週報：今週の新商品（2019年4月第4週）

どうも、taka :aです。

2019年4月22日（月）・23日（火）に新発売・リニューアルされるカップ麺をリストにして、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の解説を行ない、今週の注目カップ麺を選定しました。

カップ麺の新商品や最新情報、話題のニュースなどが気になる方は（こっそり公式未発表のタイトルも公開しているので）、お時間よろしければ最後までご覧ください。

今週の新作カップ麺情報

2019年4月22日（月）・23日（火）新発売のカップ麺

▼日清食品
・名店が認めた本格style 篝（かがり）鶏白湯Soba 215円 全国

▼明星食品
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば大盛 炙りいか風醤油味 205円 全国

▼東洋水産
・マルちゃん でかまる 汁なしスッパメン 210円 全国
・マルちゃん やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば 180円 全国
・マルちゃん やみつき旨辛 辛赤 名古屋台湾まぜそば 180円 全国

▼エースコック
・全国ラーメン店マップ 奈良編 天理スタミナラーメン 205円 全国
・わかめあさりタンメン 180円 全国

▼ヤマダイ
・ニュータッチ 凄麺 麻辣ねぎラーメン 210円 全国

▼ファミリーマート
・明星 175°DENO汁なし担担麺 218円 全国
※数量限定・2019年4月23日（火）発売予定

▼イオングループ
・日清食品 タイカップ トムヤムクン
・日清食品 タイカップ ミンスドポーク
・日清食品 タイカップ ムーマナオ
※2019年4月26日（金）～30日（火）開催予定のイオンワールドフェスタ「タイフェア」対象商品

▼先週のリスト未掲載分
・マルちゃん 謹製 山椒香る塩そば 205円 全国
・マルちゃん 大盛! 福島白河系ワンタン麺 93円 セブン＆アイ限定
・マルちゃん 大盛! 富山ブラックラーメン 93円 セブン＆アイ限定
・エース 揚げなすのおろし風そば 198円 セブン＆アイ限定
・カップスター食べ比べセット＋乃木坂46コラボステッカー１枚付 1,389円 ※オムニ7限定
・World Dining ガーリックシュリンプヌードル GARLIC SHRIMP NOODLES 98円 全国
・World Dining グリーンカレーヌードル GREEN CURRY NOODLES 98円 全国
・イトメン チャンポンめん レッドトマト味
※「イトメンちゃんぽん」は袋麺ですがリンク先の特設ページが面白いですw

解説と所感

日清食品

名店が認めた本格style 篝（かがり）鶏白湯Soba

店主が唸る再現度!? 新シリーズ「名店が認めた本格style」始動! 日清食品と名店がタイアップした再現カップ麺といえば「有名店シリーズ」や「日清 THE NOODLE」（代表作「AFURI」）などが定番でしたが、今回の新シリーズは別物。ご当店監修カップ麺というコンセプトは同じですが、 “生めん風ノンフライ麺” を採用しています。

「有名店シリーズ」の麺は歯切れのいい平打ちストレート低加水麺が基本、「日清 THE NOODLE」の麺も有名店シリーズの流れを汲みながら全粒粉練り込み麺を採用しているのですが、どちらも油揚げ麺だったので、日清食品の新たな試み。現在の縦型スタイルでノンフライ麺といえば明星食品（スチームノンフライ製法）の牙城ですが、親会社の日清食品も市場に躍り出てきました。

その記念すべきシリーズ第1弾は、2013年のオープン以来行列の絶えない銀座の名店「篝（かがり）」の看板メニュー「鶏白湯Soba」を再現。喉越しの良い生めん風のノンフライ麺に特製鶏油が決め手のクリーミーな鶏白湯を合わせた一杯は、店主も唸るほどの再現度なのだとか——これはすでに手元にあるのですが、熱湯5分のノンフライ麺なので、スープの濃度にも注目ですね。

明星食品

明星 一平ちゃん夜店の焼そば大盛 炙りいか風醤油味

おつまみの「炙り焼いか」をイメージした芳ばしい風味で “いっぺん食べたら、やめられない。” クセになる味わいを表現! 1993年に発売された「一平ちゃん」ブランド中もっとも人気が高いとされる「一平ちゃん夜店の焼そば」からの新作で、かなりイロモノに見えますが、実は新シリーズの第1弾。

