【総集編】年越しそばにオススメのカップ麺 “2019年まとめ” 和風カップ麺9品 厳選紹介!

スポンサーリンク
まとめ

どうも、taka :aです。

この記事では、2019年下半期に発売された和風カップ麺を篩に掛け、令和最初の「年越しそばにオススメのカップ麺」を紹介します。

王道・変わり種・コスパ重視? あなた好みの味がきっと見つかるカップ麺9選!!

新商品とリニューアル商品の中から「年越しそば」にオススメの和風カップ麺を厳選、実際に食べてみた感想と評価に基づいてジャンル別に紹介します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

年越しそばにオススメのカップ麺 2019

年越し蕎麦(としこしそば)とは、毎年12月31日の大晦日に縁起を担いで食べる蕎麦及びそれに準ずる習慣の総称で、歴史を遡ると江戸時代から定着したとされる伝統的な行事。蕎麦を作るときには「長く」伸ばし、「細く」切ることから “細く長く” 健康長寿・家運長命の願いが込められていて、他の麺類よりも切れやすいことから “今年1年の厄災を断ち切る” などの意も込められています。

会津若松などの一部地域では大晦日に蕎麦を食べる風習がなく、蕎麦は年明けの元日に食べるのが一般的だそうですが、それはさておき何かと慌ただしい年末。令和初の年越しとはいえ有名店に並ぶ時間もなければ気力もない、今年も年越し蕎麦はカップ麺にするか——という方も珍しくありません。

ちなみにリニューアルを含むカップ麺の新商品は、年間およそ1000食ほど発売され、あらゆる食品の中でも新作の回転が早いジャンルの一つ。さらに定番商品として生き残れるのは指折り数える程度なので、もちろん慣れ親しんだ定番の「どん兵衛」や「緑のたぬき」を選んでおけば間違いないのですが、この記事が選択肢を広げるキッカケになれば幸いです。

江戸前そばの老舗「神田まつや」監修カップ麺

明治17年(1884年)創業の老舗そば店「神田(かんだ)まつや」とのタイアップ商品で、2012年11月26日から続いている有名店シリーズの一角。今年でコラボ第8弾を迎え、そのうち「鶏南ばんそば」は特に人気が高く、なんと通算6度目の発売となりました。2019年12月9日(月)新発売、コンビニやスーパーでの取り扱いも多く、入手困難な商品ではありません。

何度も発売されているため新鮮味はないのですが、それだけに安定した完成度の高さを誇っているカップ麺で、今年は “令和最初の年越しに” とパッケージに明記。もちろん容器のデザインを刷新しただけでなく、熱湯4分から熱湯5分にリニューアルした新開発の蕎麦を採用し、昨年よりも蕎麦つゆに柚子の香りを効かせるなど、きちんとテコ入れを図った上で再販しています。



新開発の麺は細いわりにコシが強く、それでいてスパッと切れる軽快な歯切れの良さを兼ね備え、ほとんど縮れも気にならないストレート麺で高級感を演出。監修店は東京に本店を置き、年末には行列が絶えないほどの老舗ですが、カップ麺での蕎麦つゆは実に穏やかで、東西分け隔てなく楽しめる味わい。さらに具材の鶏肉には焼き目入りの炭火焼チキンを採用するなど、今年も本格的かつ手軽で完成度の高い逸品でした。

虎ノ門「そば処 港屋」カップ麺で復活

前項の「神田まつや」と同じく有名店シリーズの一角に属している商品で、東京・虎ノ門にあった行列の絶えない立ち食い蕎麦屋「そば処 港屋 MINATOYA(みなとや)」初のカップ麺。2019年9月9日(月)新発売、同店は2019年2月4日に営業を終了しているため、まさに意表を突くタイミングで現れました。なお、2019年12月現在、日清食品の公式ウェブサイトにも製品情報は残っています。

