日清焼そばU.F.O.極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば “家系ラーメン” を汁なしアレンジ!?

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年1月27日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼そばU.F.O. 極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば」の実食レビューです。

あの “横浜家系ラーメン” を汁なしカップ麺に落とし込んだ!?

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼そばU.F.O.極太 横浜家系まぜそば

家系(いえけい)ラーメンとは、1974年(昭和49年)に横浜市磯子区・新杉田駅付近で開業した総本山「吉村家(よしむらや)」を発祥とするラーメンジャンルの通称で、吉村家の創業者・吉村実(よしむら みのる)氏が考案。その直系店をはじめ、影響を受けたインスパイア店の屋号は「○○家(や)」となることが多く、全国的に “家系” という呼び名が定着しました。

配色は「六角家」の丼をイメージ?

今回のカップ麺「日清焼そばU.F.O. 極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば」は、家系ラーメンの特徴を再現しつつ、UFO流にアレンジした新商品で、パッケージにも “横浜家系” と堂々明記。実は2019年4月8日、明星食品が「セブンプレミアム 六角家 家系豚骨醤油まぜそば」というセブン&アイ限定のカップ麺をリリースしているのですが、日清焼そばU.F.O.が家系を出すのは初の試み。

さすがに日清食品のニュースリリースに “意識している派閥” までは書いてありませんでしたが、横浜家系ラーメンには大きく分けて「直系」「分家」「亜流系」と3つの流派が存在します。それぞれ味の重点こそ違うものの、まず大きな特徴としてあげられるのがスープの構成で、醤油豚骨味のスープに鶏油(ちーゆ)を浮かべているのが基本的なフレームワーク。

家系総本山「吉村家」をはじめとする “直系” は醤油寄りの醤油豚骨味で、吉村家と喧嘩別れした「六角家」をはじめとする “分家” は直系よりも乳化感が強く、直系・分家とは直接的な関わり合いがない “亜流” は大幅に豚骨寄りの豚骨醤油味が多い——と、大きく味のバランスが異なってくるのですが、一部の例外を除き「鶏油」は家系を象徴する上で重要なポイント。

この「黒胡椒」どこかで‥‥

日清食品のニュースリリースにも “横浜家系ラーメンの特長である豚骨しょうゆをベースに鶏油をきかせたタレ” と商品の特徴が解説されていたのですが、今回は「Wの刺激が旨い!」と、パッケージでは横浜家系まぜそば以上に「黒胡椒」をプッシュ。家系を意識したタレに “黒胡椒オイル” を仕込み、別添の “粗挽き黒胡椒ふりかけ” でWの刺激を打ち出しているようです。

たとえば “亜流” を代表する壱系の総本山「壱六家」をはじめ、黒胡椒マシマシの限定メニューを提供していた店舗も存在するのかもしれませんが、黒胡椒が強烈な家系ラーメンはメジャーではないので、おそらく日清焼そばU.F.O.のオリジナル。ただ、家系ラーメンにおいて鶏油と同じくらい重要な「海苔」と「ほうれん草」は入っていないので、これについてはちょっと致命的。

他にも直系では燻製の香りが絶妙なスモークチャーシューを使い、麺は古くからの恩がある製麺所「酒井製麺」との付き合いにこだわっていて、自家製麺に切り替えたら即座に直系から破門されるほど——と、それはさておき日清焼そばU.F.O.極太は太めのストレート麺なので、それについては問題ないのですが、やや「家系」というネームバリューに頼っているような印象は否めません。

「六角家」の家系まぜそば

ちなみに前述した明星食品の「セブンプレミアム 六角家 家系豚骨醤油まぜそば」も豆板醤でアレンジしていましたが、ほうれん草や海苔(ふりかけ)も入っていて、かなり “鶏油が強烈” な一杯でした。果たして日清焼そばU.F.O.極太は「横浜家系まぜそば」を冠する一杯に相応しい一杯なのか否か——続いてカップ麺の中身をチェックしていきましょう。