昨今、おつまみ需要が高まっている汁なしカップ麺業界ですが、20代から40代の男性に向けた “家飲み用” の「おつまみメニュー」シリーズ第1弾だそうで、お祭りの屋台や居酒屋の人気メニューをイメージした、アルコール飲料と相性抜群のメニューを展開していく予定とのこと。いいですね、実際かなり需要が高そうなコンセプト。

おつまみメニューがコンセプトなのに麺は大盛130gですが、男性向けの汁なしカップ麺であること、また “おつまみ” 兼 “1食完結型” としては適量かも。しかも廃盤になったエースコックの「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」と交差するタイミングでの新作イカ焼そばになるのですが、具材は本物のイカではなく「イカ風味かまぼこ」を採用——しかしながら本物のイカ焼きにも合う唐辛子マヨや七味ふりかけ付とのことですし、テーマの炙りイカ風味が効いていたら、思わぬ名作になるかもしれません。

東洋水産

マルちゃん でかまる 汁なしスッパメン

「汁なし部門」にて優勝に輝いた「ハイパーファットン」の「汁なしスッパメン」を再現! というわけで東洋水産（マルちゃん）とYahoo!×TRYがタイアップした恒例の企画、今までになかった新しいラーメン「次世代ラーメン」を生み出す「Yahoo!特別企画 ラーメン特集2018-2019」の「第10回 最強の次世代ラーメン決定戦!」最後のエントリーです。

もしかすると “審査員特別賞” みたいなのが出るかもしれませんが、優勝・準優勝の再現は今回がラスト。汁なし部門の優勝に輝いた「ハイパーファットン」は、神奈川県横浜市の人気行列店「くり山」グループに属している「ファットン」の2号店で、豚の旨味を最大限引き出したガッツリ系のラーメン店を提供しているとのこと。

しかし、その食べやすいバージョンの「スッパ」シリーズという限定麺メニューがあり、その優勝作品が「汁なしスッパメン」で、他にも「汁あり」や「冷やし（夏季限定）」などがあるそうですが、てっきりイメージで梅干しが入っているのかと思いきや酸味の源泉は “ポン酢” だそうです。完全に梅干し食べてスッパ○ンのイメージだったのでw 修正しておかないといけません。

すでに関連商品の次世代部門優勝「スパイシー赤味噌」（創作らーめん style林 – 次世代スパイスパウダー赤味噌）、準優勝「花椒香る煮干醤油」（麺処 若武者 – 次世代椒油がけニラ煮干し醤油白そば）が「本気盛」シリーズから再現され、ガツ盛り部門優勝「背脂煮干醤油」（らーめん香澄 – ガツ盛り背脂醤油の煮干しラーメン）は汁ありの「でかまる」から再現されています。

マルちゃん やみつき旨辛 辛黒 / 辛赤

旨味と辛味のバランスを追求した “やみつきになる味わい” がコンセプトの「やみつき旨辛」シリーズから “ご当地” の味をアレンジした汁なしカップ麺が新登場! なんですけど、「辛黒 富山ブラック風焼そば」「辛赤 名古屋台湾まぜそば」どちらも2018年4月23日（月）に抱き合わせで発売されていたので、ちょうど同時期のリリースです。

「やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば」は富山県のご当地ラーメン「富山ブラック」を汁なしカップ麺にアレンジしたもので、辛黒＝黒胡椒（ブラックペッパー）をテーマにした変わり種。「やみつき旨辛 辛赤 名古屋台湾まぜそば」は愛知県名古屋市の「台湾まぜそば」を再現したもので、辛赤＝赤唐辛子（カプサイシン）をピックアップ。

ただ、2018年4月9日に発表されたニュースリリースに掲載されているイメージ写真と今回の最新ニュースリリースに掲載されているイメージ写真が “まったく同じだった” ので、もしかすると単なる再販かもしれません。ちなみに昨年の「辛黒」は当ブログで高評価の「★5+」を叩き出し、「辛赤」は及第点の「★3」（個人的には★4）と判定しているのですが、どちらも旧ブログで評価しているので、個人的にレビューし直しておきたいカップ麺です。