「港屋」とは、港屋インスパイア系・港屋リスペクト系などと呼ばれている、極太蕎麦と濃いめの甘辛い蕎麦つゆにラー油を浮かべたガツ盛り蕎麦のパイオニアで、2002年7月に “唯一無二の立ち食い蕎麦屋” として東京・虎ノ門にオープン。これまでラー油入りのNB商品は定期的に他社からも発売されていましたが、その本家監修ということで話題性も高く、発売当時かなり注目されていました。

麺は「神田まつや」と同じ熱湯5分ですが、中心部にコリコリとした独特の歯応えを残す強付いた太蕎麦で、まったくの別物。蕎麦つゆも濃口しょうゆ強めで甘辛く、そこにラー油の芳ばしさと和蕎麦では珍しい黒胡椒のアクセントが重なって、かなりガツンとパンチの効いた個性的で中毒性の高いテイストでした。ふつうの蕎麦に飽きた方には特にオススメなので、ちょい足しアレンジ用の刻み海苔スタンバイでお試しください。

前代未聞の「ブタキム蕎麦」ついに爆誕

ラー油入り蕎麦に勝るとも劣らない変わり種の蕎麦といえば、1993年(平成5年)から発売されている「ブタキム」シリーズ初の和蕎麦メニューも外せません。2019年12月16日(月)新発売、まだ発売日から間もないため、現在もコンビニ(ローソン・ミニストップ)を中心に比較的よく見かけます。

具材はコンビニ限定の「ブタキムラーメン」ほど多くありませんでしたが、大盛バケツ型の大容量カップならではといっても過言ではない、なんとも豪快な極太蕎麦のインパクトは申し分なく、スープもガツンと鰹が効いた力強いスタイル。本家と同じくニンニクの効いた豚骨醤油味をベースにしているのですが、節系の魚粉が強烈なので、思いのほか違和感はありません。



スパッと今年1年の厄災が切れるような細くて歯切れのいい蕎麦とは違うため、年越し蕎麦の定義的にはアレかもしれませんが、スーパーカップらしい食べ応えを打ち出しながら新製品としての目新しさもあり、なおかつ総合力の高い一杯です。一見するとキワモノ認定されそうな組み合わせなんですけど、中身は意外と硬派かつ初登場にして完成形にあると感じた良品でした。

縦型では最強クラスの麺「THE和」第5弾

「スーパーカップ」では田舎蕎麦(いなかそば)系の無骨な蕎麦で勝負してくるエースコックですが、この「THE和(ザ・わ)」シリーズに使用されている蕎麦は真逆に近い印象で、現在のオーソドックスなタテ型カップ蕎麦の中では最強のクオリティといっても過言ではありません。2019年11月11日(月)新発売、そろそろドンキホーテやドラッグストアの安売りコーナーにも流れてくる頃合いでしょうか。

通な大人向けの蕎麦シリーズとして開発された「THE和」の特徴は、なんといっても前述したクオリティの高い蕎麦。その第5弾となる最新作が上記の「とろとろあんかけ玉子とじそば」で、同シリーズから餡掛け蕎麦が出るのも玉子綴じ蕎麦が出るのも初。餡掛けらしくトロミはしっかり、玉子綴じらしく卵もたっぷり、まったく事前の期待を裏切りません。

初版から何度か大根おろし風パウダーを使用しているのですが、「とろとろあんかけ玉子とじそば」に別添されている小袋は刻み海苔と七味唐辛子を同梱したもので、これがまた素晴らしいアクセント。思えば意外と刻み海苔が別添されている商品は多くないですし、大雪警報が発令され始めた年末の寒い季節にもピッタリの商品です。ただ、くれぐれも火傷には気を付けてください(※たまごが凶暴に熱いです)。

あの「名代富士そば」もカップ麺に

ダイタンホールディングス株式会社が首都圏を中心に展開している立ち食いそば・うどんの人気店「名代富士そば(なだい ふじそば)」初のカップ麺で、同店の人気メニュー「紅生姜天そば」を再現したもの。実店舗に馴染みのある首都圏ユーザーからは厳しい声もありましたが、こと麺の本格さに関しては断トツの逸品。2019年11月18日(月)新発売、けれども販売店が少ないため、入手困難なカップ麺かもしれません。

