飯田商店の「裏」解禁、ジャンクでショッパい “裏飯田商店” カップめん限定「豚骨醤油」爆誕!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月18日(火)新発売、セブン-イレブン×東洋水産のカップ麺「マルちゃん 裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油」の実食レビューです。

カップラーメンでしか食べられないコンビニ限定の裏メニュー!? 孤高の天才「らぁ麺 飯田商店」店主が “二郎インスパイア系” に初挑戦!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油

らぁ麺 飯田商店(いいだしょうてん)とは、2010年(平成22年)3月16日の創業以来、神奈川県足柄下郡湯河原町で圧倒的な知名度を誇る「らぁ麺」と「つけ麺」の専門店で、日本有数の温泉地である湯河原を “ラーメンの聖地” としても認知させた実力の持ち主。店主の飯田将太(いいだ しょうた)氏は、ラーメン界の至宝と謳われた孤高の天才で、数々の権威ある賞を総なめにしてきました。

「裏」では絶妙タッチの似顔絵イラストで登場

今回の新商品「裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油」は、飯田商店の代表・飯田店主本人が監修した “セブン-イレブン限定” のカップラーメンで、販売者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。これまでに何度もセブン&アイ専用のカップ麺を展開している東洋水産×飯田商店ですが、このコラボでは初となる “ジャンクショッパイカップ麺限定裏メニュー” ということで、いつもと様子が異なります。

「らぁ麺 飯田商店」におけるラーメン(らぁ麺)といえば、丼から調理器具に至るまで、繊細すぎるほど緻密かつ妥協のない “こだわり” を貫き、その裏付けから提供される一杯の透明度は限りないほどに高く、しかしながら口に含んだ途端、異次元なまでに濃密なコクと旨みが押し寄せてくる——みたいなイメージが強かったりするんですけど、ジャンクでショッパイ‥‥いやいや想像できないっていうか真逆w

ジャンクでショッパい豚骨醤油といわれてパッと思い付くのは、即席カップめん業界でも凄まじい人気を誇る家系(いえけい)ラーメン、あるいは二郎系・二郎インスパイア系と呼ばれるジャンルが台頭で、どちらも「らぁ麺 飯田商店」のイメージからは遠い場所に位置しているのですが、容器側面に記載されているアピールポイントを見る限り、おそらく「裏」のコンセプトは後者。

いずれも「二郎インスパイア系」に通じる要素

たとえば鶏油(ちーゆ)の訴求があった場合、家系総本山「吉村家(よしむらや)」にルーツを持つ、神奈川県横浜市発祥の “家系” 説も濃厚になってくるのですが、コシのある極太麺に、こってり背脂ニンニクがっつり、濃厚ショッパイとくれば、いわゆるヤサイ(もやし、キャベツ)やマシマシといったキーワードの訴求こそないけれど、ひとまず疑う余地はありません。

二郎(じろう)インスパイア系とは‥‥を、事細かに語り始めると長くなってしまうので、概要に触れる程度にしておきますが、オーションと呼ばれる強力粉(灰分0.52±0.04%の2等粉)で打った加水率の低い極太麺に、スープは豚骨 ——厳密には少量の豚骨と多量の豚肉—— から取った旨みと濃口醤油のキレ、そして魔法の粉(化学調味料)を合わせた中毒性の高い味わいを特徴とし(※もうちょい続きます)

これでもかと山のようにヤサイを積み上げ、それをマシマシというコールで増やせたり、刻みニンニクのトッピングやアブラの増量も無料で可能だったり、とにかく万人受けしないタイプのラーメンなのですが、熱狂的なファンが多いのも事実。近年はコロナ禍でニンニクの需要が格段に増したことを受け、これまで以上に多くの方から注目を集めました。

