とみ田の右腕・中華蕎麦うゑず監修「濃厚豚骨魚介中華そば」ラーメンデータバンク総合1位の味をファミマ限定で再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年4月28日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、サンヨー食品「中華蕎麦うゑず監修 濃厚豚骨魚介中華そば」の実食レビューです。

ラーメンデータベース(2018)で総合1位に輝いた山梨・甲府の人気行列店「中華蕎麦うゑず」渾身の一杯がファミマ限定のカップラーメンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華蕎麦うゑず監修カップ麺

中華蕎麦うゑず(ちゅうかそばうえず)とは、富田治氏が代表を務める千葉県松戸市の行列店「中華蕎麦とみ田」からの独立店で、創業は2015年4月6日。中華蕎麦うゑずの店主・上江洲恵介氏は、泣く子も黙る “富田治氏の右腕として8年間「とみ田」を支え続けた一番弟子” という経歴を持ち、とみ田のDNAを受け継いだ「中華蕎麦うゑず」を山梨県中巨摩郡昭和町に開業します。

うゑず×ラーメンデータベース

全国に名を轟かせる名門「とみ田」の一番弟子という輝かしい経歴だけが独り歩きすることなく、その確かな実力から多くのラーメンマニアや評論家と呼ばる人物たちにも高く評価され、登録店舗数5万店を超える日本最大級のラーメン専門クチコミサイト「ラーメンデータベース」の “年間ランキング2018” では出身店の中華蕎麦とみ田(当時2位)を凌ぎ「全国1位」を勝ち取りました。

ラーメンデータベースとは、自称 “日本一ラーメンを食べた男” 大崎裕史(おおさき ひろし)氏が2005年4月6日に設立した「株式会社ラーメンデータバンク」及び「株式会社スープレックス」が運営している “ラーメン・カレー・チャーハン・ぎょうざ・蕎麦・うどん” に特化した日本全国グルメ情報サイト「なんとかデータベース」のラーメン部門で、前述のように登録店舗数は全国5万件以上。

2019年10月時点で会員数は約17万人を記録していた大規模なサイトで、2020年4月28日現在のラーメン店総合ランキングは「中華蕎麦とみ田」が “99.750ポイント” で全国1位を死守していますが、続いて「中華蕎麦うゑず」が全国2位の “99.683ポイント” で師弟のワンツーフィニッシュ、さらに全国3位は湯河原の「らぁ麺 飯田商店」が “99.642ポイント” という傑出した顔触れ。

2018年は不動のキングを凌駕

「中華蕎麦うゑず」の実店舗では、豚のゲンコツや豚足、鶏ガラ、魚介(イワシ・サバ・アジ)など、完成するまでに30時間は費やすという「中華蕎麦とみ田」の流れを汲んだ濃厚豚骨魚介スープを軸に、2018年2月から “とみ田の小麦粉” と山梨県産の小麦をブレンドしたオリジナルの自家製麺を合わせている「つけめん」が有名なのですが、今回のカップ麺は「中華そば」がテーマ。

「うゑず」の「中華そば」も師である「とみ田」をリスペクトしたスタイルで、スープは “つけめん” をベースにした豚骨魚介系の高粘度スープ。そこに角刃でカットした存在感の強い太めの多加水麺を合わせ、トッピングは炙ったバラ焼豚に材木メンマ、ナルト、海苔、2種類の刻み葱、その上に柚子をのせているのも「とみ田」のDNAを感じるポイントです。

「中華蕎麦とみ田」のカップラーメンは、セブン&アイグループと明星食品株式会社の共同開発商品として、2020年4月現在はセブンプレミアムから「銘店紀行(めいてんきこう)中華蕎麦とみ田」という通年商品のタテ型カップラーメンを販売しているのですが、今回のカップ麺「中華蕎麦うゑず監修 濃厚豚骨魚介中華そば」を担当しているのは “サッポロ一番” ことサンヨー食品株式会社。

