「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」唸る辛魚粉!!比類なき “中毒性” 激辛まぜそば降臨

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年7月23日(火)新発売のカップ麺、寿がきや食品「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」ローソン限定商品の実食レビューです。

麺処井の庄監修「辛辛魚(からからうお)」シリーズから初の汁なしアレンジ「辛辛魚まぜそば」ついに降臨!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺処井の庄 辛辛魚まぜそば

「麺処 井の庄(めんどころ いのしょう)」とは、東京都練馬区石神井町にある人気ラーメン店で、創業は2006年1月20日。寿がきや食品がカップラーメンで再現している「辛辛魚らーめん」や同系統の「辛辛魚つけめん」、また辛くない「つけめん」や「中華そば」、「まぜそば」も提供しているのですが、「辛辛魚」が初めてカップ麺になったのは2009年1月26日——

以来、多くのファンを待たせる冬の風物詩となっていて、今年2月に発売11年目を迎えたのですが、それまでの間にカップ焼そばやカップまぜそば・油そば等、汁なしバージョンの「辛辛魚」がリリースされたことはなく、2019年7月23日現在、実店舗のグランドメニューにも「辛辛魚まぜそば」はありません。



そんな「辛辛魚らーめん」から満を持す汁なし版「辛辛魚まぜそば」が発売されるということで、楽しみにされていた方も多いでしょう。ちなみに「麺処井の庄」を立ち上げた店主・中村泰介氏は、東池袋大勝軒の系譜にある津田沼の名店「必勝軒」や「蒙古タンメン中本 池袋店」出身という経歴の持ち主で、その異なる修行先で得た経験があったからこそ名物の「辛辛魚」が生まれました。

今回の「辛辛魚まぜそば」を監修しているのは店主の中村泰介氏ではなく店長の木村成氏となっているのですが、もちろん繊細な技術が必要な実店舗での調理も担当している方で、ラーメン・つけ麺の通販サイト「宅麺.com」で販売されている冷凍の「麺処 井の庄 つけめん」や「麺処 井の庄 辛辛魚つけめん」「麺処 井の庄 辛辛魚らーめん」などを監修している責任者でもあります。

今回の新商品「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」はローソン限定商品、つまり他の企業では取り扱うことのできない販路限定・数量限定商品として開発されました。昨年の夏、麺処井の庄×麺処一笑の師弟コラボ商品「スパイシー辛辛豚(からからぶた)らーめん」がファミリーマート限定商品として販売されていましたが、今年はローソンからアプローチがあったのかもしれません。

「辛辛魚まぜそば」のパッケージにも辛辛魚のアイデンティティを象徴する “辛辛魚粉(からからぎょふん)” がトッピングされていて、その横には「やみつき! 辛辛魚粉とガーリック」とガーリック感もアピール。パッケージに激辛の文字はありませんが、 “大変辛いまぜそばです。辛いものが苦手な方はご注意ください。” と定番の注意事項が記載されていました。



2019年2月18日に発売された「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」は “さらなる辛旨を追求” し、最高傑作の2014年1月27日発売品に匹敵すると言っても過言ではない仕上がりから、このブログでは超絶高評価を記録しています。それだけにハードルが高い今回の新商品、果たして歴代の「辛辛魚」に肩を並べる実力なのでしょうか——

ちなみに今年は “打倒カップめん” をコンセプトに開発された通販限定の袋麺「辛辛MAXバージョンII」もレビューしているので、カップラーメンと袋麺の詳しい感想や評価、違いなどの詳細が気になる方は、カップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん(2019)」と袋麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん 辛さ極限 辛辛MAXバージョンII(比較レビュー)」の記事をご参考ください。

開封

さて、別添の小袋は「液体スープ」「後入れ粉末スープ」「あとのせかやく」の3袋、先入れの小袋はありません。ちなみにローソン標準価格は260円(税込281円)と安いカップ麺ではなく、数量限定商品につき店頭から無くなり次第終了で、残念ながら一部の店舗と “沖縄地域のローソンでは売ってない” そうです。



それから販売者の欄に「寿がきや食品株式会社 愛知県豊明市沓掛町小所189」、製造所の欄には「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場 群馬県高崎市新町2330-26」と書いてありますが、寿がきや食品の製造ラインにはノンフライ麺の設備が整っていないため、テーブルマークの国内グループ企業であるカトキチ(加ト吉)に麺の委託製造を依頼するようになりました。

