「セブンプレミアム 天ぷらそば 縦型」視点を変えると普通も名作に!

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、セブンイレブン限定の格安PBカップ麺、「セブンプレミアム 天ぷらそば」の実食レビューです。

セブンイレブンの定番品「鰹・昆布のだし 天ぷらそば」がリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム 天ぷらそば 74g

以前、まったく同じ製品名の〈どんぶり型〉をブログでレビューしているのですが、どんぶり型カップ(102g)はセブン&アイグループのスーパーマーケット(イトーヨーカドー等)限定、今回のレギュラーサイズ縦型カップ(74g)はコンビニのセブン-イレブン店舗のみ販売と棲み分けが図られています。



製造メーカーは「緑のたぬき天そば」でおなじみのマルちゃんこと東洋水産で、セブンプレミアムの公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」の「商品・口コミ」に掲載されている商品情報には “※取扱地域:首都圏、関西地区以外” と紹介されているのですが、これ間違い。販売エリアは全国です。(※東洋水産の関係者に確認済み)

また発売日は2018年11月20日(火)となっているのですが、正式な発売日は2018年11月12日(月)だそうです。私は兵庫県在住なので、「そりゃ見ないわけだ‥店舗限定なら取り寄せも難しいし、売ってないなら諦めるか全国発売を待つか」などと思いつつ忘れかけていた矢先、ひょっこり12月第2週から〈新商品〉として店頭に並んでいました。遅ーいw

ただ、実はこれ以前からセブンイレブン限定で販売されている「セブンプレミアム 鰹・昆布のだし 天ぷらそば」という縦型カップ天ぷらそばのリニューアル版らしいです。なので、その在庫が捌けてから‥という理由で遅れていたみたいですね。ええ、ずっと「鰹・昆布のだし——」のほうは店に置いてありました。

というわけで数量・期間限定商品ではなく、セブンイレブンの顔として今後も常時販売されるPBカップ麺です。ちなみに原材料名やカロリーなどの数値も若干ながら変わっているため、パッケージのみ変更のリニューアルではありません。



冬になると和風カップ麺の需要が高まると言われているのですが、実際のところ新作カップ麺よりも「日清のどん兵衛」や「赤いきつね」「緑のたぬき」などの定番品が大幅なシェアを握っているのが現実です。ただ、ポット備え付けで24時間営業のコンビニで税込127円は嬉しいポイントですし、ついついおにぎりも一緒に買っちゃったりしてw そのコンビニマジックと手軽さが魅力ですよね。

開封

せっかくリニューアル前後の天ぷらそばが手元に揃っていたので、なんとなく比較してみました。写真の向かって左がリニューアル後で、右がリニューアル前。およそ天ぷらは同じと思われるのですが、リニューアル後には「かまぼこ」が追加されており、麺も若干ながら太く見えますね。



で、ちょっとマニアックな話になるんですけど、カップ底面下段右端に記載されている〈製造所固有記号〉(製造所を特定するために必要な英数字)は「M74」となっています。これは「千葉県長生群にある工場」を示しているのですが‥

リニューアル後の製品には、「製造所 株式会社酒悦 房総工場」と明記されていました。酒悦(しゅえつ)は、東洋水産のグループ会社です。以前からブログで東洋水産のM74は酒悦なのではないかと書いていたので、とりあえず過去記事の修正は不要ですね。ひらがな読みすると「ぼうそうこうじょう」か‥なかなかデンジャラスなファクトリーだ。

製品情報・購入価格

製品名:セブンプレミアム 天ぷらそば 縦型
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:74g(めん55g)
発売日:2018年11月20日(火)
JANコード:4901990362061
本体価格:127円(税込)

発売地域:全国のセブン-イレブン限定
購入価格:127円(税込)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテ型レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋〕、添付調味料(食塩、糖類、魚介エキス、しょうゆ、植物油脂、しいたけエキス、こんぶエキス、酵母エキス、香味油脂、香辛料)、かやく(小えびてんぷら、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ベニコウジ色素、カロチン色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・そば・乳成分・さば・大豆・豚肉・やまいもを含む)
【アレルギー表示】乳成分・小麦・そば・えび・さば・大豆・豚肉・やまいも

実食開始

リニューアル前も後も別添の小袋は付属していないので、お湯を注いでからフタをして3分待ったら完成です。もともと先入れということでサクサク感は諦めていたのと(ふやけた天ぷらも好きですし)、天ぷらの上にも粉末スープがかかっていたので、がっつり天ぷらめがけて熱湯を注ぎました。特に意味もなく楽しかったw



こちらはリニューアル前の調理後写真になるのですが、天ぷらの表面が小面積で、その分だけ厚みがあるように見えます。個体差かな? ちなみに天ぷらの上から熱湯を注ぐ場合、ゆっくり注がないと容器の外に熱湯が跳ねて飛び散る確率がアップするので、調理の際は気をつけてください。(※経験者は語るというやつです)

ちなみに東洋水産の方に「なにか特別なこだわりはありますか?」と尋ねたところ、「いやぁ〜‥特には(笑)」っておいw でも、特別なカップ麺だけが世間から高評価を得ているわけではありませんし、定番品としての立ち位置も考慮した上でカップ麺としての総合力を判定します。それでは、実際に食べてみましょう。

1食(74g)当たり

カロリー:352kcal
たん白質:7.8g
脂  質:18.4g
炭水化物:40.1g
(糖質:37.5g)
(食物繊維:2.6g)
食塩相当量:4.0g
(めん・かやく:1.7g)
(スープ:2.3g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:133mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:352kcal(めん・かやく:273kcal)(スープ:79kcal)

めん

ほぼほぼ同じ

タイプとしては縦型レギュラーサイズのカップ蕎麦らしいポソポソとした歯切れのいい食感で、がっつり遠慮なく縮れてます。高級感こそ得られないものの、安売りできるカップ麺ならではの魅力というか、この安っぽさには独特の醍醐味がありますよね。

とろろ芋が練り込まれている油で揚げた和蕎麦で、それこそ系統としては「マルちゃん 緑のたぬき天そば」を源流としているようなクラシック式。湯戻し前の比較では麺のサイズが違って見えたのですが、実際に調理してみると同じサイズです。ちょっとリニューアル前のほうが硬めの食感だったんですけど、大きく印象が異なることはありませんでした。



左がリニューアル後で、右がリニューアル前。写真では区別がつきにくいのですが、ちょっと色が薄くなって、縮れも緩やかに見えます。ただ、ほんと若干。今回のリニューアルでは麺を改良しましたー! というよりも誤差の範囲内だったので、これまで通り楽しめるでしょう。「どん兵衛」みたいな高級感はないけれど、レトロなインスタント感こそが東洋水産の魅力です。

つゆ

「だし」重視の関西風

販売エリアは全国なので、特に東西で味が分けれられているわけではないのですが、イメージとしては西日本仕様のテイストになります。醤油がキリッ! と効いた東日本仕様の蕎麦つゆが好きな方にとっては少し物足りないかもしれませんが、しっかり〈だし〉が効いているので、およそ全国共通で「おいしい」味になるのではないでしょうか。

もちろん関西人にとっては慣れ親しみのある、ほんのり甘味を帯びた出汁重視の蕎麦つゆなので、特に心配する必要はありません。カツオやサバを中心とした節の旨味に加えて昆布、椎茸の旨味を重ねている、インスタントながらとても丁寧な作り込みです。関西ど定番の味。あ、ちょろっと一味唐辛子が浮いてますけど、ほぼ存在感は飾りでした。

カツオのイノシン酸に昆布のグルタミン酸を重ねると〈うま味の相乗効果〉が得られ、そこに干し椎茸が持つグアニル酸(※生椎茸には含まれない)を加えると旨味がブーストするのですが、バッチリそれを意識した設計ですね。リニューアル前と比較して少し醤油を控えめに感じたのですが、微妙な熱湯の量や天ぷらを崩すタイミングで変わる誤差の範囲内だったのと、原材料名の成分* 自体は変わっていません。

*リニューアル前と比較して表記の仕方が2018年12月現在の標準仕様に合わせてあるので、「醤油」が「しょうゆ」になっているなど、漢字と平仮名の使い分けが異なっていたりするのですが、使用している原材料は同じでした。

かやく

天ぷら、いつ食べます?

かまぼこが新たに追加されているのですが、リニューアル前と大きな変更はありません。天ぷらの形は違うけど、おそらくロット差の関係でしょう。最初から入っているので、自分で取り出さない限り後のせサクサクは叶いませんが、ふやけた天ぷらもオツですよね。

いちばん最初に食べて微妙に残っているサクサク感を楽しむもよし、がっつり混ぜて天ぷら特有のコクを蕎麦つゆに付与するもよし、ちなみに私は半分最初に食べて半分混ぜます。赤い部分すべてが小エビではありませんが、実際に本物の海老も入っているので、ただの赤い揚げ玉だけではありません。ちゃんと海老、芳ばしいですよ。

ねぎは歯触りが強く、かなりシャッキシャキなんですけど、邪魔になるほど多くもなければ少なくもない適度な量で、食感の飽きが来ないようにサポートしてくれていました。かまぼこはマルちゃんの和風丼カップ麺シリーズ定番の魚肉練り製品と同じなので、ご安心ください。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
【考え方によっては素晴らしい製品だと思う】

特別おいしいわけでもなければ目新しさがあるわけでもないんですけど、これってもう完成しているんですよね。たぶん、このカップ麺を手に取る方のほとんどが〈いい意味で安っぽい味〉を求めている気分の時だと思いますし、やっぱり実際に食べてみたら「カップ麺らしい味で『普通に美味しい』なー」「やっぱ本物とは違うなーw」という値段相応の感想に落ち着くでしょう。

でも、そこにホッとしませんか? この手のカップ麺って、そういう裏切りのない安心感を売っている食べ物だと思うんですよね。あれです、もれなく最後に悪人が罰を受ける勧善懲悪ぶりと必ずハッピーエンドを迎える安心感がファンの心射止めてやまない時代劇の「水戸黄門」や「遠山の金さん」みたいなカップ麺です。伝わりますでしょうかw

食べる前からオチは見えているし、結果やっぱり「思っていた通り」なんだけど、じゃぁこれ以上どうしてほしい? と聞かれたら「特に不満はありません」としか私は答えられないので、総評は上出来の★5としました。西日本地域の方にとっては定番の味、東日本地域の方にとっては西日本のデフォルト的なカップ麺の蕎麦つゆを手軽に楽しめる製品になるので、セブンイレブンに立ち寄った時にでも‥と、頭の片隅に。しっかり和風だしが効いているので、おにぎりとの相性もいいですよ。

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