大辛なのに激辛!? 日清デカうま「大辛コク旨味噌」が “蒙古タンメン中本” よりも辛かった話

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年3月1日(月)新発売、のカップ麺「日清デカうま 大辛コク旨味噌」の実食レビューです。

赤唐辛子×黒胡椒・ダブルの刺激で “やみつき” 必至!? 量と旨さに妥協なし「日清デカうま」に刺激系辛口みそラーメン(辛さレベル4)が登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清デカうま 大辛コク旨味噌

日清デカうま(にっしんでかうま)とは “デカくてうまい! バラエティー豊かなやみつきテイスト” をコンセプトに、ラーメン・うどん・蕎麦・焼きそば・油そばを通年商品のラインナップに取り揃えた大盛りサイズのカップ麺で、発売日は2018年2月19日。大盛りカップめんユーザーのニーズに応えるべく、3つのブランドに分かれていた日清食品の廉価版ラインを統合し、現在の「デカうま」として生まれ変わりました。

3つのブランドを統合して生まれた「デカうま」

もともとオープン価格の安売り用として、カップラーメン=日清デカブト、カップ焼そば=日清デカヤキ、和風カップめん=貫禄の逸品を展開していた日清食品ですが、それらを統合して「日清デカうま」にリニューアル。2019年6月1日に実施された価格改定により、メーカー希望小売価格は130円(税別)に変更されましたが、コンビニ以外の販売店では実質ほとんど売価が変わっていないため、現在も多くのユーザーに支持されています。

「日清デカブト」が初めて発売されたのは、現在から遡ること10年以上前の2010年11月29日。初代の商品名は「日清のでかぶと1.5」というエースコックのスーパーカップをオマージュしたようなタイトルで、味は「豚キムチ」「焼豚だれしょうゆ」「コーンみそ」を同時に展開。食べ応えを追求しつつ、発売当初から日清の独自技術 “太ストレート製法” を採用するなど、他の大盛りカップ麺とは一線を画す存在でした。

その後、2012年3月26日にオープン価格のカップ焼そば「日清のでかやき大盛 鉄板マヨのソース焼そば」を新発売。続けて2013年2月25日に「でかぶと」から初の和風フレーバー「日清のでかぶと庵 きつねうどん」及び「同 揚げ玉そば」を発売するのですが、でかぶと庵は2015年9月7日に上質な大盛り和風カップ麺「日清 貫禄の逸品」として独立。かくして「デカうま」の前身となる3ブランドが揃い、後の統合に至ります。

2021年3月現在「野菜タンメン」以外は販売中

新作の「大辛コク旨味噌」を除く2021年3月現在販売中のラインナップは、ブランド刷新当初からレギュラーの座を守り抜いている「濃厚コク旨醤油」「豚キムチ」「きつねうどん」「わかめそば」「油そば」「Wマヨソース焼そば」並びに途中で復活した「豚ニンニク味」の合計7品で、いつの間にか野菜炒め風味オイルが決め手の「野菜タンメン」は製造・販売を終了しているため廃盤に。

しばしば東洋水産(マルちゃん)の廉価版ブランド「ごつ盛り」と比較されますが、ごつ盛りの定番ラインナップは「ワンタン醤油ラーメン」「コーン味噌ラーメン」「コク豚骨ラーメン」「豚骨醤油ラーメン」「塩担々麺」「ちゃんぽん」「ソース焼そば」「塩焼そば」の合計8品。あらためて確認すると、マヨ付きのソース焼そば以外は被っていないため、示し合わせたかのようにフレーバーの棲み分けが図られています。

さて、今回の新商品「日清デカうま 大辛コク旨味噌」は、2018年2月19日のブランド統合以降 “シリーズ初” となる新しい味。2018年9月3日に既存の「わかめそば」をリニューアル、それから一度は廃盤になった「豚ニンニク味」を2019年3月4日に再販しているのですが、何気に純然たる新作フレーバーはリリースしていないため、これが日清デカうまシリーズ初の新商品といっても過言ではありません。