エースコック

全国ラーメン店マップ 奈良編 天理スタミナラーメン

ついに北海道から脱出!!（※そして関西に帰還w）「全国ラーメン店マップ」シリーズ初となる「奈良編」が登場しました。とんこつバカの私は奈良のラーメン店＝無鉄砲（豚の骨）が真っ先に思い浮かんだりもしたのですが、奈良ご当地ラーメンを代表する有名店「天理スタミナラーメン」の味わいを再現したカップ麺です。

「全国ラーメン店マップ」とは、 “全国各地の人気ラーメン店のおいしさを手軽に味わうことができる” をコンセプトにした “ご当店” カップラーメンシリーズで、監修店は圧倒的に北海道率が高く（稀に九州へ飛んだりもしましたが）、やっとこさ北海道を抜けた! と思ったら関西に出戻りという‥‥w（※シリーズ第1弾「大阪・なにわ編 麺や而今」）

エースコックの再現カップ麺は開発の方が直接お店に何度も味を確認しに出向くことが多いので、ほんとに一部のスタッフが現地に滞在しているのではないかと予想しているのですが、「天理スタミナラーメン」は通称「天スタ」と呼ばれているラーメンで、特徴を要約するとニンニクや豆板醤の効いた白菜入りスタミナ系ラーメン。天スタ系のカップ麺はノンフライ麺・どんぶり型の定番品がヤマダイ（ニュータッチ）と寿がきや食品から販売されていますが、今回は油揚げ麺・タテ型ビッグなのでコンビニ向け、タテ型ならではの手軽さと本格感の両立に注目です。

わかめ あさりタンメン

これまでに使用していたアサリよりも身が大きい新開発のアサリを採用!「わかめ」と相性がいい旬の素材「あさり」を使用した新商品で、「わかめラーメン」ブランドの変わり種になるのですが、タンメン‥‥実は私の住む関西にタンメンの文化は根付いていないため、きわめて専門店も少ないんですけど、タンメンって具材は野菜のイメージですよね。

エースコックのニュースリリースによると、かやくは “どっさりのわかめ、風味の良いあさり、ごま、コーン” ということで、野菜は入っていません。しかし、スープの解説が “チキンをベースに香味野菜の旨みをバランスよく利かせたタンメンスープです” となっているので、おそらく液体スープもしくは別添の調味油に最近のエースコックが得意としている炒め野菜の風味が仕込んであるものと予想されます。

さらに「あさりエキス」をスープに加えているそうで、わかめとアサリ——これはもう間違いなく美味しいことが約束されているようなもの。あさりが入った「わかめラーメン」の新作って前にも食べた気がしたのですが、それはサンヨー食品が製造していた商品（セブンプレミアムのタテ型）で、もしかすると正式に「わかめラーメン」ブランドから発売されるのは初めてかもしれません。

ヤマダイ

ニュータッチ 凄麺 麻辣ねぎラーメン

ニュータッチことヤマダイから期間限定の刺激的な美味しさ提案! 2018年より異様な盛り上がりを見せている “麻辣味” をテーマにした痺れる辛さが特徴となっている新商品で、ニュータッチの「ねぎらーめん」といえば油揚げ麺・どんぶり型で展開されている「元祖ねぎらーめん」（2018年7月16日リニューアル）が定番ですが、今回の新商品はノンフライ麺・どんぶり型の本気モード。

実は2017年5月1日（月）にも「麻辣ねぎラーメン」という同じタイトルの期間限定商品がリリースされていたのですが、当時もブランドは「凄麺」で、具材には国産のFDねぎブロック（フリーズドライの国産ねぎ100％）を採用。そして、2017年のカップ麺業界でもトレンドになっていた「パクチー」がアクセントに入っていました。

しかし、ヤマダイが発表している今回のニュースリリースにパクチーの文字はなく、どうやら2019年はパクチー入りではない模様。またパッケージに国産ねぎ使用などの記載もありませんが、前回と同じくFDねぎブロックを採用しているようで、さらに5種類の唐辛子と “四川省産青花椒” を使用したスパイスが別添されているようです。