開封

別添の小袋は2つ

別添の小袋は「液体だれ」と「黒胡椒ふりかけ」の2袋、具材は最初から容器の中という構成。実は2週間ほど前に数量限定300食・公式オンラインストア限定で先行販売していて、今回は日清食品の公式ネット通販サイトから購入しているのですが、2020年1月27日(月)から全チャネル販売開始、1月28日(火)から全国のコンビニにも並び始めます。

安定の平打ち麺

麺は日清焼そばU.F.O.極太ならではの平打ちストレート麺で、湯戻し時間は熱湯5分。極太U.F.O.の新作が定期的にリリースされ始めたのは2016年5月9日発売「豚ガリペッパー」以降、そこから数え始めると今回の「横浜家系まぜそば」は極太U.F.O.シリーズ第11弾の新商品になるのですが、もっと遡ると2008年3月17日が初版なので、そこから数えると極太シリーズ第15弾。

2008年3月に “男道場公認” 焼そばとして発売された「日清焼そばU.F.O. 極太 辛口ソース&マヨネーズ」が極太U.F.O.第1弾で、同年6月30日に第2弾「海鮮ガーリック&粗塩入りふりかけ付」、10月6日に第3弾「明太子マヨ&明太子ふりかけ」を発売。さらに翌2009年12月7日に「辛口ソース&マヨネーズ」を再販して以来、2016年5月の「豚ガリペッパー」まで休止していました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清焼そばU.F.O. 極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば
製造者:日清食品株式会社 滋賀工場
製造所:滋賀県栗東市下鈎140-1
内容量:160g(めん130g)
商品コード:4902105255995(JAN)
商品サイズ:縦175mm×横175mm×高さ65mm
発売日:2020年01月27日(月)
実食日:2020年01月27日(月)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:ネット通販サイト
商品購入価格:237円(税込)※配送料・手数料別
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:710ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体だれ・黒胡椒ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、大豆食物繊維、香辛料)、たれ(しょうゆ、豚脂、鶏脂、ポークエキス、香辛料(黒胡椒、たまねぎ、にんにく、しょうが)、糖類、食塩、酵母エキス、香味油)、かやく(キャベツ、味付豚肉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタンガム)、乳化剤、炭酸Mg、ビタミンB2、甘味料(スクラロース)、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

具材これだけw

具材はチップ状のチャーシューとキャベツのみで、前述した家系ラーメンに必須のホウレンソウは入っていないのですが、す‥‥すくないw もとより最近の変わり種U.F.O.は総じて具材が貧弱になりがちなので、実際そこまで期待していなかったといえば期待していなかったんですけど、さすがにこれは麺量130gの大盛りカップ麺として貧弱すぎる内容と言わざるを得ません。

香りの掴みはOK

さて、調理後の見た目は家系ラーメンらしさゼロですし、明星食品の「セブンプレミアム 六角家 家系豚骨醤油まぜそば」ほど強烈ではないものの、なかなか鶏油の芳ばしい香りは鮮烈で、これについては記憶に残るレベル。それから後入れの液体だれはフタの上で温めるようにと記載があったので、お湯を注いでから待っている間に温めてください。

なお、コンビニでの税込価格は232円(2020年1月現在)、日清食品グループの公式オンラインストアで購入すると配送料・手数料別で税込237円かかりました(おそらく正規のショップでは最高値)。それでは引き続き横浜家系ラーメンらしさに注目しつつ、「めん」「たれ・ふりかけ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(160g)あたり
カロリー:705kcal
たん白質:11.9g
脂  質:32.6g
炭水化物:90.9g
食塩相当量:6.0g
ビタミンB1:0.58mg
ビタミンB2:0.74mg
カルシウム:181mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

U.F.O.的には極太

さすが安定のクオリティ

5.0

明星食品のカップまぜそばやエースコックの厚切太麺シリーズなど、近年もっと太くて存在感のある極太麺も珍しいことではなくなってきたので、それらと比較した場合 “極太” とはいえないサイズかもしれません。しかし、これまで「日清焼そばU.F.O.」や「有名店シリーズ」「日清のどん兵衛」などで培われてきたストレート製法を遺憾無く発揮しています。

