ローソン限定【魁力屋】監修「京都背脂醤油ラーメン」2023年のカップ麺は “背脂風” から “こだわり背脂” に!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月10日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン(二代目)」の実食レビューです。

昨年のリベンジなるか!? LAWSON×NISSIN×魁力屋コラボ第2弾「特製醤油ラーメン」を再現したカップラーメンが今年も登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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魁力屋 京都背脂醤油ラーメン 2023ver.

京都北白川ラーメン魁力屋(かいりきや)とは、関西屈指のラーメン激戦区として知られる京都の一乗寺(京都市左京区)に本店を置く人気ラーメンチェーンで、毎日食べても飽きがこない、どこか素朴で懐かしい “背脂チャッチャ系” のラーメンを提供。2005年(平成17年)6月1日に創業するや否や、破竹の勢いで新規出店を続け、2023年1月現在の店舗数は132店舗と年々勢力を増しています。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「魁力屋 京都背脂醤油ラーメン」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、販路限定のカップラーメンで、製造は即席めん業界最大手の日清食品。京都を代表する「魁力屋」監修のもと、お子様から年配の方まで老若男女が楽しめる魁力屋の原点「特製醤油ラーメン」を再現した一杯で、ちょうど1年前にも商品化されていましたが、まったく変更なしの再販ではありません。

カップ麺のモデルになっている「特製醤油ラーメン」は、現在を遡ること143年以上、1879年(明治12年)に店主の先祖が二条間之町で営んでいた醤油店・藤田商店(丸庄)にルーツを持つため、かえし(タレ)の醤油に対して並々ならぬ “こだわり” がある‥‥というのはマニアの間で有名な話。何度も試行錯誤を重ね、最終的に数種類もの醤油をブレンドし、まろやかな味わいを実現します。

その醤油感を最大限に活かすために合わせるスープは、厳選した国産鶏ガラを2時間炊き上げた清湯(ちんたん)で、1948年(昭和23年)に創業した京都における “背脂チャッチャ系” の元祖「中華そば ますたに」をリスペクトしつつ、あっさりとしながらもコク深い、誰もが親しみやすいスープに辿り着きました。

魁力屋の店舗で提供されている「特製醤油ラーメン」

そんな「魁力屋」の原点を再現したカップラーメンといえば、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品のイメージが強く、2012年(平成24年)10月20日・21日に梅小路公園(京都市下京区)で開催されたラーメンイベント「2012 京都九条ねぎラーメンバトル」にて、みごと「魁力屋」が “売上第1位” を獲得し、その記念として開発されたのが最初のカップ麺※ だと記憶しています。

※「魁力屋」監修のカップめん第1弾は、ファミリーマート限定のPB商品で、発売日は2013年(平成25年)1月22日。しばらく「魁力屋」のカップ麺はサンヨー食品の担当が続き、なかでも大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用したスタイルの商品には感動を覚えたものの、2018年(平成30年)5月28日に発売されたNB商品(コラボ第6弾)を最後にサンヨー食品×魁力屋の契約は終了しました。

それから3年半の月日が流れ、今度は製造者を天下の日清食品に鞍替えし、なおかつローソン名店シリーズのカップラーメンとしてリリースされたのが1年前の初代「魁力屋 京都背脂風醤油ラーメン」(2022年1月11日発売品)なのですが、あまりにもスープの味が安っぽいといわざるを得ない仕上がりに、このブログでの評価が伸び悩んだのは記憶に新しいところ。

出典:【こだわり背脂を再現?】<ラーメン魁力屋×日清食品> コラボカップ麺「京都背脂醤油ラーメン」が完成! 全国のローソンに登場!- PR TIMES

かくしてLAWSON×NISSIN×魁力屋のコラボ第2弾となる今回のカップラーメンについて、なぜかローソンの公式ウェブサイトに製品情報は登録されていないのですが、魁力屋のニュースリリース(PR TIMES)には “2022年「背脂風」→ 2023年「こだわり背脂」” との訴求があり、前回発売品よりも背脂の再現度に力を入れている様子。はたして昨年のリベンジなるか、仕上がりが楽しみです。