「辛さレベル」は5段階基準で “大辛” の【4】

前述のように既存の「日清デカうま」に「味噌」系のフレーバーは存在しないため、前身となる「日清デカブト(DEKABUTO)熟成コク旨味噌」(2016年9月12日発売品)以来の味噌ラーメン。しかも辛さレベル4の大辛ということで、ここまで辛さに振った商品は初代「日清のでかぶと1.5」から数えても初の試みです。

開封

別添の小袋として液体スープを搭載

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」が1袋。もちろん粉末スープには粉末スープならではの利点が備わっているのですが、たとえば味噌のコクやオイルの臨場感など、そういった要素については液体スープに分があります。小袋を持ってみると、なかなかにズッシリとしているため、けっこう濃いめの味に期待できそうな予感。

具材は簡素な内容

反面、具材はキャベツ、ネギとシンプルの極み。もちろん安売り用のカップラーメンらしく、麺は油で揚げているため、ここらへんは廉価版らしいポイント。加えて「日清デカうま」はストレート麺にも強みを持っているのに対し、今回は中太ちぢれ麺を搭載しているのですが、テーマは縮れ麺のイメージが強い味噌ラーメン、スープとの相性を考慮しての選択なのでしょう。で、ちょっと気になるのがフタの裏——。

先ほど現行商品は新作「大辛コク旨味噌」を除いて7品と書きましたが、フタの裏で “他の味もあるよ!” と紹介しているラインナップは「濃厚コク旨醤油」「大辛コク旨味噌」「豚キムチ」「きつねうどん」「わかめそば」「ソース焼そば」「油そば」の合計7品で、2019年3月に復活を遂げた「豚ニンニク味」は紹介されていません。

まさかの「豚ニンニク味」は廃盤‥‥?

まだ日清食品の公式オンラインストアでは絶賛販売中ですが、すでに公式ウェブサイトの製品情報一覧からは削除されていたので、今回の「大辛コク旨味噌」と入れ替えで販売を終了する様子。美味しかったのに‥‥

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清デカうま 大辛コク旨味噌
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4902105264164(JAN)
発売日:2021年03月01日(月)
実食日:2021年03月06日(土)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:140円(税込)
希望小売価格:130円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(みそ、糖類、しょうゆ、食塩、ポークエキス、香辛料(にんにく、黒胡椒、しょうが、赤唐辛子)、豚脂、植物油脂、酵母エキス、香味油)、かやく(キャベツ、ねぎ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸Ca、香辛料抽出物、香料、カロチノイド色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

別添の液体スープはフタの上で温める

別添の液体スープは後入れで、お湯を注いでから3分間、小袋ごとフタの上にのせて温めます。ほかにスパイスなどの小袋は別添されていませんが、フタの上に “赤唐辛子と黒胡椒の刺激がうまさの決め手!” とあるように、黒胡椒の刺激もアピールしているため、そこも注目したい見どころの一つ。

調理後の見た目は廉価版ど真ん中

あとは3分後に麺をほぐし、フタの上で温めておいた液体スープを入れて、よくかき混ぜたら出来上がり。廉価版らしく具材のバリエーションについては二の次ですが、お湯を入れる前は気が付かなかった赤唐辛子の赤が加わって、そこそこキャベツの量が多いのも嬉しいポイント。

ちなみにスーパーやドラッグストアなど、販売ルートは限定されておらず、もちろんコンビニでも取り扱いがあり、コンビニで購入した場合の税込価格は140円(2021年3月6日現在)が相場。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ミニストップ」での販売を確認しているため、販売店の参考にしてください。

それでは、辛さレベル4(大辛)の辛味とコストパフォーマンスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:468kcal
たん白質:10.2g
脂  質:17.9g
炭水化物:66.6g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:149mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:468kcal(めん・かやく:438kcal)(スープ:30kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

値段相応の品質だけど量は大盛り

3.0

原材料の並びは「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料」と少し複雑で、醤油やチキンエキス、香辛料で下味を施しているのが日清食品らしいポイント。なかでもチキンエキスは日清食品のノンフライ麺にも頻繁に使われている原料で、逆に他社の油揚げ麺やノンフライ麺には見られない特徴の一つ。

3分30秒くらいが食べごろかも?