加ト吉水産の前身はクラシエフーズ株式会社、1985年のベルフーズ時代に「カラメンテ」という業界初の激辛カップ麺を発売(2004年のカネボウフーズ時代に復刻版カラメンテを発売)していた企業が加ト吉へ事業を譲渡したのですが、実は1970年代にカップ麺業界初のノンフライ製法を導入した企業の後身です(あと賞味期限が2020年1月1日——縁起がいいですね)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば
販売者:寿がきや食品株式会社
製造所:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場
内容量:117g(めん75g)
商品コード:4901677082534(JANコード)
個装サイズ:φ167×70(mm)

発売日:2019年07月23日(火)
実食日:2019年07月23日(火)
発売地域:全国(沖縄を除くローソン限定)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:281円(税込)
ローソン標準価格:260円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:どんぶり型・汁無し標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体スープ・後入れ粉末スープ・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、小麦たん白、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(動物油脂、香味油、しょうゆ、ポークエキス、糖類、唐辛子、粉末かつお節、たん白加水分解物、チキンエキス、しょうゆ調味料、食塩、ポークパウダー、ローストしょうゆ調味液、ガーリックペースト、にんにく、かつおエキスパウダー)、かやく(フライドガーリック、ローストネギ、フライドオニオン、味付肉そぼろ、唐辛子、ねぎ、刻みのり)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、着色料(カラメル、クチナシ、パプリカ色素)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、かんすい、乳化剤、香辛料抽出物、セルロース、トレハロース、酸化防止剤(V.E、ローズマリー抽出物)、炭酸水素ナトリウム、香料、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉 ※特定原材料及びそれに準ずるものを表示(27品目中)

実食開始

麺は熱湯4分のノンフライ麺で、麺の中には小さな粒が視認できたんですけど、麺の中には小麦全粒粉が練り込まれていました。商品のパッケージには原材料名の項目以外に何も書いてありませんが、もしカップラーメンの「辛辛魚らーめん」と同じノンフライ麺だった場合、小麦全粒粉の含有率は小麦粉に占める割合のうち「5%」になります。



あとは熱湯を注いで4分待機、液体スープを馴染ませてから後入れ粉末スープ・あとのせかやくをトッピングして完成です。後入れ粉末スープの中身が「辛辛魚粉」で、あとのせかやくは量が多く、「辛辛魚らーめん」よりも賑やかな見た目に仕上がりました。しかし、思いのほか辛辛魚粉の山頂が低いような気がしないでも‥いや、明らかに低いですねコレは。

また容器の底も汁なしカップめん用に開発した特注のフラットタイプではなく、ノンフライ麺用の容器に湯切り口を実装しただけなので、ちょっと混ぜにくいかもしれません。それでは、辛辛魚らーめんとの違いや辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ・辛辛魚粉」「あとのせかやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)当たり

カロリー:470kcal(熱量 / エネルギー)
たん白質:10.8g
脂  質:20.9g
炭水化物:59.6g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:-(記載なし)
ビタミンB2:-(記載なし)
カルシウム:199mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく「辛辛魚らーめん」と同じ麺
4.5

麺の原材料は「小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、小麦たん白、大豆食物繊維、たん白加水分解物」となっているのですが、これについては汁ありの「辛辛魚らーめん」と同じ構成ですし、体感的にも特に汁なし用に新開発されたような印象はなかったので、単純に同じ麺を採用しているのかもしれません。

もっちり食感が魅力的な加水率の高い多加水麺ではなく、どちらかというと中心にかけて小麦がギュッと詰まっているようなコシの強さが魅力的なノンフライ麺で、やや硬めの食感に仕上がります。それに熱湯4分という湯戻し時間も同じなんですけど、戻りムラは気にならなかったので、時間の設定も適切でした。



しかし、麺の量は平均90gの汁なしカップ麺に対して75gと少なく、これはスープありの「辛辛魚らーめん」と同じ値。間違いなく基礎クオリティの高いノンフライ麺ですし、スープ(辛辛魚粉)がヤンチャなので、小麦全粒粉の恩恵は目立って感じられないことにも納得できるのですが、実売価格は税込281円。値段を思うとスープがない分、もうちょっと量も頑張ってほしかったです。

スープ・辛辛魚粉

唯一無二の世界観を踏襲
7.0

辛辛魚粉を入れる前の液体スープは醤油のキレが強めの豚骨醤油味で、多めのオイルは圧倒的に動物油脂(体感的に豚脂)がメイン。なるほど胡麻油が主体の油そばではなく動物系の「まぜそば」らしい仕上がりとなっていたのですが、液体スープだけの状態だとカエシの醤油が強く、やや塩っぱい印象が先行します。