ふと反転した屋号を見て「裏QTTA」を思い出したw

その総本山「ラーメン二郎 三田本店」と直接的な関係にある店舗は直系二郎、そうでない店舗はインスパアと区別され‥‥そろそろいいですかねw とにかく、繰り返すように「らぁ麺 飯田商店」とは異なるベクトルを歩んでいるのですが、飯田店主の盟友である「中華蕎麦とみ田」代表・富田治(とみた おさむ)店主も力を入れているジャンルなので、ある種の必然的な流れともいえるのかもしれません。

開封

まずは別添の「特製スープ」を取る

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「特製スープ」1パックのみで、ちょっと注目しておきたいのが “特製油ではない” こと。東洋水産の縦型ビッグに小袋が別添されていた場合、その名称が「特製油」だと基本的にオイルしか入っていないのに対し「特製スープ」だとタレに該当する成分が入っているパターンが定番なので、ショッパイ! の秘密はココに隠れているのかも。

ここだけ見ると二郎インスパイア系ではない

かやくは、味付豚肉、キャベツ、背脂加工品、ネギの組み合わせなので、ぶっちゃけ二郎インスパイア系のインパクトは皆無に等しいのですが、この時点で濃密な豚骨の香りが印象的。ええ、それについても‥‥なんですけどw ファーストインプレッションは悪くありません。そして、背脂加工品の質感も注目したいポイント(詳しくは後述します)。

ちなみにセブン-イレブンでの販売価格は238円(税込257.04円)なので、たとえば棚替えの為‥‥みたいな理由で売れ残らない限り、値段が変わることはありません。ただ、2023年7月現在、セブン-イレブンで「カップヌードル」を購入した場合の税込価格は254.88円、大盛りサイズの「カップヌードル ビッグ」を購入した場合は292.68円という状況から、縦型ビッグなのに257.04円は破格の待遇です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:115g(めん80g)
商品コード:4901990375047(JAN)
発売日:2023年07月18日(火)
実食日:2023年07月22日(土)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:238円(税別)
購入価格:257.04円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、しょうゆ、食塩、植物油、砂糖、ゼラチン、香辛料、豚脂、香味油脂、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、キャベツ、背脂加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、pH調整剤、クチナシ色素、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

白っぽい幅広麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。東洋水産の縦型ビッグといえば、コンスタントに新作がリリースされている「マジ盛」や「やみつき屋」など、いくつかの代表的なブランドが存在するのですが、それらの原材料名と比較してみても、これといって変わった要素は目立ちません。ただ、この幅に関しては印象的。

いい感じにブタ臭いゼ

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「特製スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら温めておいた「特製スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。ちょっと具材のボリュームが頼りないかも‥‥などと思いつつ、オイルの豚臭い香りは頼もしいポイントで、なおかつ販売価格も踏まえると、けっして印象は悪くありません。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産が資本参加している連結子会社で、房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続きジャンクでショッパイ! のインパクトに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:508kcal
たん白質:13.3g
脂  質:22.3g
炭水化物:63.5g
食塩相当量:7.4g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.40mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:288mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:508kcal(めん・かやく:407kcal)(スープ:101kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと上品な二郎インスパイア?

東洋水産(酒悦)の二郎インスパイア商品といえば、2022年1月10日に「本気盛(マジモリ)豚しお」を発売していたので、ふと脳裏を掠めたのですが、それと比較して幅が広く、たとえば「赤いきつねうどん」じゃないですけど、ちょっと白っぽい見た目も含めてイメージ的にはカップうどんに近い雰囲気です。しかし、原材料に梘水(かんすい)を使用しているので、ジャンルとしては中華麺。

スープの掴みもバッチリ

熱湯5分きちんと待ってからフタを開けても部分的に戻りムラを感じたので、すこしサクッとした感じが気になったのですが、それも最初だけ。二郎系・二郎インスパイア系・G系と呼ばれるラーメンの極太麺と比較した場合、そこまでワシワシ・ゴワゴワとした質感ではないけれど、やや加水率は低めの設定で、幅広かつランダムな縮れが功を奏し、スープの掴みも悪くありません。