開封

基本的な製品スタイルは変わってない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、前回と同じ醤油の風味引き立つ「特製コク旨オイル」が1袋。基本的なデザインも昨年と共通で、袋麺の「日清これ絶対うまいやつ♪」を彷彿とさせる天面の “これは絶対!” も忠実に踏襲しています。しかし、いきなり大きな違いを感じたのが「かやく」の構成で‥‥

ラード加工品が背脂加工品に

大豆たん白加工品、味付メンマ、ねぎについては昨年と同じ具材になりますが、ラード加工品が「背脂加工品」に変わっています。前回発売品をレビューした際、かやくの項目で “せめてラード加工品ではなく背脂加工品(背脂顆粒)を使うべきだった” と触れていたので、その意見が通ったのかどうかは定かでないものの、これについては望み通りの変化。

ちなみに前回発売品のローソン標準価格は220円(税込238円)だったのに対し、今回は239円(税込258円)に値上がりしているのですが、2022年6月1日(水)出荷分から適用された価格改定の影響です。ただ、2023年1月現在のローソン名店シリーズ・縦型カップ製品における標準的な値段なので、これだけが特別に高いわけではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:魁力屋 京都背脂醤油ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:101g(めん80g)
商品コード:4902105278727(JAN)
発売日:2023年01月10日(火)
実食日:2023年01月15日(日)
発売地域:全国(「ローソンストア100」を除くローソン店舗)
取得店舗:ローソン
小売価格:239円(税別)
購入価格:258円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製コク旨オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(糖類、チキン調味料、粉末しょうゆ、豚脂、ポーク調味料、香辛料、しょうゆ、食塩、鶏脂、香味調味料、発酵調味料、メンマパウダー)、かやく(背脂加工品、大豆たん白加工品、味付メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

前回と同じかな?

麺は油で揚げたフライ麺で、かなり細めの形状ですが、熱湯4分とサイズのわりに長めの待ち時間。調理前の佇まいに、湯戻し時間の設定や「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料」という原材料名の構成まで、前回発売品から大きく変わった様子は見られません。

インスタント感は強いけど香りは好印象

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製コク旨オイル」の小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら「特製コク旨オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。インスタント的なベクトルですが、漠然と昔ながらの中華そばを彷彿とさせる、醤油とメンマの素朴な香りがエモーショナルで、食欲を刺激してくる調理直後。

ちなみに前回発売品の栄養成分表示と比較して、カロリーは471kcalから443kcalに下がり、脂質も21.0gから17.1gに下がっているのですが、おそらくラード加工品を背脂加工品に変更したのが最大の理由。それに伴って臨場感もアップしているのか、ここから先は「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:443kcal
たん白質:11.1g
脂  質:17.1g
炭水化物:61.1g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.23mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:1.69mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:443kcal(めん・かやく:376kcal)(スープ:67kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

引き続き高品質

5.0

店舗の「特製醤油ラーメン」に使われているのは、角刃24番(麺幅1.25mm)で切り出した細麺で、加水率は低く、数百種の中から厳選した小麦粉を使っているのもポイント。それをイメージしている油揚げ麺も加水率は低めの設定で、完全なストレートではないけれど、ほとんど縮れが気にならない形状から、洗練された口当たりと喉越しが楽しめます。

しなやかで雰囲気あり

粘りのある弾力よりも分かりやすく歯切れのよさにウェイトを置いているため、小麦の風味や粘弾性など、店舗の麺とは異なるベクトルを歩んでいるのですが、縦型カップの油揚げ麺としては易々と他社が真似できないほど高品質。さらに有名店監修の縦型ビッグ製品における麺重量(調理前)は、おおむね70gが平均となっているのに対し、こちらは80gの大盛りなのも高く評価すべきポイント。

