セブン限定の裏メニュー「タラコタラコしてんじゃねーよ焼そば」がガチで良品すぎた件。

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年6月27日(火)新発売、エースコックのカップ麺「よっちゃん監修 タラコタラコしてんじゃね〜よ タラコ味焼そば」の実食レビューです。

セブンイレブンの闇!? 存在しないはずの “タラタラしてんじゃねーよ たらこ味” をカップ焼きそば化!! その実態とは——。

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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タラコタラコしてんじゃね〜よ 焼きそば

タラタラしてんじゃね〜よ(たらたらしてんじゃねーよ)とは、よっちゃん食品工業が製造・販売している駄菓子の人気ブランドで、名前の由来はスケソウダラ(助宗鱈)を使った魚肉すり身。プロゴルファーの渋野日向子選手が女子ゴルフのAIG全英オープンに初出場で優勝した際、試合中に食べていたと話題になった「エスニック風味 激辛味」を筆頭に、現在は「カレー味」も展開しているのですが‥‥

あんちゃん、誰だよ。

今回の新商品「タラコタラコしてんじゃね〜よ タラコ味 焼そば」は、突如としてセブン-イレブン店舗に現れた留型(とめがた)で、製造者は大阪府吹田市に本社を置くエースコック。よっちゃんのカタログには存在しない “たらこ味” の「タラタラしてんじゃね〜よ」をイメージしたカップ焼きそばで、まったくのノーアナウンスだったこともあり、TwitterをはじめとするSNSでも話題になっています。

エースコック×よっちゃん食品工業のコラボ商品といえば、三杯酢の酸味がクセになる「カットよっちゃん」の味わいを再現した「スーパーカップ大盛り よっちゃん食品工業監修 よっちゃん風いか焼そば」(2016年10月17日発売品)を皮切りに、直近だと「タラタラしてんじゃね~よ味焼そば」及び「タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば」の存在が記憶に新しいところ。

ええ、ちょうどレビューしたばかりなんですけど、それらは既存の「タラタラしてんじゃね~よ」と「同 カレー味」の味わいを再現した、NB(ナショナルブランド)の汁なしカップ麺で、このブログでは比較的に高く評価しているのですが、まったく同じ週にタラタラしてんじゃね~よ、もとい「タラコタラコしてんじゃね〜よ焼そば」などと題したセブン-イレブン限定の留型を展開してきたエースコック。

「コ」ちっさ

たらこリーゼント(?)が印象的なチンピラの本体は、いつもの「タラタラしてんじゃね~よ」で定番のキャラクターで、その指差す先に「カットよっちゃん」のキャラクターを描いている、まさに “あのデザイン” をベースにしてはいるものの、よっちゃん食品工業が展開している既存のラインナップに「タラタラしてんじゃね~よ タラコ味」あるいは「タラコタラコしてんじゃね~よ」も存在しない味。

お前さ、そんな分かりやすい格好して、めっちゃタラコのこと好きやん。アレか? 好きなコに素直になれなくて、ちょっとイジワルしちゃう的な思春期特有のアレを拗らせちゃった感じですか? 普段はピリッとしてるけどさ、お前のことタラコも気になってるみたいだし、そろそろ素直になれよ。などとツッコミどころ満載のパッケージですが、それだけに注目度の高さは申し分ありません。

ときにエースコックの “たらこ” といえば『たらこ好きに朗報です』の訴求でバズり、2023年5月30日にはバター風味UPで復活を果たした「スーパーカップ大盛り たらこ好きに朗報です 濃厚たらこ味焼そば」(レビューは2022年6月7日発売品)の印象が強いところではあるものの、それを販売しているのはセブン-イレブンのライバルでもある、コンビニ業界売上ランキング第2位のファミリーマート。

なんというか見覚えしかない

セブン-イレブン店舗に突如として現れた、タラタラもとい「タラコタラコしてんじゃねーよ焼きそば」のパッケージに採用されているシズル(ふりかけ)の画像が「たらこ好きに朗報です」を彷彿とさせるため、それを使い回しているのではないか‥‥などと、再び業界の闇を垣間見た気分になっている現在、はたしてその実態とは——。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「調味たれ」と「後入れかやく」の組み合わせで、構成そのものは同週発売のNB商品「タラタラしてんじゃね~よ味焼そば」と変わりません。しかし、コンビニで見比べると一目瞭然なのですが‥‥

あきらかにデカい

「タラタラしてんじゃね~よ味焼そば」における1食あたりの内容量は85g(めん70g)で、標準どんぶり型の容器を採用しているのに対し、セブン-イレブン限定「タラコタラコしてんじゃね〜よ焼そば」の内容量は112g(めん90g)と多く、容器のサイズも大きめ。重量の落とし穴が気になるところではあるものの、それについての詳細は後述します。

ちなみにセブン-イレブンでは「タラタラしてんじゃね~よ味焼そば」と「タラコタラコしてんじゃね〜よ焼そば」をセットで販売している店舗が多かったのですが、内容量の違いに伴い、前者の販売価格は236円(税込254.88円)、後者の販売価格は268円(税込289.44円)となっていた、つまり税込34円もの差が生じていたので、そこも評価する上では意識しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:よっちゃん監修 タラコタラコしてんじゃね〜よ タラコ味焼そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:112g(めん90g)
商品コード:4901071401382(JAN)
発売日:2023年06月27日(火)
実食日:2023年06月29日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:268円(税別)
購入価格:289.44円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:680ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(調味たれ・後入れかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(植物油脂、発酵調味料、砂糖、豚脂、魚介調味料、食塩、魚介エキス、たん白加水分解物、しょうゆ、ガーリックペースト、カニパウダー)、かやく(たらこ加工品、魚肉加工品、焼のり、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、増粘多糖類、ベニコウジ色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・かに・小麦・乳成分・さば・大豆を含む)

