3日発売の初代「横浜 家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」のこと。2021年11月2日に「横浜家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン にんにくトッピング」という商品を挟んでいますが、後者のコラボ第2弾は縦型ビッグでの商品化だったので、大判どんぶり型でのリリースは3年ぶりの展開。

古くは2007年にサークルK・サンクス限定のオリジナル商品として、当時の十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」※現在廃業)が「吉村家」のカップ麺を、2009年10月と2011年3月には “マルちゃん” こと東洋水産が「吉村家」のカップ麺を発売しているのですが、前述の2019年12月3日発売品からローソン名店シリーズに参入し、このタイミングでメーカーを明星食品にシフト。

撮影協力:ローソン店舗

第1弾は本格志向の大判どんぶり型に始まり、第2弾は手軽さを重視した縦型ビッグに切り替わりましたが、再び大判どんぶり型に戻った第3弾。数ヶ月前にリニューアルした「麺屋一燈 東京濃厚魚介鶏白湯」(2022年3月15日発売品)や「中華そば勝本 神田芳醇煮干ししょうゆ」(2022年3月29日発売品)と同様に、パッケージでは「店主も認める贅沢スープ」を訴求しているため、そこに注目です。

開封

4種の小袋を別添(大判の海苔が嬉しい)

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「焼のり」の計4種。この構成自体は2019年12月発売品と共通するのですが、それぞれ小袋の色やデザインが変わっています。つまり、中身にも変更点がある証拠(※商品にもよりますが、リニューアルで小袋のデザイン等に変化があった場合、おおむね内容も変わっているため)。

しれっと「しおケアカップ」を採用

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。明星食品の大判どんぶり型なので、麺の内部にある気泡を自在にコントロールし、様々な質感を生み出す明星食品独自の “スーパーノンフライ製法” である確率が高いのですが、日進月歩の即席カップめん業界。これまでに明星食品が培ってきたノウハウと製麺技術を活かしながら、さらなる進化を遂げているかもしれません。

ローソン標準価格は276円(税込298円)ということで、2019年12月発売品(税込278円)から20円も値上がりしているのですが、この価格は同じくローソン名店シリーズに肩を並べる「麺屋一燈」や「中華そば勝本」監修のカップラーメンと同じライン。2022年6月1日に実施された価格改定(値上げ)以降の発売でありながら、それ以前の基準なので、むしろ企業努力を感じました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:113g(めん70g)
商品コード:4902881476942(JAN)
発売日:2022年06月28日(火)
実食日:2022年07月09日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:298円(税込)
ローソン標準価格:276円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、卵粉)、スープ(しょうゆ、香味調味料、豚・鶏エキス、豚脂、食塩、糖類、たん白加水分解物、チキンオイル、香味油、粉末油脂、香辛料、ローストオニオン粉末、植物油脂)、かやく(チャーシュー、のり、ほうれん草、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、香料、酸味料、炭酸マグネシウム、乳化剤、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造工場では、かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

かやくは第1弾と同じかな?

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は丸いチャーシューに、フリーズドライのネギ・ほうれん草と基本に忠実なラインナップ。ここに海苔を加えた定番の具材構成にも理由があり、チャーシューは山を、ほうれん草は畑を、海苔は海を意味し、山海の幸を限られた具材で表現する、吉村会長の “こだわり” から決まりました。

ほうれん草と大きな海苔で雰囲気はバッチリ

かやく以外の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら “添付調味料を入れる前に箸で麺をほぐし「粉末スープ」を完全に溶かしてから「液体スープ」を馴染ませ、仕上げに「焼のり」をトッピングしたら” できあがり。なるほど鶏油の香りが芳醇で、従来品よりも臨場感が高まったように感じるファーストインプレッション。

ちなみに2019年12月発売品と比較して、カロリーは390kcalから414kcalに上がり、脂質も9.8gから12.9gに増えるなど、鶏油量1.5倍を表す変化が生じていました。というわけで、引き続き3年越しの進化に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(113g)あたり
カロリー:414kcal
たん白質:10.1g
脂  質:12.9g
炭水化物:64.4g
食塩相当量:8.9g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:6.5g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:192mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:414kcal(めん・かやく:295kcal)(スープ:119kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