ちなみに日清食品の縦型ビッグ製品に使われるノンフライ麺は、もれなく加水率が高く、かなりコシが強めの仕様で、形状も角刃の平打ちが基本と雛形が決まっています。今後は少しずつバリエーションも増えるだろうと期待していますが、ここ数年の日清食品が保有しているノンフライ麺だと「魁力屋」の麺から目に見えて遠くなるので、あえて雰囲気のある油揚げ麺を合わせたのは大正解だと感じました。

スープ

たぶん前回と同じだと思うんだけど‥‥

4.0

原材料名の「糖類、チキン調味料、粉末しょうゆ、豚脂、ポーク調味料、香辛料、しょうゆ、食塩、鶏脂、香味調味料、発酵調味料、メンマパウダー」という構成は、前回発売品と完全に共通する内容で、生姜を中心に香味野菜のキレが強く、カップラーメンならではの刺激が目立つところも変わっていません。

ただ、粉末しょうゆに隠し味のメンマパウダーを組み合わせる手法は「カップヌードル」にも共通するフレームワークで、ある意味その延長線上にある味わいから、老若男女を問わず愛される普遍的な魅力が無きにしも非ず。

なんのこれしき好印象

別添の「特製コク旨オイル」を加えた後も「カップヌードル」の延長線上にあるような、いかにもインスタントな味わいなので、お世辞にも再現度が高いとはいえません。しかし、液体しょうゆ特有のフレッシュなコクと動物系のオイルが重なって、ワンランク上の「カップヌードル」というか、そういった解釈で向き合うと悪くないもんだなと。

おそらく前回発売品から大きく変わったところはなく、昨年のスープは「★2」と評価していたのですが、ちょっと再現度については横に置き、単純に味だけでいえば「★5」だと感じたので、評価を見直しました。

かやく

ナイスなテコ入れ

3.5

チップ状のチャーシューに見える具材は大豆たん白加工品、つまりフェイクミートなので、肉の旨みが楽しめるわけではありません。ただ、他社の大豆加工品にありがちなグニッとした歯切れの悪さは控えめで、むしろ食感だけでいえば大豆と分からないほど。メンマも昨年は3個だったのに対し、今年は倍以上‥‥いや、これについては個体差かもしれませんがw なんにせよスープとの相性はバッチリ。

対してネギは「どん兵衛」の粉末スープに同梱されているような、情緒のない乾燥ネギだったので、ネギについては「魁力屋」の店舗も力を入れている部分ですし、もうちょっと気合を入れてほしかったところ。ただ、背脂加工品はいいですよ。

従来よりもナチュラルに

ラード加工品と背脂加工品の違いについて、こってり感を強調したいのであれば、とりあえずラード加工品に分があります。しかし、前者は文字通りラードを成型した資材なので、背脂のような粒感は楽しめません。対して日清食品の背脂加工品は乾燥具材なので、エースコックが誇る液体スープとは名ばかりの背脂みたいにはいかないものの、背脂らしさについてはラード加工品よりも圧倒的に。

これ単体だと付け焼き刃になりますが、特製コク旨オイルに含まれる動物系のオイルを纏うことで、なかなかどうして “それっぽい” 仕上がりに。もうちょっと量が多ければ‥‥などと思った節もありましたが、それはさておきラード加工品で感じた不満や違和感は気にならなかったです。

総評

4.0

おそらく麺とスープは2022年1月発売品と共通で、大きな変更点はラード加工品を背脂加工品に置換したくらい。再現度を重視するとインスタント感の強いデフォルメが目立ち過ぎるため、どのように評価するか最後まで迷ったのですが、再現度を重視するなら及第点、カップ麺としての美味しさを重視するなら★5でも差し支えないと感じたので、その間を取りました。

——いや、ほんと迷ったんですよ。単純に “また食べたい?” と聞かれたら、秒で「3個は買い置きするかも」と答えそうなくらい。ひとつのカップラーメンとして素直に美味しいと思える一杯だったので、気になった方は最寄りのローソンをチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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