ローソン限定、魁力屋のカップ麺「京都背脂醤油ラーメン」実食レビュー!! 2024年は “九条種ネギ入り” に進化

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年2月6日(火)新発売、ローソンのカップ麺「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン(三代目)」の実食レビューです。

京都発祥の人気チェーン「京都北白川ラーメン 魁力屋」監修によるカップラーメン、2024年は “九条種ネギ入り” 上質感アップで再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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魁力屋 京都背脂醤油ラーメン 2024

魁力屋(かいりきや)とは、関西屈指のラーメン激戦区として知られる京都は一乗寺に本店を置き、毎日食べても飽きがこない、どこか素朴で懐かしい “背脂チャッチャ系” のラーメンを提供している人気チェーンで、2005年(平成17年)6月1日に創業するや否や、破竹の勢いで店舗を拡大。2023年12月には東京証券取引所のスタンダード市場に株式を上場し、5年間で計300店舗の展開を目標に掲げるなど、さらなる事業拡大に着手しています。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるカップラーメンで、製造者は日本の即席めん業界最大手に君臨する日清食品。2022年1月11日発売の「京都背脂風醤油ラーメン」及び2023年1月10日発売の「京都背脂醤油ラーメン」と続いているため、2024年はコラボ第3弾に該当する一杯なのですが、まったく調整なしの再販ではありません。

もともと「魁力屋」監修のカップラーメンは、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品の担当で、2012年(平成24年)10月20日〜21日の期間中、京都市下京区の梅小路公園で開催された『2012 京都九条ねぎラーメンバトル』にて「魁力屋」が “売上第1位” を叩き出し、カップラーメンの開発に繋がった、というのが「魁力屋」における即席カップめん業界進出の第一歩。

その記念すべき第1弾「魁力屋 背脂醤油ラーメン」は、ローソンではなくファミリーマートの留型で、2013年(平成25年)6月4日より順次、全国のファミリーマート店舗を対象に販売スタート。当初は縦型カップを採用していましたが、ノンフライ麺を使用した大判どんぶり型のカップラーメンも展開するなど、サンヨー食品とのコラボは第6弾まで続きました。

NISSIN×魁力屋コラボ第1弾のポップ

しかし、2018年(平成30年)5月28日にNB(ナショナルブランド)商品として発売された「サッポロ一番 魁力屋 京都背脂醤油ラーメン」を最後にサンヨー食品との契約が終了。その約3年半後となる2022年(令和2年)1月11日に発売された「魁力屋 京都背脂風醤油ラーメン」よりLAWSON×NISSIN×魁力屋のコラボが始まり、現在に至ります。

一昨年のコラボ第1弾、昨年のコラボ第2弾、今年のコラボ第3弾、すべて容器は縦型ビッグに統一されているのですが、2022年〜2023年の変遷で商品名の「京都背脂風醤油ラーメン」が「京都背脂醤油ラーメン」に変わっている、つまり “よく見るとコラボ第2弾から背脂風ではなくなった” ように、このタイミングで従来のラード加工品を背脂加工品にリニューアル。

かくしてコラボ第3弾となる2024年2月発売の「京都背脂醤油ラーメン」は、商品名こそ昨年から変わっていないものの、パッケージに “九条種ネギ入り” とあるように、ここがリニューアルポイント。なぜ九条ネギではなく「九条種ネギ」という表記なのか——その理由については単純で、品種としては「九条ネギ」なんだけど、京都産ではない=九条ネギを名乗れないから。

※九条ネギではありません

これは「日清のどん兵衛」でいうところの “下仁田系ネギ使用” なんかにも通じる理由なんですけど、それはさておき「魁力屋」が11年以上前に『京都九条ねぎラーメンバトル』で優勝したと前述したように、実店舗(一部除く)でもトッピングの九条ネギを追加できるシステムを導入しているため、正当な進化と思いたいところ。しかし、同時にトレードオフが生じていないかどうか、前回発売品からの共通点や違いに注目しながらレビューします。

開封

小袋の構成やデザインも変わってない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、醤油の風味引き立つ「特製コク旨オイル」1パックのみで、名称やデザインも昨年から変更なし。さらに袋麺の「日清これ絶対うまいやつ♪ 背脂醤油 3食パック」を彷彿とさせる、天面の “これは絶対!” も踏襲しているのですが、そもそも「日清これ絶対うまいやつ♪」のパッケージが「魁力屋」を意識しまくっているわけで、うん。

実は見た目にも大きな変化が‥‥

かやくは、前回のリニューアルで導入された背脂加工品に、大豆たん白加工品、味付メンマ、ねぎの計4種で、原材料名の表示は昨年と完全に一致するのですが、ねぎの品種が九条種ネギに代わっています。ちなみにチップ状のチャーシューに見える具材が大豆たん白加工品なので、いわゆるフェイクミートなんですけど、日清食品の得意分野。やっぱり本物の肉よりも大豆のほうが低コストなんですかね?

