辛麺屋【一輪】監修「宮崎辛麺50辛」激辛 “マグマ” をカップ麺で再現!! Neoご当地麺 No.1の実力とは——

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明星食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年1月18日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」の実食レビューです。

『ラーメンぴあ2021首都圏版』の “Neoご当地麺” No.1に選ばれた「辛麺屋 一輪」の激辛・マグマ(辛さ50倍)をカップラーメンで再現!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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辛麺屋「一輪」宮崎辛麺50辛

辛麺屋 一輪(からめんや いちりん)とは、宮崎県宮崎市中央通に本店を構える「辛麺屋 輪(りん)」の新ブランドで、2017年3月25日に東京進出1号店「辛麺屋 一輪 目黒店」をオープン。地元で人気を博している「輪(RIN)」を世界一(ICHI)のラーメンにすべく、店舗名を「一輪(ICHIRIN)」に改め、海外進出の足掛かりに東京進出を果たしました。

ラーメンぴあ首都圏版 2021年度Neoご当地麺No.1

今回のカップ麺「明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛」は、明星食品株式会社と「一輪」の共同開発商品で、2020年8月26日発売の『ラーメンぴあ2021首都圏版(ぴあMOOK)』における “Neoご当地麺” No.1に「一輪」が選出されたことをキッカケに商品化。実は2020年4月20日、明星食品が「辛麺屋 輪」のカップラーメンを発売しているため、ある意味その流れを汲んだ続編といえるかもしれません。

辛麺(からめん)とは、宮崎県延岡市を発祥とする “辛いけど箸が止まらない” ご当地グルメとして知られ、故・原田武明氏と延子さん夫妻が営んでいた小料理店「桝元(ますもと)」で提供されていた〆(しめ)の一杯がルーツ。それを現在の「元祖 辛麺屋 桝元」(株式会社桝元代表・長曽我部隆幸氏)が引き継ぐかたちで1987年(昭和62年)に商品化したのが「辛麺」で、中毒性の高さから延岡市を中心に定着。

細かな特徴は店によって異なりますが、スープは唐辛子を効かせた鶏がらベースの醤油味を基本とし、そば粉と小麦粉を主原料とする “こんにゃくに似た食感” の「こんにゃく麺」が選べるのも個性的な特徴の一つ。具材には大粒のニンニク・新鮮なニラ・挽肉を使い、溶き卵を仕上げに加えることで渾然一体の旨みを打ち出すなど、宮崎辛麺を象徴する普遍的な共通点が存在します。

もともと「輪」を運営している株式会社ロングバリーコーポレーション(Long Valley Corporation)の運営統括責任者・長谷匡浩氏及び宮崎市内で飲食店(当時4店舗)を経営していた大牟田真之介氏(現・株式会社ICHIRIN取締役)の両名が立ち上げたのが「一輪」で、資金繰りのためにクラウドファンディング(株式会社CAMPFIRE)も活用し、満を持す「目黒店」を2017年3月にオープン。

2021年1月現在、都内で営業している「目黒店」と「水道橋店」はフランチャイズ(FC)で、株式会社マイナビの連結子会社である株式会社マイナビリテイリングを運営母体とし、もちろん宮崎辛麺の王道を地で行く特徴は押さえているのですが、女性ウケを狙ったオリジナルメニューの「パクチー辛麺」やトッピングの「チーズ」など、当時のトレンド要素も組み込むことで、東京進出当初から多数のメディアに取り上げられていました。

そして、宮崎に本店を構える「輪」の最高辛さは25倍なのに対し、東京を拠点とする「一輪」では “50倍の激辛(マグマ)が選べる” のも特徴的なポイント。このページでレビューするカップ麺のパッケージにも50辛とあるように、お店の辛さ(マグマ)を再現しているらしく、辛さレベルは5段階基準でMAXの5(辛みによる刺激が大変強いので、十分に注意してお召し上がりください)と表示。