そんなに厚みはないけれど——

形状は幅のある平打ち麺で、それほど厚みもないのすが、ギュッと詰まった密度の高いコシの強さが魅力。おそらく2016年以降に復活した極太U.F.O.シリーズの汎用麺で、あまり「まぜそば」らしい形状ではないですし、総本山よろしく短めに切ってあるわけでもないのですが、比較的にラーメンらしい印象が家系のイメージにフィット。

表面は比較的に滑らかな口当たりで、なおかつタレとの一体感も高く、大盛130gの麺量で食べ応えも申し分ありません。ただ、今回はソースの感じ的にレギュラーサイズの90gでもよかったけど‥‥w それはさておき調理する環境によっては寒いと部分的に戻りムラが生じることもあるので、肌寒い日は20秒ほど長めに待つと安心です。

たれ・ふりかけ

鶏油の香りは鮮烈だけど‥‥

黒胡椒とのマッチングはビミョーかも

4.0

食塩相当量は6.0gと汁なしの大盛りカップ麺にしては特別に多いわけではないのですが(参考「日清焼そばU.F.O.大盛」の食塩相当量は7.6g)、けっこう体感的な塩気は強く、舌にスッと刺さってくるような刺激。オイルの量は特筆して多くもなければ少ないこともない量で、しかしながら一般的なカップ焼そば以上、油そば以下といったところ。

どうしてもカップ麺での鶏油は人工的になるので、本来の鶏油にはない独特の膜を張るような癖が並行するものの、豚脂や牛脂では出せない鶏油特有のパンチは明白。軸は同社の「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」をベースにしているようなイメージで、そこに黒胡椒オイルが爽やかに香り、思いのほかガツンと主張してくる生姜のキレが印象に残りました。しかし——

粗挽きが仇になったかも

パッケージにミルのイラストがあったように、ブラックペッパーはゴリゴリの粗挽きだったのですが、タレとの相性はベストではありません。どちらかというとジーエスフードの拉麺胡椒(ラーメンコショー)とか、エスビー食品(S&B)のテーブルコショーとか、ふつうのラーメンにかける感じのコショウのほうが相性よかったです。

ちなみに2018年2月19日に「日清焼そばU.F.O.ビッグ極太 黒胡椒豚骨まぜそば」という黒胡椒推しの極太U.F.O.が発売されていて、パッケージの “黒胡椒” という文字や “ミル” のイラストは「黒胡椒豚骨まぜそば」のパッケージに使われていたデザインの使い回しでした。※デザインの使い回しに関しては今回の評価に影響しません。

具材

これで “全部” です(集めた)

具材はイマイチと言わざるを得ない

2.0

レギュラーサイズの日清焼そばU.F.O.(定番商品)は大切りキャベツなのに対し、なぜか変わり種U.F.O.のキャベツは小さい上に量も少なくて、ごく稀に大きなキャベツに当たることもあるけれど、基本は砕けた端材ばかり。チャーシューもチップ状かつ少量で、ほうれん草や海苔を入れずに横浜家系とは何事か!!

縦型カップでも常連さん

などと思いつつ、家系ラーメンでキャベツにチャーシューといえば「キャベチャー」という人気サイドメニューがあるんですけど、それ再現した感じではなかったですし、せめて「ふりかけ」が黒胡椒ではなく刻み海苔だったら現状よりも家系らしく仕上がったと思うんですけどね。

総評

★★☆☆☆☆☆☆☆☆(★2+

豚骨や醤油のコクは弱めでしたが、鶏油の香りは分かりやすく、タレに関しては “それっぽい” でした。しかし、いくら日清焼そばU.F.O.流にアレンジしているとはいえ「横浜家系」を決定付ける要素が少な過ぎたのと、黒胡椒のオリジナリティが強すぎたので、結果的に「家系」というパワーワードに便乗してバズらせようとしているような——

おいしい? まずい? と聞かれたら不味いとはいいませんけど、横浜家系ラーメンを実直に汁なし化したような仕上がりではありません。それに黒胡椒とタレの相性も可も無く不可も無しだったので、ちょっと厳し目に評価しました。もし購入を検討されている方は、上記を参考に “とりあえず鶏油の他に家系ラーメンらしさはない” と割り切った上でお試しください。

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