ちなみにローソン標準価格は267円(税込288円)ということで、前年比およそ12%の値上げとなっているのですが、2023年6月1日の出荷分以降、日清食品をはじめとする各メーカーが実施した価格改定が原因。けっこう痛いポイントになりますけど、日清食品は自社の縦型ビッグ製品(NB)におけるメーカー希望小売価格の基準を271円(税別)としているため、それをローソンで購入した場合の価格(税込292円)を思うと比較的、手に取りやすい値段です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:魁力屋 京都背脂醤油ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4902105281109(JAN)
発売日:2024年02月06日(火)
実食日:2024年02月10日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:267円(税別)
購入価格:288円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製コク旨オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(糖類、チキン調味料、粉末しょうゆ、豚脂、ポーク調味料、香辛料、しょうゆ、食塩、鶏脂、香味調味料、発酵調味料、メンマパウダー)、かやく(背脂加工品、大豆たん白加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

けっこう細いけど熱湯4分

麺は油で揚げたフライ麺で、だいぶ細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は4分と若干ながら長めの設定。調理前の佇まいは前回発売品から大きく変わっておらず、熱湯4分の設定や “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料” という原材料名の構成も変わっていないため、まったく同じ麺を使用しているのかもしれません。

真ん中に配置した九条種ネギに注目

別添の「特製コク旨オイル」は後入れなので、熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと4分。時間になったらフタを開け「特製コク旨オイル」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。一見すると前回から変わっておらず、しかしながらネギの品種は変わっていることに加え、乾燥方法もAD(エアドライ)からFD(フリーズドライ)に変わっている、というのも大きな変化。

あいかわらずカップラーメンの枠組みを出ない雰囲気ではあるけれど、若干ながら醤油のキレも増しているような、そうでもないような‥‥というわけで、引き続き前回発売品からの進化や違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:451kcal
たん白質:10.9g
脂  質:18.9g
炭水化物:59.4g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.24mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:166mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:451kcal(めん・かやく:383kcal)(スープ:68kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん前回と同じ

5.0

カップラーメンのモデルになっている「特製醤油ラーメン」の麺は、角刃24番(麺幅1.25mm)で切り出された細麺で、数百種の中から厳選した小麦粉を使用しているらしく、加水率は低めの設定。それをイメージしているフライ麺も加水率低めの食感で、お店の麺とは異なるベクトルを歩んではいるけれど、粘りよりもスパッとした歯切れの良さを印象に残してくる高品質な仕上がり。

縮れの弱さも高級感の演出に寄与

熱湯2分くらいでも大丈夫そうなサイズの細麺ですが、熱湯4分きちんと待ってもダラける素振りは見せず、むしろ30秒くらい追加で休ませたほうがナチュラルに楽しめる感じ。おそらく昨年の「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン」と同じフライ麺なので、経験者にとっては新鮮味のない質感になるかと思いますけど、あらためて日清食品の技術力に感心しました。

ちなみに有名店が監修している縦型ビッグのカップラーメンといえば、調理前の麺重量が70gに設定されている商品が多いのに対し、こちらは80gの大盛りサイズ。それでも歯切れの良さが際立つ食感と、揚げ油に由来する特有のニオイが控えめなことも相俟って、上品な印象を残したまま食べ切れると思います。

スープ

スープも前回と同じかな?

4.0

別添の「特製コク旨オイル」を投入する前の味は、ざっくり例えると「カップヌードル」の延長線上に位置しているような骨組みで、なかでもメンマパウダーの隠し味が「カップヌードル」の記憶を引っ張り出してくるのですが、それよりも香味野菜キレと醤油の風味が強く、より中華そばっぽいテイストに寄せているようなイメージ。

醤油のキレとオイルのコクで臨場感アップ

そこに「特製コク旨オイル」を加えると、動物油脂に由来する芳醇さとオイルならではのコク、さらに液体しょうゆのキレが加わって、臨場感のあるテイストに。けっこう遠慮なくデフォルメしているので、お店の味わいを忠実に再現しているわけれはないけれど、これはこれと割り切れば悪くありません。

ちなみに香りからは醤油のキレを従来品よりも強めに感じたのですが、前回発売品と原材料名の内容が並びまで完全に一致するため、まったく構成を変えていない、あるいは変えていたとしても体感的に分からない程度の微調整です。

かやく

ネギ変更の効果は想像よりも大きかった

4.0

大豆たん白加工品は昨年の「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン」と共通で、メンマは質を据え置きながらも半分くらいに減っていたのですが、量については個体差の可能性大。もっとも大きな違いは九条種ネギを採用していること‥‥いや、体感的には “フリーズドライに変わったこと” が分かりやすいリニューアルポイント。

それに伴い、ネギの主張が穏やかになったので、全体的の洗練さも増しているように感じました。ちなみに超絶余談なんですけど、昨年 “ネギについては「魁力屋」の店舗も力を入れている部分ですし、もうちょっと気合を入れてほしかったところ。” などとレビューに書いたので、ほくそ笑んでおります。

総評

4.5

というわけで、麺とスープに大きな変化は見られず、それらのクオリティは据え置いたまま、九条種ネギを新たに採用しましたよ、みたいな。ぶっちゃけ某社の九条種ネギほど香り高いわけではなかったので、体感的には “熱風乾燥させた従来のネギから凍結乾燥のネギに変更しましたよ” っていう。

つまり、そこしか変わってなかったんですけど、より上品になったというか、地道に進化していたので、総評は前年比+0.5としました。魁力屋はローソンのスナック部門やチルド部門とも仲良しなので、おそらく今後もコラボは続けてくれると思いますが、そろそろ大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用したPREMIUM版の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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