煮干しが苦手なら要注意!! ローソンのカップ麺「ひらこ屋」監修「こいくち煮干しそば」二代目は煮干し感UP!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月11日(火)ローソン限定発売、東洋水産のカップ麺「ひらこ屋 こいくち煮干しそば(二代目)」の実食レビューです。

たかが煮干し、されど煮干し、三度食べたら癖になる。青森の名店「自家製麺 中華そば ひらこ屋」監修によるカップラーメン2年連続商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ひらこ屋 こいくち煮干しそば 2022

ひらこ屋とは、株式会社らいもんが運営する煮干し中華そば専門店で、2005年(平成17年)12月1日にオープン。同社の代表取締役を務める三上怜(みかみ れい)店主が立ち上げ、その後は鶏・豚・魚介のトリプルスープを特徴とするセカンドブランド「麺屋らいぞう」やサードブランドの煮干し×焼干し専門店「ひらこ屋 㐂ぼし(きぼし)」を展開し、人気店としての確固たる地位を築き上げました。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「ひらこ屋 こいくち煮干しそば」は、青森の名店「自家製麺 中華そば ひらこ屋」監修による “ローソン限定” のカップラーメンで、製造者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。2021年9月7日にもローソン限定の「こいくち煮干しそば」を発売しており、それと比較して内容量やカロリーも変わっていないのですが、まったく同じ仕様ではありません。

まずは「東洋水産」と「ひらこ屋」の関係について‥‥ひらこ屋が単独で監修したカップラーメンは、2021年9月発売の「こいくち煮干しそば」が初の試みで、今回の2022年10月発売品で2回目の即席カップめん化になるのですが、ひらこ屋は青森の煮干しを使った津軽ラーメンを全国に広めるべく、津軽地方のラーメン店で構成された「津軽ラーメン煮干し会*」の加盟店。

尚且つ三上店主は「津軽ラーメン煮干し会」設立メンバーの1人に数えられる人物で、2014年(平成26年)4月14日に東洋水産が発売し、現在も同社が販売を続けているNB(ナショナルブランド)商品「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」を監修しています。そのパイプがあったからこそ、ローソン限定の「こいくち煮干しそば」が生まれたといっても過言ではありません。

*2022年10月現在は「長尾中華そば」「出し屋 五丈軒」「中華そば ひらこ屋」「マルミ・サンライズ食堂」「原食堂」「高長まるしげ」「中華そば 田むら」「丸山らーめん」計8店から成り、津軽ラーメンに関する情報を発信しています。

「中華そば ひらこ屋」の店舗外観と公式サイトのURL

ひらこ屋の店舗では、水出しの繊細な旨みを特徴とする「煮干し中華そば(あっさり)」をはじめ、中あぶら(背あぶら増量)と鬼あぶら(背あぶら大増量)が選べる「背脂煮干しそば(せあぶら)」に、ひらこ屋名物の「バラそば(煮干しバラ肉そば)」など‥‥

さらに “濃い煮干しが苦手な方はご遠慮ください” という注意書きが添えられた「煮干脂泡(こいくちニボダク)」という限定10食の攻めたメニューも存在するのですが、今回のモデルになっているのは昨年に続き、動物系を使いながらも全面的に煮干を出した「とんこつ煮干しそば(こいくち)」とみて間違いありません。

前述のように2021年9月発売品と比較して、内容量は115g(めん70g)から1gも変わっておらず、麺の製法も「マルちゃん正麺(せいめん)カップ」が確立した “生麺ゆでてうまいまま製法” とパッケージに記載。なおかつカロリーも前回発売品と同じ385kcalとなっているのですが、たん白質や脂質、炭水化物の値など、ビタミンB1・B2以外の数値は微妙に増えていたり減っていたり。

2022年10月発売品の栄養成分表示

おそらくスープの味に劇的な変化は生じていないと予想できますが、生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)は2021年9月6日に実施された「マルちゃん正麺 カップ」のリニューアル発売以降、大きく仕様を変更しているため、それに合わせた違いが生じているかもしれません。というわけで、初代「こいくち煮干しそば」からのリニューアルポイントに注目しながらレビューします。

関連ページ:たかが煮干し、されど煮干し——。青森の名店【ひらこ屋】監修「こいくち煮干しそば」ローソン限定発売!!

開封

接続テープでテンションあがるのって自分だけですかねw

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「粉末スープ」の計3種。かやくの小袋には稀に見られる接続テープが付いていたので、なんか “あたり” というか地味にテンションあがるんですけどw それはさておき小袋の構成そのものは変わっていません。

実は使っている原材料が変わっている

前回発売品にも採用されていた “生麺ゆでてうまいまま製法” とは、一般的なノンフライ麺のように生の麺を蒸すのではなく、生の麺を茹でた後に乾燥させる特許技術で、厳密にいうとノンフライ麺にも乾麺にも分類されないのですが、大別するとノンフライ麺に該当します。見た目は前回発売品の麺と似ていますが、原材料名を見ると同じではありません(詳しくは後述)。

