「マルちゃん 本気盛 花椒香る煮干醤油」次世代部門準優勝・麺処 若武者

東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年2月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 本気盛 花椒香る煮干醤油」の実食レビューです。

「第10回 最強の次世代ラーメン決定戦! 次世代部門」にて準優勝を獲得した「麺処 若武者」の「次世代椒油がけニラ煮干し醤白中華そば」を本気盛(マジモリ)が再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

本気盛 花椒香る煮干醤油 麺処若武者

「最強の次世代ラーメン決定戦」とは、 “いままでになかった新しいラーメン=「次世代ラーメン」を生み出す” 企画「yahoo!特別企画 ラーメン特集 2018-2019」と業界最高権威「TRY(Tokyo Ramen of the Year)」協力のもと、全国のラーメン店に参加を募り、ユーザー(一般消費者)の投票によって優勝・準優勝が決定するユーザー参加型企画です。

前回更新の記事で同企画優勝者「創作らーめん style林(林隆臣氏)」の「本気盛 スパイシー赤味噌(次世代スパイスパウダー赤味噌)」をレビューしているのですが、今回のカップ麺は通称 “にらのやつ” と呼ばれる「麺処 若武者」の「次世代椒油がけニラ煮干し醤白中華そば」を再現した限定商品。

惜しくも優勝を逃した「麺処 若武者」ですが、かつて「第7回 最強の次世代ラーメン決定戦! 次世代部門」にて準優勝(合わせ味噌ど豚骨)、「第8回 同企画」では見事優勝に輝き(特濃旨辛鶏台湾)、それぞれ東洋水産が本気盛で再現しています。「特濃旨辛鶏台湾」は2018年にローソン先行商品として復活しているので、同店のメニューがカップ麺になるのは通算4回目ですね。

「麺処 若武者」(めんどころ わかむしゃ)とは、福島県二本松市で2009年12月にオープンしたラーメン店で、店主・山本一平氏は中華料理店出身。ラーメンフェスでは引っ張り凧の名店といわれ、普段は鶏を中心としたメニューが人気のお店ですが、最強の次世代ラーメン決定戦のために開発された限定メニューは煮干と花椒を融合させた日本料理と中華料理のフュージョンがテーマ。

大量のニラに挽肉、卵黄という台湾ラーメンさながらのビジュアルですが、その実態はイリコ出汁と白醤油を組み合わせた純和風スープに中華料理では欠かせないスパイス・花椒(かしょう / ホアジャオ)を融合させるという、中華料理店出身の店主ならではの創作感あふれる独創的な次世代の味に仕上がっているそうです。

しかも、お店のスープを持ち帰った東洋水産の開発部が再び店主の元へ持ち込んだカップラーメン用のスープは再現率が高く、その時点で完成品に近い味わいだったと店主が太鼓判を押すほどのクオリティだったのだとか‥‥これは期待が高まりますね。

開封

別添の小袋は、フタの上に貼り付けられている「特製スープ」が1袋。東洋水産の縦型ビッグ製品は基本的に特製油 or 特製スープなんですけど、特製油は文字通り中身は調味油系が主成分となっていて、液体スープの場合は調味油+タレ系が基本のスタイル。お店のラーメンには白醤油が使用されているそうなので、そのニュアンスにも注目です。

さて、開封した瞬間に花椒の香りがフロントから鮮烈に攻めてくるのかと思いきや、意外と穏やかな主張。きわめて下支えに過ぎず、花椒については拍子抜けしてしまったのですが、それどころじゃない鼻腔を抜けて脳天まで浸透してくるような魚介出汁(だし)の香りが実に鮮やかで、しかしながら繊細で上品。

なんだろう‥ふわっと煮干も感じるのですが、ぜんぜんオラオラしてなくて、節系とは違う淡白な、それでいて芳醇な香り。ちょっといきなりヤバいですよコレは。淡く重なった深い香りに思わず何度も深呼吸してしまったのですが、麺が熱湯4分の油揚げ麺ということで、期待値の急上昇と同時に不安が並行しています。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん 本気盛 花椒香る煮干醤油
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:108g(めん80g)
発売日:2019年02月04日(月)
実食日:2019年02月05日(火)
JANコード:4901990362467
希望小売価格:210円(税抜)

発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:170円(税込)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(乳糖、しょうゆ、魚介エキス、食塩、植物油、香辛料(花椒、唐辛子)、粉末煮干し、砂糖、花椒香味油、野菜エキス、酵母エキス、みそ)、かやく(味付鶏挽肉、ねぎ、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、酒精、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

熱湯を注いでから4分後、引き続き淡白ながらに多重奏な魚介の香りが継続しているのですが、思っていたほど油揚げ麺特有の香りは気になりません。同時に花椒の香りも控えめなままだったんですけど、後入れの液体スープを入れると花椒がすこしだけ鮮明になりました。しかし、それ以上に魚介の香りが厚みを増します。

液体スープの中身は濁りのある琥珀色で、直接舐めて味を確かめると花椒のアクセントを感じるのですが、それよりも淡白ながらに白身魚系の脂分を感じる独特の旨味があって、思わず数秒間考え込んでしまいました。で、残念ながら私の乏しいライブラリーからは答えが導き出せなかったんですけどw 鯛か? それとも干してない飛魚?