実食開始

なんというか見覚えしかない(2回目)

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。丸刃で切り出された形状とサイズ感は「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」と同じ、つまり同時発売品の「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味焼そば」とも共通の特徴で、原材料名の “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ” という構成も完全に一致します。

たらこ好きに朗報です+タラタラしてんじゃねー的な

さらに「タラタラしてんじゃね〜よ」を模した “魚肉加工品” もNB商品からの使い回しになりますが、毒々しいほどピンクな “たらこ加工品” は明確な差別化に繋がっているポイント。後入れかやくについては魚肉加工品が入っていることを除き「たらこ好きに朗報です」を彷彿とさせるファーストインプレッションではあるものの、魚肉加工品が放つ存在感は完全にタラタラで、組み合わせとしては個性的。

ひとまず題材となる「タラタラしてんじゃね〜よ タラコ味」あるいは「タラコタラコしてんじゃね〜よ」も存在しないため、タラコのインパクトについてはもちろん、コストパフォーマンス的な部分や念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:466kcal
たん白質:10.3g
脂  質:17.4g
炭水化物:67.0g
食塩相当量:5.0g
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.49mg
カルシウム:317mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶん「タラタラしてんじゃね〜よ焼そば」と同じだと思うんだけど‥‥

5.0

割引キャンペーンの対象商品は除きますが、メーカー希望小売価格に基づいた定価販売を原則とするセブン-イレブンでの価格を少しでも抑えるために、また形状や原材料名の構成が一致することも含め、おそらく「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」や「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味焼そば」と同じ油揚げ麺を使っているのだと思います。しかし、体感的な質感まで完全に同じわけではありません。

もたっとする感じも控えめ

添付調味料におけるpH(水素イオン濃度)の関係か、それとも麺の重量に合わせた必要湯量の目安や容器の形状に伴う戻り具合の差か、あるいは原材料の配合を微妙に調整しているのか、その理由は定かでないけれど、標準どんぶり型のときよりもプリッとした歯切れが目立ち、なおかつ歯切れの持続力も長いなど、より耐久性のある質感に。

湯切りタイプの汁なしカップ麺における麺重量は、レギュラーサイズだと90g、大盛りサイズだと130gが現在の業界水準となっています。つまり、NB商品の「タラタラしてんじゃね〜よ焼そば」2品と比べて約1.3倍の量でありながら、立ち位置としては大盛りサイズではありません。とはいえ後述する味付けとの相性に問題はなく、NB商品の麺重量も基準より少ないため、それらを踏まえると納得でした。

たれ

けっこうピリッとキます(※辛い食べ物が取り立てて苦手な方は注意)

5.0

ファミリーマート限定の「たらこ好きに朗報です」における2023年(二代目)のリニューアルポイントは “バター風味UP” と前述しましたが、セブン-イレブン限定の調味たれにバターの風味は添加されておらず、テイストは別物。商品名が「タラコ」なので、あまり気にしていなかった唐辛子の辛味は意外と強く、騒ぎ立てるほどの辛さではないけれど、イメージとしてはタラコよりも辛子明太子が適切。

豆板醤のキレや魚介エキスの加減、さらにガーリックペーストの力強さなど、基本は「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば(エスニック風味)」に似ているのですが、それには使っていないカニパウダーの効果が面白く、甲殻類特有の芳ばしさも印象的。これ単体で明確なタラコ味ではないけれど、辛子明太子を漬けるための調味液っぽいというか、そんな感じのテイストです。

かやく

エースコックだからこそ実現できた業界初の組み合わせ

6.0

結論からいうと “ふりかけ” に該当する部分は「たらこ好きに朗報です」と共通で、よっちゃん食品工業が誇る「タラタラしてんじゃね〜よ」を模した “魚肉加工品” は「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」らと共通なので、まぁよくもこんなに堂々と組み合わせたもんだとw しかし、どちらも海の幸を主原料とする加工品のため、相性は悪くありません。

タレにバターの風味は添加されていなかったけれど、辛子明太子の調味液を思わせる味付けとタラコふりかけ(シーズニング)の相性は申し分なく、それぞれの臨場感を高め合うような相乗効果を発揮。それを引き立てる海苔の効果は言わずもがなですし、タラタラしてんじゃね〜よ風の魚肉加工品が個性と噛み応えのある食感で脳に刺激を与えてくる、いやはや素晴らしい組み合わせじゃないですか。

総評

5.5

ぶっちゃけアレとコレを合体させた焼き直しでしょ? くらいに思っていたのですが、なんのなんの。メタルほど攻撃的ではないですし、ステージが終われば楽器を叩き割るグランジのカリスマほど繊細でキレた性質でもないけれど、派手な見た目のわりに硬派なロックの精神を持ちながら、ミュージカル的な賑やかさとメロディアスなテクニックも兼ね備えている、たしかな実力の持ち主でした。

パッケージのキャラクターを取ってみても、実食前は思春期を拗らせたチンピラ(※イメージです)に見えたのに、実食後は知る人ぞ知るヴィルトゥオーソなミュージシャンに見えてくる‥‥かどうかについては諸説あるでしょうけれどw 販売価格を加味しても同等の——いや、それ以上の価値が見出せる良品だったので、最寄りの店舗をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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