ビリビリと痺れる「花椒」の読み方は日本語読みで「かしょう」、中国読みで「ホワジャオ」「ホアジャオ」などと発音し、日本では和山椒と区別するために四川山椒・中国山椒・華北山椒とも呼ばれているのですが、 “青花椒” は赤く熟す前の花椒で、別名「藤椒」（日本語読みで「ふじしょう」、中国語読みで「タンジャオ」）といいます。爽やかな香りが特徴的なスパイスで、一般的な花椒との違いは（刺激のタイプは異なりますが感覚として）赤唐辛子か青唐辛子か——みたいなニュアンスですね。

ファミリーマート限定

明星 175°DENO汁なし担担麺

札幌発祥の担担麺専門店「175°DENO担担麺」（ひゃくななじゅうごど での たんたんめん）が監修したファミリーマート限定・数量限定商品のカップ汁なし担担麺が新登場! 最近かなり飛ばしている明星食品の汁なし再現カップ麺からの新商品で、札幌発祥の担担麺専門店監修とのことですが、私は初めて聞くお店の名前でした。

調べてみると東京都中央区にある「175°DENO担担麺 GINZa（175°GINZa）」など、2019年4月現在の店舗数は本店を含め10店舗あるようで（※公式ウェブサイト参照）、本格四川料理技術と日本のラーメン技術を融合させた、四川の担担麺でも日本の担担麺でもないオリジナルの担担麺が看板メニューだそうです。日本未入荷の香辛料を入れた作った自家製の175°辣油が特徴らしく、それで「175°DENO（での）」という個性的な名前になっているのですね。

コンビニ限定商品なので、発売日は2019年4月23日の火曜日発売予定となっているのですが、ファミリーマート通常価格（希望小売価格）税込235円の大盛り汁なしスタイル。練りごまの “コク” と花椒の “シビれ” がパッケージでもアピールされ、汁なしカップ麺に強い明星食品と札幌発祥の担担麺専門店とタイアップですから、そうとう期待できそうですよ。

イオングループ限定

日清食品 タイカップ

2019年4月26日（金）から2019年4月30日（火）までの5日間、 “初夏は爽やかな香りとともに” というコンセプトを掲げ、ゴールデンウィークに合わせたイオンワールドフェスタ「タイフェア」が本州・四国・沖縄のイオン・イオンスタイルにて開催されるのですが、その一環として店頭に並ぶ予定のカップ麺です。

以前にも何度か発売されているので、前にも見たことある、食べたことあるよ、せっかく現地で買ったのにw という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、タイから逆輸入した現地のカップヌードルですね。本場の「トムヤムクン」や「ミンスドポーク」、ちょっと聴き慣れない「ムーマナオ」をカップヌードルにアレンジしたものが日本で楽しめます。

「ムー」は豚肉、「マナオ」はタイのライムで、端的に例えると「ムーマナオ」は豚肉を使ったタイの冷しゃぶサラダ的な食べ物。2018年にも発売されていて、ミンスドポーク味については賛否両論あったりもしたのですが、日本版カップヌードルの「トムヤムクンヌードル」はイオングループ店舗でも常備している店は多いですし、本場との違いをチェックしてみるのも楽しいかもしれません。

今週の展望

今週は有名店（ご当店）監修商品が目立つように感じますが、ひときわ輝いているのはファミリーマート限定の「175°DENO 汁なし担担麺」と日清食品の新シリーズ「名店が認めた本格style 篝（かがり）鶏白湯Soba」の2品、続けてハイパーファットン監修「マルちゃん でかまる 汁なしスッパメン」と天スタを再現した「全国ラーメン店マップ 奈良編 天理スタミナラーメン」も注目したい新商品。

個人的に気になっているのはパクチーをカットして一捻りある四川省産青花椒を起用した「ニュータッチ 凄麺 麻辣ねぎラーメン」の個性、そして明星の新おつまみシリーズ「一平ちゃん夜店の焼そば大盛 炙りいか風醤油味」も面白そうですね。あとはイオンの「タイカップ（逆輸入版カップヌードル）」やスーパー向けの「わかめあさりタンメン」、マルちゃん「辛黒」「辛赤」など、バランスよくレビューできたらなと思います。

発売が予定されているカップ麺のマル秘リスト公開

それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中には検索しても出てこない公式非公開の未発表タイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの軽い気持ちで話のネタにでもご活用ください。