質感は大きく変わっていない

5.0

家系総本山「吉村家」専用の特注麺は、わずかにウェーブがかっているものの、そこまで縮れは強くない形状で、前述のように一般的なラーメン店と比較して短めにカットしているのもポイント。さらに、注文時には茹で加減を「硬め」「普通」「やわめ」の3段階から選べるシステムで、近年は “硬め” をオーダーする方が多いようですが、通の間では “やわめ” が推奨されているようなイメージ。

もちろん油揚げ麺のような雑味は皆無

それをイメージしている今回のノンフライ麺は、きわめて一般的な長さに切り出されているため、本家の短さを忠実に再現しているわけではないけれど、緩やかに波打つ形状だったり、色味が薄かったり、けっして的外れな仕上がりではありません。すこし表面に小麦の滑りを伴う程度に加水率は高めの設定で、口当たりは穏やかなのですが、ちゃんと中心部にコシを感じる設計です。

熱湯5分しっかり待つと、若干ながら「硬め」に仕上がるため、コシの強さを楽しむもヨシ。柔らかめの食感がデフォルトの方は、粉末スープと液体スープを完全に溶かした後、2分くらい待つと食べ頃だと思います。ちなみに2019年12月発売品との違いについて、体感的な変化はありませんでした。

スープ

かなり鶏油の存在感が強くなった

5.0

粉末スープの内容は人工的で、いかにもカップラーメンらしく、とろみも不自然なのですが、そこに液体スープを重ねると一変。濃厚さを履き違えていない “ちゃんとした濃さ” が味わい深く、動物系のコクと醤油のキレが奏でるコントラストも明確で、とろみの加減を不自然に思わせない作り。そして、なんといっても素晴らしいのが前面的に主張してくる鶏油の芳ばしさ。

鶏油量1.5倍は伊達じゃない

2019年12月発売品の原材料名と比較して、実は完全に同じなのですが、体感的に従来品よりもオイルの量が多く、明らかに鶏油の存在感が増し、ワンランク上の美味しさにブラッシュアップ。従来品と同様に純粋な鶏油ではないけれど、白ごはん必須の濃厚な豚骨しょうゆ味と存在感の強い鶏油の組み合わせで「家系」の醍醐味を表現しています。

さらに鶏を焦がしたような風味だったり、それをローストオニオン粉末の芳ばしさで引き立てていたり、液体しょうゆ特有のキレだったり、丁寧な豚骨感だったり、初代の魅力を踏襲しつつ、正当な進化を感じました。実店舗のスープよりも食べやすい感じにデフォルメしてありますけど、かなり濃いめの部類に入るため、ひとまずライスは用意しておいたほうがいいでしょう。

※ちなみに容器は内側に2本の線が引いてある「しおケアカップ」を採用していますが、それについての言及はありません。ただ、内側下線を目安にスープを残した場合、食塩の摂取量が抑えられるので、気になっている方は活用してください。

具材

かやくの構成も海苔の枚数も据え置き

5.0

特定のコンビニ限定かつ税込298円のカップラーメンですが、先入れの「かやく」に入っているチャーシューは小さく、燻製の風味が施されているわけでもありません。またネギも少量ではあるものの、 ほうれん草の風味は明確に香り、3枚の大きな海苔が家系らしさを表現。

海苔はスープに浸すのがベスト

どうやって海苔を食べようか迷ったときは、しっかりとスープに沈め、濃厚な豚骨しょうゆスープと鶏油を染み込ませてから麺と一緒に、あるいは白ご飯にダイブさせるのがオススメです。

総評

5.0

2019年12月発売品と比較して、麺と具材に大きな変更はなく、実はスープの原材料名も変わっていなかったのですが、鶏油量1.5倍の訴求に恥じない鶏油の存在感は一見の価値あり。これなら税込298円というローソン標準価格も背伸びした設定ではなく、むしろコンビニで購入したら税込300円以上のカップ麺も珍しくない現在、お買い得とさえ感じました。

けっこう濃いめの味付けなのと、やや甘さも強めですが、それだけにカップラーメンと白ご飯がマストの方には特にオススメしたい一杯。2019年の第1弾(大判どんぶり型)は気に入っていたのに、2021年の第2弾(縦型ビッグ)では物足りなさを感じた‥‥という方にとっても朗報なので、最寄りのローソンを要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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