豚骨のベクトルや基本のフレームワークは「辛辛魚らーめん」を踏襲しているのですが、けっこうストレートに塩気が刺激してくるのと、まだ辛さレベルは辛辛魚的に中辛程度に過ぎません。しかし、中央の赤い山「辛辛魚粉」を絡めた途端、イメージは一変しました。

煮干し系の粉末ではなく、粉末かつお節を中心とした節系の旨味が力強く主張してくるのは「辛辛魚らーめん」と同じスタイルで、全体を大きく混ぜ合わせた後の豚骨と魚介のバランスは不思議と豚骨の乳化感が目立ち、その結果 “豚骨が優勢” になります。この時点で、やはり「辛辛魚らーめん」と同じベクトルの豚骨感だと確信。

辛辛魚粉は液体スープの油脂に吸着するため、パッケージのイメージ写真を真似して真ん中に盛ると部分的にムラが生じてしまうのですが、ある意味そのムラも味のコントラストに効果的。なんですけど、最終的な辛さレベルは思っていたほど辛くないですね。

とりあえず辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない辛さレベルではあるものの、「辛辛魚らーめん」より体感的な辛さレベルは低かったので、普段から辛い食べ物に貪欲だと辛口〜大辛くらいの刺激。イメージとしては激辛ペヤングちょい上くらいなので、もうちょっと振り切ってほしいかったです。とはいえ辛辛魚の辛味は遅効性で後からくるタイプ——

辛辛魚粉を全体に混ぜ合わせた直後は豚骨の旨味が先行するのですが、じわじわと辛味成分のカプサイシンが蓄積し、最終的には大辛〜激辛クラスと言っても差し支えないレベルに到達しました。この “じわじわくる” のも辛辛魚の魅力なんですけど、魚粉は全体に大きく混ぜるのではなく、ふわっと広げるくらいがいいかもしれません(※辛辛魚粉が喉に直撃しないように気を付けてください)。

かやく

かなり効果的!
5.5

パッケージのイメージ写真ではネギと刻み海苔、フライドガーリックくらいしか目立っていませんが、あとのせかやくの中身にはローストネギやフライドオニオン、味付肉そぼろ、唐辛子とバリエーション豊か。さらに量が多めなのもポイントで、特に効果的だと感じたのはローストネギとフライドオニオンのホロ苦さと芳ばしい甘み。

もちろんガツンと主張してくるフライドガーリックのパンチ、そして「辛辛魚らーめん」からは解雇されてしまった海苔の風味も間違いないのないアクセントなんですけど、カップラーメンには入っていないローストネギとフライドオニオンのホロ苦い甘みが個性的で、かなり中毒性を高めてくれていました。このアクセントは、辛辛魚粉に匹敵する重要な存在です。

ただ、味付肉そぼろは居ても居なくても気にならない存在というか、とりあえず後入れなので食感はサクサクしているものの、肉そぼろ自体の味付けは控えめだったので、あまり存在価値が見出せませんでした。とは言え邪魔になるような具材ではなかったですし、全体的に賑やかな構成から「辛辛魚らーめん」との差別化にも繋がっていていいですね。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

寿がきや食品きっての名作「辛辛魚らーめん」の魅力を踏襲しつつ、きちんと「辛辛魚まぜそば」にしかないポイントもあったので、単純に味だけで評価すると★6即決です。しかし、税込281円の汁なしカップ麺なので、コストパフォーマンスに優れた内容とは言えず、今回の総評は厳し目に見ると★5.5くらいが妥当かもしれない——と、最後まで悩みました。

けれども税別260円という本体価格の設定は、「辛辛魚らーめん」と同じ値段。それに今回のカップ麺はコスパ云々よりも味の満足度が優先される商品だろうと判断し、評価は★6に決めました。もうちょっと辛いと嬉しかったのと、追い飯できるほどタレは残りませんが、麺少なめ・味濃いめで白ご飯とのコンビネーションは抜群。かなりビールとの相性もよさそうだったので、おつまみ需要も高い一杯ですよ。

※2019年8月3日追記『「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」アレンジ!!もっと美味しく食べる方法 “3選”』を公開しました。誰でも簡単に作れるアレンジレシピから、ちょっと手の込んだアレンジまであるので、お手すきの際にでもご覧いただければ幸いです。

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