THE中華「揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」味にうるさい大人も納得!?本格中華シリーズ第2弾は雲呑麺!!

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年3月2日(月)新発売のカップ麺、エースコック「タテロング THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」の実食レビューです。

味にうるさい大人も納得の本格中華シリーズ第2弾は国産野菜使用のワンタンメン!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺

THE中華(ザ・ちゅうか)とは、2018年4月23日に “違いの分かる通な大人も大満足の和風カップめん”「THE和(ザ・わ)」の姉妹ブランドとして発足した中華めんバージョンで、初めて発売されたのはTHE和の登場から約1年後の2019年4月1日。今回の「揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」は、THE中華シリーズ第2弾の新作になります。

けっこうロゴがスタイリッシュ

初めて「THE和」が発売されたときの第1弾といえば、忘れもしない「わさびを利かせたおろし風そば」という強烈なデビュー作。このフレーバーは2019年3月11日にTHE和シリーズ第3弾として復活しているのですが、第1弾の時は第3弾の復刻版の比ではなく、湯気は容赦無く眼球に突き刺さり、一口すすれば盛大にむせ返る強烈な一杯でした。

しかし、こちら「THE中華」のデビュー作は実に大人しいもので、第1弾は「ラー油を利かせた野菜タンメン」がテーマ。さてはTHE和と同じように激辛ラー油でも使って強烈な爪痕を残してきやがるつもりか——などと構えに構えていたのですが、なんのなんのザ・オーソドックスを地で行くような味わいで、これぞ王道の大衆中華とでも言わんばかりの仕上がり。

麺はハイクオリティなストレート麺で、たっぷりのラー油は芳ばしく、具材の野菜は国産と “大人のこだわり” は見られたものの、最終的に残ったのは “ふつうにおいしい” という感想。もちろんイマイチではなかったのですが、ラー油の効果が薄れてくる後半にかけての失速が否めず、当ブログでの評価は可もなく不可もなしの及第点に落ち着きました。

THE中華 第1弾

今回の第2弾「揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」に使用されている具材(キャベツ、人参、ニラ)も国産野菜で “飾らないから、うまい。肩肘張らずに楽しみたい中華めん料理を味わうブランドです” というコンセプトも同じもの。エースコックの国産野菜といえば、長年の付き合いであるリンガーハットとの実績があるので、これついては心配ありません。

スープにはオイスターソースの旨味やブラックペッパーのキレ、さらに芳ばしいネギ油と揚げネギの風味を効かせているらしく、ジャンルもワンタン麺とエースコックの十八番といっても過言ではないテーマなのですが、時を遡ること2018年8月13日——この日に発売された新商品を境目に、エースコックのワンタン具材は従来のクオリティから一変します。

その転機になった商品とは、当時55周年を迎えたエースコックのロングセラーブランド「ワンタンメン」の周年記念商品として開発された新作で、商品名は「野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」という大盛バケツ型(スーパーカップ1.5倍と同じサイズ)のカップラーメン。それ以降、皮の戻りムラが目立つようになり、エースコックのワンタンは熱湯3分で戻らなくなりました。

はたしてワンタンは戻るのか——

むしろ頑固なときは10分、15分経っても完全に解消されないほど——そんなわけで「麺」「スープ」「野菜具材」は特に心配していないのですが、2018年8月から気にしているワンタンの改善にも注目しながらレビューします。前回のTHE中華シリーズ第1弾の感想や評価・詳細が気になる方は、関連ページ「タテロング THE中華 ラー油を利かせた野菜タンメン」をご覧ください。

開封

別添の小袋は珍しくフタの上に

さて、別添の小袋は「液体スープ」が1袋。前回の第1弾ではエースコックの縦型カップ麺らしく最初から容器の中に入っていたのですが、第2弾では珍しくフタの上に貼り付けてあります。思えば「大勝軒」のカップラーメンをはじめ “縦型カップ+ワンタン+別添の小袋あり” という条件が重なった時、小袋はフタの上に外付けされていました。