などと困惑しつつ、なかなか調理後の写真はワイルドに仕上がりました。小さいながらに量の多い挽肉、香りのいいニラ、それらが繊細な魚介のニュアンスを漂わせるスープと喧嘩せずに融合するのかどうか、また花椒と煮干のマリアージュに加えて白醤油らしい個性が見えるのかどうかにも注目しながら食べてみたいと思います。

1食(108g)当たり

カロリー:472kcal
たん白質:10.3g
脂  質:19.9g
炭水化物:62.8g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.0g)
(スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:194mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:472kcal(めん・かやく:395kcal)(スープ:77kcal)

めん

食べごたえのある角麺。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

しなやかな平打ち中細麺

同時発売品の「スパイシー赤味噌」には丸刃でカットされた口当たりのいい平打ちの太麺が採用されていたのですが、同じ熱湯4分でも「花椒香る煮干醤油」の麺は角刃でカットされた油揚げ麺で、まるでマルちゃんの縦型ビッグらしからぬ物腰の柔らかい女性的な面持ち。しかも写真で見るより実際は縮れが弱く、中盤以降はストレート麺と言っても過言ではありません。

これは2018年12月11日(火)発売のセブン&アイ限定商品として開発された飯田商店のカップ麺、「セブンプレミアム らぁ麺 飯田商店 醤油拉麺」の油揚げ麺で感じた個性と共通しているのですが、あの本気盛とは思えないほど繊細で、ほぼ油揚げ麺の風味も気にならない、まさに麺までもが次世代系の質感です。

ストレートに近い中細の平打ち麺ですが、しなやかでありながらコシが強く、歯切れの良さよりもグルテンの結束力を重視しているような密度の高さ。今回は次の項目で解説するスープが実に繊細な味わいだったんですけど、いっさい邪魔をすることがない、東洋水産が手掛ける油揚げ麺の中では間違いなく最高峰クラスのクオリティですね。

スープ

煮干しの旨味をベースに、淡口醤油を加え、花椒でアクセントを付けたスープ。隠し味に赤味噌とごま油を使用し、コクをだしました。粗引き唐辛子入り。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

まさに次世代の世界観

醤油は淡白ながらに独特の甘味と芳ばしさがあり、淡いようで芳醇な淡麗系の深い滋味は白醤油に通じる面持ちを備えていて、いりこ出汁を中心に据えつつも余韻に響いて残る筆舌に尽くしがたい独特の魚介出汁はカップ麺らしからぬ味わい。しかも縦型ビッグのカップ麺なのにニュアンスが崩れることがなく、正直かなり驚きました。

いっさいのクセも荒々しさも感じさせず、それでいて確かに存在する煮干。醤油も濃口・薄口の二言では語れないベクトルにあったので、いわゆる一般的な「煮干醤油」とは完全に一線を画していたのですが、さらなる次世代のバランスを構築するのが花椒の繊細な麻味。あくまでほんのりと主張を始める花椒の初速には、正直ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、最初は舌に微かな麻味(痺れ)を残しながら、いりこ出汁と白醤油のニュアンスを阻害することなく個性を引き立てている穏やかなファーストインプレッションから一変、すこしずつ蓄積される麻味は中盤から明らかに存在感を増してゆくのですが、それでも各パーツのニュアンスを崩さない緻密に計算されたバランスは一足一刀の間合い。

隠し味の赤味噌と胡麻油は文字通り隠し味だったんですけど、ほのかな胡麻油の香りとニラの風味には相乗効果があり、お店の糸唐辛子をイメージしたものと思われる赤唐辛子の繊細な辛味が花椒の麻味とは違う方向からアクセントを添えてくる、まるで東洋水産の縦型ビッグ製品とは思えない繊細さを覚えた次世代のテイストでした。

かやく

味付鶏挽肉、にら、ねぎ。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

繊細なスープに映えるニラ

クドいほどスープの繊細さについて語りましたが、そこに香りの強いニラってどうなの? っていう。すこし私も不安に思っていたのですが、不思議と邪魔にはなりません。おそらく隠し味の胡麻油がニラに同調しつつ、花椒の麻味が適度にニラのパンチを抑制することで全体のバランスが崩れないような関係が築けていたのでしょう。

そう考えると主張し過ぎない小さな鶏挽肉の存在感も適切で、しかしながら何気に量が多く、その旨味は繊細な魚介と白醤油のニュアンスに対しては強めに作用してくるのですが、またもやバランスを整える花椒の清涼感。そしてネギは歯触りの弱い、それでいて繊細に香る小葱の青い部分だけを中心に使用するなど、そのすべてが計算に思えました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

こってりスパイシーな「創作らーめん style林」の「スパイシー赤味噌(次世代スパイスパウダー赤味噌)」とは方向性が違う、とにかく繊細なスープには感動を覚えたのですが、それをまったく邪魔しない油揚げ麺らしからぬ油揚げ麺も高評価に繋がった大きなポイントで、どちらも甲乙つけがたい次世代の風を体感できる逸品でした。

お店のラーメンには生の卵黄がトッピングされているので、カップ麺でアレンジするのもアリかとは思いますが、まずはアレンジなしでスープの繊細なバランスを楽しんでみてください。今回は優勝・準優勝どちらも「★5++」と評価しているのですが、どちらも自信を持ってオススメしたい、とても素晴らしいカップ麺です。

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