麺屋白神のカップ麺「でかまる 濃厚!えび味噌味ラーメン」実食レビュー!! Ramenグランプリ2023-2024 “白飯欲しくなる部門” 優勝の一杯

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月29日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん でかまる 濃厚!えび味噌味ラーメン」(278円+税)の実食レビューです。

マルちゃん主催 “本気” の商品化企画『Ramenグランプリ2023-2024 〜あなたのいいねがカップ麺になる〜 決定戦!』白飯欲しくなる部門・優勝「麺屋 白神」のエントリーをカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる 濃厚!えび味噌味ラーメン

『Ramenグランプリ2023-2024〜あなたのいいねがカップ麺になる〜決定戦!』とは、東洋水産のブランド「マジ盛」「でかまる」×広告媒体「楽天Infoseek」「X(旧 Twitter)」「講談社」×ご当店×ユーザー(消費者)による相乗コラボで話題性を喚起し、ユーザーの “食べてみたい” という期待感を基準に優勝を決める企画で、ラーメン特集2019-2020『第11回 最強の次世代ラーメン決定戦!』にて幕を閉じたYahoo!特別企画の後身。

「麺屋 白神」二代目・山田店主監修

今回の新商品「でかまる 濃厚!えび味噌味ラーメン」は、3度目の挑戦で初の本戦出場を果たし、みごと『Ramenグランプリ2023-2024』における “白飯欲しくなる部門” の優勝に輝いた「麺屋 白神(HAKUSHIN、はくしん)」のエントリーを再現したカップラーメンで、考案者は本店の二代目を託された山田祐也(やまだ ゆうや)店主。

「麺屋 白神」の創業は、現在を遡ること19年以上、2004年(平成16年)11月8日の話。創業者は岐阜の有名な和食料理店で4年間、さらに関観光ホテルで10年以上、和食・日本料理の世界で腕を振るい続けた職人・石神康睦(いしがみ やすちか)その人で、開業前から “富山の宝石” と呼ばれる「白えび」を使うと決めていたことから、白えびの「白」と自身の姓(石神)を合わせ「麺屋 白神」と命名。

当初は清湯(ちんたん)をメインに提供していたようですが、2006年(平成18年)にメディアで紹介された後、ブレイクして1ヶ月後に売上が下降。それを理由に清湯のリニューアルを余儀なくされ、濃厚な味わいの「えびそば」を考案し、口コミで評判が広がった結果、岐阜県においてトップクラスの実力と知名度を誇る超有名店としての地位を確立。

「麺屋 白神」の店舗外観

その後も創業者は岐阜県がラーメンの過疎地と思われることを嫌い、東京ラーメンショーをはじめとするイベントなどにも積極的に参加することで知名度を上げ、後に東海の雄となる「麺喰(めんばみ)」「麺座 かたぶつ」「ニボチャチャ!!ラーメン あらき軒」「イロドリ」「麺切り 白流(はくりゅう)」の店主らを輩出するなど、ラーメン業界の発展に大きく貢献しました。

しかし、創業20周年を目前に「麺屋 白神」本店を自分では維持できないと判断した石神氏は、2023年6月1日の営業をもって現店主・山田氏に事業を継承。ちなみに『Ramenグランプリ2023-2024』のエントリー期間は、2023年6月1日(木)10:00~2023年6月30日(金)23:59となっていたので、白飯欲しくなる部門の優勝を知ったとき、そんなストーリーも含めてグッときました(どの店にも私は投票しませんでしたけど。←)

ちなみに「麺切り 白流」監修のカップラーメンは、エースコックがファミリーマートの留型として商品化しているため、このブログでレビュー済み(関連:2020年12月15日発売「麺切り白流 焼干し中華そば」)。また「麺屋 白神」監修のカップラーメンといえば、2022年5月24日に「麺屋白神監修 えびそば」を中部エリアのローソン限定で発売しており、その製造はサンポー食品が担当していたのですが‥‥

「でかまる」監修は初の試み

東洋水産と「麺屋 白神」のコラボレーションは初めて。店舗では白えびを使用していると前述しましたけど、Ramenグランプリ2023-2024 / 白飯欲しくなる部門で優勝に輝いた「濃厚!えび味噌ラーメン」には、5種の味噌(岡崎八丁味噌・西京白味噌・信州味噌・信州米味噌・富山産米味噌)と「あみえび」を使用したスープを特徴としているようです。

開封

3種の小袋を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」に、後入れ「液体スープ」の合計3パック。東洋水産のニュースリリースには “ブレンドした複数の味噌と豚骨をベースに、えびと香辛料の風味が利いたスープ。” との記載があるので、あいかわらずシンプルな説明だなーw などと思いつつ、それはさておき文字通り、複数の味噌と豚骨、えびの風味がスープの見どころ。

メンマは最初から容器の中に

実際の「濃厚!えび味噌ラーメン」には、白神専用粉「北の麦味」を使用した中太ちぢれ麺を合わせているのに対し、こちらには「でかまる」らしい形状の油揚げ麺を合わせているため、いかにもカップラーメンらしいポイントになりますが、ブランドの特性上、致し方ないといわざるを得ません。ただ、今回は “白飯欲しくなる部門” 優勝の味がモデルなので、スープにウェイトを置いているのでしょう。

ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)に設定されているため、通年販売の「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」(271円+税)よりも高めの値段。複数の企業が関わっている企画なので、いわゆる大人の事情もあるのでしょうけれど、事実上の標準よりも少し高価な商品である、という部分は見逃せません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:でかまる 濃厚!えび味噌味ラーメン
製造者:東洋水産
製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8)
内容量:133g(めん90g)
商品コード:4901990376914(JAN)
発売日:2024年01月29日(月)
実食日:2024年02月08日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:278円(税別)
購入価格:300円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:510ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖)、添付調味料(みそ、ポークエキス、えびエキス、砂糖、植物油、食塩、乳等を主要原料とする食品、香味油脂、豚脂、でん粉、酵母エキス、香辛料、発酵調味料、オイスターソース、ごま)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、トレハロース、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、クチナシ色素、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

えびせん的な芳ばしさと甘辛い香りが混在

別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れで、ほんのり海老煎餅(えびせん)的な芳ばしさが漂ってくるのですが、それよりも甘辛い味付豚肉の香りが優勢なパワーバランスとなっています。しかし、それを熱湯を注ぐ前の印象で、お湯を注いだ途端、甲殻類特有の芳ばしさがイッキにブースト。生臭いわけではないのですが、けっこうニオイますねw

えび感さらにアップ

別添の「液体スープ」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「液体スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。先入れの粉末スープに “とろみ成分が含まれていた” ので、調理の際は注意してください。

さて、えびの香りについては個性的な調理直後。麺の重量は調理前90gの大盛り商品なので、これ1食だけでも食べ応えありそうですが、今回のカップ麺は「白飯欲しくなる部門」優勝の味。引き続き白ご飯との相性にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(133g)あたり
カロリー:563kcal
たん白質:14.5g
脂  質:27.8g
炭水化物:63.8g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:5.3g)
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:452mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:563kcal(めん・かやく:454kcal)(スープ:109kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「バリシャキ!もやし味噌ラーメン」と同じかな?

4.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖」という原材料名の構成は、既存の「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」と完全に一致するテンプレで、なめらかな口当たりだったり、スープに対して主張し過ぎない弾力だったり、粘りの加減だったり、まったく同じ油揚げ麺ですかねコレ。

たぶん「バリシャキ!もやし味噌ラーメン」と同じ

もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますが、後述するスープは味噌を主体にした味付けですし、仮に配合を変えていたとしても体感的に分からないレベル。というわけで、普段から「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」を食べ慣れている方にとっては新鮮味のない仕様になりますが、スープとの相性に問題はありません。

とろみ成分が絡み付いている箇所は戻りが悪いため、どうしても部分的にサクッとした食感が残っていたのですが、しばらくすると馴染みますし、その食感が気になるのも最初だけ。食べ応えを重視しなければいけない大盛り商品なのに、しっとりとした口当たりが心地よい「でかまる」らしい質感は、丁寧にスープのニュアンスを運んでくれる、そこがプラスに思える取り合わせでした。

スープ

たしかに白飯が欲しくなる味ではある

4.5

とろみの付け方が人工的なので、粉末スープ単体の状態だと不自然に思えますし、いざ口に含むと甲殻類特有の芳ばしさも香りのわりに大人しく、香辛料の使い方にも特別な個性を感じることはありません。ちょいちょい感じるゴマの芳ばしさがアクセントに嬉しかったので、もうちょっと主張が強いと嬉しかったんですけど、ひとまず粉末スープの役割は下支え。

ここからが本番

液体スープを投入した途端、まろやかな白味噌の旨みと赤味噌のキレをバランスよく両立させた味噌ダレに、とろみの不自然さをナチュラルな印象に寄せてくれる豚骨のコク、さらに中腸腺(いわゆる “えびみそ” )を彷彿とさせる複雑なエキスが相俟って、いっきにリッチなテイストにグレードアップ。

ちょっと余韻に苦味を残してきますけど、それも有頭えび特有の魅力に通じるというか、そんな情景を思わせてくれる味わいです。いやー、これは白ごはん欲しくなっちゃうぞ、などと日本人のDNAを無条件に刺激してくるテイストに思えたのですが、とろみの強さか中盤以降、段々と舌が慣れてくる頃合いに繊細な部分がボヤけてくるので、それをリセットするためにも白ごはんは必須かもしれません。

かやく

安定のマルちゃん品質

4.0

醤油と砂糖で甘辛く炊いた味付豚肉は、今回の企画にも参加している「マジ盛」でも頻繁に遭遇する肉具材で、なんだったら1週間前にリリースされた「マジ盛 濃厚とんこつ久留米ラーメン」(スープ飲み干したくなる部門・優勝「拉麺 久留米 本田商店」監修)にも使われていたのですが、あえてなのか個体差なのか脂身の部分が多く、そこそこメンマの量も多めで好印象。

しかし、Ramenグランプリの特設サイトに掲載されている本物の「濃厚!えび味噌ラーメン」の写真を見ると、もやし+あみえびのトッピングが印象的だったので、たとえば例のバリシャキもやし(低温殺菌調理品)を搭載するとか、後入れの干しえびを別添するとか、もうひと工夫ほしかったのも事実。希望小売価格もブランドの平均値より高めの設定だったので、そういった部分も踏まえての評価です。

総評

4.5

ジャンルは異なりますけど、たとえば食べ放題で肉が続くと白ごはんリセットかけたくなるというか、それに近い感覚に陥ったので、なるほど「白飯欲しくなる部門」優勝の味という背景を思い出すと納得の仕上がり。ただ、裏を返すと “最大限に魅力を引き出すためには自分で白飯を用意しなければいけない” わけで、それありきなところが否めない部分もある、なかなかに際どい一杯。

片手に白ごはん前提なら★5、これ単体なら★4かな——というわけで、総評は間を取って4.5としたんですけど、なんか中途半端な感じになってスミマセン‥‥w とにかく “途中で白飯欲しくなる味” なのは確実ですから、がっつり食べたい気分のときに試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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