必ず “ワンタンの上から” 注湯

そしてフタを開けると裏に赤色で「ご注意ください」とあり、必ず “ワンタンの上に充分熱湯を注いでください” との注意事項が記載されています。どうしても縦型カップは容器の構造上、お湯入れてから待っている間「ワンタンは迫り上がった麺の上で蒸されているだけの状態」になるので、調理後しばらくはワンタンをスープの中に沈めて追加ケアしてください。

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで購入した場合の税込価格は232円(軽減税率8%)が2020年3月現在の相場。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ローソン」での取り扱いを確認しているのですが、それ以外では売っているところを見かけませんでした(※とはいえコンビニでしか売ってないカップラーメンではないので、ふつうにスーパーとかにもあると思います)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:タテロング THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺
製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場
製造所:兵庫県加東市河高1816-175
内容量:88g(めん70g)
商品コード:4901071246747(JAN)
商品サイズ:縦111mm×横111mm×高さ118mm
発売日:2020年03月02日(月)
実食日:2020年03月05日(木)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖、卵白粉)、スープ(食塩、粉末しょうゆ、チキン調味料、植物油脂、しょうゆ加工品、香味油、おからパウダー、でん粉、動物油脂、オニオンエキス、香辛料、しょうゆ、オイスターソース、ポーク調味料、チキンエキス、砂糖、たん白加水分解物)、かやく(ワンタン、キャベツ、人参、ニラ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、香料、カラメル色素、酒精、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)

実食開始

ちょっと麺の切刃が前回と違うかも

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、ワンタンの数は4個。容器の材質は一般的なプラ容器のPS(ポリスチレン)ではなく、それよりも硬いPP(ポリプロピレン)樹脂を使っていて、これはエースコックの「THE和」及び「THE中華」シリーズ共通の項目となっています。別添の液体スープは後入れなので、お湯を注いでからフタの上で温めてください。

ワンタン4個でボリューム感ばっちり

あとはフタをして3分間、こっそり途中でフタの隙間から中を覗いてみると、やはり迫り上がった麺の上にワンタンがのっていたので、まったく熱湯に触れていないような状態でした。しかし、2018年8月以降のワンタンは戻りにくくなった分 “破れにくくなった” のが特徴だったので、お湯を入れる前は傷ひとつなかったワンタンの皮が破れているということは、もしかすると——

やや国産野菜が想像していたよりも少なかったのですが、液体スープを入れた瞬間に漂ってきた葱油の臨場感は印象に残る強さで、さすがにワンタンが4個も入っていると見た目も賑やかでいいですね。それでは、引き続きワンタンの戻り具合に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(88g)あたり
カロリー:386kcal
たん白質:9.1g
脂  質:15.2g
炭水化物:53.1g
食塩相当量:5.7g
(めん・かやく:1.3g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:253mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:386kcal(めん・かやく:328kcal)(スープ:58kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しなやかでクオリティ高め

5.0

麺の原材料名(小麦粉、国内製造、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖、卵白粉)は前回から変わっていないのですが、丸刃でカットされた断面の丸い麺から平打ちの中細麺に変わっていて、ごま油やラー油を大量に使っていない分、けっこう油揚げ麺特有の風味が遠慮なく主張してきます。ただ、鼻につく酸化臭のように許容できないような風味ではありません。

熱湯3分ちゃんと待つのが安全

エースコックが製造する油揚げ麺が無条件で苦手な方にとってはネガティヴな項目になりますが、単純に今回のスープと合わせる分には大きな問題もなく、しなやかな質感が大人っぽいポイント。完全なストレート麺ではないものの、比較的に縮れが弱いのも印象的で、程よいアシ・コシを残しながらパツッ、と内側から弾けるような歯切れの良さが目立ちます。