通常、カップ麺の蕎麦といえば油で揚げたフライ麺を主流としているのに対し、ヤマダイ(ニュータッチ)きっての本格ブランド・凄麺(すごめん)の「そばシリーズ」にも使われているノンフライ蕎麦を採用しているのが最大の特徴で、もちろん油揚げ麺特有のネガティブな臭いは皆無。小麦粉特有の弾力は否めませんが、最強のノンフライ蕎麦といっても過言ではない代物です。



蕎麦つゆは本店よりも醤油が弱いとの評判・口コミが多く見られたものの、カップ麺では昆布の強さが印象に残るテイストで、存在感の強いノンフライ蕎麦とのバランスも良好。もれなく「名代富士そば」の実店舗でも定番のワカメもトッピングされ、商品名には演技のいい「富士」がつき、大きな紅生姜天を日の丸に見立てると、なかなか年越し蕎麦としても誂え向きな一杯といえるのではないでしょうか。

凄麺シリーズ初にして最強の「カレー南蛮そば」

2001年10月29日に発足した「凄麺」シリーズから歴代初となる「カレー南蛮そば」がテーマのカップ麺が登場し、意外なことに2005年11月発足の和風ブランド「手緒里庵(ておりあん)」時代から数えても存在しなかったカレー味の新作で、初登場にもかかわらず申し分のない完成度。2019年9月16日(月)新発売、「かき揚げそば」と交代するかたちで凄麺の定番ラインナップに加わりました。

ヤマダイ「凄麺 カレー南ばんそば」★6

麺は先ほどの「名代富士そば」のカップ麺と同じノンフライ蕎麦で、2005年11月の初期は五割蕎麦(そば粉50%)、2006年10月から四割蕎麦(そば粉40%)、そして手緒里庵から現在の凄麺に移籍した2017年9月11日より三割蕎麦(そば粉30%)と蕎麦粉の使用量は減っているのですが、挽き立ての蕎麦粉を使用したノンフライ蕎麦は唯一無二の本格志向。

ターメリックやクミンなど、カレーの要素も14種類のスパイスを厳選したもので、和風つゆで伸ばしたようなタイプではなく、とろみの強いカレーに醤油と魚粉を添加したパンチのある味わい(ただし辛さは安心の中辛以下)。さらに具材のネギには「ねぎみその逸品」と同じFDブロックを採用するなど、かなり本格的な内容だったので、今年はスパイシーな年越しを求めている方にもってこいの商品です。

コスパ最強「セブンプレミアム 天ぷらそば」

せっかくの年越し蕎麦だから本格的なものを——と、ヤマダイ(ニュータッチ)のノンフライ蕎麦を紹介したのですが、やはりカップ麺といえば “安くて早くて作るのも片付けるのも楽で美味しくてetc…” というわけで、コスパ重視の格安カップ麺も紹介しておきます。製造はマルちゃんこと東洋水産で、2019年10月7日(月)にリニューアル発売。

セブンプレミアム「天ぷらそば」★5

同じ商品名で縦型レギュラーサイズのカップ麺がセブンイレブンでも販売されていますが、縦型はコンビニ限定商品として展開。上記どんぶり型は、通称「IYグループ」と呼ばれている同系列のゼネラルマーチャンダイズストア「イトーヨーカドー」及び「ヨークベニマル」「ヨークマート」限定のスーパーマーケット専用商品として棲み分けが図られています。



なんと実売価格は「税込95円」という格安商品で、良くも悪くもリニューアル前は値段相応の仕上がりだったのに対し、リニューアル後は大幅にスープのクオリティが向上していることを実感。味の方向性は関東風ですが、新たに昆布エキスを採用し、なおかつ甘さを強め、東西の分け隔てなく楽しめるタイプの味になりました。あえて特別な日にインスタント感の強いカップ麺らしいカップ麺を選ぶ、いいじゃないですか。