形状は角刃で切り出した角断面の平打ちで、ややキメの荒い低加水麺寄りの質感から、もっちもちの多加水麺を想像しているとハズす確率が高く、フライングしたら部分的にサクサクするし、わりと早めの段階から食感は軽めだし‥‥というのは安売り用の印象が否めないポイント。しかし、スープとの相性が特段悪いわけではありません。

それは後述するスープのコクが云々的なところもあるのですが、麺の量は大盛りバケツ型のパイオニア「スーパーカップ1.5倍」(エースコック)やライバル関係にある「ごつ盛り」(東洋水産)と同じ量(90g)なので、それなりの食べ応えは得られます。そもそも希望小売価格が130円(ほとんどオープン価格)の商品ですから、こんなもんだと割り切ってください。

スープ

見た目は辛そうに見えないけれど‥‥

4.0

ベースの味噌感は白よりも赤寄りで、風味については明確ですが、動物系のコクについては希薄といわざるを得ない軽さ。加えて隠し味にガーリックを使用しているものの、それを強めに効かせるか、液体みそ or ポークエキスの含有量を増やすなど、もうすこしスープに厚みが欲しいと感じた反面、辛さについては申し分なし。

たとえば「北極ラーメン」レベルの辛さではないものの、セブンイレブンで販売中のカップ麺「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」よりも辛味は強く、別添の調味油やスパイスで辛さを調節できるタイプではないので、辛味に関する救済措置もありません。蒙古タンメン中本の “北極” が美味しく完食できる方には問題ない辛さになりますが、いつもの “辛旨味噌” でギリギリの場合、これは避けたほうが安全なレベル。

一方の黒胡椒は赤唐辛子の裏に隠れていたので、それが前面に主張してくることはないけれど、余韻として残る清涼感はカプサイシン(唐辛子の辛味成分)とは違う魅力。それは後半にかけて勢いを増してくるため、なるほどWの刺激が楽しめました。

具材

具材は及第点以下

2.0

赤唐辛子とネギの存在感は飾りに過ぎないため、実質的な具材はキャベツのみ。もちろん食べ応えアップには寄与してくれるのですが、テーマ的にキャベツよりも大きめのフライドガーリックを何枚か入れてほしかった‥‥というのが正直な感想。

とはいえ大きめカットが好印象

ただ、けっこう大きめにカットされているキャベツが入っていたので、これについては「日清焼そばU.F.O.」の数量限定系に反映させてほしいと思いました。なぜか変わり種では細切れのキャベツばっかりなのでw

総評

3.0

タイトルに「コク旨」とあるので、もうちょっとスープのコクも意識してほしかった‥‥という不満はあるけれど、なんのこれしき辛味の強さでいえば同社の “辛さレベル5” でも差し支えない強さ。近年、非常識な辛さの激辛カップ麺も珍しくないため、数年前の水準とは比べ物にならないレベルに達しているのですが、ひとつの市販品として「激辛」を名乗っても過言ではありません。

それだけに希薄なコクと具材の弱さが目立っていたので、総評は及第点(星3)が妥当と判断したのですが、この価格帯でこの辛さはアッパレの一言。たとえばフライドガーリックや生おろしニンニクはちろん、コチュジャン、甜麺醤、スーパーでもらえる牛脂など、ちょい足しアレンジの土台に誂え向きなので、よかったら試してみてください(author・taka :a)

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