サイズは中細、なおかつ熱湯3分で食べ始めても致命的な戻りムラは見られなかったので、3分以上わざわざ待つ必要はありません。ただ、フライングするとサクサクした戻りムラが目立ちそうだったので、とりあえず3分きちんと待つのが美味しく食べるポイントです。弾けるような歯切れのよさも食べ終わるまで続きますし、あとは油揚げ麺特有の風味を抑えるだけですね。

スープ

王道を地で行く “中華系”

5.0

まず液体スープを入れる前に味見してみたところ、粉末しょうゆの風味やオニオンエキスをはじめとする香味野菜や黒胡椒のアクセントなども感じるのですが、あくまで粉末スープは下支え。この状態では前述の油揚げ麺臭が目立ってしまい、それ以外に特筆すべきポイントもないのですが、液体スープの効果覿面。

葱油のインパクト強め

液体スープを入れた瞬間、葱油を中心とする芳ばしい香りが途端に花開き、味覚には特有のホロ苦いアクセントが一見して明白に広がります。それと同時にフライドエシャロットのように華やかな揚げネギの芳ばしい甘みが並行し、王道を地で行くようなスープに仕上げつつ、ちょっとワザを感じさせてくれるような本格感と個性を表現。

さらに動物油脂の芳醇なコクにオイスターソースの旨味が付与されて、いわゆるラーメンのスープというよりも「中華スープ」の印象が強く、なるほど「THE中華」の雰囲気とベストマッチ。ただ、いったん部屋を出て戻ってたらビックリ‥‥けっこう強烈に葱油の香りが部屋に充満していたので、食べる場所やタイミングなど、喫食の際は気を付けたほうがいいかもしれません。

具材

お、おい、ワンタンおまえ‥‥

5.0

ゆっくりワンタンの上から熱湯をかけたところ、3分後に「え、待ってる間に中で何が起こったの‥‥? 事件!?」ってくらいズタズタに皮を引き裂かれたワンタンが1個あってビックリしたのですがw そうでない個体も致命的な戻りムラが解消されています。いきなりワンタンから食べると部分的にパキッとしますけど、2~3分ほど沈めておけば嘘みたいに戻りムラが気になりません。

2018年8月の改悪以降、場合によっては15分以上じっとスープに沈めても戻らない部分は戻らなかったので、その度にブログで文句を言い続けていたのですが、やっと‥‥あ、でも皮 “めっちゃ破れやすくなってます” ビックリするくらい。とはいえ今回のスープとワンタンの中に入っている中華風の餡(あん)は相性抜群だったので、むしろスープの旨味を押し上げてくれる効果を感じました。

ひとあじ違う国産野菜

一方、国産野菜の量は思っていたよりも少なかったのですが、国産キャベツは中国産のキャベツとは違う自然な風味が心地よく、ニラも風味の強い軸の部分から感じるパンチが中華風のスープに映え、注目したいのが人参の食感と風味。よく見ると人参は皮付きで、ほんのちょっと土臭いというか、コリッコリの歯応えと人参らしい味が楽しめる他のカップ麺には入っていない具材です。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

ワンタンについては正直ほとんど期待していなかったのですが、それだけに驚いたのがワンタン(皮の繋ぎ目部分)の改良で、あのバキッとした衝撃がありません。そのため皮が破れやすくなってはいたものの、中華風の餡がスープに馴染んだ結果、全体の旨味がアップする効果を実感できたので、まったくネガティブではありませんでした(むしろ皮は故意に破ったほうがいいかも)。

スープも液体スープに含まれる葱油と揚げネギの芳ばしさが本格的で、しなやかな油揚げ麺もクオリティが高く、その麺から滲み出る風味だけがターニングポイントになりますが、それさえ大丈夫なら問題ありません。‥‥あ、でも葱油の香りが地味に強烈なので、狭い空間で食べる場合は気をつけてください。方向性は優等生ではあるものの、THE中華シリーズ第2弾、総合力の高い一杯です。

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