辛さレベルはMAXの5となっているが‥‥

「一輪」の実店舗には、マグマ(50辛)完食者だけが注文できる、カプサイシンソースで辛味を強めた裏メニュー “トンデモネェ” が存在し、その辛さはマグマの2倍(100辛)以上といわれているのですが、とりあえず表メニューではマグマが最高レベル。

しかし、実は2020年4月発売の「明星 辛麺屋輪(からめんやりん)監修 25辛宮崎辛麺」も辛さレベル5に設定されていたのに “拍子抜けするような辛さ” だったので、そんなに辛くないのでは‥‥? と、辛さに対する不安が並行します。

開封

別添の小袋は3種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」に、先入れの「かやく」が2袋。ちなみに小袋のデザインも色分けも “2020年4月発売の「明星 辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」と完全に同じだった” ので、もしかすると焼き直し‥‥? などと思ってしまった開封直後。

麺は熱湯4分のノンフライ麺を採用

麺は油で揚げていないノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。これについても2020年4月発売の「辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」と共通だったので、原材料名「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、植物性たん白、卵粉、しょうゆ」や麺の量(75g)を比較してみたところ、まさかの完全に一致しました。むむむ‥‥w とはいえクオリティは高かったので、同じ麺でも問題はないのですけど。

メーカー希望小売価格も245円(税別)ということで、これについても共通のポイント。地域によっては売ってない場合もあるかと思いますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ミニストップ」と「セブンイレブン」での取り扱いを確認しているため、お探しの方は販売店の参考になさってください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ラーメンぴあ 辛麺屋一輪監修 宮崎辛麺50辛
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場
内容量:107g(めん75g)
商品コード:4902881451123(JAN)
発売日:2021年01月18日(月)
実食日:2021年01月21日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:264円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、植物性たん白、卵粉、しょうゆ)、スープ(香味調味料、しょうゆ、鶏・豚エキス、豚脂、糖類、食塩、たん白加水分解物、しょうゆもろみ、香辛料、酵母エキス)、かやく(赤唐辛子、卵、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、ソルビット、グリセリン、乳化剤、卵殻カルシウム、酸味料、香辛料抽出物、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。

実食開始

これも見覚えのある光景‥‥

別添の「かやく」は2袋とも先入れで、中身が見えなかった小袋には大量の赤唐辛子を、もう片方の小袋には卵が入っている、これについても「輪」のカップ麺と同じパターン。ちなみに「一輪」の実店舗で提供されているマグマには “赤唐辛子の粉末を約60g使用” かつパッケージには “お店の辛さ(マグマ)を再現” とあるので、それなりの辛さに期待したいところ。

見た目の再現度は高い

あとは熱湯を注いで4分間、待っている間に液体スープの小袋をフタの上で温めて、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。お店のマグマとは迫力が異なるものの、調理後は宮崎辛麺の王道を地で行く雰囲気で、見た目の再現度は低くありません。ただ、先に進めば進むほど「輪」監修のカップ麺(2020年4月発売品)と共通点が多く、今回も辛麺に必須の挽肉は入っていませんでした。

さて、厳密にいうと監修店は違うのですが、いよいよ2020年4月発売品(25辛)の赤唐辛子を2倍(50辛)にしただけなのではないか‥‥という思いが否めない実食前。引き続きマグマ級の辛さレベルなのかどうか、加えて「輪」監修カップ麺との違いや共通点に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:368kcal
たん白質:10.4g
脂  質:7.0g
炭水化物:65.8g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:168mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:368kcal(めん・かやく:319kcal)(スープ:49kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

すこし休ませるのがオススメ

5.5

「辛麺屋 一輪」の実店舗では、宮崎辛麺を象徴する前述の「こんにゃく麺」(韓国冷麺などにも使われている蕎麦粉入りの麺)をはじめ、うどんや中華麺を選べるシステムになっているのですが、今回のカップ麺に使われているノンフライ麺は “かんすい” を使用した中華麺。そして、体感的にも「辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」と同じような印象を受けます。