またローソン標準価格も276円(税込298円)から298円(税込322円)に上がっているのですが、2022年6月1日出荷分より、東洋水産は自社の即席めん製品における希望小売価格を9%〜12%アップしているため、順当な値上げです。ただ、いずれにせよ高価格帯に位置する商品であることに変わりはないため、コストパフォーマンスについても注目したいところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:青森の名店 ひらこ屋 こいくち煮干しそば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:115g(めん70g)
商品コード:4901990372992(JAN)
発売日:2022年10月11日(火)
実食日:2022年10月15日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:322円(税込)
ローソン通常価格:298円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(煮干しエキス、香味油脂、しょうゆ、植物油、さばエキス、粉末煮干し、こんぶエキス、食塩、ラード、デキストリン、かつおエキス、ポークエキス、粉末さばぶし、砂糖、たん白加水分解物、醸造酢、チキンエキス)、かやく(焼豚、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、酒精、かんすい、カラメル色素、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、ビタミンB2、香料、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくの構成は初代「こいくち煮干しそば」と同じ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、丸い焼豚に、メンマ、ねぎとラインナップは前回発売品から変わっていません。実際の「とんこつ煮干しそば(こいくち)」には、青森県十和田市が誇る銘柄豚(ガーリックポーク)のモモ肉を使い、調理方法を変えて仕込んだ2種類のチャーシューをはじめ、煮干出汁と醤油ダレで煮込んだ結びメンマなどをトッピングしているのですが、ここは妥協すべきポイント。

調理後のビジュアルは初代と大きく変わらない

添付調味料の小袋(液体スープ、粉末スープ)は後入れなので、かやくをあけたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」と「粉末スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。

調理後の雰囲気は2021年9月発売の初代「こいくち煮干しそば」と大きく変わっていませんが、麺の原材料を変えている、それはスープの変更も余儀なくされる展開なので、引き続き前回発売品との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:385kcal
たん白質:13.6g
脂  質:11.3g
炭水化物:57.1g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.23mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:253mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:385kcal(めん・かやく:284kcal)(スープ:101kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

現行の仕様で最も加水率が低いタイプ

5.0

初期の「生麺ゆでてうまいまま製法」といえば基本的に加水率が高く、箸で持ち上げたときの重量感には心を躍らされたものですが、それと同時にスープを選ぶ欠点があり、なかでも豚骨スープとの相性が難しかった‥‥というのが初代御三家の一角「濃厚とろ豚骨」を廃盤に追いやった原因だと推測しています。しかし、前述の「正麺カップ」リニューアルを機に大きく配合を変更。

熱湯5分きっちり待つのがベスト

箸で持ち上げたときの重量感は鳴りを潜め、粘りも弱くなってしまったのですが、反発性は強くなり、加水率の幅が広がったのも大きなポイント。前回発売品には配合していなかった “乳糖” を練り込んでいることも現行の仕様であることを裏付ける決定打で、いくつかのパターンを保有する「生麺ゆでてうまいまま製法」の中でも特に加水率が低めの質感から、スープとの相性にも問題を感じません。

「ひらこ屋」の店舗で使用している麺は、青森県青森市にある「くじら製麺所」から毎朝取り寄せ、2004年(平成16年)から記録している製麺データを基に、その日の気温や湿度に合わせて加水率や小麦の配合を変えています。それを忠実に再現しているわけではないけれど、現状の「生麺ゆでてうまいまま製法」としてはベストと思える選択で、まったくスープの邪魔にならなかったのも好印象でした。

スープ

前回よりも煮干し感が強くなっている

6.5

別添の「粉末スープ」には、粉末状の煮干しを中心に、さば節もブレンドしているのですが、あくまで後者はサポート役。うま味成分や砂糖もブレンドしているため、東洋水産の即席カップ麺らしい骨組みではあるものの、それだけに後引く中毒性を高めながら、すこしザラついた舌触りなど、魚粉特有のインパクトを演出する上で重要なポジションに位置しているアイテムです。

液体スープの臨場感も底上げされた

続けて「液体スープ」を加えると‥‥いやはや、確実にレベルあがってますよ。豚骨については昨年よりも削られているように感じたのですが、それでも丁寧で濃密な動物系の旨みが土台を支え、しょうゆのコクとキレは増した印象。そして、昨年以上に煮干しの濃度が高く、あえて一部の煮干しから頭や内臓を取り除かなかったような、一般的にネガティブとされるエグみや苦味を適度に残しています。

口に含んだときのファーストインプレッションはもちろん、後口に残る余韻まで、とにかく煮干し。昨年のスープも素晴らしかったと記憶していますけど、さらに煮干し感が強調され、値段相応の‥‥否、値段以上の価値があるテイストだと感じました。

具材

麺とスープの仕上がりを思えば及第点

3.0

おそらく前回発売品と共通か、違ったとしてもマイナーチェンジに過ぎないと思いますけど、ぶっちゃけローソン標準価格が税込322円の具材としては頼りないといわざるを得ません。ただ、この中でいえばコリコリとした食感のメンマがハイライトで、麺とスープの仕上がりを加味すると、及第点といっても差し支えないでしょう。

総評

5.0

2021年9月発売の「こいくち煮干しそば」と比較して、生麺ゆでてうまいまま製法の仕様が現行の水準に変わり、スープの豚骨も若干ながら後ろに下がっていましたが、煮干しのインパクトについては昨年以上。煮干しが苦手な方にはオススメできないレベルに達しているため、万人にオススメできる商品ではないけれど、そこに「ひらこ屋」監修ならではの特別感を覚えました。

数あるカップラーメンの中でも高級品に位置する一杯ですが、煮干しが強めに効いたスープが好きなら一見の価値ありなので、気になっている方は早めに最寄りのローソン店舗をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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