撮影協力:ファミリーマート

さらに販売ルートもセブンイレブンではなくファミリーマート限定商品ということで、まったく立ち位置が違う師弟の監修商品。サンヨー食品の縦型ビッグ製品は、いつもスナック的な油揚げ麺を筆頭に全体のインスタント感が強くなってしまう傾向にあるため、約5万店中 “全国1位” に輝いた味を忠実に再現できているのかどうか‥‥続いてカップ麺の中身をチェックしていきましょう。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、サンヨー食品の定番「仕上げの小袋」が1袋。それぞれ別のメーカーとタイアップした「うゑず」と「とみ田」による監修カップ麺の違いが気になるところではあるものの、セブンイレブン×明星食品の「銘店紀行 中華蕎麦とみ田」は通年商品なので、このページでは新作のファミマ限定「中華蕎麦うゑず監修 濃厚豚骨魚介中華そば」を掘り下げて解説します。

具材はシンプル

具材はチップ状の味付豚肉、ねぎ、ナルトとシンプルな構成で、まだ柚子の香りは主張してきません。まだ再現カップ麺として致命的なレベルではないものの、やはり懸念していた油揚げ麺臭は調理前から漂ってくる実食前。現段階での魚介は煮干しよりも節系が強く、膨よかで芳ばしい香りが油揚げ麺のニオイに負けていないのは加点要素。

ファミリーマート通常価格は212円(税込228円)、今回と同じ製品スタイルのNB(ナショナルブランド)商品をコンビニで購入した場合、税込価格は232円が2020年4月現在の相場なので、PB商品らしく良心的な値段設定です。販路はコンビニのファミリーマート限定ですが、発売地域は全国かつ推している店舗も多かったので、売ってない店のほうが少ないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華蕎麦うゑず監修 濃厚豚骨魚介中華そば
販売者:サンヨー食品株式会社(サッポロ一番)
製造者:太平食品工業株式会社 本社工場
製造所:群馬県前橋市朝倉町555-4(A)
内容量:97g(めん70g)
商品コード:4901734040071(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2020年04月28日(火)
実食日:2020年04月28日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート標準価格:212円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(魚粉、糖類、食塩、ポークエキス、デキストリン、しょうゆ、香辛料、チキンエキス、油脂加工品、ゼラチン、すりごま、いわしエキス、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、ねぎ、ナルト)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カラメル色素、炭酸カルシウム、香料、クチナシ色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

けっこう太め

麺は丸刃で切り出された太めの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。麺の量は70gなので、有名店監修の縦型ビッグとしては標準的な値。前述のように油揚げ麺特有のニオイが気になるものの、まだ許容範囲内。別添「仕上げの小袋」は後入れなので、お湯を注ぐ前にフタの上から小袋を取り外し、食べる直前に加えます。

思いのほか魚粉が多かった

仕上げの小袋にはパウダー状の魚粉が入っていて、なかなか量も多かったのですが、引き続き柚子の香りは皆無に等しい状態の調理直後。粉末スープの中にトロミ成分(粘度高め)が仕込んであったので、熱湯5分きちんと待った後、溶け残りがないように容器の底からしっかりと注意深く混ぜ合わせてください。

ちなみに製造所は太平食品工業株式会社の本社工場(製造所固有記号・A)となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、ご安心ください。それでは、ラーメンデータベース総合1位に輝いた行列店の実力に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:392kcal
たん白質:11.7g
脂  質:11.5g
炭水化物:60.4g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.75mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:271mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:304kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度はさておき‥‥

2.0

熱湯5分きっちりと守り、粉末スープを完全に溶かすのに約40秒。それから「仕上げの小袋」を入れ、再度よく混ぜ終わった時点で合計熱湯6分前後。まだ部分的に粉っぽい硬さが残っていたので、もうちょっと長めにケアしても——と、食べながら思っていたのですが、思いのほかに加水率が低く、ほとんど粘り気がありません。