程よい加水率でスープとの一体感を意識

ほんのちょっと太めに切り出しているような気がしないでもなく、若干ながら加水率を上げているようにも感じたのですが、中心部に残る独特のコシや小麦の芳醇な香りなどは「輪」の25辛と共通で、明星食品が培ってきた製麺技術のノウハウを感じる仕上がり。もちろん熱湯4分で食べ頃を迎えるため、食べ始めは適度なコシの強さを楽しめるのですが、個人的にオススメしたいのは後半の食感。

食べ始めのコシにも魅力を感じますが、しっとりとした口当たりが心地よい後半の質感も味わい深く、麺の表面がスープに馴染むことで全体の一体感が高くなるのもポイント。そのため熱湯4分+液体スープを入れてから1、2分ほど休ませるのがオススメで、もちろん硬めの食感が好きなら無理に待つ必要はないのですが、すくなくとも最初の熱湯4分は守ってください。

スープ

5.5

調理後のインパクトを強めるために、赤唐辛子を後入れさせる商品も珍しくないのですが、あえて唐辛子を先入れすることで、唐辛子が持つ辛味と特有の芳ばしい風味をスープに溶け込ませるのがポイント。ちなみに赤唐辛子の量は7gだったので、お店の量には及びませんが、唐辛子の芳ばしい風味が印象的。

で、液体スープの原材料名を「辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺」と照らし合わせてみたところ、最初の「香味調味料」から最後の「酵母エキス」まで完全に同じ内容(香味調味料、しょうゆ、鶏・豚エキス、豚脂、糖類、食塩、たん白加水分解物、しょうゆもろみ、香辛料、酵母エキス)で、体感的にも味のフレームワークは変わっていません。

液体スープにも辛味成分が‥‥

しかし、辛さは数字で見ると前回(25辛)の2倍(50辛)ですが、圧倒的に今回のほうが辛く、一般的に見ても大辛〜激辛に片足を突っ込むライン。使用している唐辛子の品種は明らかにジョロキア以下なので、市販品として非常識な辛さでないけれど、前に発売された「輪」の2倍なんでしょ? みたいなスタンスで挑んだ場合、おもわぬ意表を突かれるかも——。

その硬派な辛味もさることながら、輪郭のある濃口醤油のコクに、動物油脂の芳醇な香りとニンニクのパンチが重なって、単なる辛いだけのスープではありませんでした。なお多めに入っている粉末唐辛子が喉に付着すると咳き込む確危険性大なので、実食の際は注意してください(それと赤唐辛子が容器の底に沈みがちなので、定期的に混ぜながら食べることをオススメします)。

具材

ひき肉が入っていないのは寂しいが‥‥

4.0

あいかわらず挽肉系の具材は入っていないため、そこにも力を入れてほしかったところではあるものの、ふわふわの掻き玉は量が多く、ほのかな甘みと優しい口当たりが刺激的なスープと対比を描き、全体の中毒性を高めることに寄与。

軸の部分が多いとアタリ

またニラも軸の部分は風味が強く、量は本店の「辛麺」ほどではないけれど、雰囲気の再現については申し分ありません。それに今回は口当たりザラつきを感じるほど大量の唐辛子が入っているので、それも具材の一部と思えば悪くありませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

お店の辛さを基準にした場合、たとえば激辛カップ麺の代表格「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」や「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」よりも下だったので、35〜40辛くらいが適切なのではないかと感じたのですが、あきらかに前回(輪)の25辛よりも辛く、ひとつのカップ麺としての総合力も上がったように感じました。ひき肉の有無やニラの量は妥協すべきポイントになりますけど、印象に残らない商品ではありません。

ちなみに2019年9月2日発売の「東京 一輪 チーズ味旨辛麺」まではサンヨー食品(サッポロ一番)とコラボしていた「辛麺屋 一輪」ですが、その契約が切れたのか明星食品とコラボし始めた現在。本店ほどではないにしても「50辛」はリリースできたので、ぜひ次は「とんでもねぇ〜」の再現や「パクチー辛麺」など、引き続き定期的なコラボに期待したいですね(author・taka :a)

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