さらに、有名店が監修した縦型ビッグ製品の麺重量は、調理前の状態で70gが平均的なところ、こちらは「マジ盛」と同じ80gなので、そこも高く評価したい部分。はたして「らぁ麺 飯田商店」らしさは皆無に等しい質感ではあるものの、今回は “カップ麺限定の裏メニュー” がコンセプトですし、いい意味でスナック的というか、お店では味わえない魅力を楽しむスタンスが正解です。

スープ

思ってた以上に豚骨が濃厚だった

まずは別添の「特製スープ」を入れずに味を確認してみたところ、ショッパイ! に関しては控えめで‥‥というか、まったりとした乳化感の強さを全面に感じるテイストで、動物系のベクトルは畜肉系ではなく圧倒的に豚の骨。いうなれば “乳化系” に該当しなくもないけれど、もはや「とんこつラーメン」として出されても違和感を覚えないくらい、きちんと骨っぽい旨みが舌を包み込んできます。

しかし、別添の「特製スープ」を加えると一変。まったりとした豚骨の旨みはキープしつつ、液体しょうゆ特有の風味とキレが重なって、なるほどショッパイ! が頭角を現し始めるのですが、それでもなお豚骨の重心が低く、しっかり濃いけど塩気で食わせるようなスープではありません。

縦型ビッグの別添にしては多めの量も好印象

オイルは植物油を中心に豚脂を重ねている、東洋水産らしい配合でありながら、クセのあるポークエキスを混ぜているのか特有のニオイが強めに漂うため、言葉を選ばずに感想を綴るなら “下品” なんですけどw それも “ジャンクで-・” の観点から見るとポジティブな要素。

ニンニクについてはガーリックパウダーをメインに据えていることもあり、生おろしニンニクや刻みニンニクのような攻撃性は備わっていませんが、しっかりブタくさくて、豚骨にも厚みがあって、しょうゆのキレもショッパめで、それと対比を描く砂糖の甘さが中毒性の高さを加速させている、きちんとジャンクで(ほどよく)ショッパイ! スープに仕上がっていました。これ、白ごはんマスト案件です。

かやく

現在の相場を思えば充分なんじゃないですかね

東洋水産は業界随一といっても過言ではない “バリシャキもやし” を保有しているため、それが入っていたら最強だったんですけど、ヤサイはキャベツとネギのみ。そのうち具材らしい野菜はキャベツだけ、しかも量が多いわけでもなく、飯田商店×二郎インスパイアだぁぁああああ!!!! うぉぉぉおおおおお!!!!! みたいなテンションで挑んだ場合、もれなくズッコケます。

味付豚肉も二郎といえばの柔らかいブタではなく、むしろギュッと詰まった感じの繊維質が楽しめるタイプなので、東洋水産のカップ麺で頻繁に遭遇するハイクオリティな味付豚肉ではあるものの、二郎インスパイアらしさや新鮮味は感じられません。ただ、ここで注目しておきたいのが背脂加工品。

2023年にパワーアップした

即席カップめん業界における背脂加工品(背脂顆粒)は何年も前から存在するのですが、東洋水産の背脂加工品は「マルちゃん正麺(せいめん)カップ 濃ニボ ちょい辛」(2023年6月12日発売品)を境に臨場感がアップ。背脂の表面を軽く焦がしたような芳ばしさがプラスされ、少量でも効果的な存在感を放つようになりました。そんなに多くはないですけど、意識しながら食べてみてください。

総評

5.0

というわけで、いわゆる二郎系・二郎インスパイア系・G系のラーメンとは異なるベクトルかつ「らぁ麺 飯田商店」らしさも弱い‥‥というか、後者については別物なんですけどw 単純に “おいしい・まずい” の二択でいえば前者。さらにセブン-イレブンでの販売価格が238円(税込257.04円)という設定も踏まえると、高く評価せざるを得ませんでした。

マルちゃん史上初の試みではないですけど、屋号を鏡文字よろしく反転させたデザインも印象的で目立ちますし、販売店は全国のセブン-イレブン店舗が対象なので、白ごはん片手にカップラーメンがデフォの方は優先的に狙ってみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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