なにこれ‥‥

実店舗の麺は店内の製麺機で打たれた角刃の中太ストレート麺なのに対し、カップラーメンの麺は縮れた丸刃の平打ち麺なので、形状のタイプは異なります。実店舗の「中華そば」に使われている自家製麺も加水率の低い食感で、粘り気よりも粉っぽさを前面に押し出した低加水麺なら再現度の高い特徴といえますが、単純に今回のスープとの相性は可も無く不可も無し。

しばらくすると食べ始めの段階で気になった粉っぽい戻りムラは解消されますが、その頃になると他の部分は頼りない食感で、全体的にボソボソとした歯触りが目立ち、ハリやコシは皆無。ある意味これはこれと思えば面白い麺ではあったものの、内部に発生するフライめん特有の気泡も多く、あまりレベルの高い麺とは思えませんでした。

スープ

優等生な “またおま系”

4.0

とろみの強い粉末スープは煮干しと節が対等の位置関係にあり、豚骨よりも大幅に魚介が優勢なフレームワーク。仕上げの小袋を入れる前から濃い目の味わいで、白ご飯が欲しくなってくるようなスープに仕上がっているのですが、やはり味覚としても柚子のアクセントは意識されておらず、カップ麺らしい人工的な旨み成分と不自然な粘度の高さが気になります。

「仕上げの小袋」に入っていたのは粒子の細かいパウダー状の魚粉で、ファミリーマートの公式ウェブサイトには “イワシ・サバ・アジなど魚介” と解説してありましたが、直接舐めると優勢なのはイワシ(煮干し)ではなくサバ節やアジ節の旨味。舌にザラつきを覚えるような荒削りの魚粉ではないため、引き続き粘度の高さが不自然ではあるものの、旨味に頼りない印象はありません。

それに魚粉単体で舐めると節系が優勢だった「仕上げの小袋」を全体に攪拌(かくはん)すると、煮干しの青くて直線的な旨味の背中が押されるような広がりを見せ、節系のみでは出せないシャープな面持ちを加速。取って付けたような魚介感が良くも悪くもインスタント感を強めていましたが、包容力のある節系の旨味で全体の濃度もバランスよく上がり、優等生な “またおま系” のイメージでした。

具材

それよりも柚子皮じゃない?

3.0

具材のチャーシューはチップ状にカットされた味付豚肉なので、あまり情緒のある具材とはいえず、味・大きさ・量のうち、どれをとっても上出来とはいえません。ナルトもサンヨー食品のカップ麺で頻繁に見かける小さな魚肉練り製品ということで新鮮味はなかったなかったのですが、何気に “2種のネギが入っていた” のは印象的。

何気に2種類

どちらも従来のカップラーメンに使用されてきたネギなので、特に目新しい具材ではなく、国産がアピールされているわけでもないのですが、片や大きめの斜め切り、片や小ぶりの輪切りと2種流のネギを採用しています。そんなことより柚子皮を散らしてほしかったところではあるものの、コンビニ限定とはいえ若干ながら安めの値段設定なので、とりあえず具材は及第点としました。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

まず再現度云々などを抜きにして、単純に “ひとつのカップラーメンとして” おいしい? まずい? と聞かれたら、とりあえず “おいしい” と答えます。しかし、日本最大級のラーメン専門クチコミサイト「ラーメンデータベース」で全国1位に輝いた行列の絶えない名店「中華蕎麦うゑず」監修のカップ麺としては、こだわりや個性に乏しいといわざるを得ません。

このブログで星3つはイマイチではないのですが、よくも悪くも優等生な “またおま系” のイメージをカップラーメンに落とし込んだような仕上がりだったので、すこし残念に思えてしまいました。とりあえず具材は値段的に許容範囲内、スープも悪くありませんでしたが、今回に限らず麺は改良の余地ありだと感じたので、もうちょっと力を入れてほしかったです。

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