前代未麺の遭遇「麺屋武蔵×かんだやぶそば」

こちら1996年5月創業の気ラーメンチェーン店「麺屋武蔵(めんや むさし)」と1880年(明治13年)創業の老舗そば店「かんだやぶそば」がコラボした異例のタイアップ商品で、全国のローソン限定商品として開発されたもの。2019年11月19日(月)新発売、エースコックが製造を担当している前代未聞もとい前代未麺(ぜんだいみめん)の創作そば系カップ麺として登場しました。

豚骨ベースのスープに黒マー油と和蕎麦を合わせたている、これまでの変わり種でも類を見ない創作系の和蕎麦メニューで、評価の指標としている星の数が少ないように、正直なところネタに近いカップ麺です。前述した同社製造の「スーパーカップ1.5倍 ブタキム蕎麦」は違和感なく成立していたのに対し、こちら「ヤバそば」も不味くはないのですが手放しに絶品とは言えず、とはいえイマイチというわけでもなく——

なんというか、慣れてしまえば意外とイケます。ただ、その慣れるまでに時間を要するのが難点で、初実食の中腹あたりで慣れると癖になる反面、慣れなかった場合まずリピートはないような、ある意味けっこう自分の好みと運試し的な商品といえるかもしれません。液体スープを入れる前は塩気の効いた蕎麦湯っぽい味だったので、それが印象的でした。ハードルの高い一杯ですw

5年ぶりに復活した全国版「どん兵衛 きつねそば」

一方、こちらは素直にオススメしたいカップ麺で、2014年10月発売品以来となる “全国版” の「どん兵衛 きつねそば」がファン待望の復活を遂げました。2019年12月現在、北海道限定「北のどん兵衛」シリーズの定番商品になっている「きつねそば」ですが、全国版は期間限定のスポット商品で、2019年10月28日(月)新発売、コンビニのローソンやファミリーマートでも頻繁に見かる商品です。

ふっくらジューシーな油揚げは、お豆腐屋さんと同じ製法で作った丸大豆100%の一枚揚げで、安心と信頼の実績を誇る定番どん兵衛の「きつねうどん」と同じもの。麺も今年3月上旬のマイナーチェンジでパワーアップした「天ぷらそば」と同じ新開発の油揚げ蕎麦なので、まったく不安を抱く必要はありません(※実は2019年3月にカップタイプの「どん兵衛」全商品リニューアルしました)。



蕎麦つゆは比較的に西寄りの優しい味わいで、2014年10月発売品には含まれていなかった昆布を追加。それは「北のどん兵衛」ほど強くないけれど、甘さが強いのは5年前の商品や北のどん兵衛とも共通するポイントで、味の地域性は西日本寄りですが、正直いつも食べている西日本の「天ぷらそば」よりも美味しかったです。あまり冒険したくないけど期間限定の味や関西風どん兵衛の味が気になる方は、これを選んでおけば間違いありません。

まとめ

好みや気分の関係もありますので、いちばん美味しいのはどれか聞かれると断言するのは難しいのですが、本格的な年越しカップ麺を探しているのであればノンフライ蕎麦を使用している「凄麺」と「名代富士そば」、コスパ重視なら圧倒的に「セブンプレミアム」、奇抜さよりも手堅さ重視なら「どん兵衛」「THE和」「神田まつや」、ガッツリいきたいなら「ブタキム蕎麦」がオススメ。

関連記事「年越しそばにオススメのカップ麺アレンジレシピ集

和そば系のカップ麺は、ラーメンや汁なし麺と比較して新作の数が少ないこと、加えて年の上半期に製造された新製品の9割以上は販売終了となっているため、この記事では2019年12月28日現在も手に入る商品を中心にピックアップしました。なお、年越し蕎麦にピッタリなアレンジレシピもあるので、気になる方は上記の関連記事もチェックしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました